大会開催とトレイルのダメージ

先日参加した雁坂峠越え秩父往還で、雁坂峠の登山道の状態が気にかかってはいたが、残念ながら状況はとても芳しいとは言えないようだ。悪天候の中でレースを行う場合には参加者の安全配慮も重要だが、トレイルの健全性への配慮も非常に重要と思い知らされる事態となった。出走250人というかなり小規模な大会にも関わらずそれなりにダメージがあったことは認識が甘かったし正直驚いた。トレイルの雨で脆くなった部分が崩れ、そこを避けるためにトレイルを外れる、ということが繰り返されたからだろう。

レース開催直後から参加した人がトレイル区間がぐちゃぐちゃ、一部崩落していたことをブログやSNSに書いていたが、かなり早くに主催者のスポーツエイドジャパンからトレイルの状態は問題ないという発表があった。
『現時点では通過に問題ありませんので、ご安心ください』
『雨量が多ければ当然、路面はぬかるみ、たいへんな状況になったと見勝ちですが、水が引くとそれなりに元の状態に戻っていきます』

https://www.facebook.com/SportsAidJapan/

これでほっと思ったのもつかの間、その後、雁坂小屋のブログには具体的な写真が示されながらトレイルがダメージを受けたこと、そしてその後のSAJの対応に不快感と憤りを感じている記事が掲載される。
『安全に、楽しく上がってきてほしいという願いは、数時間で蹴散らされました』
『ちょっとずつ登山道を整備してきた小屋番にとっては耐え難い光景でした』
『何か所も路肩が崩れ落ち、こねくり回した泥の斜面になっている。それはひどいものでした』

http://karisakakoya.blogspot.jp/2016/09/blog-post_26.html

ぐちゃぐちゃの中を通過した身としてはやっぱりか、という印象である。明らかに大会起因でダメージを受けたことも事実ではあるがSAJが言う『問題ない』も雁坂小屋の言う『ひどい』も主観的評価である。どっちを信用するとかしないとか言う訳ではなく、雁坂峠の現状がどうなっているのか、自分の目で早々に再確認する必要があると思う。同じ轍を踏まないために今後の反省や教訓として生かすべきはトレイルの土質が元々どのような場所だったか、路肩崩落や土砂流出がどの程度の数発生しているか、どこで発生しているか、というような客観的な状況把握である。

結局先週末は土曜に雨が降ったりで都合を立てられず行けなかったが、そんな中で箱根へ行って来た。箱根の外輪山トレイルも中々に荒れている印象。トレイルの部分が水の通り道となっているせいかそれを避けてトレイルを踏み外した痕跡がかなりある。9月に雨の日数が多かったこともありどこも緩みがちなのだろうか。水はけの悪い場所では水たまりと足跡が多数残っている状況だった。参加者の安全確保もさることながらトレイルの健全性への配慮、というのも悪天候時の大会開催是非の判断材料として重要な要素と身をもって認識した。
大会は年間1日限りだが、トレイルはずっと使われなければならない。