はじめまして、FunTrails100K

たまにレース会場で『あ、MMAの、奥武蔵の人ですよね』と声を掛けられるエマです。こんにちは。奥武蔵に住んでる人ではありません。

わたしはいつからか「第一回大会」に興味を持つようになりました。

特にミドル以上の第一回レース。
だけどそういったレースはたいてい・・・

●情報が少ない
●その上ギリギリまでわからないことだらけ
●コースもわりとワイルドな状態だったりする
●運営がちょっと心配
●どのくらいキツイのかわからない
●だいたい思った以上にキツイ
●伝説の第一回が生まれる
●だけど長い距離ってMな人が多いから結局はそのくらいがちょうどよくて意外と翌年にあれ出たいという話になったりする

ような気がするのです。

こういった「あるある」をきっと想定しながらも、エントリーした後に憤慨している方も見かけますが、わたしにとってはワクワクする要素だったりします。情報が少なくても自分で地図を広げてみたり検索したりして調べるのも面白いし、わからないことだらけでもどんな場面でも対応できて完走できることがきっと山力であり強いトレイルランナーなんじゃないかなと思ったり、思った以上にキツくても、色々トラブルがあっても、伝説の第一回に出れるのは光栄!と思ったり。第一回は一回しかないのだから。

そして今年わたしが興味を持ったのが、FunTrails100k
どんなところが面白いんだろうかとちょっくら調べてみました。

 

■国内でも数少ない、4ポイントレース・・・という魅力?
いや、魅力というと語弊があるのはわかってます。誤解を恐れずに書いてみたけど、批判は怖い(笑)国内のトレイルレースではまだ100k以上は多くない。ましてや100mileレースはまだわずか。ポイントのために走るなんて、といった議論はさておき、一度は出てみたい100mileレースがあるならば国内外含めてやはりポイントが必要なことがあるわけで、例えば日本で一番知名度が高いだろう海外の大会UTMBなどは新たなポイント制が導入されたけれど、それでも必要なポイント数が年々上がっていて、長距離高獲得標高の大会が少ない日本国内だけでポイントを獲得するのって大変だなぁなんて思います。

そんななか、新たに4pointレースとなる(予定の)FunTrails100k。が、しかし、わたしの愛すべきホームトレイル奥武蔵もまだまだ知名度が低いのか、それとも地味~な山域だからか、エントリー開始当時はスロースタート。あれっ?と思っていたら、今年のUTMFの大量DNFの後に怒涛のエントリーがあり、一瞬で100kが締め切られたらしい。やっぱりポイントなのか云々の議論はそれでもさておき、今年のハセツネ10年越し優勝の奥宮さんプロデュースの大会。東京近郊の山では奥多摩や丹沢や鎌倉などに比べても劇的にマイナーで素朴で景観も少なく、よく“秩父の手前”扱いな奥武蔵だけど、わたしがトレイルランニングを始めた1年目からひとりで一生懸命通って練習してきた大好きな山域での大会。そんな大会にUTMFに出るくらいの強者が集うのだとしたらますます楽しみ。
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分岐に現れる「山道」とか「登山道」という道標は奥武蔵でよく見かける。知ってるがな~、と言いたくなるオチャメな奥武蔵。

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これ立てたら方向変わっちゃうんじゃないかと思うんですよね。そんな惑わせ上手な奥武蔵。(大会ではおそらくここは通りません)

 

■里山だと思ってナメてかかるんじゃないぜ的なコース設定
100kのエントリー条件は、「過去2年間で50㎞以上のトレイルランレースを2回以上、もしくは、100㎞以上のトレイルランレースを1回以上完走されている方。」。つまりポイントエントリー制ではありません。2年間で50km以上を2回であれば、意外とエントリーできる人は多いような印象。しかも、埼玉県なので、東京からも近く、関東圏のトレイルランナーにとっては、近場で開催される100kレースになる。

奥武蔵か。日和田山とか、伊豆ヶ岳とかね。里山っぽい低山?
そんな風に思っている人もいるかもしれない。(いないかもしれない)でもちょい待ちおじょーちゃん。奥武蔵って地味だけど、エグいんだぜ。こんなコンパクトな場所で100k作れちゃうんだぜ。たかが標高500m~1000mの山だと思ってちゃ痛い目あうぜ。その標高の低さで104km・累積7,617mもあるってーのはどういうことなのか、ほら、ゾクゾクするでしょ?

