桜と梅の里山〜松田町

20170212-DSC_9808
まだまだ寒い日が続いているが、梅と桜を眺めて春を先取りということで松田町まで行って来た。2月11日から始まった桜祭りと2月12日までの梅祭りがちょうど先週末に重なっていた。桜は早咲きの河津桜、梅はロウバイである。河津桜の本家は伊豆の河津であるが、今年は例年よりも桜の開花が早かったらしく、偶然気象予報ニュースで開花していることを知ったのが松田町を目指したきっかけである。

まずは昼過ぎに着いた小田急線新松田駅近くの西平畑公園の桜祭り。富士山を眺める斜面に満開の河津桜が咲き誇っている。人手もなかなかだった。ロウバイ祭りが行われている寄(やどろぎ)集落まではロードとトレイルでコースタイム4時間ほどのハイキングコースで行く事ができる。

まず桜祭り会場から裏山へと向かい林道を通って最明寺史跡公園へ。ここはまだ花が咲いていなかったが、様々な春の花が咲く場所のようだ。ここからさくさくの残雪が一部残るトレイルを第六天方面へと向かう。一旦集落に下りてからロードの坂を登った峠の第六天付近からは富士山をきれいに眺める事ができる。峠からの下りは虫沢古道という古道がハイキングコースとして整備されていて虫沢集落へとトレイルとロード交互の下り道が続く。他にも花じょろ道というコースもある。

目指す寄集落に行くには里山を越えていくコースもあったが、残念ながら時間の都合でロード経由で向かう。寄バス停から少し登ったところにあるロウバイ園ではピークを過ぎながら黄色い花が一面に咲いていた。ここから鍋割山の方に向かう登山道があり、後沢乗越経由で大倉へ向かう事もできる。今回は時間も遅かったので渋沢駅までロードで向かう事にした。

結局ロード20km+トレイル5kmとロード主体の里山めぐりとなった。例によってDusty Running Back-packに着替え含め全て荷物を詰め込む軽装だったので本格的な山や日没後行動は控えて可能な範囲で楽しんだというところである。日に日に太陽が出てる時間が長くなってきているので春はもうすぐである。

20170212-DSC_9828
残雪のさくさくトレイル

20170212-DSC_9833
第六天からの富士山

20170212-DSC_9839
虫沢古道のふかふかトレイル

20170212-DSC_9871
ロウバイ園

20170212-DSC_9884
集落外れにたたずむ梅の木


山に行く交通費の節約

身近に山がない東京のトレイルランナーにとって山に行くときの一つの問題は交通費である。ついつい便利なICカードタッチをしてしまいがちであるが、行く方面によってはフリーパスを買う事で節約をすることができる。リッチな人には電車代ごとき関係無いかもしれないが、節約分は水代や行動食代、あるいは温泉入浴代分くらいの金額になる。どうせ同じ電車に乗るなら安い料金で済ますに越したことはない。ちなみに前記事の三十槌の氷柱は普通に料金を支払って行ったので500円以上は損していることになる。自戒の意味も込めて、各社が用意している格安のきっぷと、山行きへの有用度の観点から整理してみた。後半は山行きというよりも、完全に旅行目的になっているが。

■東急西武線丸ごときっぷ◎
適用:副都心線経由小竹向原までの往復+西武線乗り放題
価格:駅による(自由が丘1,650円、横浜1,830円)
参考:自由が丘〜飯能812円(片道) 自由が丘〜芦ケ久保1,060円(片道)
→東急線沿線居住者が西武秩父線沿線の芦ケ久保、秩父に行く場合は単純に往復の電車代よりも安い。奥武蔵、秩父への山行きには必須。途中のエスケープも自在であるし、所沢等の沿線の駅での途中下車も可能。

■南伊豆フリーパス(JR&伊豆急)◎
適用:伊東までのJR往復+伊豆急線及び南伊豆のバス乗り放題
価格:駅に寄る(東京6,160円、横浜:5,850円)
河津以南の伊豆へ行くのに単純な往復よりも安く、バス乗り放題なので便利。修善寺経由でアクセスする天城に河津経由で行くかは考えどころであるが、南伊豆エリアに行くには文句無しにお得。松崎や堂ヶ島などの西伊豆にも行けるが下田経由なので修善寺経由と比べて時間はかかるし本数も限られる。

■休日おでかけパス(JR)○
適用:首都圏のJR線フリー区間内乗り放題
価格:2,670円
神奈川や千葉、埼玉の人が東京を通り越して移動するにはかなりお得。東京からどこかへ行く場合に元が取れるのは大月や足利くらいだが、何度も乗り降りするのであれば安くなる可能性もあり。ちなみに東京モノレールとりんかい線でも使える。

