アーバンサバイバルしてますか?

顔雄しかいきなりですが、イベントのお知らせです。

来たる8/24(木)にサバイバル登山家の服部文祥さんをゲストに迎えてのトークセッションを都内で行います。

https://www.facebook.com/events/111682836163131

昨年の11月から松本在住の仲間とスタートしたYAMANOVAという生きるチカラを探究し山や旅、冒険、暮らしなどなどを発信していくレーベルのようなユニットが主催です。

このYAMANOVAでは不定期にトークイベントをしていて、今回は3回目(1回目がVOL.0だったので)。

これまでのイベントゲストは

VOL.0>トレイルランナー奥宮俊祐氏

VOL.01>日本の山小屋の小屋番のみなさん(日本アルプスから富士山、奥秩父まで。あの花谷泰広さんも参加)

でした。

そして今回が、サバイバル登山家の服部さんです。山やってる人ならいろんな意味で興味あると思います。

 

最近服部さんが出版された「アーバンサバイバル入門」。

この本のことを中心にキャンプで焚き火を囲むようなノリでみんなでそれぞれのサバイバルについて話します。

そう、一方的にゲストが話すトークイベントではありません!

ゲストも参加者も対等にフランクに話し合う場を目指します。

焚き火コンセプトだから(もちろん屋内なので焚き火はありませんが)、飲食ありです。イージー・ポットラックスタイルと称して自分で飲み食いしたいもの、みなさんとシェアしたいものを持ち寄りでワイワイやりたいと思ってます。

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アーバンサバイバルは、登山や狩猟をやられていて行きついた街での自力生活です。

食べ物はなるべく自分で作る、とってくる。
住む場所はなるべく自分で作る、修繕する。
着るものもなるべく作る、修繕する。

狩猟はしなくても家庭菜園でも、刃物を研ぐでも、破れた服を修理するでも、ちょっとしたD.I.Y.でもいい。自分のできるところから始めれば。それがアーバンサバイバルだと思います。
服部さんに質問するもよし、自分なりの自力生活を披露するもよし、みんなで生きるチカラをシェアしましょう。

生きるチカラと体力は山での最大の装備とも言えますしね。

このイベントの企画経緯はぼくが極私的に発行しているWEBマガジンのドキュウ!で綴っているのでよかったらこちらも見てみてください。

http://docue.net/archives/event/0824yama-nova-vol-2

 

今から楽しみです。イベントまでに包丁研いでみようっと。

 

(文:ドキュウ!発行人/YAMANOVA主宰 山本喜昭)


初富士山はミラクル登山なのだ。

スクリーンショット 2017-08-18 2.21.30もうやめようと一旦決めていた。

 

 

 

「明日は台風直撃予報だから富士山ロケは延期にしましょうかね」

野澤くんが電話口でそういった。

 

今、ドキュメンタリー映画をつくっている。ある冒険家の青年を一昨年から追いかけているのだ。

野澤くんはこの映画の監督。

ロケ前日の夕刻に台風で中止の相談。ぼくも内心今回ばかりはいくらバクハツ晴れ男とはいえ難しいだろななんて考えていたところだった。

ぼくにとっては初富士山だ。冒険家の青年の阿部雅龍くん、通称阿部ちゃんはそれでも登ってみると言っていた。彼は2年後の南極点白瀬ルートを伸ばしての単独無補給徒歩到達の冒険の成功を誓うために全国の神社を人力車をひきながら行脚している。

(参照:http://www.jinriki-support.com/abe/

富士山は浅間神社の奥宮である。だから彼は台風でも登頂して誓いをたてると言うのだ。

でもこの台風では初富士山のシロートおじさんチームでは、さすがにマウントフジ的にあかんやろ、とあきらめかけていた。

同時に経験のなさからくるある種の安堵もあった。

 

そして数時間後の19時ころに再びポンコツスマートフォンがぼくを呼んだ。

「おー、野澤くん、どうしたい?」とぼく。

「あの、木野内さんが富士山にちょうど登るらしいので、やっぱ行こうと思うんですが、山本さんどうですか?」とポンコツスマホ越しに野澤くんがそう言った。

 

いちいち登場人物の説明が入るので話は一向に進まないのだが、構わず説明する。

木野内さんは、野澤くんがオフィスをシェアしている映像会社のプロデューサーだ。

数々のドキュメンタリー映画の制作に携わっている方なのだ。ヒマラヤでも撮影されている。

そうドキュメンタリー映画制作童貞のぼくと野澤くんのYAMANOVA映画チームにとっては心強い味方なのだ。ちなみに、ドキュメンタリー映画は童貞でも、野澤くんは短編映画でニース映画祭の外国語映画部門で受賞した敏腕映像作家である。

あ、やばい。。また脱線気味だが筆にまかせて構わずすすめるとする。

 

そう、そんな木野内さんが面白いからいく、と言うのだからこれは何かのサインだろうと、その場で急遽ロケを敢行することに。

 