<参考>
UTMF:約168.6km、累積約8,337m
八ヶ岳スーパー100マイル:約160㎞ 累積約7024m?
おんたけ100マイル 約160km、累積6400mくらい?
信越五岳 約110km、累積4670m
ハセツネ 71.5km 累積4800m

変なキャラで煽ってすいません。いや~しかしよくも低山かき集めて(繋げて)7,617mも標高積みあがったなと思うんですけど(笑)、つまりは、めっちゃめちゃギザギザギザギザギザギザギザギザザザザなんです。最初に登る武甲山が5~6kmで標高約1,000mUPだけど、そんなどーんとでっかい登りがむしろ後半恋しくなるんじゃないかくらい、も~ギザギザしつこいんじゃぁあああ!!!って気分になる気がします。

私は何より、地図の中にさらりと潜んでいる「飯能アルプス」の部分が恐怖でなりません。高低図では危うく下り基調だと錯覚しそうな魔のゾーン。あれをどのくらいの時間巻けるんだろうかと・・・。

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今回のコースで最も標高の高い武甲山

 

■後半では、MのためのどこまでもMなご褒美が待ち構える
我こそはMだという方にもうひとつ朗報です。
奥武蔵ウルトラマラソンってご存知でしょうか。真夏に開催されている78kmのロードレースで、奥武蔵の峠をどーーーんと標高上げるだけ上げて、くるっと折り返して戻ってくるという真夏のドM灼熱レースです。その、奥武蔵ウルトラのコースはロード脇にずっとトレイルが走っているんです。そう、FunTrails100kでは、その奥武蔵ウルトラのコース脇のトレイルが、70km以降にMなみなさんのためのご褒美かのごとく用意されています。ゾクゾクします。(背筋が)

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奥武蔵ウルトラの高低図 (スポーツエイドジャパンのHPの案内から拝借)

 

制限時間は厳しいのか
ここからは私の勝手な計算なので、あくまで個人の意見として適当に聞き流してほしいのですが・・・。今回のFunTrails100kのコースは、山と高原地図【奥武蔵・秩父】の中にすっぽり収まっています。つまり、登山コースタイム(歩きの場合の所要時間の目安)が判るわけです。これは、わたしのような関門に追われがちなランナーにとってすごくわかりやすい指標だと思います。なぜなら今回のレースのエントリー条件を満たすくらいのトレイルランナーにとって、練習の際にちゃんと地図を見て山を歩いて(走って)いれば、調子がいい時にはコースタイムの何%で、バテると何%くらいに落ちるといった風に、自分がだいたい登山コースタイムの何%くらいの走力なのかを把握しているはずだからです。一部ロードを通るコースは地図からわかる距離と高低図の傾斜をもとにおおよそ想定して算出するしかないのですが、関門の区間ごとにコースタイムを合計して、関門までの時間と比較することができます。

一定のペースを保てないわたしが100kでのペースを平均することなどほとんど意味をなさないと思うのですが、それでもあえて言うならば、(休憩時間を除いて=一切休まない状態で)平均してコースタイムの70%以下で走れなければ関門アウトになるんじゃないか、というのが私の予想です。

70%なら早歩き+下りの走れるところを走るでクリア?いやあくまで『休憩時間を除外した計算』なので、これにエイドやドロップバッグのポイントでの休憩が加わることを考えると・・・うーん。100k超のレースで、夜間や後半、どの程度のスピードで走れているか。歩けているか。トボトボ歩きは登山コースタイムを上回るはず。これを厳しいとみるか易しいとみるか。自分の作ったタイムスケジュールには、休憩時間も考慮して、前半~後半で傾斜をつけ、登りや下りも考えて各エイド間をざっくり何%くらいで進むべきかという計算をしました。

それをまじまじ見つめながら、やってみるしかないな~という心境です。正直、8月のTDSに1年のコンディションや気持ちを合わせ、そこから随分経ってしまった今、ここまで準備してもちゃんと完走できるのかは心配です(笑) ストック使えないからなぁ。わたしの場合、登りでどれだけ貯金を作れるかだなぁ。

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どうせたいして見ないんだけど、地図やタイム表を作るのが好き。というかただ単に、作る工程が好き。ラミネートしてパンチングして、ザックからすぐ出し入れできるようにする。これはTDSの時のもの。

 

■コースの真ん中に、電車がドーン!応援にうってつけ?
もうひとつ、こりゃいいなぁと思ったことがあります。それは、もしかしてすごく応援しやすいんじゃないかということ。FunTrails100kのコースは、西武秩父線という飯能から秩父を繋ぐ沿線の線路をぐるっと囲うようにコース取りされています。奥武蔵の山々は、この西武秩父線の各駅を下りて比較的近いところにトレイルヘッドがあります。

