先週末、Run Boys! Run Girls!主催のトークイベント「badass!!!3」に足を運んだ。
今回は情熱大陸ヤマケン2位で有名になったレース、アンドラウルトラトレイルを完走した磯さんと、ウェスタンステイツ24時間切りを達成した岩佐さんのダブルトーク。お二方とも実力あるトレイルランナーであるとともに、MMAブロガーでお世話になっています。これは行かないと!
MMAサイトでも海外レースレポートを掲載しているのだが、実のところログを見ると国内レースより全然アクセスが少なく、まだまだ海外レース情報の需要は低いのかなと感じていた。さらに世間的にはお盆休み最終日と思われる日曜日。集客はいかがなものかと思っていたら、超満員! 貴重な情報や体験を求めているコアな方々が集まっていた。
イベントは磯さん、岩佐さんそれぞれが参加したレースの解説。HOW TO的な視点、ご自身が経験された苦難や乗り越えるメンタリティの話など、ぼくとしてはまだまだ100マイルは遠い目標ではあるけれど、とても参考になる話だった。
最後はお二人でトレランに関するいくつかのキーワード(トレンドや欧米トレイル環境の違いなど)に関するトーク形式で、ぼくが印象に残ったのが
「スタイルの違いがゲームの違いになる -自然を楽しむ、コースがループ、ロードの比率、結局はどういうルールに自分が従うか、で違うゲームになる」
という言葉。
国内、海外、ヨーロッパ、北米と、ひとつとして同じスタイル・状況・環境がないトレイルランニングレース。さらに参加するランナーの個々の実力も異なり、順位を競う、完走を狙う、自分なりのタイムでフィニッシュする、友人や恋人と走るなど、目標も様々だと思う。
それを決めるのは自分自身で、その自分の中にもいくつもの目標の選択肢があり、選択肢の内容によりゲーム内容も変わっていく。これって、トレイルランニングには無限の楽しみ方があるということと同意ではないだろうか。(そういう意図があってのお言葉かどうかわからないのですが。。。)
ぼくら市民ランナーはプロではないので、第三者から結果を求められない(厳密に言えばトレラン仲間から求められるかもしれませんが)。それでも磯さんは準備不足、レース中での苦難を乗り越えて17位フィニッシュし、岩佐さんは厳しいレースをペーサーとの結びつきもあり目標タイム以内でフィニッシュした。素晴らしきdetermination(意思)。
実は磯さんがアンドラを完走した数日後、「レース中に渋井さんがよく言っている市民ランナーという言葉を思い出した」とおっしゃっていた。ぼくはなんだかすごくうれしくて、大げさかもしれないけど、MMAをやっていてよかったと思った。
ぼくは磯さんや岩佐さんとは全然走るレンジが異なる。でも逆に言えばぼくと同じようなトレイルランナーも少なくないと思う。経験豊富な磯さんや岩佐さんから学ぶところは多く、そしてそれを自分自身の中で消化していく。そこから自分なりの目標やトレイルランニングとの取り組み方を見つけていく。市民ランナーの目標は自分自身が決め、そして自分のプライドのために走るのだから(そしていつかは海外100マイル)。
磯さん、岩佐さん、そして主催者のRBRG慶さん、楽しい時間を過ごせました!ありがとうございます!