■丹沢・大山フリーパスB(小田急線)○
価格:駅による(新宿:1,530円、町田:1,080円)
有効区間:本厚木までの小田急線往復+本厚木〜渋沢間の小田急線&バス乗り放題
伊勢原からの大山、渋沢からの塔の岳など、小田急線+バス利用があれば割安となる。秦野〜ヤビツ峠走等、バスを全く使わない場合はかえって割高となるので注意。ちなみに大山ケーブルに乗れるAタイプもあるが、トレイルランナーには不要か。

■箱根フリーパス(小田急線)△
価格:駅による(新宿:5,140円、町田:4,820円)
有効区間:小田原までの小田急線往復+箱根登山鉄道&箱根エリアのバス、ロープウェイ乗り放題
箱根に宿泊してバスに2日間とも乗るのであれば元が取れる。日帰りで電車往復+バス1本程度であれば普通に料金を支払う方が安い。

■青春18きっぷ(JR、春夏冬の長期休暇シーズンのみ)○
適用:国内のJR線全線(特急、新幹線は乗車不可)
価格:11850円(5回・人使用可)
休日おでかけパスよりも1日分の値段は安く、また休日おでかけパスが絶妙に小田原、大月で切れて伊豆や山梨、群馬の大半が範囲外になっているがこちらは気にする必要ない。普通列車に心折れても特急には乗れないが、東海道線ほかの普通列車グリーン車にはグリーン券を買えば乗る事が可能。ちなみにグリーン車は2階建て車両部よりも車両両サイドの1階建て部の席が天井も高くおすすめ。
当然、乗り鉄旅としての正当?の使い方も可能。

■長野行きの新幹線回数券(大宮/川口・戸田公園〜長野)◎
価格:35,460円(6枚、1枚あたり5,910円) 東京〜長野は45,960円(1枚7,660円)
戸田公園or川口まできっぷが有効なため、そこまでの料金を精算すれば使う事が可能。東京発と比べて1枚あたりの料金が2000円近く安いため、川口までの精算分を含めても都内の多くの地域から安く済ますことができる。そもそも東京〜大宮間の新幹線は110km/hでしか運転しないので東京駅及び上野駅以東、特に千葉の人以外は大宮から乗る事に時間的な不都合は無いし、むしろ乗換案内では大宮経由が先に出る場合もある。また指定席回数券なので新幹線部分に関しては座る事ができる。信越五岳など、長野方面で行われている大会に東京から行く場合には有効。

■遠回り買いの普通きっぷ
新幹線が発達してその日のうちに目的地に移動できる今でも、きっぷが100kmを越える毎に有効日数が伸びていくことと途中下車というシステムが残っていることを活用する鉄道マニア&旅マニア以外知らないほぼ裏技的なきっぷの利用方法。複数のエリアに行く際に上手くルートを取ると安くなる。キーポイントは一筆書きでルートをつくることであり、移動時間も考えると有用なのは以下のルートがある。

①東京→金沢→名古屋→横浜12,960円(東京〜金沢は7,340円、金沢〜名古屋は4,420円、名古屋〜横浜は5620円)
単純に金沢往復よりも安い。ついでに富山、福井、名古屋にも立ち寄れる。在来線特急は新幹線と同日乗継ぎすると激安になる。

②東京→長野→松本→横浜8,210円(東京〜長野4,000円)
単純な長野往復より若干高いが松本や諏訪にも立ち寄れるし、特急券まで加味すると微妙に安い。長野だけが目的なら大宮発新幹線回数券の方がよいが、せっかくそのエリアまで行くのだからと欲張って複数箇所に行く際には有効。

■富士山世界遺産乗車券(今はない)
適用:大月までのJR往復+富士急全線+河口湖口五合目を含む富士五湖エリアのバス乗り放題
価格:駅による(東京、横浜:4,500円、中央線沿線発は割安)
単純な河口湖往復よりも安く、五合目まで行けるという事で富士山エリアに行くには最強のきっぷであったが、無くなってしまった。。。


三十槌の氷柱と秩父御岳山

20170129-DSC_9665
絶景とトレイルを巡る旅、この時期限定の絶景ということで秩父の三十槌の氷柱を見に行って来た。秩父鉄道の終点、三峰口駅から国道140号を甲府方面へ進んで10kmほど、旧道に入った所のウッドルーフキャンプ場の敷地内にある。昨年参加した雁坂峠越え秩父往還のコース脇でもある。谷に沿って大きく曲がっている国道を通らずに三峰口近くの登山口から秩父御岳山に登って落合に下りるというルートで近くまで行く事ができる。