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Funtrailsのfacebookから拝借、線路に青、駅に黄色を入れてみました。

つまり、各ポイントまで駅からちょっとハイキングして、下山したら電車に数駅乗ってまた次のポイントに行くということができるのです。また、山と高原地図に載っている範囲内なので、応援ポイントまでの歩きのコースタイムやルートが判りやすい。これも便利です。ただし注意すべき点は、電車の本数はさほど多くないので(笑)、適当に下山すると時間帯によってはかなり電車を待つことになるため、ちゃんと時刻表を見て計画しておく必要はあります。(夜は当たり前ながら電車が終わってしまうので、夜の応援は車がないと辛い)

ちなみに、ちょっとアクセスが悪いけれど、名栗湖のさわらびの湯や、休暇村奥武蔵のこもれびの湯、横瀬の武甲温泉など温泉がいくつかあるので、1~2カ所応援して、温泉に入って帰るなんてこともできるかも。連休ヒマだわ~っていう人は遊びに来てみると面白いかもしれません。(選手への直接的なサポートは指定されたエイドなど場所が限られています。)

***

このほかにも、実はコース上に結構見どころ・画になるスポットが多いとか(武甲山、名栗湖、竹寺、子の権現、顔振峠、高山不動尊、関八州、金昌寺)、エイドでカップラーメンやらお茶漬けやらフルーツポンチにミニシュークリームまで出るらしいとか、HPには載っていない魅力がたっぷりな予感がします。

100kの参加人数は約500名。おそらく、一人で走るシーンも多くなるような気がします。シングルトラックが多いけれど、制限時間を考えると渋滞しなければいいなぁ。そのへんは当日にならなければなんとも、ですね。

1人で山に登るのが好きですが、さすがに普段夜には行かないので、夜の奥武蔵をレースという恵まれた環境の中で走れるのも、行き慣れた場所の違う顔を見るようでなんだかワクワク。いや、夜走るのが怖い場所も結構あるな・・・。知っているだけに(笑)

書き連ねたFTR100の魅力、実際にはどうだったのか。走ってみてまたレポートします。(あ~完走できますように)

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ギッザギザ~。累積7600mもあるように見えない。(FunTrailsのHPより。)


おひとりやま―リトル比良to比良山系縦走―後編

(前半のハナシはこちら

とりあえず武奈ヶ岳へ来たものの、登山者がとにかく多い。稜線は風が吹き付けて寒く、ちょっと写真を撮ったら早々に退散。

武奈ヶ岳からコヤマノ岳方面に逸れると一気に人がいなくなった。トレイルが通れないほど、あんなに人がいっぱいいたのに。夢を見ていたみたいだ。

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再び、静かな森になる

後半の武奈ヶ岳から蓬莱山までは、前半とは全く違ったトレイルで、わたしを興奮させるトレイルのオンパレード。何がというと、まずなによりも、武奈ヶ岳のメインルートから外れた瞬間に突如として道標もトレイルテープも「なんでやねん!」というくらい少なくなった。

深い森に迷い込んだような道標の少なさと目視では判断つかないトレイルに、たまにすれ違うハイカーは低山なのに殆どがGPSを手にして立ち止まってキョロキョロ。わたしもコンパスと携帯のGPSと地図で頻繁に場所を確認しながら進む。

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うーんと、これは渡渉するのかまっすぐ行くのか

滋賀の山では、とにかく道迷いによる遭難が多い。この日は特に、GPSやMAP、携帯で位置確認をしながら歩いている人を何度も見かけ、その意識の高さ?には驚くばかり。細かいルートがたくさんあり、人が良く通る場所以外はほとんど整備されておらず自然そのもの。そもそも奥多摩などに比べれば登山者の母数がきっと圧倒的に少なくて、当然トレイルには落ち葉が厚くかぶっていて、パッと見ではトレイルが見つけられない。

比較的重要な分岐にすら道標やテープが全くなかったりして、あれ?おかしいな、見逃したっぽいなとウロウロして、地図を読んで山を見て、探り探り歩いてみる、なんていうシーンもあった。いやはや、おもしろい。(コンパス直進みたいなことしてるおじさんいたけど大丈夫かな・・・)

