厳しくも寛容でありたい。ハセツネ30Kに思うこと。

ハセツネ30Kの失格騒動ですが、たくさんのFBやブログで語られており、多くは、意図的なルール違反をしている選手への非難、あいまいな競技規則表現とチェック方法への疑問、あるいは自己責任論と必要装備品規定という矛盾するカンターバランスをどう考えるのかという根本的な話しであったり、また、そこから少し派生した意見として、ハセツネ入門用として発足したはずの30Kという大会が、事実上の秋のハセツネの予選となり、トップ選手でなくとも、中盤の選手にとっても、本戦と同様にスピード競技化していることへの嘆き、といったところだろうか。そんな中で少し違った視点の記事が目に付いた。DogsorCaravanでの岩佐氏による記述である。

http://dogsorcaravan.com/2016/04/04/2016hasetsune30k-results/(リンク)

前半は事実を客観的に伝えており、内容は他のFaceBookやブログでも知るところが多い。ただ、最後のパラグラフの「安易に違反者を排除しない」という岩佐氏の視点は、これまで世界のトレイルランニングコミュニティーを見てきた彼の成熟した考えだろう。ゆるふわやるね。最近なぜかキレてる?(記事の末尾にある謝辞にそのヒントが隠されている?)これからも、お二人の御多幸とトレイルランニング界でのご活躍をお祈りしております。

ーーー以下 DogsorCaravan.com より抜粋 ーーーー

「安易に違反者を排除しない」

ルール違反を起こした選手にも違反の内容にはよりますが、再び競技に戻る道は認められるべきでしょう。トレイルランニングが自然を愛し、その中で走ることを楽しむスポーツであるなら、その価値観を共有しようとする人に対しては常に寛容であるべきではないかと、当サイトは考えます。かつてなら小さいコミュニティの中で閉じていたルールや規範への背馳への非難が社会全体で行われる事例を最近よく見かけます。そうした非難により救われる人も多いでしょうが、しばしば非難は過熱しがちで、後になってみれば原因に対して過剰に思えることも少なくありません。背馳した規則はなぜ設けられているのか考えてみることで、どこかでそうした過剰に対する違和感を持てるのではないでしょうか。

———- ©DogsorCaravan.com —————–

岩佐氏の意見を読んで思い出したのが、2012年のキリアンのSpeed Goat50でのスイッチバックでの違反事件。今回の意図的なものと異なり、欧州と米国の慣習の違いという背景からくるもので、同一線上で語られるべきものではないかもしれませんが、この時はレースディレクターのあっぱれな判断とコミュニティーの寛容さを学びたいと私は思いました。今回の失格者2名も、トレイルランニング界の現状とこれからを理解した上で、競技に戻ってきてほしいと思う。そして主催者も、私たちもそれを暖かく受け入れるべきだと思うのです。

http://dogsorcaravan.com/2012/08/01/race-speedgoat-50k-decision-by-rd-karl-meltzer/(リンク)

最後に….

失格騒動で、トーンは落ちていますが、やはりあの名物の渋滞はどうにかならないものだろうか。SNSにアップされる画像を見ると、自分だったら、そのままUターンしてビール呑みに行きますよ。それでも関門通過を意識して頑張る選手たちの気持ちを考えると胸が痛みます。それも全部含めてハセツネなのだろうか?それが競技の公平性?今後の主催者の工夫を期待したいと思います。

自分の最後のハセツネのゴール写真。終盤に失速して14時間ほどかかってのゴールでしたが、出し切った感があり、このゴールを最後にハセツネは卒業している。順位は当時の出走者の上位25%でしたが、このタイムでは昨年ならば上位3割に食い込むこともできない。全体のレベルがあがり、スピード競技化が進んでいる。そのスピードに見合った山岳スポーツとしての成熟を我々は成し遂げているのだろうか?

自分の最後のハセツネのゴール写真。終盤に失速して14時間ほどかかってのゴールでしたが、出し切った感があり、このゴールを最後にハセツネは卒業している。順位は当時の出走者の上位25%でしたが、このタイムでは昨年ならば上位3割に食い込むこともできない。全体のレベルがあがり、スピード競技化が進んでいる。そのスピードに見合った山岳スポーツとしての成熟を我々は成し遂げているのだろうか?

 


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