【STY準備】イロイロたのしむカスタム

STYに向けて、のんびりと始めた準備。
ぼちぼちと必要なものを買い集めながら携行するものが揃いました。調べたり周りに確認したりしながらこまめにアウトドアショップに行くもんで、見ると欲しくなるものばかり、ここ1ヶ月で随分と無駄な買いモノもしてしまった気がします(笑)

大雑把な性格に反して実は裁縫やクラフト好きな私。偉そうにギアをスペック比較して詳しく語れるほどではないので、根暗な趣味のカスタマイズを紹介しようと思います。

(1)まずはカップ。
必携品に「携帯コップ(150cc以上)」とあります。この150cc以上というのが意外とネックで、salomonのペラッペラのsoftcupがよかったけれど、125ml(10g)。おなじく柔らかい素材でできているUltrAspireのRACE CUP150ml(20g)が欲しかったけど手に入らず。SEA TO SUMMITのX CUPは250mlでなんとなく大きい。そこで、辿り着いたのがWILDOのfold-a-cup。200mlで28g。

よしこれに決めた!ってことでキリで穴を空け、家にあったいらないキーホルダー(古w)のリングを外して穴に通し、DRY DOCKのCOILED TETHERを取り付けました。これでザックにつけてサイドポケットに入れておけば、ビヨ~~ンと伸ばして使えます。しかも折りたたんだ中にコードが入ってなんだか気持ちいい。
IMG_4541[1]

(2)おつぎはグローブ。
今回何のグローブにしようか悩んだ末に、冬山で活躍してくれたウールの手袋にすることにしました。ウールは濡れていても冷たくなりにくいと言われており、冬山登山のベテランの方などに愛用者が多いのです 。小学4年生から手のサイズが成長しなかった私。本当は油抜きをしていない保温性の高いゴワゴワしたヒマラヤングラブのようなウール手袋が良かったけれど、子供用が見つからず。MMA地図読み講習の先生でもあるモリカツ先生のブログでも見かけたAXESQUINのメリノウールにしました。夜間寒い場合には、これにホグロフスの防水のオーバーミトンを重ねます。

ウール×ミトンは温かくて快適だけれど、なにせ操作性は悪い。(ジェルのフタを切るくらいはウールでも大丈夫) トイレの時や何か細かい作業をする時には外す可能性が高い。普段から忘れもモノが多い私は、レース中に「あれ?手袋どっかいった!」「あそこに忘れてきたかも!」なんてことも容易に考えられるわけで。戻るわけにもいかず、そこから手袋なしとか考えただけで凍えそうです。

そこで。
アウトドアショップで買ってきたガイラインを手首の1.5倍〜2倍くらいの長さに切って、縫い目の間に通し、コード留めを付けて完成。ガイラインに手を通してからグローブを着けると、着脱時にも手にぶらんとくっ付いたままで安心。
IMG_4553[1] IMG_4554[1]

(3)最後に、ザック。
STYのために用意したザックは、SALOMON ADVANCED SKIN S-LAB PACK。本当は新しくなる前の白×黒が欲しくて探したけれど、ない。ならばと赤×黒を探したけれどこれまた、ない。色々なんやかんやあって、今市販されている黒のタイプになりました。

フロントに付いていたファスナー付ポケット?がなくなり、携帯などの小物を入れる場所が欲しい。そんなわけで取り付けたのがこれ。外付けタイプの軽量ボトルケースにマジックテープのベルトを縫い付けました。携帯を入れようと思って付けたけど、ジェルのゴミ入れにいいかも!取り外しできるので、ゴミをまとめやすいのもいい。

IMG_4547[1]
IMG_4549[1]

そして、さらにザックの両端にある、ハイドレ用のループにカラーのバンジーコードを交互に引っかけて、シェルを外側に付けられるようにカスタムしました。最後のループだけちょこっと端を縫い付けて小さいループを作りました。白×黒で地味なのが嫌だったので、黄色が混じってちょうどいい。ザックのジップを開けてモジモジ、とならなくて便利。蓄光なので夜間目立つかもw
IMG_4543[1] IMG_4550[1]