あっという間に着くかと思った下り基調の『金糞峠』までえらく時間がかかって到着。ちなみにこれ、フツー “きんぷんとうげ” って読むと思いません?・・・カナクソ峠らしいです。カナクソって。関西人らしいわ。

そんな金糞(かなくそ)峠からは、なぜかやたら細くて崩落ぎみの激登りを経て堂満岳へ。湖に近づいてきたことでまた岩山に。実は武奈ヶ岳も堂満山もルート的には全然登らなくてよかったのだけど、なんだか“せっかくだから比良山系の頂をぜんぶいただこう”というワケのわからないテンションで、わざわざピストンして山頂へ。

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男らしくてカッコイイ山

がしかし、堂満山以降もまたわかりにくいのなんの。そのおかげでちょっと時間を食って・・・その後のフラットなトレイルに入ったころにはすっかりお疲れモード。徐々に時間が迫ってくる。

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走りやすいしめちゃめちゃ気持ちがいいのだけど・・・

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ぜんぜん着かな~い(笑)はるか向こう~。

あんまりにも着かないもんで、走って走って走って。走って走って走って。ひえ~。遠い。体感にしたら10kmくらい走った気分でやっと峠に着いたと思ったら、びわ湖バレイの麓に。びわ湖バレイというと、滋賀の誇る?スキー場。今年はスカイレースも初開催された場所。

と・・・なると。やっぱ。そうだよね。うん。

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うわ~、最後の最後でゲレンデ登り。遠っ(笑)

しかも、びわ湖バレイは無雪期はゴンドラで登って来れるアウトドアパークになっていて、幸せそうなファミリーやラブラブなカップルがキャッキャウフフとそりゃもう賑やか。この寒い時に半袖短パンなのに汗でビッショビショボロボロのわたしは完全に浮いていて、ヒールを履いたふんわりスカートのママが『あの人に近づいちゃだめよ・・・』と子供をなだめそうな状態。カップルが必要以上に顔を近づけてヒソヒソ言ってるのもわかる。ええ、そうですよね。わかりますわかります。でもとりあえずわたしはあの山頂に立ちたいんですよ。

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ということで現実世界を見て見ぬフリして辿り着いた蓬莱山。

本当は蓬莱山からもう一つ先の権現山というところまで行って下山路を走ろうと思っていたのだけれど、ブーンと鳴った携帯を見ると母親から『もうちょっと早く帰ってこれないの?』というお達しが。時間切れのようです。はい。せっかく登ったゲレンデをくるっと方向を変えて、今度は激下り~。

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そして、し、か、た、な、く、ロープーウェイのお世話になる
1100円。たけぇ。

だけど、標高1000m Downの所要時間は3分でゴザイマス。あぁ、自分の脚で上げてきた標高も文明の利器により一瞬にして終わってしまう儚さよ・・・。しょぼん。

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でも苦労せずとも美しい紅葉が上から見れる

ロープーウェイで急いで下りたはいいものの、実はその後にもうひと罠あり。ロープーウェイ駅からJRの駅までの電車が出たのが1分前・・・。えー!接続してないのー!ってなわけで、電車に間に合わせるべく、アスファルトの峠を4km爆走することに。あー、よくあるよくある。大会の最後の、ゴール地点までの意外と長くて膝ガクガクになるロードっていうやつね。

図らずもなぜかレースを想定したようなプランの約34km、累積約2900m。練習にしては標高コスパのいいトレーニングになりました。ひさびさに1人でこんなに追い込んだかも。今回は時間の制限で結果的に最後の最後まで走ることになったけれど、練習で自分で自分を追い込めるようになれば、もっと伸びるのかもしれない。

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里山のギザギザは楽じゃない

いや、やっぱ、滋賀の山はいいな。
次は冬山で。

<前半>
6:50 近江高島駅 – 大炊神社 – 岳山 – 鳥越峰 – P693? – 岩阿沙利山 – 見張山? – 嘉嶺ヶ岳 – 滝山 – 寒風峠 – ヤケ山 – 大石 – タンヤマノ頭 - ヤケオ山 - フジハゲピーク – 釈迦岳 – カラ岳 – 次郎坊山 – 12:00 武奈ヶ岳

<後半>
12:00 武奈ヶ岳―コヤマノ岳 – 金糞峠 – 堂満岳 – 南比良峠 – 荒川峠 – 葛川越 – 比良岳 - 木戸峠 – 打見山 – 蓬莱山 – (ロープーウェイ・ロード4kmを経て) – 16:30 蓬莱駅

 


