天城の雪桜、河津の夜桜

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伊豆半島へ出かけ、天城山と河津まで行って来た。雪桜といっても桜が咲いていたわけではないが、天城山の樹氷はまるで白い花の桜のように山に点在していた。そして、下山した先の河津町は桜祭りの期間でありライトアップを行っていた。

ちょっと前の記事で書いた南伊豆フリーパスを買っていたのでスタート/ゴールともにその有効区間内の伊豆急沿線でということになる。伊豆半島最高峰の天城山万三郎岳を通りつつ河津桜を見に河津ゴールでという設定をしていたが、伊豆大川〜箒木山〜万二郎岳〜万三郎岳〜八丁池〜寒天林道〜河津七滝〜河津駅というルートで箒木山〜八丁池間のトレイル12kmと、それ以外のロード30kmという結局40km超のコースとなった。河津七滝で最終バスが5分差で乗れなかったので想定以上に走ることになった。

熱海で乗り換えた伊豆急線は河津桜目当ての人で満員御礼、伊豆大川で降りてまずは箒木山まで10kmくらいのロードを登る。高低差1000mをロードだけで登ることになる。頂上には通信施設があり、裏手から万二郎岳へのトレイルがつながっている。この区間は山と高原地図には破線すら記載がないが、国土地理院の地形図には記載されている。赤テープやロープを目印に急登と激下りの道を進む。コースを見失いやすい上に、雪解けの水分を含んでいるせいか全般的に非常にすべりやすく、落葉の下は石や木の枝が隠れている。そして斜度もきついので進むのに難儀する。冬枯れの時期なのでなんとかなったが、葉が茂る季節は大変だろう。

万二郎岳に辿り着くとここからは天城縦走路でよく踏まれているコースなので格段に進みやすくなる。残雪がそれなりにあったが、シューズでも特に危険な箇所はなかった。頂上からの下り坂で万三郎岳方面を眺めると山の片側に白い樹氷が吉野の山の桜を思わせるかのような、まさに雪桜とでも呼ぶべき風景をつくっていた。風が吹いて雪が風花として舞う様子は桜が散る様子にも似ている。伊豆半島最高峰の万三郎岳を通りつつ、どこで時間がかかってしまったのか、八丁池に着いたときには既に17時近くなっていた。ここから天城峠までのトレイルも気持ちいいが時間もないので、林道で下ることにする。国道に出ると既にバスがない時間だったのでとりあず河津七滝まで走る。七滝の名物ループ橋は見た目に反して1kmの距離があるようで、ぐるぐると下っている最中に真下を河津行きのバスが通過していった。次に乗ればいいやと思っていたらまさかの最終バスだった。

仕方ないので、河津の町までも走る羽目になる。夜空は月がなく星がきれいだった。ちょうど一年前に普通に河津桜を見にきたときに見覚えのある景色が見えてきてようやく辿り着いたことを実感する。道沿いには桜が咲いており、もう少し明るい時間であればきっときれいだったのだろう。河津の街中ではいたる所で桜のライトアップをしていた。河津駅から家まで帰れる電車もあと数本という状況になっていたのできわどかったが、途中の伊東で銭湯に立寄りつつ帰宅。

思いもよらず雪景色から桜、菜の花まで一日の中で冬と春を両方楽しむことができた。伊豆半島は東京近郊の近場と比べると移動時間もお金もかかるが、それ以上に素晴らしい景色があるので何度も訪れたい。
20170225-DSC_9924  箒木山〜万二郎岳のトレイル、テープを目印に進む

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万三郎岳へと向かう斜面の片側に白い樹氷がある風景はまさに雪桜

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実際はブナの樹氷

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万三郎岳が伊豆半島最高峰

20170225-DSC_9981八丁池見晴し台からの眺め

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八丁池の先には富士山が見えた

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落葉のトレイル
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残雪と緑のトレイル

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桜と菜の花のライトアップ


Good Morning TRAIL

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朝早く起きて午前中に山を走り、午後は午後の用事をすれば一日が有効に使える。
たまたま秦野方面に午後から私用があった日の午前中に山へ行くことにした。秦野駅に8時半過ぎに到着してコインロッカーに荷物を預けてスタート。蓑毛までロードを走ってからトレイルに入り、浅間山を目指す。ここからは下り基調の尾根を弘法山経由で秦野駅まで。次の予定までに風呂に入る時間も考えると約3時間ほどで戻ってくる必要があった。もう少し早く家を出れればヤビツ峠まで行って大山山頂経由で帰るということをしたかったが時間が限られていたのでそれは断念。

多数の人が歩いている大山の尾根は荒れた部分がほぼないので走りやすく、エスケープルートがいくつもあるのでさくっと走るには丁度よい。弘法山から大山方面を見返すと自分が走って来た尾根を一望することができ、ちょっとした達成感が得られる。春になれば弘法山は桜の名所でもあるので、その時期に出掛けるのもいいだろう。

