Tribute to the Trailsカレンダー

こんにちは、藤岡です。

なんと!11月後半頃に発売開始される2016年の「Tribute to the Trails」カレンダーにMountain Martial Artsを着た私が写っている写真が使われることになりました。

ブログを書いている10月31日時点ではホームページの写真は2015年のものですが、2016年のカレンダーで使用される写真をこちらで見ることができます。

「Tribute to the Trails」カレンダーとは、アメリカのトレイルランニング界では有名なカメラマン、グレン・タチヤマさんが撮影したアメリカ西海岸のトレイル・ランニング・シーンをカレンダーにしたもの。主なレースの日程も載っています。

カレンダーを購入すると、特典として西海岸のトレイルランニングレースの出場権が当たる抽選券がついてきます。私も昨年Cascade Crest 100の出場権が当たったのですが、その後UTMBの出場権を得たために泣く泣くCascade Crest 100の出場権を辞退しました。ということで案外当たりやすいかもしれません。

「Tribute to the Trails」カレンダーの売上はトレイルの保全・整備や啓蒙活動を行う非営利団体ワシントン・トレイル・アソシエーション(Washington Trail Association)に寄付されます。昨年は$26,294(約300万円)が寄付されたとのこと。WTAのホームページはシアトル周辺のトレイル情報が満載で、私もいつも利用させてもらってます。

ところで私が写っている写真は9月に行われたCrystal Mountain Sky Marathonの時のもの。私はランナーとしてではなく妻のペーサーとして走っていました。(後ろにちょこっと写っているのが妻です。)

西海岸の主なトレイルランニング・ショップに並ぶ他、オンラインでも買えるようになるはずです。

トレラン好きな方へのオシャレなクリスマスプレゼントとしても最適な一品。オススメですよ!


Run Free – The true story of Caballo Blanco

Kickstarterでのクラウドファンディング(インターネット上での資金調達)で資金を集め、先ごろ無事に完成した「Run Free – The true story of Caballo Blanco」がシアトルで上映されるということで、見に行ってきました。

カバイヨ・ブランコ(スペイン語で「白い馬」の意)ことマイカ・トゥルー/Micah Trueに迫ったドキュメンタリー・フィルムです。

日本でもベストセラーになったクリストファー・マクドゥーガル/Christopher McDougallの「Born to Run」で知られるようになったマイカは、コロラド州で開催されているLeadville 100に出場したメキシコの「走る民」ことララムリ(タラフマラ族)の走りに魅せられ、ララムリが住むコッパー・キャニオン/Copper Canyonsで多くの時間を過ごすようになりました。2003年にはララムリの文化や人並み外れた走力を保存するため、マイカは現地でコッパー・キャニオン・ウルトラ・マラソン/Copper Canyon Ultra Marathonというレースの開催に尽力しました。後々、このレースには海外からも多くの参加者が集まるようになります。このあたりの経緯は「Born to Run」にも書かれていますね。

2012年のコッパー・キャニオン・ウルトラ・マラソンの三週間後に、マイカはアメリカ・ニューメキシコ州の山中を走っている最中に行方不明になり、四日後に亡くなっているのが発見されました。後の検死によると特発性心筋症が原因だったようです。

映画では、このカバイヨ・ブランコことマイカの人物像を、彼自身や「Born to Run」の著者Christopher McDougall、その登場人物であるScott Jurek、Luis Escobar、”Barefoot” Ted McDonald、マイカのガールフレンドMaria Walton、その他の人々の話りと、コッパー・キャニオンでの映像を交えながら描いていきます。

個人的にちょっと印象に残ったのは、ストーリーの本筋とはあまり関係がない部分なのですが、マイカのランニングフォーム。見た瞬間、私のフォームに通じるところがあるなぁと頭の中で思っていたら、一緒に見ていた私の妻もおんなじ印象を持っていたようで、「走り方が似てるね、特に上半身の使い方が」と言われました。

「Born to Run」を読んでない方でも十分楽しめる内容ですが、読んだ方であれば、本に書かれた内容と重なる部分も多く、実際の映像をみることでさらに楽しむことができると思います。

フル・バージョンはVimeoでレンタルまたは購入が可能です。

余談ですが、上映会ではディレクターのSterling Norenと、映画に出演しているBarefoot Ted、Maria Waltonがゲストで来ていました。上映後のディレクターのSterling Norenの話では、彼がマイカと初めて会ったのは2009年、「Born to Run」が出版される三ヶ月前で、バイクでメキシコを旅をしていたところたまたまホステルで遭遇、自分がフィルムメーカーだということを話したところ、ちょうど数週間後に自分のレースがあるから映像を撮ってくれよと言われて撮影したとのこと。その次に会ったのが、マイカが急死する直前の2012年のレースということで、実際にマイカと会って撮影したのはその二回きりとのこと。冗談めかして、ハリウッドが映画化する前に「本当の物語」を形にしたかったと言っていました。

さらに余談ですが、2012年と2013年のコッパー・キャニオン・ウルトラ・マラソンのシーンでは、私も顔を知っている日本からの参加者がちらほら。誰が映っているかを探してみるのも楽しいかもしれません。


ケビンからみた信越五岳

シアトルに住む友達のケビンが先日信越五岳に参加した時のレースレポートが彼のブログに上がっています。彼には日本のレースがどんなふうに映ったのか、全文や写真は彼のブログをご覧いただくとして、こちらではざっくりと内容を訳してみました。私も機会があったら参加してみたいなぁ。