おひとりやま―リトル比良to比良山系縦走―前編

わたしとしたことが1ヶ月もお休みしてしまった山から復活すべく、帰省に合わせて“おひとりやま”(おひとり様で山に行く)で滋賀の山へ行ってきました。

そもそも月曜日に名古屋出張があり、だけどもうすぐロングレースを控えていて練習せねばと思っていたところ。最初は静岡の山に行こうかとか、土日で鈴鹿山系をテント泊縦走しようかなど考えたものの、交通の便の悪さと日曜日の雨予報で、1DAYで行ける場所を考えました。

滋賀の山は、これまで雪の伊吹山、比叡山、箱館山、赤坂山、湖南アルプス、高島トレイルなどに登ってきました。それぞれに独特の雰囲気があって、標高を上げれば琵琶湖が望めて、なぜか安心する、そんな山々。

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伊吹山山頂付近から

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赤坂山からの景色

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金勝(湖南)アルプス

そして今回は、『リトル比良』と呼ばれるエリアから尾根を繋いで比良山系縦走路の端、蓬莱山までを走ってきました。山と高原地図の【比良山系】を床にドーンと広げて、

『よし!端から端まで行っちゃうか!』

と、そんな感じです。
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実家が県内だからこそできる早朝6時台スタート。近江高島駅(たぶん標高80mくらい)から旅路は始まります。

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湖西線に乗ってのんびりと(ただし寝過ごすと大惨事)

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海のように広く存在感のある琵琶湖

近江高島駅で下車。駅前にはローソンがあって、意外と便利。まぁひとっこひとりいないですが(笑)駅からはしばらくロードを走って、トレイルヘッドへ。神社の奥にトレイルがあり、入る場所はわかりやすい。かなりしっかりとした獣害対策の網を開けて入る。

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えっ、なんかいるの?

リトル比良は、JR湖西線の北小松駅~近江高島駅を起点にした縦走路。シダがサワサワと脚に触れるような場所や白く大きな岩の山(湖に近い場所はほとんどこの様子に近い)、枯葉でふかふかのトレイルや、ちょっと怖いお寺跡?、意外と急坂もあったりと、10km程度でこじんまりした中でも楽しめる縦走路。最高地点が703m(滝山)、短い距離で標高を上げるので、走ったら結構心臓バクバク~。

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シダふさふさの道

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岩の隙間を通る

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砂山に見えるけど白い岩

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鎖場みたいなところもある

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岳山って、「岳」と「山」おんなじ意味じゃないのか・・・な・・・
リトル比良縦走路には比較的新しい道標が立っていてわかりやすい。

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だれにも会わず、走りまくり。調子に乗ると枝尾根に迷い込んで慌てて戻る。

5時間かかるリトル比良エリアを調子に乗って2時間で走ったもんだから、そのあとが案の定悲劇で、寒風峠というところで一度標高を下げてからの登りがゾンビのようだった。だれかと一緒だったら完全に笑われていたに違いない。寒風峠からはヤケ山、大石、タンヤマノ頭、ヤケオ山、フジハゲピーク、釈迦岳といくつもアップダウンを繰り返し、しかもニセピークが多すぎて真昼間に危うく幻覚を見るところだった・・・。

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綺麗なトレイルだけど滋賀の山はぼーっとしてるとロストするので注意

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整備されすぎていないローカルな山っていい

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ずっと東屋だと思って目指していたものが巨岩だった時のショックたるや

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かつ、目指していたピークが結構地味で風に吹かれた瞬間孤独を感じたりなど

ヤケオ山というピークから釈迦岳の区間は『フジハゲ』というなんとも言えないネーミングで、だけど笑っちゃいけないほど爽快な稜線。細いトレイルの両脇の切り立った崖に足を滑らせないように気を配りながらも、ウヒョーと叫んでみたりして。

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紅葉も相まってなんともぜいたくな道

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右奥のちいこく見えているのが比良山系最高峰の武奈ヶ岳。正直、遠い。

やっとのことで釈迦岳に着くと初めてハイカーさんに出会い、ひとときの交流。小屋などなく、水場も少ない滋賀の山。想像以上に暑かったため水をかなりセーブしていて、この後の水場の場所を確認していたら『自分はもうここで下りるから』とお茶をくれました。昔から滋賀の山に足を運んでいるのだとか。比良山系に行くならたいていの人が有名な「武奈ヶ岳」を選ぶのに、あえての釈迦岳を1峰だけ登りに来たらしい。釈迦岳自体は山頂に景観がないけれど、原生林の美しいエリア。その地味な山をちょっとマイナーなルートで登って下りる楽しみ方はその人がいかに山好きかを表している気がする。