朝早く起きるのはつらいところであるが、また都内から近場の山というのは限られてしまうが、早い時間にスタートすればその後の時間を有効に使える。いつもは昼過ぎにスタートして日没と時間の相談をしつつ遅く帰ることが多いので、全てが早く終わるとものすごく効率的に行動できた気分になれる。今後もこういうちょっとした山行きもしていきたい。


桜と梅の里山〜松田町

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まだまだ寒い日が続いているが、梅と桜を眺めて春を先取りということで松田町まで行って来た。2月11日から始まった桜祭りと2月12日までの梅祭りがちょうど先週末に重なっていた。桜は早咲きの河津桜、梅はロウバイである。河津桜の本家は伊豆の河津であるが、今年は例年よりも桜の開花が早かったらしく、偶然気象予報ニュースで開花していることを知ったのが松田町を目指したきっかけである。

まずは昼過ぎに着いた小田急線新松田駅近くの西平畑公園の桜祭り。富士山を眺める斜面に満開の河津桜が咲き誇っている。人手もなかなかだった。ロウバイ祭りが行われている寄(やどろぎ)集落まではロードとトレイルでコースタイム4時間ほどのハイキングコースで行く事ができる。

まず桜祭り会場から裏山へと向かい林道を通って最明寺史跡公園へ。ここはまだ花が咲いていなかったが、様々な春の花が咲く場所のようだ。ここからさくさくの残雪が一部残るトレイルを第六天方面へと向かう。一旦集落に下りてからロードの坂を登った峠の第六天付近からは富士山をきれいに眺める事ができる。峠からの下りは虫沢古道という古道がハイキングコースとして整備されていて虫沢集落へとトレイルとロード交互の下り道が続く。他にも花じょろ道というコースもある。

目指す寄集落に行くには里山を越えていくコースもあったが、残念ながら時間の都合でロード経由で向かう。寄バス停から少し登ったところにあるロウバイ園ではピークを過ぎながら黄色い花が一面に咲いていた。ここから鍋割山の方に向かう登山道があり、後沢乗越経由で大倉へ向かう事もできる。今回は時間も遅かったので渋沢駅までロードで向かう事にした。

結局ロード20km+トレイル5kmとロード主体の里山めぐりとなった。例によってDusty Running Back-packに着替え含め全て荷物を詰め込む軽装だったので本格的な山や日没後行動は控えて可能な範囲で楽しんだというところである。日に日に太陽が出てる時間が長くなってきているので春はもうすぐである。

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残雪のさくさくトレイル

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第六天からの富士山

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虫沢古道のふかふかトレイル

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ロウバイ園

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集落外れにたたずむ梅の木


三十槌の氷柱と秩父御岳山

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絶景とトレイルを巡る旅、この時期限定の絶景ということで秩父の三十槌の氷柱を見に行って来た。秩父鉄道の終点、三峰口駅から国道140号を甲府方面へ進んで10kmほど、旧道に入った所のウッドルーフキャンプ場の敷地内にある。昨年参加した雁坂峠越え秩父往還のコース脇でもある。谷に沿って大きく曲がっている国道を通らずに三峰口近くの登山口から秩父御岳山に登って落合に下りるというルートで近くまで行く事ができる。

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三峰口の駅を出てから少し歩いて贄川宿に入ると、集落の各所に置かれたかかしがお出迎え。そこを通り過ぎると登山口があり、やや急な上りが始まる。途中の眺望スポットでは眼下の宿場町(写真下部中央)や三峰口駅付近、武甲山までを見渡す事ができる。今年は寒かったので積雪の懸念を感じていたが日当りがいいせいなのか、雪はほとんどない。冬晴れの中で山頂まで快適に登る事ができた。

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頂上から落合までの下りは登山道が山崩れのため閉鎖されていて林道を通る事になった。念のためスノースパイクを持っていたが雪や凍結箇所は頂上付近と麓の林道の一部にあった程度なのでトレランシューズでも慎重に進めば問題なかった。下山後は氷柱に直行せずに近くの道の駅の日帰り温泉大滝の湯に行って渓谷を眺めながら汗を流す。

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入浴後、氷柱に向かうとちょうどライトアップ点灯直前だった。駐車場は満車で渋滞していたが、そういうのおかまい無しなのがトレランスタイルのいい所である。よく成長した氷柱と川の青さ、そして水面の反射が美しかった。17時からライトアップが始まってカラフルに照らされる様子もなかなかよかったが、まだ1月というのに比較的日が長くなっていて暗くなりきらない間に時間切れ。17時26分の最終バスに乗り遅れると三峰口までもれなく10km走るはめになる。帰りのバスが早いのは悩ましい所である。ここも含めた秩父三大氷柱の他2つのうちの一つ、芦ケ久保の氷柱を帰りに寄り道してついでに見た。こちらはいかにも人工という感じのテーマパークにありそうなものが置かれた感じで、ある意味、三十槌の氷柱のすばらしさがよくわかる対比であった。