あとはちょっとしたことだけど、夜走ることになるので、ファスナーの先に付ける“ジッパープル”も蓄光のものに変更。内側のファスナーはジッパーが奥まっていて開けにくいので、もともと付いていたジッパープルに繋げる形にしました。引っ張りやすい。
IMG_4552[1]
IMG_4546[1]

そんな感じでお金をあまりかけずに、自分の使い勝手のいいようにカスタム。なんだかそんな準備も楽しく行えました。あとは、ザックの余った紐を少し短く縫い付けておくかな。あ、ちょうど手作りエナジーバーが固まった頃かな?るんるん。すでに大会を楽しんでいる私です。
あ~あと2日!


STY試走&チャレンジ富士五湖応援

STY一週間前、チャレンジ富士五湖の応援の日程に合わせて前日入りで試走に行ってきました。

場所はうわさの(?)本栖湖(A10)→鳴沢(A11)。私は初めてで全体的にちんぷんかんぷんですが、今までのコースから「変更になった」部分です。山場は天子で終わりじゃない、その後の竜ヶ岳と本栖湖が案外キツいという。

UTMFの169kmに比べりゃたった91km、されど91km。私にとっては初めてレースで夜を越えることもあり、不安がいっぱい。試走で少しでも当日の気分転換?になればと期待して一週間前の疲労覚悟で行ってきました(笑)

4/19(土)朝。天気は晴れ予定だったのに富士山周辺は朝靄がかかっていて真っ白。空も真っ白。車から出ると、すぐに戻りたくなるくらい寒い!!おなか冷える!!!このあたりでは山のふもとでも標高が1000m近くあり、えらく冷える。
着込んで準備して、本栖湖エイド近くからトレイルに入ります。『本番では60km以上走ってから登る箇所か・・・』なんて考えながらつづら折の坂を上ります。本栖湖周回トレイルの印象は、やせたキワどいトレイルや雪崩だか崖崩れのような跡があるところもあり、夜に通ることを考えると少し心配。ただ、中ノ倉山登ってしまえばさほどキツくなく、むしろ下りきってからの鳴沢までの長い樹海?ゾーン&ロードの方がダレてしまいそうでした。

富士山が見える絶景ゾーンだけど通過するのは夜。そしてせっかく日中に来たけど景色はゼロ。がーん。

富士山がめちゃくちゃ綺麗に見えるはず、の場所(1)

富士山がめちゃくちゃ綺麗に見える、はずの場所1

富士山がめちゃくちゃ綺麗に見える、はずの場所2

富士山がめちゃくちゃ綺麗に見える、はずの場所2

image

飽き飽きするゾーン。この湿っぽいトレイルを夜走るのか・・・。(怖)

とにかく、行ってよかった!

きっとすっかり疲れた60kmからの後半で、「あ~ここ試走したとこだ~~」なんて思いながら走れると思うとちょっと楽しみが増えました。

注意したいことがひとつ。日中でもかなり寒かった。パノラマ台1328mかつ昼間で、こんなに寒いなら天子山塊はいったいどうなるんだ。あまりにゆっくり歩くと寒い。常に動いていないと汗冷えする。日中が暖かくなりそうなだけに寒暖差が心配です。また、晴れ予報と言えど霧雨や靄で天気が決して良いとは限らない気がする。防寒対策はしっかりと。今一度見直します。

*************************************************

さて、翌日はチャレンジ富士五湖の応援です。
112km、100kに心折れ部のメンバーが計4人出走。ロードのウルトラマラソンなんて想像もできなくて、チャレンジすることだけでも尊敬。参加者は4000人以上だっていうから驚異的です。

