マン喫通信15〜千金のイベント 後編

イベントスタート。
惨劇の幕開けです。

清音駅からスタートして程なくして、高梁川に差し掛かります。歩行者と自転車の専用橋があり、ここをゆったりと広がりながら進みます。

金田一ゾロゾロ

金田一ゾロゾロ

スタート前にはしゃぎすぎた息子は虫の息だったのですが、橋の後半川から吹いてくる心地よい風も手伝って撃沈。
橋の最後にカメラが大勢スタンバイしていて撮影スポットだったのですが健闘むなしく最初の犠牲者となりました。(写真中央で抱きかかえられて下を向いてます。)

こんなに大勢のカメラに待ち構えられる経験そう無いですよね。

こんなに大勢のカメラに待ち構えられる経験そう無いですよね。

ちびっこがこのタイミングで寝てしまったのが悔やまれます。

ちびっこがこのタイミングで寝てしまったのが悔やまれます。

寝てしまったので、ここからベビーカーに乗せて先を進みました。

残念無念

残念無念

このイベントは探偵の軌跡をただ歩くだけではありません。途中本陣殺人事件やその他代表作のキャラに粉した地元の方が登場し、寸劇など交えなから盛り上げてくれます。
演技の方も年々レベルアップしているようです。

トレイルの大会でもよくあるメッセージカードがコース上に

トレイルの大会でもよくあるメッセージカードがコース上に

この警官も寸劇の配役です

この警官も寸劇の配役です

ご存知!三本指の男

ご存知!三本指の男

中間地点である岡田村役場跡の公園では、児島のデニム生地で作った金田一の衣装に粉した伊東香織倉敷市長がミゼットで登場。寸劇鑑賞と記念撮影を経て先に進みます。
(市長まで駆け付けてくれるあたりにもこのイベントの力の注目度の高さが伺えますね。)
NHK岡山局の男性アナウンサーの方も金田一衣装で参加されてましたか、この方も完全プライベートで参加との事てす。素晴らしいですね。

こんな素敵な看板がお出迎え

こんな素敵な看板がお出迎え

倉敷市長、国政に参戦お願いしたい

倉敷市長、国政に参戦お願いしたい

こんなイカしたキッズも登場!学校のヒーローだ!

こんなイカしたキッズも登場!学校のヒーローだ!

場数を踏んで上達している寸劇

場数を踏んで上達している寸劇

容疑者も作者も警官もご一緒に

容疑者も作者も警官もご一緒に

この日のベスト金田一耕助(右)と、この方が髪型や衣装を含めて一番かと思いました

この日のベスト金田一耕助(右)と、この方が髪型や衣装を含めて一番かと思いました

歩き方もサマになってる

歩き方もサマになってる

この後は濃茶のほこら(八つ墓に出てくる濃茶の尼のモデル)から横溝先生の疎開宅、千光寺(獄門島に出てくるお寺の名称のモデル)岡田大池(悪魔の手毬唄のおりん像がある)を経てゴールの真備ふるさと歴史館へ。

濃茶のほこらにて

濃茶のほこらにて

登場のタイミングを伺っていました

登場のタイミングを伺っていました

疎開宅のW表札、ちなみに写ってる方はもう死んでますね

疎開宅のW表札、ちなみに写ってる方はもう死んでますね

チームおりんさん

チームおりんさん

怖い!この人の仮装がわからなかったが最後にわかりました

怖い!この人の仮装がわからなかったが最後にわかりました

去年のゴール地点川辺宿駅よりコースは短縮されましたが、和装に下駄履きでのウォーキングは予想以上に疲れます。昔の方の行脚は大変だったんだなと改めて実感。ウェアやシューズの高機能に恵まれた我々は贅沢ですね、。

ゴールでは地元のボランティアの方によるお汁粉とお米のポン菓子(その場で作ってる)をいただきながらオリジナル紙芝居を鑑賞してウォーキングイベントは終了です。

初あんこ

初あんこ

テンションの高い紙芝居

テンションの高い紙芝居

見入る参加者

見入る参加者

 