20170129-DSC_9619
三峰口の駅を出てから少し歩いて贄川宿に入ると、集落の各所に置かれたかかしがお出迎え。そこを通り過ぎると登山口があり、やや急な上りが始まる。途中の眺望スポットでは眼下の宿場町(写真下部中央)や三峰口駅付近、武甲山までを見渡す事ができる。今年は寒かったので積雪の懸念を感じていたが日当りがいいせいなのか、雪はほとんどない。冬晴れの中で山頂まで快適に登る事ができた。

20170129-DSC_963120170129-DSC_9636
頂上から落合までの下りは登山道が山崩れのため閉鎖されていて林道を通る事になった。念のためスノースパイクを持っていたが雪や凍結箇所は頂上付近と麓の林道の一部にあった程度なのでトレランシューズでも慎重に進めば問題なかった。下山後は氷柱に直行せずに近くの道の駅の日帰り温泉大滝の湯に行って渓谷を眺めながら汗を流す。

20170129-DSC_9662
入浴後、氷柱に向かうとちょうどライトアップ点灯直前だった。駐車場は満車で渋滞していたが、そういうのおかまい無しなのがトレランスタイルのいい所である。よく成長した氷柱と川の青さ、そして水面の反射が美しかった。17時からライトアップが始まってカラフルに照らされる様子もなかなかよかったが、まだ1月というのに比較的日が長くなっていて暗くなりきらない間に時間切れ。17時26分の最終バスに乗り遅れると三峰口までもれなく10km走るはめになる。帰りのバスが早いのは悩ましい所である。ここも含めた秩父三大氷柱の他2つのうちの一つ、芦ケ久保の氷柱を帰りに寄り道してついでに見た。こちらはいかにも人工という感じのテーマパークにありそうなものが置かれた感じで、ある意味、三十槌の氷柱のすばらしさがよくわかる対比であった。

20170129-DSC_9733
今回、絶景を撮るため一眼をリュックに入れていたのにまさかのメモリーカード忘れ、途中の駅でも手近にコンビニが見当たらなかったため三峰口に着いてから 買えばいいやと思ったのが大間違いだった。三峰口付近にはコンビニが全く無い。そして、山の頂上で使えなくとも氷柱くらいは、と思って入浴をした道の駅に 期待をしたがこちらにも売っておらず。山に行くための装備もさることながら、カメラにメモリーカード入っているか確認しておかないとただの重りを背負うことになるといういい教訓である。その一眼と温泉の着替えも含め、この日の荷物はMMA Dusty Backpackに全部ぶち込む事ができたが、軽くトレイル走る程度の装備であれば対応可能な収納力がすばらしい。山に登り、絶景を眺め、そして温泉に入って帰る。何とも充実した一日となった。


濃溝の滝と房総丘陵

20161211-dsc_9281
ユーシンブルーに引き続き、SNS発で人気が出た絶景を眺めながらトレイルを走る旅ということで、濃溝の滝に行って来た。濃溝の滝は、房総半島のローカル線である久留里線で終点の上総亀山まで行き、ここから約8kmはオンデマンドタクシーで500円で行く事ができる。予約しているのであれば。予約していなかったので必然と走る事になり、そして鴨川方面への県道に行かなければならないところを間違えて養老の滝方面へと向かう国道に入ってしまい、いきなり大きくコースアウト。上総亀山→濃溝の滝→清澄寺→内浦山県民の森→安房小湊のルートのつもりだったのが最初のコースアウトと通行予定のトレイルが通行止めだったこともあり、上総亀山→清澄寺→金谷ダム→濃溝の滝→上総亀山という、ロード28km+トレイル13kmの41kmコースになってしまった。

コースミスに気がついたのは七里川温泉近くに辿り着いてから、以前に出た房総丘陵トレイルの大会でこの近辺に来た事があり、予定コースでは通るはずないのでコースを間違えていると気付く。かなりの距離を走ってしまっていたので戻る気は起こらず、予定コース中間の清澄寺までとりあえずロードを進む事にした。この時点で既にロードを16km、当初予定のコースの後半に行くか、前半を戻るかの選択となるが、濃溝の滝に行くのが今回の主旨だったので前半に当たる関東ふれあいの道の#23モミ・ツガの道に行く事にした。そして、これは来週予定の房総横断トレイルの第一エイドから第二エイドの区間でもある。

最初の4kmくらいの元清澄の登山道入口まではずっと林道が続くが、東大演習林関係者以外立ち入り禁止のゲートが出てくる横からトレイルが始まる。ふかふかの落ち葉の上を快適にアップダウンも少なく、走れるトレイルと思ったが、元清澄山の付近や金山ダムへの下りの少し手前まで行くと階段の上り下りがひたすら続く。下りについても階段の土がかなり削れてしまっているのでどこに足を置くか悩ましい。フィールズのマーキングが続いていたが、途中で来週の大会準備をしている方達と出会う。激下りの箇所に安全用ロープを設置していたようだ。本格的なトレイルに入ってしばらく走ってから階段が続くというなかなかいやらしいコースである。