前夜から雨が降り、朝の体感温度は0℃というくらい寒い。早朝3時半。まだ暗い。112kmのスタートはなんと4時半なのです。
image

続いて、5時、5時15分の2回に分けて100kmスタート。会場にいる方のほとんどがロードランナーらしい恰好で、たまにザックやギアでトレイルランナーだとわかる方も少し。手ぶらの人が多いかと思いきや10Lを越えるサイズのトレランザックにパンパンの荷物を詰めている人も。(何が入ってるんだ?!) さらにウルトラだっていうのに仮装ランナーもいて、不思議な雰囲気でした。

image

13km、30km、57km、95kmとそれぞれ移動する道中に歩道を走っているところを応援しました。初めて見るウルトラマラソン。長い長い100km。選手皆、黙々と走っていて、「がんばって~!」「ファイト~!」「ナイスラン~!」と声を掛けると、ハッとして、手を振ってくれたり笑顔を向けてくれたりします。だけど、進むにつれてどんどん関門に追い詰められていくチャレンジ富士五湖。こんなに関門が厳しいものとは驚きでした。おそらく歩いていたらゴールできないと思います。

トレランよりまして前半突っ込みやすいのか、50kmを超えるあたりから大幅にペースダウンしている人や辛そうに歩く人をたくさん見かけました。それでも諦めず進む姿、見ているだけで泣きそうです。みんなきっと色々な想いで走っているはず。表情になにか溢れ出しそうな感情が見え隠れします。

メンバーのペースと関門を計算しながらドキドキして応援ポイントで待つ。仲間が遠くに見え、手を振りながら走ってきて、そして走り去っていく。足を痛めたり、胃を壊したり。トラブルに立ち向かいながらも足を止めずにゴールを目指す。当日は小雨が降ったり止んだりですごく寒く、決して良い状況だったとは言えないと思います。トレランのように登り下りがあったりと大きな緩急もなく、アスファルトの道を淡々と1日中進むウルトラマラソン。歩みを止めたら終わり・・・。なんて厳しいスポーツなんだろう。精神力が問われるような気がしました。

今回、メンバーのひとりが95kmでリタイアでしたが、ふらふらで危険な状態になるまでゴールを目指したその姿は本当に力強かったのです。実は、最後のエイドで見逃してしまったのだけれど、構わずすでに残り5kmへ向けての登り坂に挑んでいました。まだ小学生の息子さんがそれを知らせに来てくれて、走って追いかけて『あともう少し!頑張ってください!間に合う!』と声を掛けると、まっすぐ前を見て『うん!がんばる!ありがとう!』と力強い声が返ってきました。その時には体調の異常に気付けないほど、走って、少し歩いて、また走って・・・厳しい制限時間をわかっていながらも登り坂を走って先を目指す強い意志を感じました。きっともっと前からずっと限界と戦ってきたんだと思います。それでも自分に挑み続ける姿、応援している私自身が、みんなのそんな姿にすごく心を打たれました。

心折れ部メンバー以外では、アナウンサーでランナーの浅利さんとJOGLIS大阪の森岡さんに何度か会えました。このお二人の楽しそうなこと!途中で写真撮ってfacebookにUPしたりしてる(笑)表情は常に笑顔で、会う度写真にちゃんとポーズしてくれる余裕っぷり。関門にはやや迫られていたけれど、“関門に追われる精神的な疲れ”すら見られない。
image
ゴール後の二人からは「あんなに楽しく100キロ走れるとは思ってもいなかった」「走れる喜びを感じていた」「ウルトラマラソンは楽しさが延々と続く感じ」という言葉が!

私が最近忘れていたことかもしれない。走るのが好きだし、山が好きだし、長い旅が好きで、独り旅も好き。だからトレイルランニングは好きなことだらけの、すんごく贅沢な、大好物の趣味みないなもんだ。

STYに向けて楽しみだなぁと思いつつも、実はすごく不安で緊張していたのだけれど、チャレンジ富士五湖の応援で気付いたこと、それは

こんなにも最高なレース(STY)を楽しんだもん勝ち!楽しまないともったいない!
自分で選んだ最高の贅沢な時間だ!

ということ。200%で楽しもうと思います。仲間と共に、仲間の待つ場所へ、とにかく自分の限界の限界までゴールを目指して。楽しもう!


