ジョーがシアトルにやってきた

ご無沙汰してます。藤岡です。

昨年秋から続いていたレースも3月のチャカナットで一段落し、ちょっと一息ついていました。おかげで体もリフレッシュして、良い状態で夏を迎えられそうです。

さてさて、私がスポンサーを受けるセブンヒルズ・ランニングショップMMAファンにはおなじみのジョー・グラントが話しにやってくるということで、行ってきました。

ジョーは昨年の夏、”14ers”と呼ばれる、コロラド州にある標高14,000フィート(約4267m)を超える53座の山々を、自転車と自分の足で走破するチャレンジを行いました。

私も昨年、妻とそのうちの一座を登りましたが、ご覧の通り壮観な風景。

14ersの一座、Handies Peak(4283m)。

14ersの一座、Handies Peak(4283m)。


ハードロック100でトンネルの天井に頭をぶつけて脳しんとうを起こしてリタイアしたジョーですが、入山許可の関係でその10日後、まだ体調も思わしくない中、自宅から必要最低限の装備でスタート。自転車で山の麓まで走り、そこから険しい山を上り、また自転車に戻って次の山へ…の繰り返し。夜は雨を凌げる木のたもとはもちろん、激しい雨の時には公衆トイレの中で野宿しながら、一ヶ月かけて無事自宅へと戻りました。

このチャレンジはFKTのようにスピードを競うのが目的ではなく、困難を伴うプロセスを通じて今後の人生にむけて何かを学ぶということだった、と話していたのが印象的でした。

この旅の内容を本にする計画もあるそうなので楽しみに待ちましょう。

その翌日はシアトル近郊の山でグループラン。

私が履いていたMMAのパンツを目聡く見つけてくれたジョー。今年もMMAとコラボレーションするんだ、とか、エディさんのプードルは可愛かった、などなど、おしゃべりしながら楽しく走りました。

山の上の方はまだまだ雪だったので、途中で引き返して解散。楽しい一時でした!


速すぎマックス! 〜 Chuckanut 50k

Krissy, Hayden, Max and Sage

Krissy, Hayden, Max and Sage


3月18日に開催されたチャカナット50k(Chuckanut 50k)。地元のクラシック・レースということで、もちろん私と妻も参加してきました。私は6回目、妻は2回目の出場です。

今年は25周年の記念大会ということで、本レースのレースディレクターを引き継いで10年目となるクリッシー・モール(Krissy Moehl)の力の入れようも例年以上。多くのランナーに楽しんでもらおうと参加枠が500人以上に拡大されましたが、さすがは人気レース、エントリー開始後間もなく一杯になりました。

当日は地元の友達だけでなく、アメリカ出張中のMMAブロガー、じろーさんと奥さんのさいこさんにもお会い出来ました。賑やかです。

エリートは超ハイレベル

このレースはIAUトレイル世界選手権のアメリカとカナダ代表選考を兼ねていることもあって、エリートランナーも半端なくハイレベル。

男子はこの距離のアメリカのランキング上位5人中3人が出場。私は飛ぶ鳥を落とす勢いのヘイデン・ホークスの総合優勝を予想していました。

  • ヘイデン・ホークス(Hayden Hawks)… 昨年のThe North Face San Francisco 50 mileでのザック・ミラーとの激闘で一躍有名に。
  • セイジ・カナディ(Sage Canady)…タラウェラやスピードゴート、レイク・ソノマなど50キロ〜50マイルの大きな大会で優勝してきた。チャカナット50kは2012年の2位が最高。
  • マックス・キング(Max King)…2014年のIAU100キロ世界選手権の覇者。同年にチャカナット50kも優勝。
  • デイビッド・レイニー(David Laney)…2013年と2015年にチャカナット優勝。UTMBでも一昨年、昨年と二年続けてトップテン入り。

女子も負けず劣らずハイレベル。

  • カミール・ヘロン(Camille Herron)…昨年数々のレースで優勝して名を轟かせ、今年もすでにタラウェラで優勝。
  • ユー・ワン(Yiou Wang)…昨年のレイク・ソノマ優勝をはじめ、数々のレースで優勝。

さてレースですが、マックス・キングが3時間33分11秒の大会新記録で総合優勝。雨季真っ最中でぬかるんだコースコンディションなのに加えて、コース変更により昨年より少し距離が伸びたにも関わらず、このタイムは凄すぎます。速すぎです。彼は37歳ですが、まだまだ若いものには負けませんね。また女子はダークホースの地元ランナーが優勝しました。

私はマスター上位争い

私はというと、3週間前にひどく足首を捻挫してしまい、十分回復せず痛みが残った状態でレース当日を迎えることになってしまいました。

私の目標はマスター(40歳以上)でトップ3。エントリーリストを見る限り、ゲイリー・ゲリン(Gary Gellin)が速そうです。

走り始めたらアドレナリンで何とかなる範囲かと思ってスタート。まっすぐで平坦な道や上り坂では足首はさほど気にならなかったのですが、細かい起伏とターンが続くややテクニカルなセクションでは危うく同じ箇所を捻挫しかけたため、スピードを落とさざるを得ませんでした。思ったように追い込めず歯がゆい走りを強いられます。前半は同じくらいの場所を走っていたゲイリー・ゲリンにも離される始末。

Photo by Glenn Tachiyama

Photo by Glenn Tachiyama


でも前半に力を温存せざるを得なかったことが幸いして、テクニカルなセクションが少ない中盤以降に盛り返し、30キロ過ぎにはゲイリーを追い抜き、その後もペースを保ったままゴール。タイムはここ4年で一番遅い4時間22分台でしたが、昨年に引き続きマスター優勝することができました。足首の状態を考えると、万々歳の結果です。

妻も無事完走

でもって妻も雨に打たれ泥濘に揉まれながら7時間35分で無事に完走。

ヨカッタ、ヨカッタ。

Photo by Glenn Tachiyama

Photo by Glenn Tachiyama


顔が見えるということ – Orcas Island 100 -

3週間前に行ったオーカス島に、今度は昨年に引き続き100マイルレースのボランティアとクルーをしに行ってきました。

シアトルから車で一時間半の場所にあるアナコルテスから車ごとフェリーに乗り込みオーカス島へ向かいます。

島に到着したら、さっそくレース前日のブリーフィングが行われるキャンプ・モラン(Camp Moran)へ。

今年の参加者は60人ほど。昨年からのリピーターや他の100マイルレースで見た顔、地元のレースでよく会う面々やレインシャドウ・ランニングのスタッフなどが賑やかに集い、和気あいあいとした雰囲気です。

アメリカのトレイルランニング・イベントは、しばしば「ロー・キー」(控えめな・慎ましい)と形容されます。エントリー可能なランナーの数は多くても300人前後。ごく少数のスタッフとボランティアで十分に運営可能な身の丈にあった規模で、自然に対するインパクトもある程度限定されます。

レース主催団体であるレインシャドウ・ランニングのオーナーで、レースディレクターでもあるジェームス・ヴァーナー(James Varner)が作るイベントは、ちょうどよい規模感でいつも居心地が良く、心から楽しいと思わせてくれます。

オーカス島は2006年にレインシャドウ・ランニングが初めてレース(Orcas Island 50k)を開催した場所。ジェームスが満を持して彼にとって初めての100マイルを開催したのが昨年で、今年は第二回のOrcas Island 100でした。