今回、元清澄山の先で関東ふれあいの道と分れて濃溝の滝の方へ下るルートが地形図にあったのでそこを探しながら慎重に進んでいた。地形図から明らかにピークと判るピークをいくつか越えた先ということは判っていたのでコンパスも使い間違えない様に慎重に進んだが、見つけた分岐はまさかの通行止めであった。仕方ないので関東ふれあいの道をそのまま金山ダム方面へと進む事にした。金山ダムは当初予定のトレイルの出口よりも5kmも鴨川寄りだったが、気を取り直して濃溝の滝へ。途中の元清澄方面へ登るルートはやはりこちら側にも通行止めとあった。もし、ミスコースせずに朝一にここに来ていたとしたら、柔軟に他のコースと思えていただろうか。。。

濃溝の滝は大型バスもやって来る一大観光地となっていた。不思議で神秘的な空間ではあるが、人の多さにいやはや何とも。。。濃溝の滝から1.5kmほど北の物産館の所のバスは行き先が東京駅と千葉駅とあり、上総亀山よりも滝に近い公共交通機関であった。若干迷ったが、結局上総亀山まで戻り、発車時刻の10分くらい前に何とか辿り着いた。時刻表を見ると本数の少なさに一瞬愕然としたが、偶然増発されていたため助かった。地方に行く場合の一番注意すべきは電車/バスの時刻である。

ミスコース等の影響により予定よりも1、2時間遅くなってしまったが、早朝から行動し、図らずもロード主体ながらフルマラソンくらいの距離を走るという、充実した一日となった。

20161211-dsc_9215
太平洋まで望める房総丘陵の眺め
20161211-dsc_9244 20161211-dsc_9246 20161211-dsc_925420161211-dsc_9255
気持ちよく走れるトレイルと見せかけて階段、階段、階段、、、

20161211-dsc_9238
ところどころに灰皿があったが。。。そもそも置かない方がよいのでは。

20161211-dsc_9253
分岐を見落とさない様に気を使っていたら、そもそも濃溝の滝近くへ下る道は通行止め  20161211-dsc_9304
上総亀山からは極めて本数の少ない久留里線であるが、たまたまイベントと重なって増発されていた


ユーシンブルーと鍋割山

20161203-dsc_9139玄倉〜ユーシン渓谷〜雨山橋〜雨山峠〜鍋割山〜大倉のルートで西丹沢から表丹沢へと縦走してきた。今年は白神山地の青池に行ってみたりとする中で遅ればせながら青の絶景の名所としてユーシンブルーの存在を知ったので、じゃあ行くかということと、地図を眺めると鍋割山の方に抜けるのがちょうど良さそうな距離に見えたので下山ルートには丁度いいだろうということでこういうルートを設定した。ぎりぎりで紅葉が残っているかと期待していたが、残念ながら麓近辺の一部の木以外は落葉していた。終始落ち葉の絨毯の中、フカフカを楽しみつつルート探しをするということになった。

天気がいい日だったので道が整備されている玄倉〜ユーシン渓谷間はかなり人がいた。玄倉発電所でユーシンブルーを見に来る人と、ユーシンロッジまで行く人、格好も登山というよりも街歩きのようなコートの人も半数近くという状況で、SNS効果のせいなのだろうか。肝心のユーシンブルーは、青っ!と思ったがまあこんなものか、という印象。もう2、3週間早く紅葉とセットで見れていたら多少感想も違っただろうか。

ユーシン渓谷を離れ鍋割山へ向かう区間は花崗岩の沢筋と稜線を歩くというコースで風化が進んでおり、桟道も崩落して沢筋迂回というところがいくつもあった。足元が滑りやすい上に落ち葉が降り積もっているのでかなり気を使う。ただし、標識は整備されていたのでさほど迷う事はない。悪天候時は通行禁止と書かれていたが、花崗岩の山は雨が降ると一気に流れるので増水には十二分に気を付ける必要がある。雨山峠から鍋割山へと向かう道は鎖場があり、ここも足場が滑りやすいので慎重に通過した。稜線上は完全に落葉した木々の隙間から丹沢主脈を眺めながら進む。この区間は雨山橋の分岐で5〜6人のグループとすれ違った以外は完全に一人旅。時間のせいもあるかもしれないが、人が多い丹沢でもこういうルートもあるものかと思った。

