UTMBとの出会い

201311211

ごらんの皆様、はじめまして。蚊取り線香です。このたび何かの縁でこの場所でブログを書かせていただくことになりました。

ここ数年大人気のUTMB個人3種目の完走経験や、シャモニについてのさまざまな経験あや知識があるので、将来UTMBに参加予定の方にお役に立つ情報や、現在中国南部在住のため、中国や香港のトレイルやランニングについて発信していきたいと思っています。

初回である今回はUTMBとの出会いを書いてみます。

もともとは私はアルピニストで山登りのために毎夏シャモニに出かけていました。そんな関係でUTMBのことは最初の大会のときから知ってはいましたが、「世の中には暇人がいるもんだな」ぐらいの認識です。

そんな認識が変わったのは2005年の8月です。

2004年の2月から中国で働いていたのですが、月に29日間勤務、1日16時間半労働というウルトラ長時間労働と、油たっぷりの中国料理、そしてランニング嫌いの社長の「走るやつは解雇」との方針ですっかり運動しなくなり、1年間で体重57㎏から68㎏と11㎏増加し悲惨な状況でした。ちょうど「少し運動をしないとやばいことになるぞ」と思い始めていた時期です。
そんな時シャモニでUTMBのポスターを見かけ 健康管理のため2006年は参加してみようかと思ったのがきっかけです。

それから月に2回の休日はわざわざ香港に行って8㎞を走るようになりました。体重の増加のせいかそれとも練習不足のせいか、どんなに頑張っても8㎞でも1時間どころか65分も切れません。
そうしているうちに走っていることが社長にばれてしまい、2006年の4月に解雇され日本に一時的に戻りました。

日本では週に3回か4回10㎞ぐらいのジョギングをしました。
当初10㎞を75分くらいかかっていたのですが、6月には何とかギリギリ60分を切れるようになりました。当たり前ですがこのような遅いタイムだと走るたびに早くなります。体重も3カ月で自然に元に戻りました。

これなら何とかなるかな?ということで申し込みをしようとしたところすでにUTMBは定員でしかたなくCCCにエントリーしました。
なお当時はポイント制ではなく、トレランの経験を書く欄があって、ハセツネしか経験のなかった私は、「山が好きなので今年の夏はシャモニの山々の中を走ってみたい」と答えになっていないことを書いて無事エントリー完了です。

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話は一気にCCC当日に飛びますが、恵まれた天候のもと久しぶりに大好きなシャモニ周辺の山を86㎞も歩くことができて、とても楽しい経験でした。

当時は雰囲気ものんびりしたもので、大きなザックにハイキングシューズの人も多く、前後の人と雑談をしながら進みます。エイドの陰ではワインやビールがふるまわれたものです。そうするとそこでワイン片手に周りのランナーと雑談開始です。
そのあと参加したUTMBやTDSそしてトルデジアンで前後した人にCCCのレース中に私と話したことがあると言われることもありました。

レースですが、中国時代の長時間労働で疲労に関する感覚が麻痺したのか、いくら歩いても疲れを感じません。
24時間の制限時間でしたが、ゆっくり歩いても20時間かからずにゴールできました。かなりハイな状態だったようで、まだ歩き足りない気がしててシャワーを浴びてからまた山に歩きに行ったほどです。

ゴール後は次はUTMBだと心に決めて、帰国の途につこうとしましたが、よく考えると日本には住むところがなく、やむなくジュネーブから香港経由再度中国南部の田舎町に住み着くことになりました。
私のUTMBの練習は主にその時住み着いた中国の全く起伏のない町での練習がメインです。

ここまでお読みになったの多くの方は、たった4カ月それも月間100-150㎞程度の練習で10㎞75分もかかっていた鈍足ランナーがCCCを完走できるのか、と半信半疑だと思います。
でもこの程度の実力でCCCだけでなく、UTMBやUTMBよりずっと厳しいTDSも必ず完走できるのです。

次回からは完走のためのノウハウ的なことやレースの思い出などを少しずつ書いていきたいと思います。読んでいただければ、この内容なら自分にもできる、楽勝で完走、と感じていただけるはずです。

気分次第で中国のレースレポートや香港の山歩きの話になる時もあるかもしれませんが、それはそれでご容赦ください。

では、また次回に。