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釈迦岳山頂。寝たい。

釈迦岳から再びせっかく上げた標高をガツンと下げ、武奈ヶ岳の麓に到着。昔スキー場があったけれどもう廃れて無くなってしまった。武奈ヶ岳は比良山系最高峰で日本200名山のひとつ。標高は1214m。琵琶湖側ではなく、京都側からコースタイム2時間40分ほどで山頂まで登れるために、ハイカーの多い人気の山。

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右奥のギリギリ見えているところがピーク。うん、遠い。

登山口からの4時間半、たった1人にしか会わなかったというのに、武奈ヶ岳の麓に着いた瞬間にどこからともなく人が湧き出てくるようにどんどん増えて、あっという間に人だらけ。半袖短パンの私は白い目で見られつつ、ランチタイムで盛り上がる麓からそそくさと登りに逃げ込んだら、焦りすぎて道を間違えた。がーん。

遠回りのルート・・・まぁトレーニングだな。と思ったら、怪我の功名、そこは滝のように水が流れる沢があって、天国のような場所だった!それまでカラッカラ、水の気配など一切しない山だったのが嘘のよう。まだあと5km以上先の沢まで今ある水でセーブしようと思っていたので、思わぬ水源に水を飲みまくり、固形物をもりもり食べました。ちょっとハンガーノックぎみだった身体が一瞬にして復活。あー、最高、染み渡る。

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水、水、みず~~~~!

沢沿いを登り、ガレた岩場を通り、稜線に出たら武奈ヶ岳はもうすぐそこ。真っ白で何も見えないかと思っていた空も、曇ってはいるけど遠くの山まで見える。いや~ツイてる。

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樹林帯から稜線に出れば景色はご覧のとおり

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山頂はそりゃーもうすごい人だった
(他の山頂は超絶地味なのでいちおう撮ってみた)

ここまで10時間超のコースタイムを5時間くらいで来れて、かなり順調。だけどここからが途端に山が豹変することに・・・。

<前半>
近江高島駅 – 大炊神社 – 岳山 – 鳥越峰 – P693? – 岩阿沙利山 – 見張山? – 嘉嶺ヶ岳 – 滝山 – 寒風峠 – ヤケ山 – 大石 – タンヤマノ頭 - ヤケオ山 - フジハゲピーク – 釈迦岳 – カラ岳 – 次郎坊山 – 武奈ヶ岳

後編へつづく


テールエンダー100mileへの挑戦(の前の100mile RIDE)

***

わたしはいわゆる“テールエンダー”(最後尾)。
ロングレースになるとだいたいボリュームゾーンかそれより後ろで、関門に追われながら走る。

100mileへの挑戦は、UTMBに外れ、UTMFに外れ、未だ経験のないまま、『100mileにこだわるわけではないけれど、やっぱり見てみたい世界』という想いだったのに、神様は“まだまだ練習足りんわ!”とその機会をくれなかった。

わかりました、とかわりに100km超のレースに出たり、100km近い縦走登山を繰り返してきた。やっと120kmくらいまでの距離が「未知の世界」でなくなり始めて、ますますチャレンジしたいと思うようになった。

***

 ハセツネ同日、午前中に武蔵五日市へ行った後、夜からT.D.T100mileの応援に行ってきた。

T.D.Tとは、トレイルランニングチームDMJの井原さん(TOMOさん)を中心とした仲間のロング走トレーニング。レースではない。みんなでおおよそ同じペースで100mileを走るというもの。羽田あたりから、多摩川を上流に向かってひた走り、高水山を登って折り返してまた羽田まで走る。ほとんどロードの100mile。

===TOMOさんのBlogより===

T.D.Tって何ですか?えっと、、、愛です!
-Tomokazu Ihara

~T.D.Tイズム~
いい人であれ!人に敬意を払え!何事にも責任感を持て!クールな人であれ!

