OSJ新城トレイルレポート その②

初トレイルレースが新城トレイルという参加者も毎年多いです。
何とも険しいレースにエントリーしてしまうものです。

マラソンと違うポイントは沢山ありますが、エイドが少ないのもあり補給が不十分であるケースが多くあります。脱水症状、汗をかいてのナトリウム不足、低血糖症状、気持ち悪くて飲めない食べれない。今回も晴天のレースとなり熱中症の初期症状である低ナトリウム血症(筋痙攣)の症状である足攣りは多発しておりました。

長時間の運動では水だけの補給ではNGということが常識にはなってないようです。

レース中盤からは気分が悪く補給出来ず低血糖でフラフラしている選手もいます。
つまづいて反応が遅れて滑落というリスクが高くなるのは明らかでしょう。
実際にレース中に具合が悪くなり誘導スタッフ付き添いにて下山しようとしたが動けず、本部より白くま隊スタッフが迎えに行きました。補給は出来ないという話しではありましたが口当たりの良いバナナならば食べる事が出来て少し回復。その後スタッフと下山しました。

こういった体調の変化も想定範囲内として準備出来ることが望ましいです。
何が何でもフィニッシュまで行くというのは非常にリスクが高い発想です。

体調の悪化も想定範囲内として、どうなったらリタイアするのか?
コース上どこならば安全にリタイア出来るのか?
事前に決めておけるとその場の衝動で判断する必要がなくなります。

何より大事なのは安全と言う気持ちを山の中では共有して頂きたいです。

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OSJ新城トレイルレポート その①

MMAブログ読んでますというお声掛け沢山頂きまして嬉しい限りです!!

今回は土日どちらも晴天にて無事に終わりました。
しかし無事の基準がもはやどこにあるのかが分かりません。

11Kのレース中に6.4km地点の山中にて足部骨折疑いの選手は白くま隊にテーピング固定後、地元消防士さんに背負われて下山していきました。
背負えないところはお尻で滑るようにして下りたようです。
自宅は名古屋とのこと帰りも自分で運転が必要。 自宅に帰るまでがトレイルランニングです。 はたして無事と言えるのでしょうか。

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レース中だから救護スタッフ、搬送スタッフいましたが普段の山はいません。
下山が間に合わなければ低山でもビバークになるでしょう。
テントなし食料なしビバークは遭難に近いような、野宿のような気もします。

はたしてこれは無事だったのでしょうか?

みなさん天気が良いレースと雨降りなレースどちらの方が怪我が多いと思いますか? 正解は天気の良いレースです。

今回のような晴天のレースは足元も悪くないため転倒しての出血や捻挫、骨折が発生数は多いです。 雨が降っていれば滑りやすいから注意しますし、転倒したとしてもスピードも速くないのでダメージも少ないのです。

そんな認識を正しく持って走れると怪我も減るのではと思いました。

このレポートシリーズ続けて行きます。

今週末は初めての九州でのセルフレスキュー講座です。 まだ空きがありますので参加お知らせお待ちしております。 詳細はこちら https://www.facebook.com/events/221188601681596/


OSJ新城トレイルに向けて リスク管理を考える

今週末にはOSJ新城トレイルレースが開催されます。
白くま隊としては14名のスタッフにて大会主催者、地元消防などと協力して救護体制を整備しています。

11K 32K 64K(32K2周のエリートクラス)がそれぞれ開催されます。
コースとしては岩場、鎖場もあるような登山道でシングルトラックではありますが気持ちよく走れる方はそんなにいないかもしれません。

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フィニッシュまで走る前提で参加される方も多いですが、フルマラソンは走ったから32Kならば大丈夫だろうという参加者も多くいます。落ち着いて考えてみましょう。
このレース制限時間10時間です。10時間も山の中さまよったことありますか?