一周25マイル(40キロ)の周回コース。雨が多いこの地域ならではの、苔に覆われた神秘的な原生林の中を駆けめぐります。

レース開始後、私もトレーニングがてら軽くコースの一部を走ってみました。

普通シアトル周辺は緯度の割には冬もさほど気温は下がらず雪も少ないのですが、今年は例年と比べて低温で雪の日が多く、レースがあった週末も少し標高が上がっただけでトレイルを雪が覆い始めます。

たまにすれ違うランナーに「その調子!」と声をかけながら、うっすらと粉砂糖をまぶしたようなトレイルを進みます。

コース上で一番標高が高いコンスティテューション山でも730メートルほど。それでも登るにつれて雪の量が増していきます。

コンスティテューション山の頂上には約15メートルの高さの石の塔があります。塔の上からは、天気次第で周辺の島や、カナダやアメリカの町、カスケード山脈などが見渡せます。

この塔は公式なコースには入っていないのですが、登った人にはおまけが付いてきます。

ループごとに一回、計四回塔を登って頂上に置いてあるトランプを四枚すべて集めると「タワー・クラブ」のメンバーになることができます。クラブ・メンバーはカスタムTシャツが貰えます。

登りたくない人は登らなくてよいのですが、今回完走した45人のランナーのうち実に38人がタワー・クラブの会員になりました。

この塔がある山頂に設置されたエイド・ステーションは、私を含むセブンヒルズ・ランニングショップ関係者の有志がボランティアで運営していました。

中には初めからエイドステーションの閉鎖時間までいずっぱりの人も。かなり寒いので、飲んだくれながら自分たちも楽しんでやるのがこちら流。

ランナーが来たら声をかけ様子を見ながら対応します。ループコースではエイドステーションをランナーが何度も通るので、レースが進むに連れてボランティアとの一体感も増していきます。

どのエイドステーションもレース中は当然休まず運営。ボランティアの皆さん、お疲れ様。

妻もランナーのサポートで複数のエイドステーションを行き来していたので、休む暇も寝る間もほとんどナシ。ホントにお疲れ様でした。

二日目を迎えてレースも終盤へ。まだ走り続けるランナーの中には腰を痛めて上半身が完全に傾いた状態で走っている人も。それでも歩みを止める素振りは全くありません。強い。

レースを終えた人やその仲間たちは、ゴール地点で最高の生演奏の中、最高のピザと最高のビールをやりながらランナーを迎えます。宴は最後のランナーがゴールした後も続きました。

2日続いたレースの翌日は表彰式。会場となる町の映画館には「ウェルカム、オーカス島100マイルのランナー達」の文字が。

表彰式では、ジェームスが壇上に完走したランナーをひとりひとり迎え、各々にコメントを送って完走バックルを授与していました。

実はジェームスはこの表彰式で各ランナーに言葉を送るために、レース中寝ずにエイドステーションなどでランナーを迎えて話した内容や気づいたことをメモにとっていました。

この規模のレースならではの、それぞれのランナーを特別に扱う配慮に感心させられます。こんなのを見せられたら、わたしも走りたくなってしまいます。

楽しい週末も終わり、帰りのフェリーへと乗り込みます。

フェリーで座っていると、トレイルランニングの風景を撮り続けるカメラマン、グレン・タチヤマさんが私達の席にやってきたので、ちょっとおしゃべり。

お気に入りのレースは?という話になった時にグレンが挙げたのは、このオーカス島100マイル。その理由を聞かれたグレンの答えに、その席にいた誰もがその通りだと思ったはずです。

「小さいこのレースは、みんなの顔が見えるから。」


Why run anywhere else?

昨年優勝したOrcas Island 50kに今年も行ってきました。やはりこのレースを走らないと、シアトルのトレイル・ランニングシーズンが始まった感じがしませんね。

© Glenn Tachiyama

昨年走った時のブログ・エントリーに詳しく書きましたが、オーカス島は、シアトルから車で2時間弱の場所にあるアナコルテス(Anacortes)より、車ごとフェリーで行くことができます。

Orcas Island 50kでシーズンの幕開けを迎えるトレイルランナーも多く、レース当日の受付にはたくさんの友達の顔が見えます。

1月にH.U.R.T 100を走った私にとっては、早くも今年二本目のレース。

100マイルを走った3週間後に50キロを走るというスケジュールを組むのはよろしくなく、疲労の回復具合によってはキャンセルすることも考えていましたが、年始行事ということでやっぱり参加することにしました。

3週間前の暑いハワイとは打って変わって、オーカス島は前日に雪が降り、すこし標高があがると雪がかなり残っている状況。

スタートからしばらくは私が先頭を走っていました。昨年優勝したこともあってか、他のランナーは私の様子を見ているようです。

© Glenn Tachiyama

中盤では二人に先行されましたが、どこまで体が回復しているか見極めがつかなかった私は追走せず、慎重に自分のペースで走り進みました。

途中で一人を捕まえて、二番手で終盤にある最大の山場、”パワーライン”の激上りを迎えます。ここに来る前に足を使ってしまうと確実に失速し後続に捕まってしまいます。

慎重に走ってきた私は”パワーライン”まで来ても足が残っていたので、ギアを上げてパワー・ハイクでグイグイとのぼります。山の上はかなり雪が残ってすこし走りにくいですが、グリップのあるシューズを選んだおかげで、苦になりません。

最後の下りを迎える前に、ついに足を使いきり完全に失速してしまっていた先頭のランナーを捉えました。

© Glenn Tachiyama

踏み跡のほとんどない雪の上を進み、下りは心地よくクルージング。ゴールで待つレースディレクターのジェームスと、今年も一番にハイタッチできました。

天候のせいもあって昨年よりも30分ほど時間がかかりましたが、雪のレースを最高に楽しめました。

走ったあとは、レインシャドウのレースではお馴染みの音楽を聞きながら…

飲み放題のビールを飲みつつレース談義。

会場で売ってるグッズもカッコいいものぞろい。レースロゴをプリントした古着もお手頃価格で販売してます。

やっぱり来てよかったオーカス島、走ってよかったOrcas Island 50k。まさにレースを主催するレインシャドウ・ランニングの言うとおり。

「Why run anywhere else?」(”他のレース走ってる場合じゃないでしょ〜♪”)。

また数週間後にOrcas Island 100のボランティアとクルーをしに行きますよ。

See you very soon, Orcas Island!


