オトベ、が、斑尾を走った(オトベ編)


今回のブログは、斑尾高原トレイルランニングレース2014 ビギナークラスの16kmを一緒に走ったオトベ(通称 オトちゃん)からの提案で、わたしの「サポート目線」と、はじめてトレイルランニングの大会を経験する「初体験目線」の両側から、同じタイムラインでブログ記事をUPしてみることにしました。冷静と情熱のあいだの辻仁成と江國香織みたいなもんですかね(笑)わたしのペーサー編はすでにUPしています。

オトベ、斑尾を、快走!(ペーサー編)
http://mountain-ma.com/emma/2014/10/14/otobe_emma/

ぜひ、両方読んでみてください。
※みなさんご存じのことと思いますが、「ペーサー」と記載していますが、一緒に一般エントリーをして一緒に走ったということだけで、触れたりケアしたりというサポートをしたわけではありません。

では、オトちゃんによる、オトベ編をお楽しみください(笑)


はじめまして。
オトちゃんこと乙部と申します。

走って痩せるくらいなら食べずに痩せると豪語するタイプ。
ろくに運動経験もランニング経験もない私が、このブログの主、エマというとても心強い友達をペーサーに従え、ゼッケン番号893という奇跡的な番号を胸に初めてトレイルランニングのレースに出場しました。

せっかく人生で初めての経験をしたので、その記憶を書き留めておきたいと思い、その一部始終を、この場をお借りして書かせていただきたいと思います。

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奇跡のゼッケン番号をゲット

 ***

 <準備>

初めてのトレイルラン。ある程度の装備はあるのだけど、サポートタイツにはまだ手を出してないし、ザックもランニング用は持ってない。(だって続けるかわからないし。。。)

 どうしようかな、買った方がいいけど結構な出費だな~と思っていたら、エマちゃんが全部貸してくれました。なんと恵まれた環境!!

 私はお礼にハワイで買い込んできたパワーバー的なやつを献上しました。

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走ってるときは固形物あんまり食べたくないって言われたけど・・・。

唯一買ったギアは、1リットルのハイドレーション。これは山登りでも使えるしな、と思い、Ultraspireのものを購入。

靴はmontrailのバハダ。montrailの靴はマウンテンマゾヒスト、バハダ、ログフライの3足を持っていますが、今回のトレイルは割とフカフカとのことだったので、ソールが硬めのマゾヒストより、クッション性の高いバハダを選びました。

 この上ない恵まれた環境が逆に
プレッシャーに、、、、

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は、まったくならず、斑尾に到着するなり大好きなビールを注入。何時まで飲酒可能かな?と逆算する始末。

コースガイダンス、メーカーブース、前夜祭と、参加者たちの雰囲気を知ることができたり、いろんなランナーの方々とコミュニケーションがとれたりして、とても楽しい1日目でした。

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<当日朝~スタート>

 当日の朝。4時起き。びっくりするほど熟睡できたので、問題なく起床。

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緊張ゼロ。

大事な面接の前とかは緊張で下痢になり食欲もなくなるくらい緊張しいの私がなんでこんなにリラックス状態でレースに挑めたかというと、
いやね、エマちゃんがね、まじなんすよ。
ガチなんすよ。

誰も書いてない理想タイムとか速度とか、エイドになにがあるとか、みっちり書き込んでるんすよ。これみちゃったら、もうこの人に全部ゆだねてればなんとかなるな、と、私思っちゃったんです。(他力本願)

まぁ、なによりも一緒に走ってくれる人がいる、というのは、とても心強いものです。 というわけでリラックスモードで朝食をもりもり。レースでスタミナ切れたら大変だもんな!という理由で、

前日からもりもりたべ、
朝食ももりもりたべ、
レース中にもジェルや甘いものを吸収し、
終わった後にはレース用に買ったけど食べなかったチョコレートをたべ、
ラーメンをたべ、、、、
 私、レースの後2キロくらい太ってました。