コース中のエイドも少ないですし、山中のエイドはボランティアの方々が水を背負ってあげています。過剰な水はありません。必要なエネルギー補給は自分で持つべきです。

補給不足で低血糖状態で動けない選手
熱中症の軽度で筋痙攣(全身)で一人で下山出来ない選手
低体温症疑いで担架での搬送(数時間かけて)

実際にOSJ新城トレイルにて発生している事例です。

特にコース後半、第一関門亀石の滝以降は登山道に再度入って登って行きます。

ここから先は車での搬送は出来ません。進むならば何があっても自力で下山すること。捻挫や骨折など痛みは我慢出来ても上記低血糖や筋痙攣では動けません。
防寒の装備が十分でなければ低体温症に移行して命にも関わる事があります。

何があっても最後まで走るという気持ちだけではなく
十分な準備をして楽しむ余裕を持って(きつい状況も楽しむこと)走って欲しいです。最悪リタイアするならばこのポイントというのは把握しておきましょう。

現地でも受付時やパーティー時会場におりますのでお声掛けお待ちしてます!

SDA浅井

 


スタッフスカウティング

夜な夜な町に出るとヒゲが生えているからか、アパレルですか?とかデザイナーでしょ?とか芸術関係ですか?とか勝手な事を言われ続けています。

私の職業はアスレティックトレーナーです。

スポーツ選手をサポートするスポーツ医科学の専門家
日本では『日本体育協会』という体育・スポーツを統括する団体が資格発行しています。教育機関では専門学校や大学でアスレティックトレーナーは養成されています。

そんな学生でトレーナーを目指す若者が集まる『学生トレーナーの集い』に出展してきました。南は九州北は北海道より500人ほどの学生が参加です。

トレイルランニングというアクティビティは競技スポーツなのか分かりませんが、アスレティックトレーナーの養成テキストにはトレイルランニングの紹介はありません。

◎アウトドアスポーツとはどんなものがあるのか?
◎トレイルランニングの特徴
◎どんな怪我や体調不良が多いのか
◎他の競技をサポートすることとの違いなど

ブースに来た学生さんにはご紹介しました。

そしてインターントレーナーとして現場に来ないかと誘うわけです。
レース中に熊や猪が出たり、低体温症で動けない選手がいたり、骨折脱臼して一緒に下山することなど、たくさんのことを想定して山に入ってもらいます。

教育機関と連携してインターントレーナーを受けいれることは長い期間掛かるかもしれませんがトレイルランニングに関われる専門家を増やすことに繋がります。
病院や治療院、フィットネスクラブやスポーツショップなど白くま隊でトレイルランニングに関わって成長したトレーナーが活躍しています。

白くま隊がサポートしていない大会をサポートしている教え子もいます。
見えない草の根活動が着々と拡がり、トレイルランニングが安全に日本のスポーツ文化となることを目指して白くま隊は活動しています。

ふむ。何だか真面目ですね。
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白くま隊 3月スケジュール

◆白くま隊 3月の活動予定◆
立春を過ぎて春はまだかと思いながら準備していますが、3月の山はまだまだ寒いです。
低体温など注意して体温のコントロールも安全に走るためには必須です。
東京・豊橋・福岡・熊本でのセルフレスキュー講座 是非ご参加下さい!!

特に九州初開催です。次はいつか分からないですので是非とも。

◎トレイルランナーのためのセルフレスキュー&ファーストレスポンス講座
3月12日(日)@目黒 ポーラーベアーコンディショニングルーム
https://www.facebook.com/events/1360973203948895/
セルフレスキュー24

3月20日(月・祝)@愛知県 豊橋駅周辺
https://www.facebook.com/events/259861644457834/
セルフレスキュー25

3月25日(土)@福岡
3月26日(日)@熊本
九州での初開催はProCare福岡 廣政先生とのタイアップ企画です!!
https://www.facebook.com/events/221188601681596/

◎大会帯同
OSJ新城トレイル11K 32K&ダブル64K

◎ポーラーベアーコンディショニングルーム 完全予約制にて受付中白くまコンディショニングルーム(配布)