H.U.R.T 100 〜 ”オハナ”の精神

1月14日から15日にハワイ・ホノルルで開催されたHURT100を走ってきました。

今年のプランの中でAレース(=最重要レース)の一つと位置付けていたレースでしたが、結果は23時間39分19秒のタイムで総合3位と、最高の形で一年のスタートを切ることができました。

以下、レースのレポートです。

レースの概要

HURT100は、観光客でにぎわうワイキキからたった5キロほどのハワイ・ネイチャーセンターをスタート・ゴールとし、1周20マイルのループを5周する100マイルレースです。

エイドステーションは1周当たり三か所。各エイドステーションの間にだいたい一つの上りがあるので、エイドステーションをスタートしたら一山のぼってくだって、次のエイドステーションへ着いたらまたのぼってくだって…というのを3×5=15回繰り返します。

参加賞のシャツに描かれたコース・プロフィール。

参加賞のシャツに描かれたコース・プロフィール。


ループを5周した後に、ゴールに置かれた看板にキスをして、鐘を鳴らしたら正式にゴールとなります。

熱帯特有の木々が生い茂った山の中、根っこが地面をびっしりと覆うセクションや、突き出た石で足場が安定しないトレイルを走ります。完走率も例年50%を切り、アメリカのレースの中でもかなりテクニカルでタフな部類に入ると思います。

参加者

参加できる人数は130人ほどに制限され、前年の男女上位3位には自動的に翌年への出走権が与えられますが、その他の参加者は抽選で決まります。私は運よく当選し、今回が初出場です。

参加者枠は少ないもののレースのレベルは比較的高く、今年もさまざまなレースで優勝経験があるランナーがちらほら。アメリカのトレランサイトiRunFarが挙げた有力選手は以下の通り。なかなかの猛者ぞろいです。

【男子】

  • Guillaume Calmettes (昨年のAngeles Crest 100 Mileで優勝)
  • Jesse Haynes (昨年のTahoe Rim Trail 100 Mileで優勝)
  • David Goggins (昨年のStrolling Jim 40 Mileで優勝)
  • 井原知一 (2015のUTMFで15位)
  • David Johnston (昨年のSusitna 100 Mileで優勝)
  • Alex Nunn (2015のHURT 100 Mileで2位)
  • Jake Rankinen (2015のHURT 100 Mileで5位)
  • Patrick Stewart (2015のSilverheels 100 Mileで優勝)

【女子】

  • Alyssa Amos (昨年のPeacock Challenge 55 Mileで優勝)
  • Lee Conner (昨年のHURT 100 Mileで4位)
  • Kathleen Cusick (2015年のOld Dominion 100 Mileで優勝)
  • Nikki Kimball (昨年のBighorn 100 Mileで2位)
  • 鈴木潤子 (昨年のHURT 100 Mileで3位)

このレースでは、100マイルを走ったことのない人にも機会を与えるために、一定の優先枠が与えられているとのことです。日本からも初の100マイルにHURT100を選んだ強者がちらほら。

天気

例年この時期は雨期にあたり、激しいぬかるみがランナーを襲うらしいのですが、今年はレース前に雨が少なかったこともありドライなコースコンディションになりました。

ワイキキビーチが晴れていても山側は雲が出来やすい。

ワイキキビーチが晴れていても山側は雲が出来やすい。


一方で、例年よりかなり蒸し暑い天気となりました。ハワイでガイドをしていて、今回レース中応援してくださったまり子さんのブログで知ったのですが、「VOG」という気象現象の影響だそうです。VOGとはVolcano(火山)とFog(霧)を組み合わせた造語で、ハワイ島のキラウエア火山から流れる噴煙が霧と混じって発生するそうです。これがランナーを苦しめることになります。

前日

レース前日のブリーフィングでチーム・ジャパンのみなさんと合流して写真をパシャリ。


日本の方と一緒のレースを走る機会がそれほど多くないので、普段ブログに対する反応を聞くこともあまりないのですが、今回は日本からも多くのランナーが参加していて、「ブログ読んでますよ」と声をかけていただき、結構うれしかったです。

レース当日

今回も妻が私のサポートです。

レースは朝6時にスタート。明るくなる7時頃まではヘッドランプを着けて走ります。

スタート直後から私は先頭付近でレースを進めます。

スタート地点のネイチャー・センターを出ると間もなく根で覆われた傾斜のきつい上りがあり、ラインを探しながら登っていきます。

根っこが一段落しても、段差や石の多いセクションが続き、また細かいターンも多く、スピードに乗ってしばらく気持ちよく走れる箇所はあまりありません。

山を登るといったん舗装路へ。遠くにホノルルのホテル群をちらっと望むことができます。

遠くにワイキキのホテル群が覗く。

遠くにワイキキのホテル群が覗く。


すぐにシングルトラックのトレイルに戻ってしばらく進むと、HURT100名物とも言えるパウオア・フラッツと呼ばれる根っこ地獄が出現します。できるだけ走りやすいラインを進みますが、それでも根っこを避けることはできません。

Pauoa Flats

Pauoa Flats


根っこ地獄を終えると、スイッチバックを下り、マノア滝のすぐ脇を通ってパラダイス・パークのエイドステーションへと向かいます。

マノア滝

マノア滝


こちらのエイドステーションは例年海賊をモチーフにした飾りつけとコスチュームでランナーを楽しく迎えてくれます。食べ物も和洋さまざま充実しています。私は食べなかったのですが、ピザ釜から焼きたてピザも供されたようです。

海賊がお出迎え。

海賊がお出迎え。


私はエイドの滞在時間をできるだけ少なくする作戦。フラスクの水を補給したらすぐに先へと進みました。

パラダイス・パークから次のエイドステーションへ向けてはしばらく今来た道を戻るので、後続との距離を確認することができます。

マノア滝をとおり、スイッチバックを上り、パウオア・フラッツの根っこ地獄を進み…と、先ほど通った道を逆に戻った後、こんどは道をそれてヌウアヌのエイドステーションへと向かいます。

このあたりはすこし走れるセクションで眺望もよく、ちょっと一息ついたあとヌウアヌへと下っていきます。

やや難易度が低いトレイルでちょっと一息。

やや難易度が低いトレイルでちょっと一息。


途中かなり切り立った崖もあり、要・落下注意です。下りを終えると、ヌウアヌのエイドステーションまではもうすぐ。木々に覆われたこの場所は例年だと水捌けが悪くぬかるみが激しいそうですが、今年はそうでもありません。

思ったほど泥濘んでいなかったNu'uanu。

思ったほど泥濘んでいなかったNu’uanu。


ヌウアヌのエイドステーションでも水とゲータレードを補給してもらったらすぐ出発。また今来た道を戻ります。

三たびパウオア・フラッツまで戻った後、スタート地点のネイチャー・センターへと向かいます。山頂からの下りは比較的走りやすく、気持ちよく走れる数少ないセクションのひとつです。

ネイチャーセンターの直前にはガレた下りがあり、注意を怠ると転倒しやすいので慎重に下ります。

1周目をアレックス・ヌーンに続く2番手で終えて2周目へ。

先頭を走っていたアレックス・ヌーンは2周目の途中で急に脱落。暑い中オーバーペースで走ったせいか、お腹を壊したとのこと。

それと入れ違いで先頭に立ったのがマイケル・アーンスタイン。彼はフルータリアン、つまり果物しか食べないことで有名です。(ちなみに妻の報告によるとエイドステーションで果物ではなくジェルしか食べてなかったとのことですが。)

Paradise Parkへ向かう。

Paradise Parkへ向かう。


私は終始二番手。パラダイス・パークやヌウアヌのエイドステーションの折り返しですれ違うのですが、先頭との距離は確実に離れていっています。マイケルの足色はよさそうなので追走はあきらめ、自分のペースで進むことにします。

3周目までは順調に2番手をキープしたまま終えましたが、4周目に入ると途端に下りの脚がなくなり、下れなくなりました。前半飛ばしすぎたつもりはなかったのですが…。踏ん張りがきかなくなり、転んだ数は数え切れず。顔面から地面に突っ込むことも2度、3度。まだ10分以上の差があるとはいえ、後続との距離も少しずつ縮まってきています。

また途中、ふわっと平衡感覚を失いかけます。昼間のほうが気温は暑かったはずなのに、夜になって熱中症の症状です。体の熱が逃げなくなっているのでしょうか。速度を落とし、頭から水やスポーツドリンクをかぶって体を冷やします。

前半突っ込みすぎて、後半失速というパターン?後続に抜かれるのも時間の問題?

