2017年

今更だが、もう2017年が始まり1ヶ月が過ぎようとしている。
毎年1月はあっという間に過ぎて行く感じがあるのだが、今年は特に早かったなぁ。

昨年・一昨年とここ毎年参加していたVibramHK100kに今年も参加して来た。
この大会も、初めて出場した際は先着順で申し込めたけど、昨年からは抽選になってしまっている。
香港のトレイルランニングの盛り上がりの象徴かなっと思う。

さて私自身のUTWT(ウルトラトレイルワールドツアー)の一戦になるわけなので、ここでしっかり結果を出して、次へ繋がる様にしたい。

今年は気温も昨年みたいに寒過ぎず、雨によってスリッピーな路面状況を除けば、とても涼しくて走り易い条件。

こりゃちゃんと走れば最低でも10時間30分は切れるかなっと確信した。

しかし、自然の中で開催されるトレイルレース。何が起きるかわからない。

スタートして、昨年同様に前半は抑えて後半追い上げて行く作戦で順調に進んでいたが、20km過ぎのところで事件は起きた!!

海沿いの気持ちの良いコース。

そこで、ハイカーの方が何人もいるのが見えていた。

人1人が通れる岩場のポイントだったので、細心の注意を払って走っていたつもりだった。

しかし、事件はその様な状況で起きた。

順調に走っていると、前にハイカーの集団がいた、足場の悪い箇所でもあったのでゆっくりと岩と岩を飛び越えながら私の方に向かって進んでいる。

私も気付き、相手も私に気付き道を譲ろうとしてくれた。

うーん。
英語ではない・・・
でもジェスチャーでお互い譲り合ったのがわかり、押し問答みたいになったので、ここは申し訳無いけどお先と言う感じで行こうとしたら、向こうも渡ろうとしてきた。

おっ!?このままでは相手とぶつかり押し倒して怪我をさせてしまうととっさに判断して、横にある岩場へダイブ。

一瞬目の前が真っ白になりどうなったかわからなかったが、気が付いたら、先ほどのハイカーの方々に抱えられて道の脇へ連れて来てもらっていた。

ぶつかりそうになった彼がとても心配そうに声をかけてくれている。

怪我もしてなさそうで良かった。
そう思った瞬間、全身に痛みが伝わる。

両手が痛い、足も痛い立って保持するのが一杯。
よく見たら結構な血が出ている。

持っていたフラスク(水に入った水筒みたいなもの)を取って消毒しようとするが、手に力が入らず、フラスクすら掴む事が出来ない。

それに気が付いたハイカーがフラスクをとってくれて水にをかけてくれた。

とりあえず、進もう。
ここにいても助けは来ない!!
今は痛みの余韻があるがそのうちなんとかなるだろうと思い歩み始める。

1歩、2歩と走ろうとするが激痛で足がついて来ない。
まるで自分の足でないみたいで右脚が動いてくれない。

いい感じで走れていてこれからだと言うのに・・・。

悔しさが溢れ出てくる。

今回ばかりは流石に完走出来ないかもと少し弱気なってみる。

ちょっとしたアップダウンが苦痛で仕方ない。
手も上手く使えない。

正直、どうしようもない状態だと思っていたら、後ろから選手が私を抜いていく。
最初は背中を叩き笑顔で声を掛けてくれるが、私の怪我を見て心配してくれる選手もいた。
そんな選手達と笑顔で、「no problem!!」「I can finish」「never give up」と言うと必ず、みんな笑顔で「see you again soon」と言って笑顔で走り去っていく。

IMG_8004

PIC by Terrence Lee

そんなやりとりをして行く中で、不思議とこれしきの怪我如きで辞められない、自分には待ってくれている仲間がいると思うと自然と脚が動き始める。

病は気からとはよく言ったものだ。
痛みはあるが走れる。
手も寒さによってかじかんでいる様な感じだけど動かせる。
そうわかった時、私はまた歩みから走りとスピードを挙げていた。

無茶はしないけど、無理はしよう!!
痛くなって動けなくなったらそこで終わり。でもそこまで追い込もう、残り約80kmは切っている。
焦らずここからゆっくりゴールを目指そうとを考えは前向きになった。

そこから、香港での多くの友人と呼べるトレイルランナーに声を掛けてもらい、エイドでもサポートしてくれいる選手以外からも多くのサポートを受けて走り続ける事が出来た。

香港で走っているのに何故か日本で走ってるかの様に声を掛けてもらえる。
香港に通って約3年。ここまで頻繁に香港へ来ているランナーもいないだろうw
そう思うと滑稽であるが、とても幸せな時間だった。

PIC by YANYAN

PIC by YANYAN

最後のエイドを通過する時。
これでもう今回は終わってしまうのか・・・残り10kmしかないのか思う程今回のレースは楽しかった。

最後の下りパートでは痛みがあるはずなのに笑みが出てくる。
霧で前が見えなく、風も強く、暗い。
最悪なコンディションなのに、全てを楽しんでいる自分がいるのがわかった。

最後ゴールゲートの明かりとみんなの声援が聞こえた時は本当に嬉しく、寂し瞬間だった。
これで終わってしまうと。

しかし、今回最悪な状況下でもゴール出来た事により次へ繋がると喜びを得た。

PIC:DogsorCaraban

PIC:DogsorCaravan

怪我は結局右膝を5針縫うのと右手の剥離骨折(疑い)と左手打撲だったが、今はもう回復している(手は痺れが残っているが・・・)。

次は2月4日(土)に香港で開催される 「The 9Doragons ultra
今からでもワクワクが止まらない。

続く