蚊取り線香塾:省エネスピードハイクを学ぶ

MMA主催、【ロングディスタンス・ファストトレッキングスタイル 蚊取り線香塾~第二講~ロングトレイル対策 奥多摩ナイトステージ! 】に参加してきました。
image

100マイル級のレースに制限時間内(UTMF40~42時間)で完走する方法をテーマに、“走る”のではなく“省エネ早歩き”で長時間動き続ける歩き方のコツやテクニック、山でのちょっとした注意点などを学んできました。実はわたし、ハセツネコースは初めて!それだけでもわくわくです。

22:30
武蔵五日市の駅に続々と集まるトレイルランナー。なんとこの日の参加者は約40名!私は信越を除くと、初めてのナイトラン。日中はひとりでも山に行けるけど、やっぱり夜となるとそのハードルは高い。同じくらいの経験やレベルの人だけで行くのも勇気がいるし、やっぱり熟練のトレイルランナーについていくのが一番いい。でもなかなかそういった機会も少ないまま大会を迎えるのは不安なもの。そういった同じ状況の人達が集まっている様子。
image
image
この日はHOKAの試し履きもあり、半数以上がHOKAを履いての練習になりました。

男女年齢様々。事前に回答しているおおよそのタイムからA~Dにチーム分け。基本的には全員で行動するけれど、各チームにリーダーを設けて点呼を取ったり安全管理をするという目的。大人数だけれど、山中トラブルなくとてもスムーズな進行でした。
image

夜の山は、当たり前ながら足元の状態がわかりづらく、石や枝につまづきやすく、思いがけないぬかるみに何度もドキッとしました。転びはしなかったのものの下りで足を置いた場所がズルッと滑り慌てたりして、いかに普段バランスよく下れていないのかと反省しました。黙々と金毘羅尾根を上る途中、時々蚊取り線香さんの省エネ登りのレクチャーが入ります。石などを利用して足を水平にする(ふくらはぎの負担が少ない)、登りの斜面では左右の傾斜を利用する、つま先の方向を意識するなどなど。

スタッフの方も含めると40人以上の行動。ずらりと並ぶ光はなんだか不思議です。真っ暗な夜の闇もしゃべりながらなら楽しい。だけどこれが本番のレースではひとりぼっちになることもあるかと思うと、ちょっぴり閉所・暗所恐怖症ぎみの私はもう恐ろしくてたまりません(笑)たまに遠くに見える夜景が海のようで綺麗でした。
image

真っ暗は怖いものの、徐々に黒から紺色へ、そのうち色がすこしずつ明るくなっていく。

「夜明けだ~!」

初めて山で経験する夜明け。
少しずつ明るくなる空に合わせて、気分も明るくなってくる。太陽の光が見えるとなんだかエネルギーが沸いてくる。明るくなる頃にはなんだかすっかり元気満点に。足元が見やすく走れる安心感もあったのかもしれません。下りのレクチャーでは、やはり一歩一歩を軽く体重をかけすぎずにリズミカルに下ること。さらに少し滑らせるようにして下るのも良いというアドバイスもありました。ちょうど落ち葉が多くてまさに“滑る”ような場所があったけれど、前傾姿勢だけでもなかなかビビッてしまう私にはまだまだ難しかったです。上達したい下り。課題です。
image

途中、ふらつく前の方に声をかけると、「眠くて眠くて・・・」という反応。私は眠気と戦いながら進む、という経験もしたことがなく、今回はその練習にもなればと思っていたけれど、何故か終始目が冴えていました。初めてのナイトトレイルに異常にワクワクしていたからでしょうか(笑)

後半では雪が残っていて滑って足をとられるという場面も。UTMF/STYまでに富士山周辺はあとどのくらい融雪するでしょうか。凍った雪の上でHOKAはツルツル。ちょっと心配になりました。途中でモンベルのリバーシブル グリッパーを使ってみたりもしました。チェーンスパイクほどではないけれど、ちょっとだけ安心感がありました。軽くて、チェーンスパイクよりもシューズにフィットします。
imageimage

image

そういえば、夜は身体の震えが止まらないほど寒く、防寒対策を考えさせられました。上半身は、ファイントラック+Tシャツ+C3fitサーマルのアームウォーマー+CAP3ロングスリーブ+モンベルジオラインの腹巻+トレントシェル。下半身はC3fitのサーマルロングタイツ+ランパン+バーサライトロングパンツを着ていたのに、それでも凍えました。STYよりも全然気温高いはずなのに。寒がりだとはいえ、これだけ着込んでも寒いとは。手袋は六甲で雨が降っていても重宝した100%ウールの手袋にしたけれど、寒かった。STYではこれにレイヤーで薄い防水のミトンでも重ねよう。