そういう展開になりそうだとは思いつつも、ひとまずできるだけの抵抗を試みることにしました。下りを下れない分、上りを走ってカバー。過去のレースでも、走れる上りでは優位に立てるケースが多いので、とにかくそこで時間を稼ぐ作戦です。

Nu'uanuのエイドステーションのすぐ近くの沢渡り。

Nu’uanuのエイドステーションのすぐ近くの沢渡り。


それでも4周目の最後にギヨーム・カルメットに追いつかれてしました。私に追いついたギヨームは私を励ましてくれます。曰く、「お前の走りは凄い。俺のヒーローだ。次のエイドステーションに着いたらしっかり食って、絶対に後ろに抜かれるんじゃないぞ。」

ギヨームに抜かれた私は3位でネイチャーセンターに到着。アドバイス通りちゃんと補給して最後の5周目へ。以前Orcas Island 100でボランティアをした時に出会い、今回途中でリタイアしてしまったブレンダンがエイドステーションで待っていてくれて、氷を首に当ててくれたり、汚れたメガネを拭いてくれたり、状況を聞いてくれたりといろいろとサポートしてくれます。

妻によると4位とは30分ほどの差とのこと。簡単に抜かれる時間差ではないものの、じわじわと後ろから詰め寄られ、いつ後ろの選手の足音が聞こえてくるか気が気ではありませんでした。来年の出場権が与えられるかどうかのボーダーライン3位と4位ではえらい違いだぞ、後ろだってきっと疲れてる、と自分に言い聞かせて足を回し続けました。

最後のエイドステーションを過ぎて後続との距離を確認すると、思ったほどは距離を詰められていない模様。気は抜けませんが、大きく失速しなければ逃げ切れそう。最後の上りは、走れるところはできる限り走って進みます。ここまで来ても案外登れるもの。下りの足と上りの足は別物ですね。

ネイチャーセンターへ向かう最後のガレた下りを慎重に下り、5周目完遂。無事3位で逃げ切り。疲れと安堵のゴールです。

ゴールしたあと、座ってゴールするランナーを迎えて小一時間。さぁちょっと歩こうとすると、酷いマメでまともに歩けません。これまでにないほどのダメージです。足の裏を地面につけるだけで火が吹くほど足が痛く、翌朝はトイレに這っていったほど。HUR100がいかにタフなレースなのかを身をもって思い知らされました。

足裏のマメが痛すぎて立つこともできない。

足裏のマメが痛すぎて立つこともできない。


レースの完走率は43%。トレイルコンディションの良さからレーコードタイムが出るか、完走率が上がるかとも思われましたが、暑さもあって、やはり今年もきつく厳しいレースでした。

レースの翌日

レースの翌日にレース主催者、ランナー、ボランティア、クルーが参加して行われたバンケット(宴会)。おいしい食事と一緒に、冗談を交えながら、楽しく宴会は進みます。

初めて100マイルを完走した中で一位の男女の表彰や、総合上位入賞者の表彰、初のHURT100完走者の表彰や、主催者が選ぶ特別賞など様々な表彰がありました。

100マイル完走したみなさん。

100マイル完走したみなさん。


惜しくも100マイルは完走できなかったものの100キロを走り切った人も「ファン・ラン」の完走をたたえられます。完走できなかった人も、チャレンジしたことを讃えられます。

ファン・ラン完走のみなさん。

ファン・ラン完走のみなさん。


さらには、ボランティアにも、クルーにも、レースに関わったすべての人に拍手が送られます。HURT100のコミュニティが、イベントに関わる全ての人によって成り立っていることを感じさせられます。

ハワイ語に「オハナ」(ʻohana)という言葉があります。ウィキペディアによると「広義の『家族』に相当する概念。ただし、オハナは、血縁関係がない者も含んだ意味での『家族』を意味するという点や、世代を超えて永々と続くという捉え方が強調される点に特徴があり、英語の『family』などと単純に同一視すべきではない概念であるとされる。」とあります。まさにHURT100という場をよく表現する言葉です。

運良く来年も参加できる資格を頂きました。また戻ってきたいと思います。


準備がすべて〜2017年レース・スケジュール

先週サンフランシスコを走った12月第一週の週末は、ウェスタンステイツハードロック100の抽選が行われた週でもありました。全米の100マイラーは、この時期、みんな抽選結果に一喜一憂。

私も両レースの抽選に参加しましたが、あえなく落選。ということで来年のスケジュールがだいたい確定しました。中期目標、2017年の目標と合わせて、公開したいと思います。同じレースを走る方、現地でお会いするのを楽しみにしています。

中期ゴール

今年45歳を迎えました。幸い今のところ、走力については加齢による限界を感じてはいませんが、それでも体重が減りにくくなったり、疲労回復が若干遅くなったりはしているように思います。

年齢に最終的に勝利した人間は誰もいません。私もそう遠くない将来、結果を上げることはもちろん、維持していくことも簡単ではなくなってくると思いますが、なんとかパフォーマンスを劇的に下げないことで、中期的に達成したい目標があります。

それは「UTMBで50歳代でトップ3に入ること」です。今年の私のタイム27時間39分12秒なのに対して、ここ3年の50歳代の3位のタイムは以下のとおり。

  • 2016年…31時間45分34秒
  • 2015年…28時間11分39秒
  • 2014年…28時間20分31秒

そう簡単ではありませんが、実現可能性はそれなりにあるかなと思ってます。

2017年のゴール

2016年の目標は「100マイルレースを昨年以上に上手く走ること」でしたが、結果はザイオン100で優勝、UTMBでも自己ベストで総合40位と、望外の結果を残すことができました。

今年も、中期ゴールへむけて、引き続き「100マイルレースを安定して上手く走ること」を目標に据えたいと思います。

マイ・ルール

私がスケジュールを組むときは、走りたいレースをとりあえず片っ端からエントリー…ということはしません。

まず、一年のうち注力したいレースを1つないし2つ決めたうえで、疲労を残さないように以下のマイルールに従って計画を立てます。

  • レースはA〜Cの三段階に優先順位付け。
    • A…目標レース。年に2つまで。
    • B…Aレースを犠牲にしない範囲で結果を求めるレース。年に2〜3レースほど。
    • C…調整目的のレース。結果は気にせず怪我しないことが第一。
  • Aレース同士は3ヶ月以上離す。(基礎作りからピークに持っていくために最低3ヶ月必要なため。)
  • 100マイルレースは一年に2本が理想。3本が上限。
  • 100マイルレース同士の間隔は最低でも2ヶ月はあける。
  • 50キロ〜50マイルレース同士の間隔は1ヶ月程度はあける。
  • 年に一度は、2週間以上のオフをとる。
  • 100マイルの後は、必ず最低一週間のオフをとる。

レース・スケジュール

ということで、以下が私の2017年のレース・スケジュールです。

1.Hurt 100(100マイル1月14日/重要度A

【レース概要】
ハワイ・オアフ島ホノルル近くで行われる100マイルレース。一周20マイルのコースを5周します。場所柄、日本からの参加が多いですが、アメリカ西海岸のトレイルランナーにも人気のレースです。