けど、レースに向けてランニングをし始めてから、2キロ痩せていたので、結果的には±0なのですが・・・。トレイルランをする女性方が
「トレランやってても痩せないよ」
という迷信めいた言葉を身を以て体感いたした次第でございます。

 レースの話に戻りますと、モントレイルでは、この斑尾フォレストトレイルにちなんだ日本限定のバハダを発売していて、今年発売したMADARAO YELLOW SHADOWと、去年発売したMADARAO YELLOWをはいてレースに出てくれた人たちと、スタート直前に記念写真。

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を、撮っているなんて知らなかった・・・!!!なにこれ私も写りたかった!!!
そもそも私のバハダのカラーはブラックだから駄目なのだけれども。
 きぃぃぃ!
となったのはレース翌日の社内報告会でした。(撮影してるとき、寒いので建物の中にいたのでした。。。orz

 さてさて、、、

 <スタート>

 いざ、スタート。

IMG_3685.JPG

さすがにスタートまでのカウントダウンが始まったときは緊張。

最初の登り。

 エマちゃんには急がなくて平気だよ!といわれるものの、周りの雰囲気にのまれて、オーバーペース。息もあがる。

つ、辛い、、、

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やばい、最初から辛い。よく考えたら、のぼり坂走ったことなんてなかった。。。と思いながら心拍バックバクの状態で林道に。少し渋滞してたので、

 「よし、ちょっと休める」

 と内心思っていたら、後ろを走っていたエマが

「はるちゃん私、前に行っていい?」 

と。

 お、おう。どうぞ。
 と、前をゆずると、「右通りま~す」と、とろとろ走ってる人たちをガンガン抜いていく。

まって、

エマちゃんまって、

私まじ息上がってね、辛いわけ。

けど、こんなしょっぱなから弱音はいてもしょうがないなと、頑張ってついていく。下りをだだっと走り終えると、1つ目のエイド。 やったー、休める! と、思いきや、エマちゃんは

 「なんか食べたいものある?飲み物大丈夫?ほしいものとったら行くよ!」

 と、私がバナナを手にしたとたんに即出発。え?エイドって休めるポイントかと思ってたわ。。。1つ目のエイドから、2つ目のエイドまでの間、一回乱れた息も整い、普段家の周りを走るレベルの速さで山の中のフカフカの道をランできるコースは、今回のレースの中で一番楽しかったな。

また上りが来て息があがったので、エナジーチャージ。走ってる時に、ザック下ろすのも何かを取り出すのもめんどくさいし、固形物を食べるのもキツイんだなーってことが、よくわかりました。

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山登りのときもそうだけど、登りきったあと稜線にでて視界がいきなりバッと広くなる瞬間、やっぱり大好きだな。

 そして2つ目のエイド。
お!意外とあっというま!! と、おもったものの、ここからがマジできつかった~

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きつい。。。

 一緒に走ってる間、エマがたくさん話しかけてくれました。けど、基本的に終始息が上がっているので、返事ができなかったのは最初からだったけど、最初はこれでも、弱音を吐くのをがまんしていた。

けど、2つ目のエイドを過ぎたあたりから、気づいたことがある。
言わないと、伝わらない。

 エマ、早い。

わたし、辛い。

まじ、死にそう。

 なので、ここからは私の口からは弱音がダダ漏れ。けど、エマは、許してくれない。

「まじ息上がってキツイ、辛い、もう限界」

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と伝えても、

 「限界を超えるのがトレランだよ!」

 と返ってくる。

 意味ない。。。
言葉は無力。。。

 とおもった私は、強制的にペースを緩める。

 すると、
「上りは歩いていいけど、下りと平坦なところは走って!」
「下り走った勢い使ってそのまま上りも上がって!」
と、要するに走れと言われる。

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 く、くそう、
鬼ぃ!