~T.D.Tをやる3つの理由~
#1 大好きな仲間と一緒に楽しい時間を共有すること。100マイルを一緒に走る。
#2 なんか少しでも良いことをしたい。クリーンアップ活動をする。
#3 自分達より苦しんでいる仲間達を助けてあげたい。ドネーションをする。
===========================
http://tomokazuihara.blogspot.jp/2015/11/28-1-tdt-2016ss-entry.html

T.D.Tは、そのメッセージ性や表現、考え方、雰囲気が素敵だなぁと感じていて、ずっと興味があって。親しい仲間が関わっているし、今年の信越のペーサーがT.D.Tで初100mileに挑戦するというので、間近で応援して恩返ししたい&T.D.Tの雰囲気を体感してみたいと思ったのが発端。

実はもともと、今年のUTMFのエイドをひとりでチャリで回ろうと計画していたけれど、真っ暗で狭い峠を自転車で走るのは危険だと言われ、その部分をうまく迂回する方法が見つからず、さらには信越で故障したことで計画は中止、車に乗せてもらって応援に行くという出来事があった。(あいかわらず馬鹿なことしか思いつかないわたし)

さて、T.D.Tの応援に行きたいけれど、中途半端な時間に行ってもその後の足がない。そして、レースじゃないから人数も少なく、一か所だけに応援で立っていても、皆は通り過ぎていくだけで一瞬でしかない。それに応援が少ない夜にサプライズで登場した方がおもしろい。

そうか、だったらチャリで行って、並走すればいいじゃないか!

ただそれだけの発想で、武蔵五日市から一時帰宅後、お風呂に入ってご飯を食べて準備をして、おもむろに家を出た。出たはいいが、よく見たら30kmくらいだろうと思っていた家から目的地までの距離が45kmもあったのは途中で気付いた。ちなみにクロスバイクなのでたいしたスピードも出ない。

何人かに一緒にチャリでTDTを回らないかと提案してみたけど、さすがに無理だと言われ、あれ?100マイルを走るみんなに並走って面白いと思うんだけどな?なんて思いながら、まぁとりあえず家を出てみよう、夜なら走りやすくて気持ち良さそうなんていう調子で走り出した。

夜の国道は、バスは走っていないし、車も少なく、唯一ロードバイクでかっ飛ばすサラリーマンと競争するくらいで、かなり気持ち良い。風を切って走る爽快感に酔いながらただひたすらに新青梅街道を走る。

でも、調子にのりすぎて25kmを超えたあたりからはいつもと違う筋肉を使ったことで脚が重くなり、ポタリングと化して羽村に着いたのは0時半頃。そこでサポート組が青梅にいると知って、結局青梅まで漕いで45km。やっと合流。

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だけどすでにほとんどのメンバーは通過済。あれっ、思っていた以上に速い。今度は引き返して福生まで、福生から多摩川に入るとヘッデンの灯りが見えた。発見!

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真夜中なのに、参加者は皆スピードに乗っていて、自転車でゆるゆる走って同じ速度。100kmも走ってきたとは思えないほど。途中で明るいトンネルで一時停滞して仮エイドもやってみた。案の定驚かれ(そりゃ夜中のトンネルに突然人がいたら驚くか)、でもたいしたものを持ってこれなかったから役立ったのかはよくわからない。

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ザックに忍ばせてきたレッドブルやお味噌汁。

その後は走る参加者の前後を走ったり話し掛けたりして並走。T.D.Tは、100mileを24時間以内に走ることを目指していて、参加している人の多くがベテランランナーや俊足ランナー。瞼の裏を見ていても(眠くても)、足が熟成していても(足が痛くても)、すこし休んで、そして走り出すと、そのペースは速い。

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カバンの中を探ったりしているとすぐ引き離される

ベースとなる走力がてんで違う。抜きつ抜かれつで皆でゆるくまとまりながら走っているけれど、各々のメンタルの強さで遅れてもいつの間にか追い付いてくる。こちらは自転車で走っているというのに、ちょっと休んでいるとものの数分で追いつかれる。

夜が明けていく中、ただただ真っ直ぐ海に向かう多摩川の河川敷を走り続ける。表情には決してネガティブさはなく、勇敢で、力強く、それでいてどこか楽しそう。昨日の朝から走り続けているというのに、楽しそうだから不思議。

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カッコいい立ち姿。勇者、いや、猛者か。

みんな一体どんな雰囲気で走ってるんだろうと思って来たものの、ひとことで表すと「ただ黙々と走り続ける」。まっすぐ続く多摩川の単調な河川敷を、ただただ足を止めることなく走り続ける。高水山を除けば、山のようにアップダウンがあるわけでもなく、景色が大きく変わるわけでもなく、特段変化があるわけではないその道をただただ走り続ける、それが凄い。なんてこった~、こりゃキツイ。メンタル、メンタル、メンタル。