【個人的な位置づけ】
私にとっては初めてのHurt 100。というか、これまでハワイには飛行機の乗り継ぎで一泊したことがあるだけで、ほぼ初めてのハワイです。
例年は12月にシーズンオフの休養、1月からを練習を開始していましたが、今年は変則的に8月のUTMB後に休養したあと、このレースへ向けて準備してきました。5位以内が目標です。高温多湿のレースはあまり経験がないですが、残り一ヶ月、良い準備をしたいとおもいます。

2.Orcas Island(50キロ/2月4日/重要度C

【レース概要】
オーカス島はシアトル近郊からフェリーで1時間ほどの週末旅行にもってこいの場所。地元トレイルランニングコミュニティが集まる年始行事のような大会です。

【個人的な位置づけ】
昨年優勝したので今年も、といきたいところでしたが、このレースにエントリーした後にHurt 100に当選したため、スケジュール的に厳しくなってしまいました。常識的にも経験的にも100マイルレースから3週間後に良い走りをするのは難しそうです。
年始行事としてみんなと挨拶して、怪我せずに完走すれば十分。疲労の回復具合によってはキャンセルすることも考えます。

3.Chuckanut(50キロ3月18日/重要度B

【レース概要】
シアトルから車で北に1時間ほどのベリンガム近郊で行われます。今年で25回めを迎えるクラシックレースで、クリッシー・モール(Krissy Moehl)がレース・ディレクター。毎年有力選手が参加し、ハイレベルなスピードレースになります。
今年は世界選手権のアメリカ代表・カナダ代表選考を兼ねているため、いつも以上にハイレベルな闘いになりそうです。現時点で既に先のThe North Face Endurance Challenge Championship で2位のヘイデン・ホークス(Hayden Hawks)と3位のデビッド・レイニー(David Laney)がエントリー済み。

【個人的な位置づけ】
私にとっては6年連続6回目の出場。年始の走力チェック的な意味合いもあります。おそらく例年以上のレベルの戦いになるので順位は下がりそう。ほぼパーフェクトの出来だった2016年ほどの走りをするのはそう簡単ではなさそうですが、マスターでトップ3を目指したいと思います。

4.[未確定]Sun Mountain(100キロ/5月20日/重要度C

【レース概要】
シアトルから見てノース・カスケード山脈の裏側で行われる、人気のレインシャドウ・ランニングが主催するレース。雨季も終わり、花が咲く丘を走ります。大きな山は少なく、走れるコースです。

【個人的な位置づけ】
夏の目標レースに向けたトレーニング的な位置づけ。順位やタイムはあまり気にせず、怪我に気をつけつつしっかり走り切るのが目標です。

5.Andorra Ronda Dels Cims(170キロ7月6日/重要度A

【レース概要】
フランスとスペインに挟まれた小国アンドラで行われる超級山岳レース。累積標高差は、距離が近いUTMBやハードロック100(約10000メートル)をかるく凌ぐ13500メートル、優勝タイムも優に30時間超えと、かなりな難易度のレースです。

【個人的な位置づけ】
今年は一度UTMBをお休みして、アンドラを楽しんでみることにしました。どちらかというと走れるコースが得意な私にとって、おそらく私向きとはいえないレースです。順位を気にしすぎず、未体験の難易度で完走を果たして、なにか新しい発見があればいいなと思います。

6.[未確定]Bear 100(100マイル/9月23日/重要度B

【レース概要】
ユタ州で行われる100マイルレースです。ハードロック100のエントリー資格を得るためのレースの一つに選ばれており、比較的難易度が高いレースです。ロッキー山脈で行われる4つの100マイルレースを一年で完走するロッキー・マウンテン・スラムに含まれています。

【個人的な位置づけ】
このレースについてはそれほどよく知らないのですが、走ったことのある人から聞く限り評判の良いレース。アンドラの疲労が抜けていれば、上位を狙って走ります。

7.[未確定]The North Face Endurance Challenge Championship(50マイル/12月2日/重要度C

【レース概要】
毎年12月第一週に行われる超高速50マイルレースは事実上の全米選手権です。サンフランシスコからゴールデンゲートブリッジを渡ってすぐのところで行われます。

【個人的な位置づけ】
年末の走力チェックという位置づけのレースです。その時点での体調次第ですが、今年と同じくらいのパフォーマンスができればと考えています。エリートランナーの雰囲気を感じながら、レースの雰囲気を楽しみたいです。

レースの結果は良い計画にもとづいて、どれだけしっかりと準備できるかにかかってるので、調子を見ながら柔軟にうまく調整していきたいと思います。


今年もザ・ノースフェイス50マイル・サンフランシスコ

今年もあと一ヶ月足らず。ということで毎年恒例 The North Face Endurance Challenge Championship 50マイルを走ってきました。6年連続6回目の出場です。

©Nate Dunn

©Nate Dunn


エリート枠で出場するランナーだけでも男女合わせて150人以上、アメリカのトレラン情報サイトirunfarが挙げた注目選手の数は男子女子それぞれ40名超と、名だたるエリートランナーが出場する世界的に見てもハイレベルなスピードレース。事実上の全米選手権です。

サンフランシスコからすぐ近くのところで開催されるのでアクセスもよく、上の写真のように、太平洋岸を見渡せる走りやすく気持ち良いコースなので、アメリカ・カリフォルニアのレースの雰囲気を楽しみたいという方にも、トップ選手の走りを見てみたい、さらにはトップ選手といっちょ脚だめししたいという方にも、おすすめのレースです。

今年の優勝候補として上がっていたのは、男子では、今年のUTMBで力強い走りで終盤までリードした、いま最も勢いのあるザック・ミラー(Zach Miller)、同じく今年のUTMBで上位入賞したデイビッド・レイニー(David Laney)、ここ数年アメリカのトレイルランニング・シーンの先頭を走ってきたセイジ・カナディ(Sage Canaday)、スペインのミゲル・ヘラス(Miguel Heras)など。女子ではメガン・キンメル(Megan Kimmel)、マグダ・ブレ(Magdalena Boulet)、ラス・クロフト(Ruth Croft/ニュージーランド)、ステファニー・ハウ(Stephanie Howe Violett)など。

実際のレースは、そのなかからザック・ミラーと、ハイデン・ホークス(Hayden Hawks)がガンガン飛ばしてマッチレースの展開。最後はザック・ミラーが2分の差で優勝しました。優勝タイムは5時間56分03秒。走れるコースだとはいえ標高差3400メートルをこのスピードで走りきるのは、凄いの一言。

女子では昨年トレイルランニングを始めたばかりのイダ・ニルソンが優勝。男子の2位となったハイデン・ホークスも、まだ経験が浅く今回が初めての50マイルレースだったそうで、新しい選手が次々に出てくるあたりにアメリカ・トレイルランニングの層の厚さを感じます。

ザック激走の映像はこちらもどうぞ

さてさて。私にとっては初めてのウルトラとして2011年に走って以来、毎年このレースはトップランナーたちの雰囲気を体感しながら自分の実力をはかる良い機会になっています。

過去5回の私の結果は以下のとおり。昨年はレユニオンの疲れが少し残った状態でしたが、今年は比較的余裕のあるスケジュールを組んでいて疲労の蓄積はないので、2014年並の走りをするのが目標でした。