鍋割山に到着すると、自分の通って来た道が経験者向きのコースですと書かれていてびっくりする。確かに、破線ルートではないものの、スリリングなルートではあった。頂上から雲の上に富士山の頭だけ眺めることができた。既に15時半を過ぎていたので暗くならないうちにと下山を急ぐ。鍋割山からの下山では20人くらいの登山者を見かけた。落葉した森に差し込む西日や、一部だけ色づいている木など眺めながら余裕をかましつつ、大倉までギリギリでライト無しで下りれた、と思いきやバス停までもう少し森の中を通る事になったのでたまらずライトを使うはめになった。この時期は日が暮れるのが早いのでとにかく時間管理には気を使う必要がある。基本的に、ライトと雨具はやむを得ない状況の場合に使うものでしかないので、使用を前提とするような山行きはしない。

大倉のバス停で帰りのバスを待つ間、かなり空気が冷え込んでおり冬だという事を実感させられる。冬は冬に楽しめる場所をこれから探していこうと思う。

20161203-dsc_9142
雨山沢の沢筋のルート、右側崖に本来ルートの桟道があったいつの頃からか崩落。。。

20161203-dsc_9145
花崗岩の岩肌を流れる沢の滝

20161203-dsc_9152
雨山峠〜鍋割り山の間の鎖場、花崗岩の風化した路面は滑りやすいため雨の日は要注意だろう

20161203-dsc_9154
鍋割山への稜線、木々の隙間から丹沢の山々が見える

20161203-dsc_9159
辿り着いた鍋割山にて、雨山峠からのルートは経験者向き。。。

20161203-imgp1938
鍋割山から西の方は雲が出ていたが、富士山の頭だけ。。。

20161203-dsc_9164
冬枯れの森に西日が差す

20161203-dsc_9166 20161203-dsc_9170
下山中、一部の紅葉が色づいていた

20161203-dsc_9175
これが嫌いで丹沢には春〜夏にはほとんど来ない(会った事ないし、会いたくもない)


昇仙峡ゆるゆるトレイル

20161126-dsc_9077
11月の最後の週末で山の紅葉もそろそろ終わり、というところで特急かいじ号に揺られて甲府へと向かい昇仙峡へ行って来た。終わりかけの紅葉と季節前倒しの積雪の名残の中、晩秋のトレイルを満喫し、温泉と甲州ワインを楽しんだ。

家をゆっくり出たため12時過ぎに到着した甲府駅からバスで揺られてグリーンライン昇仙峡まで行き、遊歩道を歩いて奇岩や滝を眺めながら仙娥滝まで歩く。今回はがっつり走るモードではなかったので羅漢寺山の頂上まではロープウェイに乗る。往復の切符を買ってしまったが、一応片道でも切符は買えたようで失敗した。まずは弥三郎岳まで行って頂上から景色を眺める。金峰山方面はよく見えたが、富士山や南アルプス方面はガスっており、向かう電車からはもっとはっきり見えていたのでやや残念。

羅漢寺山のトレイルは入口が非常にわかりづらく、まさか観光客でにぎわう富士山ビュースポットの写真撮影場所の脇にあるとは気付かなかった。人がたくさんいた山頂駅付近とは一変、誰とも出会う事無くトレイルを楽しめた。2日前の雪は残っていたもののトレイル部分には雪がなかったので土の状態は問題なかった。しかし倒木が結構な数あり、巻こうとするにも上手く通れそうになかったので何度もくぐる羽目になった。それでも、ほぼ下りだけで斜度も緩かったため終始気持ち良く走れるトレイルだった。気温も低くなっているこの時期は汗もかかず快適である。

スタートは遅かったものの、16時前には下山し、その後ははバスで甲府駅に向かう途中の湯村温泉で日帰り入浴。元気があるのであれば湯村まで走ってもいいのかもしれない。風呂上がりは甲州名物とワインに舌鼓を打つというカロリーを消費したのか、それ以上に摂取したのかよく分からないが充実した一日となった。

20161126-imgp1874
降雪の影響あるがトレイル部分に雪は無い

20161126-dsc_9084
コース状にいくつかある倒木。くぐって通過(-_-;)

20161126-dsc_9094
落ち葉と木々の紅葉でカラフルな晩秋の彩り

20161126-imgp1870
右の方の金峰山は既に積雪

20161126-imgp1877
太刀の抜き石と富士山

20161126-imgp1835昇仙峡の奇岩


南アルプスマウンテンマラソン

20161120-dsc_9025南アルプスマウンテンマラソンで今年初めてトレイルレースに参加した。前日の雨が上がった晴天の中、南アルプスや富士山の絶景を眺めながらの20km強、激坂で転けたりしたものの楽しく走る事ができた。ハーフコースであれば大井川鉄道で帰れること、大会参加ついでに寸又峡に寄ろうと思った所がポイントでエントリーしていた。