東京マラソンEXPO

明日からは東京マラソンEXPOです。

白くま隊はパワーバーブースかスポーツデポブースにて
『ニューハレテーピングトレーナー』としてアドバイスしております。
木曜日は竹内 金土が浅井は担当しております。

トレーナーがいるからにはテーピング以外の相談ももちろん歓迎です!!
満足出来る練習が出来ていないと不安を解消するために走ってしまいがちです。
気持ちを満足させてもカラダのコンディションが落ちる一方です。

マッサージやストレッチ、入浴もゆっくりとして疲労回復&動きやすいカラダに調整しましょう。今からでも出来ることは練習ではないです。まずはカラダを元気に!!

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出来ることを満足するまで用意してサイコーの舞台を楽しんで下さい。
日本全国のレースでお会いするトレイルランナーに大都会東京でお会い出来る非日常いつも楽しみにしています。

痛みの不安や少しでもサポートしたいという方はテーピングもおススメです。
是非トレーナーと相談して貼り方決めたいという方お声掛け下さい。

海外からのゲストが多い東京マラソン
沢山スタッフいるのに私を選んで話しかけてくるランナー達
何人だと思っているのか?今年は確認してみようと思います。


OSJ湘南クラブハウスでセルフレスキュー講座

23回目の開催はOSJ湘南クラブハウスにて開催しました
『トレイルランナーのためのセルフレスキュー&ファーストレスポンス講座』
わいわいお話ししながら終了しました。

室内にいるのが残念なぐらいの晴天
海は目の前山を背中に感じながら室内講習でした。

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参加者はOSJ2016シリーズ戦全戦参加、UTMB参加、おんたけ100エントリー出来なかったから100マイルにしましたetc
猛者なランナーばかりでした。OSJクラブハウスですからね。

白くま隊が救護で担当しているレースを走っていた方も多く、運営目線、救護目線、選手目線それぞれ違うことを改めて実感します。救護目線(安全面を強化)をすることがロングレース攻略には必須です。

走力だけでは走り切れず、体調を崩してメンタルとの戦いになっています。
しかしそもそもトラブルを予測して、体調を崩さない工夫をすれば、そこまで気持ちを追い込む必要もなくなります。

根性論が美学であった昭和のスポーツからのスポーツ医科学による脱却と言いますでしょうか。皆さん過剰な困難に取り組むのがお好きなようです。

そして安全に走ることが完走であり、パフォーマンスアップに繋がります。
まずは安全第一!!絶対死なないのが強いランナーです!!

皆さんが出ているレースでも沢山のトラブルが起きています。
具体例をいくつか紹介しましたが唖然として、危ないことをしているだと空気が冷えたことご報告させて頂きます。

この講座はマニアックな強者養成講座ではないので、今後も普及を目指して開催していきます。地方開催も実現していきたいのでご興味がある、トレランショップや大会主催者、ランニングチームなど出張開催のご相談歓迎です。

自分自身で安全管理してトレイルランニングをより楽しめるようになりましょう!20170219_064417973_iOS


カットマンを見ながら止血について

ミャンマーの伝統格闘技『ラウェイ』という興行に招待頂き観戦@後楽園ホール

グローブなし 素手にバンテージ
肘膝 頭突きあり 顔面あり
何故か投げもあり 寝技なし

ダウンはレフリーが認めたらということで殴られて倒れてもすぐ立てばダウンにならないそうです。気合いで戦う格闘技です。

そんなラウェイもちろん出血も多いです。
トレイルランニングでも転倒して膝や手のひら、そして頭などぱっくりざっくり出血も多いので、セコンドは大変だなと見ておりました。

ラウェイではラウンド間のインターバルは2分(長いですね)
セコンドのカットマンが止血しておりました。血がだらだら流れている選手も始まる時にはすっきりキレイなもんです。