  • 2011年…総合97位(9:21:28)
  • 2012年…総合77位(7:59:13)※46.8マイルに短縮
  • 2013年…総合48位(8:28:43)
  • 2014年…総合30位(7:12:36)
  • 2015年…総合34位(7:29:00)

今年は過去に私が出場した中で一番気候に恵まれて、海辺の最高の景色を楽しめそう。路面はドライ、気温も朝方で8度、日中も15度ほどと絶好のコンディション。

ところが肝心の私のコンディションがいまいち。数日前から風邪気味で喉がすこし痛み、当日も回復せずに体調に不安を抱えながらのスタートとなりました。


走り始めると、鼻水が止まらず呼吸がちょっとしずらく、今後体調がどう転ぶかわからなかったので、序盤は少し自重しました。その結果、中盤以降もある程度脚を残すことができ、安定した走りをすることができたように思います。

結果は7時間9分12秒、総合26位、そして男子マスター(40歳以上)では1位でした。

このレベルのレースでこの結果は十分満足。目標の1月のレースへ向けても、良いトレーニングになりました。


オレゴンへ小旅行(&ひとっ走り)

パシフィック・ノースウェストは秋真っ盛り。春まで続く雨季のまっただ中です。

天候が安定しないこの時期。私がエントリーしていた「エルク・キングス」(Elk Kings)は、暴風雨の影響で一週間順延になり、10月23日の開催になりました。

前の週と打って変わって、比較的安定した天気となったこの週末。妻と一緒に小旅行気分でお隣のオレゴン州まで行ってきました。

エルク・キングスが開催されるのは、オレゴン州ポートランドから車で1時間ほどのティラムック(Tillamook)という場所。

オレゴン州は消費税が0パーセントで、7%〜9.5%の消費税がかかるワシントン州に住む私たちにとっては買い物天国。せっかくなのでポートランドに立ち寄って、日本が誇るアウトドア・ブランド、モンベルでお買い物。モノにもよりますが、大体日本と同じくらいの値段です。

ポートランドを出ると、ティラムックへ向かう途中にオレゴン・ワインの産地が広がります。生産量ではカリフォルニア州やワシントン州には劣りますが、比較的高級なワインが作られることで有名です。多くのワイナリーでは気軽にテイスティングを楽しむことができます。

アメリカで随一の日本酒の酒蔵があるのもこの付近。妻はティラムックへと向かう道すがら、ぐびぐび楽しみます。なかなか最終目的地にたどり着きません。

ぼちぼちレースの話に移りましょう。エルク・キングスは25キロと50キロの部があります。私が走ったのは50キロ。

このレースを主催するゴー・ビヨンド・レーシング(Go Beyond Racing)は、他にもポートランド近郊を中心に幾つものレースを開催しています。私は彼らのレースに参加したことはありませんでしたが、こちらのランニング・コミュニティでの評判も良く、いつかは参加したいなと思っていました。

オレゴンはアメリカでもトレイルランニングのレベルが高い地域の一つ。ぱっと思いつくだけでも、今年ウェスタン・ステイツで優勝したアンドリュー・ミラー(Andrew Miller)や、UTMBで上位に入ったデイビッド・レイニー(David Laney)、マックス・キング(Max King)はオレゴンのランナー。

今回のレース当日も、なんとステファニー・ハウ(Stephanie Howe)が飛び入りで参加してました。

さて、私にとってはUTMBのあと一旦リフレッシュして基礎体力作りをしている只中でのレース。来年1月のHurt 100へ向けて、スピード練習的な位置づけで臨みました。

レースディレクターのスタートの合図とともに、私はハナから先頭に飛び出し、とりあえず行けるところまでプッシュ。結構なスピードで飛ばして、7キロ地点の最初のエイドステーションで後続に2分ほど差をつけたのですが、次のエイドステーションまでにタイラー・グリーン(Tyler Green)がしっかり差を詰めてきました。

彼は8月に行われたWaldo 100kで優勝した選手。脚が長く、しなやかなピッチで走ります。私が短い足で一生懸命山を登っているとき、彼はパワー・ハイクで付いてきます。うーむ、身体差はいかんともしがたい。

しばらく一緒に走っていましたが、中盤以降じりじり離され、結局は10分以上の差をつけられて総合2位でゴール。

タイラー・グリーンのタイム(4時間17分27秒)はコースレコード。私のタイム(4時間28分31秒)も歴代3位のタイムなので、まだまだピークから程遠い状態であることを考慮すると、まずまずよく走れたほうだと思います。

全体としてはかなり走れるコース。ただ、コース・プロファイルを見ると2つの山をのぞいて比較的フラットに見えますが、案外こまかな起伏もあってなかなか走りがいがあるコースです。色づく木々や落ち葉の中を本当に気持ちよく走ることができました。

ゴール後はタイラー(上の写真の左)や、続々ゴールするランナーと談笑。

怪我明けのステファニー・ハウも、きっちり女子一位でゴールしました。

同時開催の25キロの部で女子1位になったのは、チーム・セブンヒルズのペイジ。

ちらほら知った顔にも会えて、楽しい週末小旅行でした!


OCCへの道、完結編

私がUTMBを走る前の日。まずは昨年からOCCへ向けて準備していたヨッシーこと私の妻が走る番です。

距離55キロのOCCは、スイスのオルジエール(Orsieres)をスタートしたあと、シャンペ湖(Champex-Lac)からしばらくUTMBとほぼ同じルートを辿ってシャモニー(Chamonix)にゴールします。言ってみれば全行程170キロのUTMBの短距離版。

毎年私のサポートをしてきた妻は、厳しいコースに多少不安な表情を見せつつも、UTMBと重複するコースを走れるとあって少し胸熱な様子。

一方、私と日本から駆けつけた妻の両親は、妻に声援を送るためにレンタカーで要所要所を先回りします。

まずは妻を送りにオルジエールへ向かいます。村のはずれにある臨時駐車場に車を止めてスタート地点へ。

オルジエール(クリックするとシャモニーからオルジエールまでの道順を表示)

オルジエール(クリックするとシャモニーからオルジエールまでの道順を表示)


小さなオルジエールの村の真ん中がスタート地点。すこし早めに着いたので最初は人もまばらでしたが、スタート時間が近づくとともに三々五々集まってきました。

過去にUTMB、CCC、TDSを制し、今年のOCCで個人レース全制覇を目指すグザビエ・テブナール(Xavier Thévenard)がスタートラインでひときわ周りの注目を集めています。

スタート

朝8時15分、レーススタート。狭い路地を一斉にランナーが進んでいきます。

妻は制限時間をたっぷり使って走るランナー。比較的後ろの位置からスタートしたところ、最初の上りは下の写真のとおり、すこし渋滞もあった模様。

私と妻の両親は、ランナー全員がスタートしたのを見送ったあと、最短ルートが通行禁止になっているのでちょっと遠回りしてシャンペ湖に向かいます。

シャンペ湖(クリックするとOrsieresからの経路が表示されます。)

シャンペ湖(クリックするとOrsieresからの経路が表示されます。)


湖畔の道沿いに車を止めた直後にグザビエを含む先頭集団が目の前を通過。スタートから一時間もたってないはずなのに。速い!