20161119-imgp1747
前日は土砂降りの雨の中高速を下りて山道を走る羽目になったが、峠を越えた所で雨が止んで日が差してきた。午前中が天気悪かったせいか紅葉シーズンの割に人が少ない寸又峡へ。きっと朝から天気が良かったら道路も駐車場も大変な事になっていただろう。雨上がりの霧がかかって幻想的な風景を楽しむことができた。前泊をした宿でやや寝坊してしまったので準備万端ではなかったがとりあえず急いで駐車場へ向かう。バスでキャンプ場の入口まで行くが、そこからスタート地点までがやや離れていて全くの計算外でスタート時刻ギリギリとなっていたが、まさかのスタート15分遅延があった。駐車場からの輸送が予定通り行かなかった事が原因ということだ。

スタート前のトイレに手間取りレースはとりあえず最後尾からのスタートとなった。林道とはいえ抜くのは難しそうだしのんびり行けばいいやと歩く。最初の急登の渋滞まではコース誘導していた方からゼッケン番号を言われてびっくりするが、最新のザックの人がんばれ、と言われてテンションが上がる。MMA Dusty Backpackの黄色いカモフラージュ模様はかなり目立つ。フィット感もばっちりのため、長く使って来た最初期のキリアンザックもそろそろお役御免か。

http://mountain-ma.com/?portfolio=running-back-pack-dusty

急登を登り切った林道あたりからそろそろ人もばらけてきたので走り始める。第一エイドを過ぎてから長い登りを上り切るとご褒美?の富士山スポットがあった。15km過ぎてからの長い林道にこのままレースも終わりかと油断していたら激下りがあり転けまくったが、ほどよいアップダウンだったと思う。レース終了後、ゴールで豚汁やらいなり寿司、とろろご飯など色々食べ物が用意されているのがうれしかった。

20161120-dsc_9032
ゴールから駐車場へ戻る急ぎの人用のシャトルバスもあったが、大井川鉄道に乗るというのもこのレースに出る事の決め手であったので本数は少ないが12時45分の大井川鉄道で下泉駅に戻る。電車内はレースを終えたランナーで大混雑、そして下泉駅から駐車場へのバスは何回かのピストンをかなり待ってようやく乗れた。高速に戻る途中の川根温泉に立ち寄ったところ、こちらもランナーで混雑。大井川にかかる鉄橋を絶好の場所で見れる露天風呂で、偶然SLが通る時間だったので眺める事ができた。入浴後はいつの間にか道路が渋滞していて、さらに東名も大渋滞でかなり帰りが遅くなってしまった。ハーフだし早く帰れば夕方には家に着くと思っていたのは誤算だった。

20161120-dsc_9036
今回のレースの事前郵送無しということ、スタート時間に公共交通機関でアクセスできない上にスタートまたはゴール会場に駐車場がない、ということは大いに改善すべき所と思う。前者については郵送の事務手続きが面倒なのもよく理解できるが、何だかんだいっても郵便物が届くとそろそろ大会かという気分になるし、ちゃんと自宅に届いた参加証を持って会場に行くという事が身元確認にもなる。後者については、スタート時間を遅らせるのか、駐車台数が確保可能な場所をスタートorゴールにするかといったところか。
久々にトレイルの大会に出て景色眺めて気持ち良く走り、ご無沙汰していた人に出会ったりと充実した週末になった。


ほんとの空へ〜安達太良山

20161016-imgp1666
9月から久しく雨で始まる週末が続いていた中、ようやく晴れた10月中頃の週末、
茨城のひたち海浜公園に行く事にした。ほぼ手ぶら、町歩きの格好で家を出てから駅に向かう間になぜか、せっかく遠くまで行くのだからついでに福島の方でも行ってみるかと思いつき、その勢いで郡山に宿泊して翌日安達太良山へ。さすがにそれなりの標高の山に行く以上、防寒具がないと危険なので途中に通ったいわき駅の駅前の無印良品でセーターを買う。翌日、まあ行ける所まで行ければいいかと思ったが紅葉シーズンで人も多く、気持ちよく登る事ができた。

20161016-imgp1644
智恵子抄の一説の中で、東京には無い「ほんとの空」のある場所として語られるのが安達太良山である。標高1700mながら、見晴らしは遮るものの無い景色はまさに「ほんとの空」という眺めで実に素晴らしい。予備知識を持たず行ったが、その週のYahoo紅葉情報では東北のNo1スポットになるほど人気のようだ。福島という一見遠い場所にありながら、新幹線を使うのでコストはかかるが日帰りも十分できてしまうというアクセスの良さである。