イントロダクション

  • 何百回も「ガンバッテ」って声を掛けられた。「ガンバッテ」っていうのは英語だと「Good luck」にあたる言葉だけど、文字通りの意味としては「Do your best」に近い。自分のコントロールが効かない「運」に委ねる「Good luck」より、自分がコントロールできる「努力」に訴える「ガンバッテ」のほうがいいよね。

レース前

  • 自分にとって初めてのアメリカ国外のレース。信越五岳ではレース主催者とは別の組織が企画する海外在住者向けのパッケージが用意されていて、そちらを使って参加した。飯山駅での出迎えや、ホテル、レースチェックイン会場、レーススタート地点の送迎などをやってくれる。各場所をいろいろ動きまわるのは忙しかったけど、送迎は便利だった。
  • チェックインは、なんだかロードのマラソンのような感じ。机が並べられていてボランティアが受付をしたり、エキスポがあったり。アメリカのレースではトレイルレースのチェックインはもっと緩い感じ。
  • 海外からの参加者向けに英語でのレースブリーフィングがあった。別段驚くような内容はなかったけれど、内容を再確認できると安心する。
  • レース直前に日本に入った。レース当日の朝早く起きるのは問題なかったのだけれど、あとあと走る段になってやっぱり堪えた。
  • レース当日の朝飯は、シリアルとおにぎりと弁当から選べたけど、レース前なので冒険せず、食べ慣れたコーンフレークにした。

レース

  • スタート時、観客の声援はすごかった。ハイ・ファイブをしてランナーを送り出してくれた。レースのスタートの時にこんなに笑顔になったことはなかったかも。おかげでレース前の緊張はどっかにふっとんじゃった。
  • 必須の装備品の一つに「ポイズンリムーバー」というのがある。そんなもの聞いたことがなかったのだが、調べたら蛇に噛まれたり、虫やハチに刺されたりするときに使うものだとわかった。で実際にレースを走ったら数マイル行ったところでアキレス腱をハチに刺されて、さっそくポイズンリムーバーを使うはめに。でもポイズンリムーバーはぜんぜん効かず、結局手で針を抜いた。
  • 走れる登りがたくさんあった。シアトル近郊カスケード山脈のきつい登りに慣れていて、長い距離を走らされることはあまりないのでちょっときつかった。約15キロの地点でやっと最初の大きな登りが出てきたときは一安心。ここでモリタニさんという英語が話せるランナーに会って、いろいろ情報をもらったよ。
  • この大きな登りの頂上から下るとき、地面がぬかるんでいてバランスをとるのが大変だった。でも周りのランナーをみるとそんなに苦労してなかった。自分の体格が日本の人々と比べて大きいからかなぁ。
  • まだ25キロという地点で、すっかり疲れちゃった。多分、時差のせいだと思う。こっから45キロ地点までは辛かった。
  • その後、アメリカから参加しているランナーと並走したり、日本のおいしい梨をたべたら復活。
  • ドロップバッグがある65キロ地点で、エネルギーが切れて、加えてハチに刺されたところも痛くて、レース後の日本のバケーションを考えたらもうここでやめとこうかと思ってたんだけど、ちょっと休んで補給したら行けそうなのでコースに戻ることにした。
  • 神社を通るセクションは楽しかった。
  • 92キロ地点のエイドステーションは最高だった。蕎麦がすごく美味しかった。おにぎりと味噌汁も美味くて、再び力もみなぎってきた。
  • 最後の5キロは元気で、10人くらい抜いたよ。抜いた人も声援をくれた。
  • ゴールはエキサイティングだった。ゴールでは新しい友達と話したり、味噌汁を飲んだり、脚を伸ばして休んだりしたよ。
  • 素晴らしいレース、すばらしい体験だった。

レース翌日

  • エレベーターがないホテルで、みんなが階段を苦労しながら降りてくるのを見るのはなかなか楽しかった。
  • 朝ごはんは、なんだかちょっと変わってた。ケチャップのスパゲッティは普段朝ごはんでは食べないからね。でも朝ごはんがおいしくて、おかわりしちゃった。
  • 表彰式はこんなのは今まで見たことがないくらいの大イベントだったよ。
  • レース時の写真が500円って安い!
  • 表彰式会場で食べたカレーはすごく美味しかった。
  • 海外参加組のコリーヌ・ウィリアムスが女子で優勝した。彼女はまだ二回目のウルトラだった。トロフィーやいろんな賞品をもらってた。おめでとう!
  • 男子の方では、今年の春Chuckanut 50kで知り合って、Gorge Waterfalls 100kも走った西城さんが表彰台に。彼なら表彰台に登ると思ってた!

感想

  • 本当に素晴らしいレースだった。今まで一番参加した中で、一番組織されていた。初めて参加する海外のレースとしては申し分ない。自分の走り以外に心配することは何もなかった。コースマーキングもしっかりしていたし、エイドステーションの備蓄も十分、それに美味しかった。ボランティアもとても応援してくれるし、コースの要所ではちゃんと目を配ってくれるし素晴らしかった。表彰式も楽しかった。みんな歓迎してくれた。走るという面でも、文化的な面でも素晴らしい体験だった。
  • 皆さん有り難う!特に、レースディレクターの石川弘樹さん、アヴィド・アドベンチャーズのハリー・オハラさん、本当に有難う!