妻はグザビエから遅れること一時間ちょっとで到着。まだまだ元気そう。まぁ、まだ序盤ですからね。

私達が次に向かったフォルクラッツ峠は、トリアン村の直前にある観戦ポイント。ちょっとしたカフェや建物もあるので、ランナーは一瞬エイドステーションに着いたと勘違いする場所です。

フォルクラッツ峠(クリックするとChampex-Lacからの経路が表示されます。)

フォルクラッツ峠(クリックするとChampex-Lacからの経路が表示されます。)


私達がフォルクラッツ峠に到着した頃にはすでにトップ集団は通過した後。ランナーは大きな山を一つ越え、時間が進むに連れて気温も上がってきたこともあり、すこしずつ疲れが見えてくる頃です。

牛のフンがなさそうなところに腰をおろしてのんびり待機。目の前を進むランナーに声援を送りながら妻を待ちます。

妻がやって来ました。結構笑顔で思ったほど疲労の色もなし。私と比べてかなり胃の弱い妻ですが「しっかり一時間おきにジェルも摂ってるので大丈夫」、私がいつもしょっぱいと感じているエイドステーションのスープも「マジうまかった」との弁。案外逞しいですな。

急いで車に戻り、車道の上にかかる歩道橋を走るランナーを見ながらトリアン村まですすみ、向かって右側にある駐車場に車を止めて村の中へ。

トリアン(クリックするとCol de la Forclazからの経路が表示されます。)

トリアン(クリックするとCol de la Forclazからの経路が表示されます。)


間もなく歩いて村に入ってきた妻は、すこし暑そうだけど、笑顔で「濡らした手ぬぐいを首に巻いているのが効いてて大丈夫」とのこと。しっかり水分等を補給してエイドステーションを出る妻を見送ります。

妻から「明日UTMBがあるんだから、もう応援はいいから帰りなさい!」と心強いお言葉をいただき、トリアンを出た妻を見送った後、私たちはヴァロルシーヌを飛ばしてシャモニーへ。

車で行けばトリアンからヴァロルシーヌまではたったの10分ですが、ランナーにとっては長い道のり。(私はヴァロルシーヌへは向かいませんでしたが、ヴァロルシーヌの駐車場はシャモニーへと向かう道を左に折れたあと、正面に駅を見て左側のゴンドラ付近にあります。)

ヴァロルシーヌ(クリックするとTrientからの経路が表示されます。)

ヴァロルシーヌ(クリックするとTrientからの経路が表示されます。)


その後、妻は大きな問題もなく景色を楽しみながら着実に進んでいたようです。いつもはヴァロルシーヌで私の姿が現れるのを待ちながら見上げている山の上から、今回は自分が村を見下ろすことができて、感慨もひとしおだった様子。

ここまでくればシャモニーまではもうすぐ。線路沿いを少し進んだ後、最後の山へと入ります。

このセクションはOCCとUTMBで少しコースが異なります。コースプロフィールを見る限りではUTMBよりやや難易度が低そうに見えましたが、後で聞くと、どのランナーもこのセクションでかなり苦労した様子。妻も同様で、曰く「上りも下りも急できつかったし、フレジェールのエイドステーションも思ったより遠かった」。

なんだかんだで、制限時間より二時間近く余裕をもって妻はシャモニーへと戻ってきました。最後の数百メートルは、お母さんがゴールラインで待つなか、伴走者として私とお父さんを従えてゴール!

 
「息を切らして大変そうなお父さんのためにペースを落としたら最後にひとり抜かれちゃったよ」と、余裕の談。

夫の若干の心配をよそに、しっかり食べ、きっちりペースを守り、妻のヨッシーは難なく完走を果たしましたとさ。めでたし、めでたし。


UTMB 2016

こんにちは、藤岡です。8月最後の週末にUTMBを走ってきました。

2014年から続けて参加していますが、今年も例年通り妻がサポート、日本から来てくれた妻の両親が応援というチーム編成で臨みました。

今年の成績は27時間39分21秒で総合40位(男子36位)。タイム、順位ともに自己ベストで三年連続の完走を果たせました。

アメリカでも注目度が上がるUTMB
UTMBの知名度はアメリカでも年々上がっていて、今年は2015年のCCC優勝者ザック・ミラー(Zack Miller)や同2015年UTMBで3位のデイビッド・レイニー(David Laney)、2014年UTMBで4位、今年Hardrock 100でキリアン・ジョルネと同時優勝したジェイソン・シュラブ(Jason Schlarb)などのスーパーエリートが名を連ね、アメリカから初の優勝者が出るかとの期待もありました。

私が所属するセブンヒルズ・ランニングショップ(Seven Hills Running Shop)のチームからも私の他にジョンマットが参加しました。

UTMBまでの過程
前々回のブログにも書きましたが、今年の最大目標だったHardrock 100に出場できず、バックアップとして考えていたUTMBに目標を切り替えて臨みました。

最後に走ったウルトラディスタンスは6月初めに走ったコロラドのDirty 30という50キロのレース。そこからレース間隔が少し空いてしまったのに加え、このレース以降は1日に走った距離が長くても30~40キロ程とあまり長い距離の練習はしていませんでした。

それでもUTMBの10日前になっても足の疲れや重さが抜けないなぁと思って、普段あまり気にしていない月走距離をふと見たところ560キロ超。加えて普段ジムでやっているエリプティカル・トレーナーも考慮すると、なかなか疲れが取れないのも納得。それ以降はいつも以上にテーパリング期間の練習量を減らし、最後の一週間は6キロから長くても10キロほどのランにとどめ、足の疲れを取ることに重点を置きました。

目標
昨年は中盤以降、胃の不調で苦しみ、不本意な結果に終わってしまいました。

今年は、昨年の分を取り返すべく28時間での完走が目標です。

目標達成に向けたポイント
基本的に胃は強い方なのですが、昨年は途中で胃の調子を崩し、思うような走りができなくなってしまいました。走っている間に胃が揺れてしまったのが原因か、気温の変化でお腹が冷えてしまったのが原因か、はたまた途中の食料補給の仕方が悪かったのか、いずれにせよ今年はそうしたトラブルが起こらないように気をつけないといけません。

また、過去二年ともフィニッシュにたどり着く前に足を使い切ってしまい、シャモニーへと向かう最後の下りは走ることもままならない状態になってしまったので、今年は最後まで走れる足を残しておく必要があります。

レースプラン
周りのペースに惑わされることなく自分のペースを守ること。100位前後のポジションでスタートして、後半以降にじわじわ順位を上げていく展開を考えていました。

コースプロフィール(クリックして拡大)

コースプロフィール(クリックして拡大)


実際のレース・序盤
昨年に引き続き好天かつ猛暑となり、主催者から水分を余分に持つよう注意喚起が行われました。

夕方6時、熱狂の中スタート。アメリカのレースと比べて圧倒的に参加規模が大きく、お祭騒ぎの様相です。

シャモニーの街中は沿道の両側から声援が続き、多くのランナーはアドレナリンが出て我こそ前へ前へと速いスピードで駆けて行きますが、私は混沌を避けるためにエリート達が並ぶスタートライン前方から少し下がったところから出発、時計を見ながらキロ4分30秒前後のペースでレースに入りました。

序盤、私がいるポジションは最終的に今回のUTMBで2位に入ったアンドレア・ヒューザー(Andrea Huser)や、3位の「闘魂」のハチマキでお馴染みのウシュエ・フライエ(Uxue Fraile)など女子のトップ勢の姿が見えました。ロリー・ボシオ(Rory Bosio)はやはりトレイルに落ちているゴミを拾いながら走っていました。男子では上背があるマイケル・ワーディアン(Michael Wardian)やチームメイトのジョンも近いところを走っています。