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今回、絶景を撮るため一眼をリュックに入れていたのにまさかのメモリーカード忘れ、途中の駅でも手近にコンビニが見当たらなかったため三峰口に着いてから 買えばいいやと思ったのが大間違いだった。三峰口付近にはコンビニが全く無い。そして、山の頂上で使えなくとも氷柱くらいは、と思って入浴をした道の駅に 期待をしたがこちらにも売っておらず。山に行くための装備もさることながら、カメラにメモリーカード入っているか確認しておかないとただの重りを背負うことになるといういい教訓である。その一眼と温泉の着替えも含め、この日の荷物はMMA Dusty Backpackに全部ぶち込む事ができたが、軽くトレイル走る程度の装備であれば対応可能な収納力がすばらしい。山に登り、絶景を眺め、そして温泉に入って帰る。何とも充実した一日となった。


濃溝の滝と房総丘陵

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ユーシンブルーに引き続き、SNS発で人気が出た絶景を眺めながらトレイルを走る旅ということで、濃溝の滝に行って来た。濃溝の滝は、房総半島のローカル線である久留里線で終点の上総亀山まで行き、ここから約8kmはオンデマンドタクシーで500円で行く事ができる。予約しているのであれば。予約していなかったので必然と走る事になり、そして鴨川方面への県道に行かなければならないところを間違えて養老の滝方面へと向かう国道に入ってしまい、いきなり大きくコースアウト。上総亀山→濃溝の滝→清澄寺→内浦山県民の森→安房小湊のルートのつもりだったのが最初のコースアウトと通行予定のトレイルが通行止めだったこともあり、上総亀山→清澄寺→金谷ダム→濃溝の滝→上総亀山という、ロード28km+トレイル13kmの41kmコースになってしまった。

コースミスに気がついたのは七里川温泉近くに辿り着いてから、以前に出た房総丘陵トレイルの大会でこの近辺に来た事があり、予定コースでは通るはずないのでコースを間違えていると気付く。かなりの距離を走ってしまっていたので戻る気は起こらず、予定コース中間の清澄寺までとりあえずロードを進む事にした。この時点で既にロードを16km、当初予定のコースの後半に行くか、前半を戻るかの選択となるが、濃溝の滝に行くのが今回の主旨だったので前半に当たる関東ふれあいの道の#23モミ・ツガの道に行く事にした。そして、これは来週予定の房総横断トレイルの第一エイドから第二エイドの区間でもある。

最初の4kmくらいの元清澄の登山道入口まではずっと林道が続くが、東大演習林関係者以外立ち入り禁止のゲートが出てくる横からトレイルが始まる。ふかふかの落ち葉の上を快適にアップダウンも少なく、走れるトレイルと思ったが、元清澄山の付近や金山ダムへの下りの少し手前まで行くと階段の上り下りがひたすら続く。下りについても階段の土がかなり削れてしまっているのでどこに足を置くか悩ましい。フィールズのマーキングが続いていたが、途中で来週の大会準備をしている方達と出会う。激下りの箇所に安全用ロープを設置していたようだ。本格的なトレイルに入ってしばらく走ってから階段が続くというなかなかいやらしいコースである。

今回、元清澄山の先で関東ふれあいの道と分れて濃溝の滝の方へ下るルートが地形図にあったのでそこを探しながら慎重に進んでいた。地形図から明らかにピークと判るピークをいくつか越えた先ということは判っていたのでコンパスも使い間違えない様に慎重に進んだが、見つけた分岐はまさかの通行止めであった。仕方ないので関東ふれあいの道をそのまま金山ダム方面へと進む事にした。金山ダムは当初予定のトレイルの出口よりも5kmも鴨川寄りだったが、気を取り直して濃溝の滝へ。途中の元清澄方面へ登るルートはやはりこちら側にも通行止めとあった。もし、ミスコースせずに朝一にここに来ていたとしたら、柔軟に他のコースと思えていただろうか。。。

濃溝の滝は大型バスもやって来る一大観光地となっていた。不思議で神秘的な空間ではあるが、人の多さにいやはや何とも。。。濃溝の滝から1.5kmほど北の物産館の所のバスは行き先が東京駅と千葉駅とあり、上総亀山よりも滝に近い公共交通機関であった。若干迷ったが、結局上総亀山まで戻り、発車時刻の10分くらい前に何とか辿り着いた。時刻表を見ると本数の少なさに一瞬愕然としたが、偶然増発されていたため助かった。地方に行く場合の一番注意すべきは電車/バスの時刻である。