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夜が明けていく

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ほとんどが舗装路

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砂利道も楽じゃない

明るくなると周りには散歩やジョギングする人が増えてくる。すれ違う人は一見すれば、みんなのことを普通のご近所ランナーだと思うかもしれないけれど、もうすでに100km以上走っているなんてきっと誰も想像すらできないはず。太陽の光と共に、なんとなく全体的にペースが上がり始めるからすごい。集中力が増していくのが伝わってくる人もいた。

それからおもしろかったのは、おそらく早朝に自宅を出て応援に来た仲間が、RPGのように次々に彼らの通る道に現れたこと。その手にはいろんな復活のアイテムが握られている。参加者も楽しかったに違いない。

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エディさんが現れた

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マサシさんが現れた

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石井さんが現れた

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ドミンゴさんが現れた

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キドゥンが現れた

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トモヤくんが現れた

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ゴリさんが現れた

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ももこさんとやいちゃんが現れた

そのほかにも私の初対面の人がたくさん突如として河川敷に現れて、飲み物や食べものをふるまって、ランナー達をねぎらう。もちろんあくまでボランティアなのだけど、レースのようなその愛されっぷりは「T.D.T」に賛同する人達の人徳そのものだ。

明るくなってもまだまだ道は続き、わたしのおしりも次第に熟成しはじめた。前夜22:30に自宅を出発して以来もう100kmを越えていて、無計画に飛び出した私はサイクリングタイツなど履いてなかったのがちょっと失敗だった。でも、すでに150kmちかく走り続けているランナーに比べれば、なんてことはない。

わたしが前後をうろちょろしていて迷惑でないだろうかと思いつつ、最後まで見届けたい思いでなんだかんだ結局並走を続けた。

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長い旅もあと数キロ。ランブラーさん、いい顔!

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もう150km走っていると思えない笑顔

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多摩川沿いのサイクリングロード、たまリバーもここまで

最後は、次々と戻ってくる仲間をすでに100mile走り終えたTOMOさんが大きく手を広げて迎え、ひとりひとり抱きしめる。黙々と走り続けていたみんなが、ここでやっと涙を浮かべたり、全身で喜ぶ姿になんだかホッとした。

P1290986だめだ、もらい泣きしそう

100mileという途方に暮れるような距離。
たいてい何かが起きるという。速い人、ゆっくりな人、前半型、後半型、体調不良の人、故障を抱える人、途中で止めるという英断をする人。160km、24時間という長い距離と時間の中でそれぞれに身体や気持ちのアップダウンやトラブルがある。ベテランの人もいれば、初めての100mileの人もいる。

約半分を、通して並走してみて見えてきたのは、速い遅いがあるはずなのに、思った以上にその時々に一緒に走っている人が入れ替わっていて、ごく自然に互いに引っ張り合い、得意不得意も補いあって、支えあっていたこと。なんだかうまく表現できないけれど、それがすごく印象的だった。

あくまでFun Runの集いなのだけど、目標を同じくするみんなで挑戦するが故の「連帯感」と「支え合い」。仲間に共通するマインドみたいなものが、ひとりでは乗り越えられない壁、無謀だと諦めがちな壁を越えようという強い気持ちを生んでいるのかもしれない。みんな望んでこのチャレンジをして、それを共感し合っているからこその、「愛」だ。それから、そんな風にみんなを夢中にするTOMOさんの魅力もやっぱり素敵だった。

そして、100マイラーの走る背中からは、普段の努力や強い気持ちが滲み出ていて、自分の甘さに恥ずかしくなった。

すっかり刺激を受けたわたしは、羽田から自宅までの30kmを再びチャリに乗って都内を大横断。途中でこれでは150kmで終わることに気づき、せっかくならと10km遠回りをして、“100mile RIDE”にして帰宅した。

***

はじめて100km越えをしたとき、100mileなんて到底むりだと思った。だけど、わたしもやっぱり挑戦したい。鈍足なわたしだけど、無謀かもしれないけれど、こんなにもみんなを魅了する100mileとやらを仲間と一緒に越えてみたい。

神様はわたしに、よしそれならやってみろ、と言ってくれた。

2016年4月、初の100mileにチャレンジできることになった。
これは最高のチャンスだと思う。さて、いっぱい練習しよう。みんなと一緒に楽しみたいから。

 T.D.T 2016SS
(今回の完走者による推薦→抽選する方式で、春のT.D.Tを走る27人のうちの1人となった)
http://tomokazuihara.blogspot.jp/2015/11/28-3-tdt-2016ss-entrants-waiting-list.html
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photo by. Yuki Kurokawa