蚊取り線香さんからの装備関係の一言ポイント。
(1)アウターのジップは常に途中までしか開けず、プルオーバーの状態にしておくこと。山では風が強いとアウターがバタついてうまく着れないことが多々ある。脱いで仕舞う時にジップは途中までにしたまま仕舞っておくと、次着るときに被るようにして着ることができて便利。

(2)休憩や靴ひもの結び直しなど、ちょっと手袋やビーニーなどを外す時、モノを絶対に地面などに置かないこと。ついついやってしまいがちだけれど、これも(1)同様に風が強かった時に、簡単に飛ばされてしまう。それを聞いて思ったのは、風ももちろんだけれど、エイドなどでうっかりどこかに置いて失くしそうだということ。慌てて探してる暇なんてない。だからと言って手袋なしで継続しては手が凍えちゃう!手袋はカスタムして手首に通せるループをつけておくといいかもしれないですね。

image
明るくなって御前山のあたり?では富士山もきれいに見えました。
月夜見の登りはもうこれでほぼ終わりだとわかっていたので、練習と思いモリモリ登りました。あくまで「もうこれでほぼ終わりだとわかっているから」。約30km地点。これからまだ60kmあるとしたらモリモリ登れません(笑)ロングレースでのペース配分、足の残し方がまだ全然わからない私。どうなることやら(汗)
image
image

月夜見は駐車場から上がかなりの雪で、今回はここからロードへ変更。ロード約5kmを走って都民の森まで。30km、足はほとんど問題なかったけど急にアスファルトを踏むと、想像よりも疲れていたのか膝に響きました。

都民の森では、渋井さんがエイドを用意してくださっていて、至福のコーラとおにぎりをいただきました。
image
image

わたしはSTYまでに疲労を残さないようにと42kmコースにしたのでここで終了。コース変更などあって、実際には私のSUNTO計測で約32kmでした。行動時間9時間半。ちょっと走り足りない気もしたけれど、このタイミングなら故障しない範囲でちょうどよかったのかも。私のレベルじゃいまから追い込みの練習をしたってきっと変な故障をするだけ。これからメンテナンスと代謝を落とさないようにしていこうと思います。
image

【登りはほぼすべて早歩き】【制限時間ぎりぎり】【ロングレース初心者】の私にはナルホドの講習会でとても勉強になりました。同時に、「歩いてでも完走できる」というそれは、簡単なことではないと思いました。山に行くといつも見かける猛烈に早いハイカーのおじさん。向こうは歩いているのに、なぜか要所要所走っても追いつかないような人もいます。ペースをずーーーーっと落とさず動き続けること、そのためにいかに省エネに動くか。登山から入ったトレイルランナー。山の様々な知識に、なんとなくその違いを感じました。

人それぞれだけれど、それぞれに合った方法で長距離長時間をいかに完走するか。
さて、91.5kmを楽しめるかな~。わくわく。あと19日。


【STY準備】必携品:その防水ウエアは本当に防水か

※友人のアドバイスにより一部修正しました

UTMF/STYまであと21日。
今年から大会参加案内などはダウンロード形式になったのですね。ポストを覗くと参加案内が届いていた!というドキドキ感が結構好きなので、それがないのはちょっぴり寂しくもありますが、環境配慮ということにはとても賛成です。色々メリットデメリットはあると思うのですが、届いた届かないとかのトラブルも少ないんだろうと考えると、そういう点でも良いことなんじゃないかなと。