ちなみに長い眠りについていたちびっこ金田一はこのタイミングで目を覚まして覚醒したように走り回ってました。

タイミングの悪い子・・・

タイミングの悪い子・・・

このあと希望者による意見交換会を近隣の真備公民館岡田分館で実施。我が家も昨年同様家族で参加しました。(コスプレはしたままです。)

去年赤ちゃんだった息子を大勢の方々が覚えていてくれて1年経った息子を暖かく迎えてくれるのがうれしかったです。

催しも全然真面目な感じではなく、地元岡田地区まちづくり推進協議会の婦人会の方々の手作りのおこわ、お煮しめ、汁物が振る舞われます。(これがどれも優しいお味で絶品なのです。)

栗入りおこわ

栗入りおこわ

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ボリューム満点のお煮しめ

 

食べづらいんだよね、このマスク

食べづらいんだよね、このマスク

会はなごやかな感じで進行していきますが、途中「金田一耕助100周年」記念の特注ケーキが運ばれてきた時は一同大爆笑とこぞっての記念撮影。
それもそのはず、ケーキ上には本陣殺人事件の事件現場が再現されていたのでした。

でかい!

でかい!

死体の乗ったケーキ

死体の乗ったケーキ

最凶コンビ、圧巻の怖さ

最凶コンビ、圧巻の怖さ

ケーキ入刀

ケーキ入刀

こちらのケーキを作ったのは地元真備のウォールウォーレンというケーキ屋さん
デコレーションの出来も素晴らしかったですが、味も抜群でした。

 

途中血を吐いて亡くなる方や、見立て殺人で殺害される方も出て大変な現場のはずが終止大爆笑。大盛り上がりのうちにイベントは終了しました。

この見立て殺人のための仮装だったのか!

この見立て殺人のための仮装だったのか!

意見交換会でのテンション高く、ステージも占拠

意見交換会でのテンション高く、ステージも占拠

で、もう我が家では来年の仮装を企てたりしてます。来年もどうかこのイベントが実施されますように。

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エピローグ

最後に述べたかった事があります。

今回のウォーキングイベントは参加費は無料。意見交換会もこんなにもてなしをしていただいて一人1,500円。大勢の地元岡田地区まちづくり推進協議会のボランティアやスタッフの方々のご協力がありました。

みなさん対価を得る訳でもなく、このイベントを企画している倉敷市 観光課の方々も、進行役の地元の金田一も、大勢の参加者も、そしてボランティアやスタッフも心からこのイベントをもに楽しんでいるようでした。

イベントの仕掛人、岡山の金田一(右)と真備の金田一(左)

イベントの仕掛人、岡山の金田一(右)と真備の金田一(左)

婦人会の加藤さんは息子の事が新聞の記事に乗るからと、数日後地元の新聞をまとめて送ってくれました。地元の方との交流がとてもうれしかったです。

加藤さんありがとうございました

加藤さんありがとうございました

 

この真備地区岡田という集落にもし横溝先生が疎開していなかったら、おそらく一生足を運ぶ事はなかったでしょう。一見平凡な集落ですが、私はもう何度も足を運んで、とても愛着のある場所になってます。
このような場所や、人との出会いを大切にしたいですね。

半ば強引にトレイルランニングの話しに結びつけて締めくくりますがレースだとこのイベントで「神流トレイルラン&ウォーク」の事を思い出しました。

神流のレースも同様におもてなしの心が感じられる大会でしたね。自分もこれからレースに選手として参加する時や、もしボランティアやスタッフとして参加させていただくときがあれば、このような心構えを忘れずにいたいなと思いました。

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マン喫通信14〜千金のイベント 中編

せっかくの遠出の機会。

思えば夏以降ゆっくり子供と遊ぶ時間も少なかったので、中途半端な時期でしたが、休暇を申請して5日間の日程で岡山を中心にまわりました。

子供の乗り物ストレスを考慮し、現地までは飛行機で岡山空港まで。
岡山空港からはレンタカー(軽ワゴンにチャイルドシートオプション)を道中の足にしました。

イベントは3日目の予定だったので、息子(1歳6ヶ月)の歩きっぷりの確認もかねて、初日は広島県福山市の鞆の浦(崖の上のポニョの舞台のモデルになった港町)、2日目は岡山後楽園と鷲羽山でたっぷり歩かせました。

階段をやたら登りたがる

階段をやたら登りたがる

いいフォームだ!