特別な道具を使用している様子はなく
①タオルで拭く
②傷口確認
③すぐに圧迫(直接圧迫法という止血法です)
④ワセリンのようなものを塗る(膜をつくるので止血効果もあり)

以上 あくまでも止血がメインの処置ですが手早くて見入ってました。
※止血剤(薬剤)を使用したりしているという話しもありますが、医師の処置でない限り薬を使用することは法律違反です。

治療のためには傷口を流水で洗浄したり、屋外では砂や土を取ったりとするべきです。その辺りはまた追ってご紹介します。

レース中にトップ選手が出血してる場合、エイドでの給水中に止血して、傷を保護してリスタート出来るかなと考えたりするわけです。

トレイルランニングはセルフレスキューが基本ですから、自分で止血ぐらい出来るようにして欲しいです。

最後に一つだけご注意を!!

血を出して困っているランナーを見た時手助けをしたりすると思いますが、必ず素手で血液に触れないようにして下さい。HIVや肝炎など感染する恐れがお互いにあります。心優しい善意のボランティアの方が素手で触っている場面は何度も見ています。自分の身は自分で守るのがセルフレスキューですので、色んなリスクから身を守って下さい。

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セルフレスキュー講座やってますよ

山岳環境でのアクティビティであるトレイルランニング
レース中には救護担当のトレーナーを出来るだけ沢山配置して安全管理の充実を目指しています。

山に行き出して分かったことは

・目の前で選手はあまり倒れない
・第一発見者は他の選手やボランティア
・病院搬送に時間がかかるので、倒れるとこまで頑張ってはアウト!

何よりトラブルを予防しないといけないと言うことです。

しかーし!!
予防はアスレティックトレーナーの得意分野です。
スポーツ選手の教育的指導も役割ですから。

トラブルが起きて処置するのがファーストエイド・応急処置
自分自身の安全管理や処置をセルフレスキュー
セルフレスキューに予防の概念も加えてプログラムを作りました!!

実は2年前からやってます。主催講座では23回目
大会主催者、ショップ、メーカーなどイベント関係も含めれば30回以上開催してます。

ランナーが山に入るならば全員が知っていて欲しい!!
普及型プログラムです。専門家育成の難しいヤツではないです。

皆さんが元気に完走しているレースでも沢山事故や体調不良は発生しています。
そんな事例から学ぶことも多いので可能な限り紹介しています。
実際にレースの救護をしている【白くま隊】と一緒に学びませんか?

トレイルランニングをより安全に楽しめるように!
トレイルランナーがいる山は安全だと思われるように!

次回講座は2月19日(日)OSJ湘南クラブハウス(鎌倉)にて開催します。
トレイルランナーのためのセルフレスキュー&ファーストレスポンス講座セルフレスキューチラシ湘南

https://www.facebook.com/events/1223729951042991/


初めましてのご挨拶

皆さま

初めましての方が多いと思います。
Polar Bear Trainer’sTeam  白くま隊 浅井隆之です。

どこかのレースであさいにお世話になったという方は、きっと怪我をしたり調子が悪くなった方かもしれません。

色んなレースで見掛けるあの大きなヒゲの人ね!
そんな認識の方が多いかもしれません。

白くま隊ではスポーツ選手をサポートするアスレティックトレーナーを中心に山で活動出来るように教育をしてトレーナーチームを作っています。
日本中の学生インターンも参加しています。

レース中は救護担当やケアブース担当として活動していることが多いです。
何もトラブルがなければ只々見守っています。

トレーナーがヒマなのが平和な証拠です。

アウトドアスポーツに関わるスポーツ医科学の専門家はまだまだ少ないけど
トレイルランニングが楽しく安全にスポーツ文化として普及することを目指して活動しています。

このブログではレースでの活動やセルフレスキューのトピックス
コンディショニングやリカバリーなど
この業界に必要な情報を少しづつお知らせしていきます。

トレーナーが慌てて走ることがなくなりますように!!

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