レ・コンタミヌ(Les Contamines)までの31キロは比較的難易度が低いセクションで、日が暮れていくにつれ気温も下がってくるので、リズムよく楽しく走れます。

35キロ地点を過ぎ、コル・デュ・ボンノム(Col du Bonhomme)からコル・ドゥ・ラ・セーニュ(Col de la Seigne)を通ってコル・デ・ピラミッド・カルケール(Col des Pyramides Calcaires)へと連なる長い登り、その後66キロ地点から始まる美しい(はずだけど闇の中で望めない)コンバル湖のほとりを抜け、アレ・デュ・モン・ファーブル(Arrête Du Mont Favre)を越えるトレイルを順調に進み、79キロ地点にある中盤で一番大きなクールマイヨール(Courmayeur)のエイドステーションには過去二年よりずっと疲労が少ない状態で到着しました。とはいえまだ全行程の半分もいっていないので、その後もペースを上げすぎて足に負荷がかかることのないように進みます。

チームメイトのジョン @ Courmayeur

チームメイトのジョン @ Courmayeur

レース中盤
84キロ地点のベルトーネの山小屋(Refuge Bertone)を過ぎたころに空が明るくなってきました。ここから97キロ地点のアルヌーヴァ(Arnouvas)まではしばらく走れるセクションですが、昨年はここの後半で胃の不調を抱えてしまったので、体の上下動を気にしつつ楽に走ることを心がけました。

この辺りまでくると、ランナーの間隔は完全にばらけて、前後に誰も見ない時間が長くなってきます。

91キロ地点のボナッティ小屋(Refuge Bonatti)では、体調不良で外のテーブルに突っ伏して寝ている大瀬さんに遭遇。その後しばらく回復に時間を要したそうですが、それでもレースを再開しゴールした姿勢はさすがです。

私はここで例年通り紅茶に砂糖を多めに入れていただきました。まだまだ朝方で涼しい中、正面にモンブランを望みながらの一杯は格別です。

昨年、胃の不調を抱えて入ったアルヌーヴァに、大きなトラブルもなく到着。今年はまだ胃も元気で、オレンジを立て続けに食べていたらエイドステーションのボランティアに「お腹を壊すからもうやめときなさい」と言われてしまいました。

日も次第に高くなり、足の疲れも蓄積してくる中で迎えた大きなフェレ峠の登りではなかなかスピードがあがらなかったものの、なんとか頂上へたどり着きました。峠で一息つき、ジェルを飲み込んでカロリーをとると、110キロ地点のラ・フリー(La Fouly)への長い下りを駆け下りました。

ラ・フリーから124キロ地点のシャンペ湖(Champex-Lac)は毎年苦労させられます。最も気温が上がる時間帯で、恐らく35~36度くらいまで上がっていたでしょうか。水場を見つけるたびに頭から水を被ります。

なんとかサポートの妻が待つシャンペのエイドに到着。結構くたびれていたので、25分と長めの休憩をとりました。妻が後で言うには、その間私が発した言葉の9割は「暑い」という単語で、エイドに「暑い」と言いながら入り、「暑い」と言いながら出ていったとのこと。

シャンペ湖(Champex-Lac)

シャンペ湖(Champex-Lac)


そして今年最も苦しかったのがシャンペの後、135キロ地点のラ・ジエット(La Giete)へと続く登り。暑くて食欲がわかず、何も食べずに登った結果、スピードもダウンして最後はフラフラ。足も痺れたようになり、チームメイトのジョンにも抜かれてしまいました。なんとか登りを終えたところでジェルを一気に三つ摂ると、山の上は少し涼かったこともあり、やがて足色も回復し、下りではなんとかリズムを取り戻し、すぐにジョンを抜き返しました。
フォルクラッツ峠(Col de la Forclaz)

フォルクラッツ峠(Col de la Forclaz)

終盤

141キロのトリアン(Trient)から先は、少し雲が出て暑さも弱まってきたこともあり順調に巡行。途中、酷使した左足裏の皮がズリッと大きくめくれる感触がありましたが、今すぐ走りに影響してくるほどではありません。

トリアン村(Trient)

トリアン村(Trient)


バロルシヌまで着くと、残す登りはテット・オ・ヴァン(Tete aux Vents)のみ。今年はまだ十分に足も残っています。

「こんなに長かったっけかなぁ」と思いながら、ジョンをはじめ後続の選手に追いつかれないように必死にテット・オ・ヴァンまで登りきると、日が傾き始めました。毎年この時間のこの場所には、アルプスアイベックスやアルプスカモシカがあちこちに現れます。今年もたくさん姿を現してくれました。

やがてぽつぽつと雨が来て、続いて雷鳴が始まりました。幸い近いところに落ちていないようなので、早めにヘッドライトを装着して、ゴールへと急ぎます。

ラ・フレジェール(La Flégère)まで到着すれば、あとはシャモニーへの下りを残すのみ。普段なら全く問題にならないようなちょっとした石や根っこがあるトレイルですが、過去二年とも足が上がらず躓きまくりました。でも今年は足も残っているので大丈夫、と順調に駆け下りていたら途中で石だか根っこだかに躓きスッテーンと転倒。悶絶している間に女性の4位に抜かれてしまいました。

すっかり暗くなった中、転倒した拍子に何か落としたりしていないかヘッドライトで確認し、身なりと息を整えてから下りを再開。雨脚と雷鳴が強くなる中、シャモニーの街へと入ります。

シャモニーに入った午後9時半頃は、普段ならまだまだ街中にたくさん人がいる時間ですが、雷雨のせいで人はまばら。そしてゴール地点は停電中。

それでもだいたい思っていたような走りができたので、意気揚々とゴールへと向かいます。

最後はチーム・フジオカはじめ皆が待つゴールにジャンプしながらフィニッシュ!

終わりに
昨年は満足できる結果を残せなかったのですが、今年は難しい時間帯もなんとか乗り切り、細かいところではもうちょっと上手くやれたところがありつつも、全体としては満足できる走りができました。

当初のプランどおり、100位くらいからスタートして徐々に上げることができました。

当初のプランどおり、100位くらいからスタートして徐々に上げることができました。

2555人中1468人完走で完走率57.4パーセントという厳しいレースの中、チーム・セブンヒルズの三人は、
・私(40位、27時間39分21秒)
・ジョン(47位、28時間14分55秒)
・マット(83位、30時間32分06秒)
とみんな100位以内で完走。こちらも素晴らしい結果です。

サポートしてくれたチーム・フジオカや、中盤以降土井さんの近くを走っていたこともあってエイドごとに声援を送ってくださった土井さんチームの皆さん、その他現地で、あるいは遠くからインターネットを通じて応援していただいた皆さん、それからチームメイトとSeven Hills Running Shopには大感謝です。皆さんに変な結果は見せられないなぁという見栄を力に走りきることができました。

近年のトレイルランニングブームで世界中で数多くのイベントが開催されるようになっていますが、シャモニーという美しい街に世界中のランナーが集まって一週間続くお祭り騒ぎはやはり独特です。こってり濃厚でタフなレースなので、しょっちゅうこんな非日常をやっていたら堪ったもんじゃありませんが、一年に一回くらいなら、やっぱり楽しいもんですね。