20161016-imgp1683
紅葉シーズンのせいか郡山の先の二本松駅から登山口へ向かうバスは超満員、そして登山口手前で道も大渋滞。結局ロープウェイ駅の2kmくらい手前で痺れを切らした人達が降り始めたのでそれにつられてバスを下りて登山口へと向かう。ロープウェイを使えばかなり楽に登る事もできるが、登山コースとしても往復で5時間ほどで急な上りも無い。トレランのスタイルであればそれよりかなり早く景色を楽しみつつ帰って来れる。帰りは登山口にある奥岳の湯に浸かる。紅葉の安達太良山を眺めながら入浴できる最高の場所にして、まだ新しくきれいな施設である。帰りのバスもすし詰め状態だったが、バス乗継ぎの岳温泉で1本待っても大して時間が変わらなかったのであだたらカレーを食しつつ次のガラガラのバスで帰った。それでも東京に着いたのは19時前で、新幹線の速さは偉大というか、奥多摩の方に行っても同じくらい時間はかかるのではと感じた。

20161016-imgp1631
今回は日帰りで家に帰るつもりの町歩きの格好で家を出たまま、思い立って福島まで行っての旅行になったどころかその勢いで山へ登ったということに関して、万全の準備が出来ていると到底言えないことは重々承知している。ただし、当然のことながら登山届けは出しているし、登山コースと標準タイムも調べていたのでそれに対し必要十分と思われる水と食料も持って行った。そもそもこれまでに何度も痛い目にも遭っているので、今回は軽装(過ぎること)を考慮してハイカーだらけのメジャーなルートしか通っていない。楽しんで帰る事が一番大事。最低限抑えるべきところを抑えていればそのときの状況に応じて楽しめる範囲で楽しめばいい。「ほんとの空」を眺める事ができてよかった。

20161015-imgp1620
安達太良に向かう前に寄ったひたち海浜公園


大会開催とトレイルのダメージ

先日参加した雁坂峠越え秩父往還で、雁坂峠の登山道の状態が気にかかってはいたが、残念ながら状況はとても芳しいとは言えないようだ。悪天候の中でレースを行う場合には参加者の安全配慮も重要だが、トレイルの健全性への配慮も非常に重要と思い知らされる事態となった。出走250人というかなり小規模な大会にも関わらずそれなりにダメージがあったことは認識が甘かったし正直驚いた。トレイルの雨で脆くなった部分が崩れ、そこを避けるためにトレイルを外れる、ということが繰り返されたからだろう。

レース開催直後から参加した人がトレイル区間がぐちゃぐちゃ、一部崩落していたことをブログやSNSに書いていたが、かなり早くに主催者のスポーツエイドジャパンからトレイルの状態は問題ないという発表があった。
『現時点では通過に問題ありませんので、ご安心ください』
『雨量が多ければ当然、路面はぬかるみ、たいへんな状況になったと見勝ちですが、水が引くとそれなりに元の状態に戻っていきます』

https://www.facebook.com/SportsAidJapan/

これでほっと思ったのもつかの間、その後、雁坂小屋のブログには具体的な写真が示されながらトレイルがダメージを受けたこと、そしてその後のSAJの対応に不快感と憤りを感じている記事が掲載される。
『安全に、楽しく上がってきてほしいという願いは、数時間で蹴散らされました』
『ちょっとずつ登山道を整備してきた小屋番にとっては耐え難い光景でした』
『何か所も路肩が崩れ落ち、こねくり回した泥の斜面になっている。それはひどいものでした』

http://karisakakoya.blogspot.jp/2016/09/blog-post_26.html

ぐちゃぐちゃの中を通過した身としてはやっぱりか、という印象である。明らかに大会起因でダメージを受けたことも事実ではあるがSAJが言う『問題ない』も雁坂小屋の言う『ひどい』も主観的評価である。どっちを信用するとかしないとか言う訳ではなく、雁坂峠の現状がどうなっているのか、自分の目で早々に再確認する必要があると思う。同じ轍を踏まないために今後の反省や教訓として生かすべきはトレイルの土質が元々どのような場所だったか、路肩崩落や土砂流出がどの程度の数発生しているか、どこで発生しているか、というような客観的な状況把握である。

結局先週末は土曜に雨が降ったりで都合を立てられず行けなかったが、そんな中で箱根へ行って来た。箱根の外輪山トレイルも中々に荒れている印象。トレイルの部分が水の通り道となっているせいかそれを避けてトレイルを踏み外した痕跡がかなりある。9月に雨の日数が多かったこともありどこも緩みがちなのだろうか。水はけの悪い場所では水たまりと足跡が多数残っている状況だった。参加者の安全確保もさることながらトレイルの健全性への配慮、というのも悪天候時の大会開催是非の判断材料として重要な要素と身をもって認識した。
大会は年間1日限りだが、トレイルはずっと使われなければならない。