必要書類のダウンロード開始は「4月上旬」と書いてあるのでもうすぐですね。その書類の中のひとつ「必携品」。みなさんはもう準備はできてきていますでしょうか。私は初めてのSTYなので、あれこれまだバタバタ準備しています(笑)
そのひとつの項目で、ものすご~く重要だと思ったことをひとつ。

【雨天に備えてフードつきレインジャケットとレインパンツ。どちらも〈ゴアテックス〉あるいはそれと同等の防水、透湿機能を持ち、縫い目をシームテープで防水加工してあるもの。】

必携品ウエアの保温性、防水性などのレベルは、選手自身の責任で決定してください。事前にそれらを着用して氷点下気温の高山、大雨の中での長時間に及ぶランニングなどを体験し、それらのウエアがほんとうに自分のカラダを守ってくれるのか否かを知っておきましょう。選手自身が責任をもって認め、届け出たウエアを大会本部はその選手の必携ウエアと判断します。 (公式ホームページより抜粋)

私は防水シェルはPatagonia Women’s Torrentshell Jacketを使っています。パタゴニア独自の素材、「H2No」(エイチ・ツー・ノー)です。(防水素材については各社様々な素材を出していますが、その辺はブログで語るほど詳しくないので割愛。)

防水素材の違いとか、透湿性とか必携品に沿ったものであることはもちろん重要ですが、それよりもなによりも、大事なこと。それは、2月に行われたランボー大学の「ランボー大学レース学部 UTMF/STY学科」でエディさんが言っていたひとこと。

『レインウエアは、大会前に必ず専用の洗剤で洗うなど、防水機能を万全にしておかないと意味がない』

わたし、きちんとブログにもそのことを書いて、メモをしています。それなのに・・・!
先日ブログにも書いた六甲縦走キャノンボールでは、朝から雨が降っていて、途中は滝に打たれてるんじゃないかくらいの豪雨の中、私のトレントシェルはスタートわずか30分もたたないうちにビッショビショ。ジャケットの色が変わるほど。その時にエディさんの言葉が、頭の中にエコーのように響き渡りました。意味がない意味がない意味がな~い・・・。あちゃ~、洗っておけば良かった。

どんなに高いジャケットでも、どんなに優れた素材でも、その防水機能が正常な状態で発揮されてなければそれは防水ジャケットでもなんでもありません。その時私が着ていたものは、ただの “はおりもの” でした。

アウターはなかなか洗濯するのが億劫だったり、防水シェルは専用の洗剤が必要で温水洗濯など手間がかかり、ついついそのまま干して終わりにしがちではないですか?私は究極のずぼらなので、まさにそのダメなやつです。そんな私が言うのもどうかと思いますが、やはり汚れが付着していたり、透湿性・防水性の低下など、定期的にメンテナンスしないと機能が損なわれていきます。洗濯の方法については、それぞれのメーカーの素材によって推奨方法が異なります。お持ちのウエアのメーカーのホームページで洗濯方法が記載されているので、それをみながら必ず洗濯+撥水処理をしておくことをおすすめします。あ、ジャケットだけでなくもちろんパンツも!そして、まだ数日あるので、一度洗濯をして、防水機能を確かめて、それでも機能を発揮しない場合は買い直しが必要だと思います。

image

私は、防水ウエア専用の洗剤ですすぎなしで洗濯 → 水気をきって浴室乾燥で乾かし → 完全に乾いたらアテ布をして低温でアイロンがけを行いました。今回は家にあった防水ウエア専用の洗剤で洗っただけだったけれど、その後撥水剤で処理を施すとバッチリ。専用洗剤で洗濯+濡れたまま撥水剤+乾燥機でまんべんなく熱を与える、が良いのだとか。やっておこう!