行くと決めたからにはモーレツに準備する。

天気予報とも1時間おきににらめっこ。

出発日の夕方には雨も弱まりそうとのことだ。

シューズは今回はトレイルランニングシューズで行こうと決めていたのにウール混のソックスの替えがないことに気づいたため、閉店間際の渋谷のA&Fに駆け込み二足購入。DARN TOUGH VERMONTちゅうソックスなのだが、これが、なんと何年たっても破れたり穴が空いたら、新品に交換してくる生涯保証なのだそうだ。

すごいね、ダーンちゃん。ウキウキするよ、そういうあなたの姿勢に。

 

小学生の時以来の山小屋泊なので(新7合目に宿泊予定)新たに35LのMILLETのVENOMというファストトレック向けのバックパックも購入し、

「しかしこのバックパック軽いし、赤いしサイコーやな。」

と独り言を放ちつつ用意した色々を防水対策しながらパッキンする夜中の12時午前様は遠足前チルドレン興奮症候群的ディープタイムだ。

「フッ、明日は、晴れ男パワーが本当に試されるな」

とハートカクテル風にニタリとつぶやきながら就寝する。

 

当日の朝。

雨、

 

止んでいる。

 

 

ぐいぐい車で富士宮口の五合目を目指すが雨はいっこうに降らない。

1時間ほど高度に慣れる意味もふくめて軽く昼飯をみんなで食いいよいよスタートだ。はてさて、富士山は結構きついと聞いていたのと、高度って大丈夫か?俺!と半分ビビりつつもぼちぼち登る。

深い呼吸をせねばと、YAMANOVAでやっているワイルドウォーク講習で体得した薬指&小指折り曲げ腹式呼吸法を使いつつひたすら登る。

 

台風だったので、風がここちよく、気温も穏やか。最高の天気となった。

90分くらいかな、で新七合目についてしまい、野澤くん、木野内さん、テルちゃん(アメリカはボストンから初日本、初富士山に登るためやってきた木野内さんの友達ガール。彼女はアーティストだ)とぼくの四人のメンバー全員物足らなくて八合目まで登って泊まることにした。

 

小屋についた途端に雨が降り出す。

翌朝はご来光にあわせて阿部ちゃんが登頂してくるのを待ち構えるために、1:30に我々は八合目を出発予定とした。

シビシビふってきた雨は、18時ころに寝始めたぼくらの耳につきささるような雨風と変わって小屋をたたきはじめた。

かつて広告制作会社でCMやら企業ものの映像を創っていた時から雨で撮影ができなかったことが一度もないサンシャインなぼくは絶対でるころには止むから大丈夫とノー根拠な自信全開で眠りにつく。ちなみにロケ以外のレジャーでも雨で中止とかは今までほとんどない。

 

「みなさん、ご来光の出発時間でーす」

と山小屋のあんちゃんの声でのそのそと起き出す。

雨は、

 

当たり前のように止んでいる。

ガスっているけど、太陽が上がる頃には霧も晴れるだろうと高を括りつつアタック開始。しかし、アーティストのテルちゃんがやたらと元気でワイルドにガシガシ登る。山が大好きだそうだ。

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2時間かからないくらい(うる覚えだけど)で頂上についた。

ぼくも警戒していたのが阿呆らしいくらい体力も高度的にもダメージがない。

ほんと調子にのってしまいそうなくらい。腹式呼吸とこれまでの山行やトレイルランニングで培った引き出しをフル動員できたからだろうか。

 

いやはや、おめでとう、初登頂!そしてミラクル晴れパワー。

あとは阿部ちゃんを待つばかりだ。

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山頂はガスがかかり真っ白な世界だ。

阿部ちゃんが来るまで写真を撮ったり、うろうろしたり、喋ったり。

野澤くんは、ご来光をタイムラプスで撮影するために極寒の中カメラの前に佇んでいる。

あたりが白み始めてご来光は撮影できないか、と思った矢先に、

ブルーザーブロディにかき分けられるファンの花道のごとく雲と霧が一気に晴れた。

 

おわー、太陽だ!アッタカイ。

 

撮影ができるヨロコビより体がアッタカイことへの感謝が上回る。

感動の一瞬を迎えた瞬間に後ろから声が。

 

ご来光とともに阿部ちゃんが現れた。

なんというタイミング。

 

ということで、ご来光をバックに冒険家、阿部雅龍を見事撮影できた。

ヌンチャクプレイをだ。

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なんの映画やねん!と思った方はもうすぐしたら長編にさきがけて短編が完成予定なので、またドキュウ!でお知らせしますので、チェキラウトです。

http://docue.net/

 

 

というわけで、人生初富士山は、下山も軽快に歩きときには走りあっと言う間に下山と相成ったのだ。

あー、おもしろかった。

 

 

(文:ドキュウ!発行人/YAMANOVA主宰 山本喜昭)