雁坂峠越え秩父往還145kmー撃沈

dsc_8675
雁坂峠越え秩父往還145kmで久々のレース参加、結果から言うとCP5秩父87.5km(21時24分着)でリタイア。レースとしては準完走26時間という枠もあるのでラスト60km弱に10時間以上残していたことを考えると行けたかもしれないし、行けなかったもしれないし。ただ、完走24時間という目標が難しいと判ったあたりから急速に足が止まり、フラットと下り基調のCP4〜CP5の12kmに2時間以上かかったので厳しかっただろう。30分ほどエイドで休んだが折れた気持ちが再上昇する気配はなかったので22時にリタイアの判断をした。ウルトラ特有の苦しい時間を耐え抜くとハイになるという感覚を一度も感じることなく終わった。100kmのレースであれば惰性でゴールまで行けても、145kmはやはり全然違う。秩父を過ぎて正丸峠を含むR299区間の深夜パートが100kmではなく145kmのこのレースの核心部分なのだろう。リタイアした秩父から川越へ移動する途中、雨足が強くなり乗換駅で凍えていたがあの雨の中で途中でリタイアしても電車もないし、脚の状態を考えると仕方ない判断だったとは思う。

CP1 道の駅みとみ 35km 9:48着
出会いの丘駐車場 10:19発(計測再開、移動に関わる時間約30分)
CP2 雁坂峠 44.8km 13:29着
CP3 川又 54.9km 16:03着(シューズ洗ったりで15分程度滞在)
CP4 三峰口 75.6km 19:12着
CP5 秩父 87.5km 21:24着→22:00リタイア決断

敗因としては雁坂峠越えのトレイル区間で雨の中を大勢が走って泥スキー状態となっていたことに手を焼いた影響が大きかったが、その後にリカバーできなかったのは走力不足と言わざるを得ない。24時間完走は問題なくできると思っていたのが大きな思い上がりだった。速報を見る限りは約250人出走で100人が24時間以内、25人が26時間以内で完走率50%(24時間以内は40%)といったところか。例年は準完走まで入れると2/3くらいなので悪条件だったことが明確に数字に出ている。とはいえ悪条件なのは皆同じ、ゴールしてる人はゴールしてるので猛省して次へと精進しなくてはならない。この次、完走率の低さで悪名高いOSJ山中温泉トレイルレースに出ようかと思っていたが前段の雁坂でつまずいてしまったので今のままでは二の舞になるだけ、見送ろうかと思っている。

レースはR140で甲府〜秩父、R299で秩父〜高麗、県道15号で高麗〜川越、R140の途中に登山道入って2000mの雁坂峠を越えるだけ、というきわめてシンプルなコースである。その中で35km〜55kmに1000m一気上り下りの山岳区間が含まれるというのがこのレースの絶妙なところである。稜線の強風で身体が冷え、ドロドロの山の中で身体もウェアも大いに汚れて早く風呂に入りたい、と思ってもちゃんとゴールするには90kmも先である。ドロップバッグという制度がないため、ウェアやシューズを替えることも事実上不可のため、最初から最後まで同じ装備で考える必要がある。今年からコース変更になった75.6kmCP4の秩父鉄道の三峰口駅はまさにリタイアして下さいと言わんばかりの場所。エイドの裏側の駅ベンチにここでお帰りのリタイアした人たちが多数電車を待っていた。エイドの数は多くないが、個々のエイドでは色々な食べ物が振る舞われ大変充実している。CP3のカレーなど特においしかった。例年同日開催の信越五岳のトレイルは万人受けする楽しい大会だが、こちらはマニアのためのマニアによるドM大会というのがしっくりとくる。

レース前日の大会説明会にて今年も優勝の平山淳一さんが意気込みを語っていたが、MMAのTシャツを着ていて、しかも自分がその日着ていたTシャツと色違いでかぶっていた。14h48mの好タイムでゴールしていたようだ。パンフを見てもトレイルの大会と違って全然知っている名前がいなかったのでこっそりの参加と思っていたが5km付近のコース上でサラミさんに発見され、山から出たCP3川又で女将に気付かれた。顔見知りがいるとダラダラできないと引き締まる。ここ最近はコース変更が続き、大会の存続も危ぶまれる状況のようで、CP4と関連するルート変更も直前の決定ということだ。開催にこぎつけた主催者の努力と関係者の尽力に感謝。何度もロングの大会に出るのはしんどいがまた次回チャンスがあるのであればリベンジしたい。