山貧女協奏曲 H.U.R.T 100

ずいぶん久しぶりになりました。
最後に投稿したのは浅田真央ちゃんが引退した4月でした。

ライターの仕事を始めて以来、提出しなければならない原稿があるのにブログなんて書いてんじゃねーよと言われそうで正直なかなか書けなかったりします。でも自分のブログが一番自由気ままで良いのも確かです。

さて、昨日はトレイルランナー界隈ではUTMF/STYの当落で沸きましたね。わたしが想像していた以上に多くの仲間がエントリーしていたことを知り、そしてやはり出たい人が多い大会、お祭り的存在なのだと色々考えさせられるものがあるなぁと思っていたところです。マウンテンランニングの世界でロングレース、特に100マイルの存在が大きかった時代からはやや変化してきたと思っていますが、先日発表された鏑木さんの2019年UTMB再挑戦プロジェクトで、“激走モンブラン”世代は胸を熱くした人が少なくないでしょう。スカイランニングなどの若い世代がより世界で活躍するジャンルがさらに注目されていく裏で、いまふたたび、ロングレースが静かに再燃する時代が来るのかもしれません。
【鏑木毅 NEVERプロジェクト特設サイト

2012年にトレイルランニングを始めたわたし個人の趣味の志向性は、そんな二極化する時代の流れのどちらの極ともなく、完全にトレンドからはずれてライターとしてはいいのかわるいのか、自分でもよくわからない感じになってきました(笑)今年は、知人達が企画する長距離グループランに参加したり、分水嶺などの山岳縦走系、しまいには7日間生活するように山を歩き?続けるトルデジアンに出てきました。もう、山をただ走るだけでは物足りない。だとすれば、山や自然という存在に向き合わなければならないような旅をする。あるいは、だれかと共に歩む、サポートすることという、この2つがトレイルランニングにおける最近のわたしの一番の楽しみかもしれません。雑誌RunningStyleで連載している「ランスタトレラン部」などもその一環で、メンバーのひたむきな姿に心打たれることもしばしば。そうやって「やっぱりトレイルランニングも楽しいなぁ」と思ったりしています。

そんななか、思ってもみないニュースが飛び込んできました。
オトベ、まさかのH.U.R.Tに当選する事件。

オトベと言えばこれです。
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オトベ、が、斑尾を走った
初めてのトレラン、初めてのレース。
いずれも一緒でした。そのオトベが、世界のトップランナーも出たいと願う人気の100マイルレース、HURTに出る。

彼女は初めてのレースのトラウマで、わたしのような底辺ランナーを軍曹と呼び続けるのですが、最近ではわたしは軍曹の地位を維持するために正直、血眼です。初めてのトレランレースで「まじ息上がってキツイ、辛い、もう限界」と嘆き、わたしのことを頭がおかしい何かしらの生き物扱いしていたのに、いつのまにかどんどんレースに出て、山にも足繁く通い、どんどん走力を上げ、男友達と変わらないようなタイムでミドルを走り、わたしの山岳縦走にもぶーぶー言いながらも結局は普通についてくる。最近OMMに一緒に出たのですが、すっかり冬の怠け体型に戻ったわたしは、林道で猪突猛進なオトベのパワーウォークについていくのが辛くて辛くて、何度意味なく荷物を整理したり上着を脱ぎ着することにしてごまかしたことか。100kmくらい超えないと引っ張れやしない。もうどっちが軍曹なのかわかりません。

だから、H.U.R.T完走しちゃうんじゃないかと思うんです。
わたしじゃなくたってだれでもいいと思うんですが、「ペーサーしてくんない?」といつもの調子でわたしに声をかけてくれて、結構感慨深かったんです。そんな彼女のおかげで、まさかのHURTに行けることになりました。貧乏フリーランスにとって、お財布事情を考えると海外レースはせいぜい一年に一度。それがこんな形で有名レースに参加できることになるなんて!だれかと共に歩む、あるいはサポートすること。その楽しみをこんな最高な形でプレゼントしてくれるなんて。

オトベは、「えまちゃんとちがって底力みたいなんが出ない」と言うけれど、出ます。出ます。オトベはなんかよくわからないけど、わたしよりもずっと自分ルールみたいなものに忠実で、やると決めたことはやり抜くし、信念があるし、頑固だし、負けず嫌いだし、根性の塊だと思うんですよね。それをユルいあの独特な雰囲気で纏い錯乱させているだけだと思うんです。だからわりと心配していない。ただ、経験したことのない距離に身体がどうなるか、そこだけ乗り越えれば良いことで、それはわたしの全知識と経験を注ぎ込んでサポートすれば良いと思っています。

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最近の彼女の「5」への執着はとんでもない。
5の話:オトベのブログ ROAD TO XXX
今週から、週1回の朝ラン11km(公園3周)のメニューを公園5周に変えて、わたしが考えアホみたいなヒルトレも1日追加し、朝5時起きで週2回練習することにしました。

初のヒルトレの前日、「それ5周するわ」と連絡が来たので、「5周もしたら翌日歩けないよ」と返事したら、「じゃあ公園5周でもいいけど」と言われ、自分で考えたメニューと言えど、マジかよ朝から5周もしたくないよという気持ち。だけどオトベの言葉になんだか揺さぶられて結局は2人で5周完走。おかげさまでわたしは翌日筋肉痛で、オトベは平気な顔をしていて苦笑い。そんなこんなでわたしにとっても良いトレーニングになっています。必ず怠けてしまう冬。今年はモチベーションを切らさずに冬を越せそうです。

わたしはわたしで、もう来年の計画がおおよそ決まっているので、2人で互いの目標に向かって、わたしたちらしいチャレンジをしたい。こういうこと書くとだいたい「エマの文章は熱すぎ」「ちょっと重い」みたいな冷静なコメントをしてくるあたり、良いバランスが保てているコンビなんじゃないかな。
100マイル漫才楽しみだな。

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【山貧女】-やまひんじょ。<mountain poor girls>
MPG(mountain poor boys)兄貴から命名されたがなぜ貪じゃなくて貧なのかはいまいちわかっていない。がしかしキラキラさに欠けるなんとなく貧相なわたしたちにあっている気がするよね。


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