いいフォームだ!

 

彼は割とよく歩きます。しかも平坦なところより階段や、斜面を好みます。ただし思った方向に進んでくれません。

お〜い

お〜い

瀬戸内海に面した鷲羽山(標高133m)が彼に取って初の登山になりました。駐車場から数十メートルの高低で20分ほどの道のりでしたが、しっかりと自分の脚で登っていく姿をみて頼もしく思いました。
こりゃ将来トレラン頑張ってくれるもしれません。

千金中編05-1

この先崖だから・・・

この先崖だから・・・

余談ですがこの鷲羽山も「悪霊島」の原作の冒頭に出てくる場所で、金田一スポットです。鷲羽山から眺める瀬戸大橋と瀬戸内海の塩飽諸島の島々は実にスケールが大きいです。

まったくこの歌碑の通り

まったくこの歌碑の通り

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さてイベント当日
昨年同様、「倉敷フォトスタジオ+」さんでイベント前に着付けと家族写真をお願いしました。
家族写真を見事なチームワークで子供の機嫌を取りながら撮影してくれます。
今回は倉敷美観地区近くの古民家「大橋家住宅」でも移動して撮影していただきました。
「倉敷フォトスタジオ+」の谷口さんと安田さんありがとうございました。

正午のイベント受付に合わせて着物を着込んだまま倉敷駅から伯備線で清音駅まで移動。車内にはイベント参加者の方々が数名いました。天気は凄く良くて暖かい。さすがは晴れの国「岡山」


清音駅の出口の横がイベント受付で、清音駅に降り立ったちびっこ金田一はかなりテンションが高く駆け回ってました。早朝からずっと起きているのでウォーキングイベント前に眠くならなければと少々不安に・・・(不安は的中します。)



 

参加者は金田一の仮装と、それ以外の登場人物の2つに分かれます。

金田一の方はフォーマット化されたイメージで統一感がありますが、今年はそれ以外の仮装の方々があまりにも個性的すぎて、何の仮装かわからない人もいるので名札をぶら下げる事を義務づけられました。
以下個性的すぎて危ない面々の写真を淡々とご覧ください。

主役はシルエットでわかる

危険、イベントでなければ即逮捕!

危険、イベントでなければ即逮捕!

犬神家の親子、キセルがポイント

犬神家の親子、キセルがポイント

戦後の行商人にしか見えない

戦後の行商人にしか見えない

犬神家の家紋

犬神家の家紋

八墓村の双子の老婆、お二人は実の親子。

八墓村の双子の老婆、お二人は実の親子。

この人の仮装が誰かわかったら相当通なひとです。

この人の仮装が誰かわかったら相当通なひとです。

チーム悪霊島

チーム悪霊島

歩きづらそう。

歩きづらそう。

頭巾姿のスケキヨ、息子は怖くないみたいでした。

頭巾姿のスケキヨ、息子は怖くないみたいでした。

でも多治見要蔵にはさすがにビビってました。

でも多治見要蔵にはさすがにビビってました。

 

今年は何だかカメラの数も多い。かなり注目を集めてるイベントだという事が伺えますね。

ちなみにこのイベント、年々参加者も増えて盛り上がってますが「1000人の金田一耕助」といいながら当然ながら1000人は参加していません。将来的に1000人ぐらいの参加者になればいいなという思いを込めているそうです。

今年はコスプレは80人以上の参加者になったそうです。

金田一組とそうでない組での集合写真を取り終えていよいよスタートです。

チーム金田一

チーム金田一

チームその他

チームその他

後編に続く

 


マン喫通信13〜千金のイベント 前編

これから何回か書き記す事は貴方のトレイルランニングライフに全く役に立たない事柄ですが、どうかご容赦ください。

11月の下旬の週末というのはマラソン大会が目白押し。
11月23日、24日にはつくばマラソンや、大田原マラソン、富士山マラソンのフルマラソンを筆頭に様々なロードレースが開催のまさにハイシーズン。