 だけどもこの鬼は、同時に隣で一生懸命はげましてくれる。

 「がんばって!」
「終わったらお風呂だよ!」
「舗装路は歩幅大きめにとった方が楽だよ!」
「あと3キロだって!」
「あ!ゴールのアナウンス聞こえてきたね!」

手を変え品をかえ励ましてくれる。わかってる、わかってるよ。でも、まじキツイんだよ。頑張ってと言われても、死にそうになりながら頑張ってる姿が今だから!

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と、完全に心に余裕がなくなる。
そして、そんな私を励まし続けてくれるエマと、マジキツイ、限界、、、としか言わない乙部とで最後の7キロを走り切り、ゴールへの最後の坂道を駆け下りたのでした。

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もはや転がり落ちたい。

 

 初めてのレースを終えて、感想を一言で、と、言われれば、「まじ辛かった」と、答えると思います。終始息上がりっぱなしの状態で、あがった息を整えることもままならず、休むことも許されず2時間。学生時代にろくに運動をせず過ごしてきた私にとって、たぶん今までの人生で上位に食い込む肉体的に辛い経験だったと思います。

 でも、「辛かった」と、「つまらなかった」は、まったくもってイコールではありません。

斜面を駆け下りる高揚感
ふかふかのトレイルを駆け抜ける爽快感
人をぬいたり抜かれたりするレースの臨場感

そして、レースの終盤にかけられる「あとちょっと!がんばって!」という言葉に対して「よし!がんばろう!」・・・とは、1mmも思えず、「あとちょっとじゃないし、がんばってるし、ていうか死にそうだし」と心の中で思う自分の余裕のなさも、翌日に襲ってくるベットから起きれないレベルでの筋肉痛も、全てひっくるめてとても楽しかったです。

 初心者にとってトレイルランニングのレースの楽しみ方はきっといろいろあると思います。わたしは、きっとエマが一緒じゃなければ、完走すること、無理をしないで楽しむことをレースの目標に掲げ、関門ギリギリの3時間くらいのタイムでゴールしていたと思う。

少なからず、16km2時間4分というタイムで帰ってくることは、1人ではありえなかった。そしてそんなタイムで帰ってこれたことで、口から心臓出てきそうな辛い思いと引き換えに、上司や先輩にも、「よくがんばったね!」「すごいね!」「はやいじゃん!」と言われ、鼻高々な月曜日を迎えることができたのです。

 そして何より、トレイルランニングをする人たちが、商品に何を求め、どんなことに取り組み、どんなものを選ぶのか。レース中どんなことに気を付け、どんなことを考えるのか。

 たった1回のレースですが、経験しないとわからないことはこんなにもあるものだなと強く思いました。そんな貴重な経験をサポートしてくれたエマちゃんには、心から感謝するとともに、今度はハイキングしようね、という言葉を送りたいと思います。

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一緒に走るって楽しいね。

また来年も斑尾に出たいと思います。次回はもう少し、景色を楽しむ余裕ができるよう、これからもがんばって走ります。

 貴重なスペースをいただき、ありがとうございました。

 乙部晴佳

 


そんなわけで、オトちゃんのレポートを自ら編集しながら「鬼って!」なんて大爆笑だったわたしですが、一応みなさんに勘違いを生まないようにお伝えしておくと、彼女の息の上がり方をみたり、身体の様子、体調を見たりして、確認しながら引っ張っています(笑) 怪我をしたり、何かがあってはいけないですから、それは十分に気をつけながら、「あ~もうしんどい~歩きたい~もうむりだ~」という、実はメンタルで越えられない壁を私が引っ張ることで越えられたらいいなと思った次第です。いや~、結構休んだり歩いたりしたんだけどな~。

後半がだんだん省略気味=しんどすぎて覚えていない
ということでしょうか(笑)

でも、しっかりここに本人の言葉で記しましたよ。

「また来年も斑尾に出たいと思います。」

よし、来年は競走だ~!


オトベ、が、斑尾を走った(オトベ編)” への1件のコメント

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