“事前にそれらを着用して氷点下気温の高山、大雨の中での長時間に及ぶランニングなどを体験し、それらのウエアがほんとうに自分のカラダを守ってくれるのか否かを知っておきましょう。” というのは、とても重要なコメントだと思います。今回は防水ウエアの話題ですが、これは他にも言えることだと思います。たとえば、ヘッドライトが「電池切れ」ではなく「球切れ」する、シューズのソールが劣化していてはがれる、靴ひもがちぎれる、ザックが破れる、ウエストゴムが抜ける・・・などなど、考えられるトラブルはたくさんあります。昔、フィギュアの織田信成選手がバンクーバー五輪で演技前から切れていた靴ひもを「感覚が変わると困るから」と、切れたところを結んで試合に出て、途中で演技を中断してほどけた紐を結び直したことで減点されて、メダルを逃し「自分の責任」と涙したという出来事がありましたね。

必携品に記載されているものを持っている、そんな場合でも本当にそれが何時間も継続して役目を果たせるのかどうか。今一度、すべての装備品の状態チェックをして、必要に応じてメンテナンスや買い直しの必要がないか確認しておくべきだと感じました。

トラブルなく完走すること。
あと21日、自分がより良い状態で走りに集中できるよう、準備をすすめていきたいと思います。


大荒れ六甲縦走キャノンボール

3/30(日)六甲縦走キャノンボール大会に参加してきました。
64964_651025794991142_154535501_n

涙こそギリギリ出なかったものの、今までで一番、本当に辛くて辛くて何度も泣きそうになりました。キャノンボール恒例の雨模様(というか暴風豪雨)は前半まで、後半は自分の泣きの嵐でした。【大荒れ】だったのは、私自身です。

原因は、ひとつが、自分のレベルをちゃんと認識して、エントリーの判断をしなかったこと。もうひとつは、ただ、単純に、練習不足、筋力不足、スタミナ不足。レベルが低い、それだけのことです。だからこそ、本当に悔しくて悲しくて申し訳なくて、基本的にはプラス思考でまいっかタイプの私ですが、何故か途中でもうこんなにも楽しくないなんて最悪だ、という気分に陥ってしまいました。(暗くてすいません。笑)

足が痛くて悔しくても、ハンガーノックになって悔しくても、それでも大会は楽しかったのに、こんなに精神的にやられたのは初めてでした。でもそれでも、なんとか9時間40分くらいでゴール。スタートからゴールまで、本当に山あり谷ありでした。
******************************

SPEEDでエントリーしようと思っていたら、早々に定員に。その話をしたら、TEAMエントリーしないかというお誘いが。片道56kmを5人全員で走る方法。いや、私だと遅すぎて・・・と一度は言ったものの「大丈夫だよ!」と言ってもらってレベルの差をわかっていながらも混じることにしたのです。正直、軽率でした。

スタートは8:30頃。
キャノンボールはほぼ毎回のように雨が降る、と言われていてその伝説通り、すでに前夜からすごい雨。そこからさらに雨風が強くなり、トレイルは滝状態。あまりの濁流にエスケープも考えよう、という話に。

ただ、そんな濁流でもやはり強い人は凄い。登りもガンガン登り、走れる傾斜はばりばり走る。私は早々について行けず、必死で追いかけるも息が上がり、過呼吸みたいになるわ心臓痛いわで、8kmを過ぎるあたりですでに「これは、もう、ただ迷惑をかけるだけだ」と判断。

ひとりで行くか、ひとつ目のエイドでのエスケープを真剣に相談。だけど「大丈夫、ゆっくりで行こう」と許してもらえません(笑) 不安いっぱいのなか、ペースを合わせていただいて、アスファルトのコースを進みます。ロードなら、速くはないけど、なんとか。なんとか登りもちょびちょび走れる。
IMG_1614

アスファルトは摩耶山で一旦一区切り。摩耶山での休憩で震えるほど寒く、温かいものを食べても、それでも寒い。前日から走るPOWERの部では往路で終えた人も多かったのだそう。私は、ゆっくりペースだったから、余計に冷えてしまったのかも。今回アームウォーマーの汗冷えにも悩まされました。

半泣きダウナー(苦笑)状態が続いたのは摩耶山からのしばらく。きっとみんなにとってはかなり「ゆっくり」ペースで走ってもらっていたのだと思うけれど、それでも私の10倍くらい速い。たった10数kmで足を使い果たしてしまった情けない私は、そんなみなさんの気遣いにも応えられず、全くついていけない。追いかけても追いかけても姿が見えない。TEAMなのに、ひとりで走ってる。その先で寒い中みんなは何分もじっとして私を待ってる。