そんなマラソンと同日に某地方都市の山間でとあるウォーキングイベントが行われました。

 
場所は岡山県倉敷市真備町岡田地区
イベント名は「1000人の金田一耕助」

下津井の漁港近くにて

下津井の漁港近くにて

平成25年は金田一耕助生誕100周年
今こそ名探偵初登場の舞台へ・・・

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そんな謎めいて、おかしなイベントに去年に続いて今年も家族で参加。和装でたっぷり歩いてきました。

 

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え〜と
あまりに唐突かと思うのでここでちょっと解説を・・・

日本推理作家の巨匠で、名探偵金田一耕助の生みの親「横溝正史』
その横溝先生が戦時中昭和20年4月より3年間疎開していたのがイベントの舞台岡山県吉備郡真備町岡田(現・倉敷市真備町)になります。

先生の疎開宅

先生の疎開宅

横溝先生はこの疎開先の人々の話を基に小説の内容を考えていきました。
(津山30人殺し事件を基にした八墓村や、瀬戸内の島を舞台にした獄門島など)

横溝先生の傑作には岡山を舞台にした事件が多いのです。(俗に岡山ものという)

殺人事件王国「岡山」

殺人事件王国「岡山」

そして金田一耕助が初めて登場した事件が「本陣殺人事件」です。
この物語は密室トリックに純日本的な小道具が使用された名作です。

P04

この物語の中盤、金田一耕助が登場するシーンの一説
「伯備線の清−−駅で降りて、ぶらぶらと川−−村の方へ歩いてくる一人の青年があった。見たところ二十五、六、中肉中背−−というよりはいくらか小柄な青年で、飛白の対の羽織と着物、それに縞の細い袴をはいているが、羽織も着物もしわだらけ(中略)容貌は取り立てていうほどの事はない。」

探偵の軌跡

探偵の軌跡

とありまして、まさに伯備線の清音駅からスタートするこのウォーキングイベントは金田一耕助に扮して探偵気分で彼と彼を生んだ横溝正史氏の足跡を辿ってみようというちょっとイカれた、もとい、イカしたイベントです。

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私のことについても少々・・・・

1980年(8歳、小学低学年の頃)映画「悪霊島」が公開。ビートルズのレット・イット・ビーのテーマ曲に「鵼の鳴く夜は恐ろしい・・・」というコピーと、公民館に貼られていたの映画の告知チラシで恐怖のどん底に突き落とされました。

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なんだか明朝体が怖くて・・・

以来、犬神家のスケキヨや湖の2本脚、菊人形や首風鈴の首チョンパなど、様々な要素で幼少期にトラウマを沢山植え付けてくれた「横溝正史」。

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黒い装丁の角川の文庫本もとても怖くて、しかしどこか興味をそそられていました。

 

小学校の高学年で、江戸川乱歩の少年探偵団シリーズを皮切りにどっぷり探偵小説にのめり込み、満を持して読んだ横溝文学は、意外にも直接的な恐怖は無く、読みやすく非常に面白いものでしたが、話しの根底にある日本的な風習やしきたり、田舎の旧家の血族の争いや、閉鎖的な文化の島などに恐怖を覚えました。

一時は探偵業に憧れて、志そうと企んだこともありました。
そんなこんなで数年前、半ば嫁さんをだまして事件の舞台となった岡山の各地を旅行した事もあって、いつしか嫁さんも横溝ワールドにハマっていったのです。
そして5年くらい前から倉敷市観光情報発信協議会が横溝先生の疎開宅を中心に面白いイベントを実施するようになりました。

2009年には「本陣殺人事件」のトリック再現イベントを実施したり、今回で4回目となるこの「1000人の金田一耕助」もその一つです。

去年子供が産まれたので、このイベントに息子に赤ちゃん金田一の仮装をさせて「最年少金田一」を狙って参加したのですが、これが割と好評で、いろいろ取材されて、新聞やらWEB、ブログなどいろいろなところで紹介してもらいました。

しかし去年参加した時、息子は6ヶ月でまだ歩けなくて、ベビーカーに乗せて参加していました。
今年は息子もしっかり歩くようになり、子供の衣装も嫁さんが何日か徹夜しながら準備してくれてました。
私はヤフオクでインバネスコートの古着を追加購入したりと準備を進めていきました。

8900円

8900円

次回、イベントの様子にご期待ください。(続く)