「やっぱりあまりにも待たせてしまうので先に行ってください。ひとりでゆっくり行きます。」そう何度か言ったけれど、「いいよ、マイペースで」そう言ってはずーっと先の方で待っていてくれている。

ゴール後そのまま東京に帰る人もいて、このままでは日が暮れるし、電車にも間に合わない。私でなければ、もっと走れて楽しくて、みんな同じペースで走れるわけで、わかっているけれど、それでも足が全然進まなくてプレッシャーに押しつぶされながら、すごく悲しい気持ちに。なんでこんなにもレベルが違うのをわかっていてエントリーしたんだろう。大好きな山だけど苦しくて景色なんて見てられない。そんなことで頭がいっぱいになりながら、ただただ無心で感情をゼロにして、進みました。ゴールした後、「あんなに笑ってないエマちゃんはじめて見たよ(笑)」と言われたほど、本当に返事をする元気もなくなっていました。

けれど、後半は、エイドがすごく多くて、地元の人が食べ物や飲み物を色々工夫して用意してくれている光景をたくさん目にしました。みなさんすごく優しくて、タッパーに入った手作りの梅干しやきゅうり、レモンを薦めてくれる。「ランナーがコーラが好きって聞いたから」とコーラをわざわざたくさん買ったのだという人、迷いやすい住宅街の攻略マップをコピーしてくれている人、車で電気ポットと飲みものを積んできた人、リュックいっぱいに食べ物を詰め込んで道端で配ってくれている人。

寒いなか、わざわざ、何時間もひとりでそこに立っていてくれているんです。笑顔で話かけてくれて、本当に元気が出ました。道行く人やハイカーさんまで「もうちょいやで~」と笑顔で応援してくれる。ほんと、優しいですね、と何度つぶやいたことか。そういう温かさに触れて、少しずつ落ち込みまくった気分が回復してきて、足は進まないものの「みんながいいよって言ってくれているんだから、遅いけど最後までがんばろう」と思えるようになりました。
IMG_5679

やっぱり最後の最後まで姿が見えないくらいついていけなかったけど、それでも最後のゴール手前でみんなが待っていてくれて、手をつないでゴールしました。約44km。長い距離じゃないのに、あまりにも辛くて、ゴールは本当に嬉しかった。
10173793_650992644994457_610494308_n
1480515_650992688327786_77137120_n
1969214_651001471660241_1318244093_n
課題はたくさん。
でも、なにより、やっぱり本当にまだまだ「大会を楽しく走破する」には練習不足だと反省しました。みんなと同じように走れるようになりたい。ついていけていたら、どんなに楽しかったかな。すんごいしんどかったけど(笑)、STY前に辛い思いの中で走る経験が出来てよかったと思います。

「いい練習だね」
「きっとこれでまた強くなるよ」
「こんだけ頑張れたんだからSTYは全然大丈夫だよ」
「頑張ったね」
そう言ってくれた一緒に走ったみなさんに感謝。きっと自分達のペースで走った方が楽しいはず。それでも、私を速い人達に混ぜてくれる、その懐の深さこそが何よりもありがたいことだと改めて感じました。

そして、全然山並みや景色を楽しめなかったけど(笑)六甲は本当にいい山だと思います。縦走ルートは想像以上にキツく、変化も多彩で、それだけきっと味わいがある。そして、大会に関わっている方やボランティアの方々の温かさが最高でした。また出たい大会になりました。キャノンボール。

唯一、「なんか今だけ一瞬イキイキしてたよ」と言われた、すんごく気持ちよかった馬の背。やっぱりこういう場所、好きだなー。

唯一、「なんか今だけ一瞬イキイキしてたよ」と言われた、すんごく気持ちよかった馬の背。やっぱりこういう場所、好きだなー。

※写真は大会facebookとボランティア(!)の方の写真を頂いたものです。
写真撮影まで、ボランティア(大会のファンなのだそう)の方とはすごい!