ミスコース等の影響により予定よりも1、2時間遅くなってしまったが、早朝から行動し、図らずもロード主体ながらフルマラソンくらいの距離を走るという、充実した一日となった。

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太平洋まで望める房総丘陵の眺め
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気持ちよく走れるトレイルと見せかけて階段、階段、階段、、、

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ところどころに灰皿があったが。。。そもそも置かない方がよいのでは。

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分岐を見落とさない様に気を使っていたら、そもそも濃溝の滝近くへ下る道は通行止め  20161211-dsc_9304
上総亀山からは極めて本数の少ない久留里線であるが、たまたまイベントと重なって増発されていた


ユーシンブルーと鍋割山

20161203-dsc_9139玄倉〜ユーシン渓谷〜雨山橋〜雨山峠〜鍋割山〜大倉のルートで西丹沢から表丹沢へと縦走してきた。今年は白神山地の青池に行ってみたりとする中で遅ればせながら青の絶景の名所としてユーシンブルーの存在を知ったので、じゃあ行くかということと、地図を眺めると鍋割山の方に抜けるのがちょうど良さそうな距離に見えたので下山ルートには丁度いいだろうということでこういうルートを設定した。ぎりぎりで紅葉が残っているかと期待していたが、残念ながら麓近辺の一部の木以外は落葉していた。終始落ち葉の絨毯の中、フカフカを楽しみつつルート探しをするということになった。

天気がいい日だったので道が整備されている玄倉〜ユーシン渓谷間はかなり人がいた。玄倉発電所でユーシンブルーを見に来る人と、ユーシンロッジまで行く人、格好も登山というよりも街歩きのようなコートの人も半数近くという状況で、SNS効果のせいなのだろうか。肝心のユーシンブルーは、青っ!と思ったがまあこんなものか、という印象。もう2、3週間早く紅葉とセットで見れていたら多少感想も違っただろうか。

ユーシン渓谷を離れ鍋割山へ向かう区間は花崗岩の沢筋と稜線を歩くというコースで風化が進んでおり、桟道も崩落して沢筋迂回というところがいくつもあった。足元が滑りやすい上に落ち葉が降り積もっているのでかなり気を使う。ただし、標識は整備されていたのでさほど迷う事はない。悪天候時は通行禁止と書かれていたが、花崗岩の山は雨が降ると一気に流れるので増水には十二分に気を付ける必要がある。雨山峠から鍋割山へと向かう道は鎖場があり、ここも足場が滑りやすいので慎重に通過した。稜線上は完全に落葉した木々の隙間から丹沢主脈を眺めながら進む。この区間は雨山橋の分岐で5〜6人のグループとすれ違った以外は完全に一人旅。時間のせいもあるかもしれないが、人が多い丹沢でもこういうルートもあるものかと思った。

鍋割山に到着すると、自分の通って来た道が経験者向きのコースですと書かれていてびっくりする。確かに、破線ルートではないものの、スリリングなルートではあった。頂上から雲の上に富士山の頭だけ眺めることができた。既に15時半を過ぎていたので暗くならないうちにと下山を急ぐ。鍋割山からの下山では20人くらいの登山者を見かけた。落葉した森に差し込む西日や、一部だけ色づいている木など眺めながら余裕をかましつつ、大倉までギリギリでライト無しで下りれた、と思いきやバス停までもう少し森の中を通る事になったのでたまらずライトを使うはめになった。この時期は日が暮れるのが早いのでとにかく時間管理には気を使う必要がある。基本的に、ライトと雨具はやむを得ない状況の場合に使うものでしかないので、使用を前提とするような山行きはしない。

大倉のバス停で帰りのバスを待つ間、かなり空気が冷え込んでおり冬だという事を実感させられる。冬は冬に楽しめる場所をこれから探していこうと思う。

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雨山沢の沢筋のルート、右側崖に本来ルートの桟道があったいつの頃からか崩落。。。

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花崗岩の岩肌を流れる沢の滝

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雨山峠〜鍋割り山の間の鎖場、花崗岩の風化した路面は滑りやすいため雨の日は要注意だろう

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鍋割山への稜線、木々の隙間から丹沢の山々が見える

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辿り着いた鍋割山にて、雨山峠からのルートは経験者向き。。。

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鍋割山から西の方は雲が出ていたが、富士山の頭だけ。。。

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冬枯れの森に西日が差す

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下山中、一部の紅葉が色づいていた

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これが嫌いで丹沢には春〜夏にはほとんど来ない(会った事ないし、会いたくもない)


昇仙峡ゆるゆるトレイル

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11月の最後の週末で山の紅葉もそろそろ終わり、というところで特急かいじ号に揺られて甲府へと向かい昇仙峡へ行って来た。終わりかけの紅葉と季節前倒しの積雪の名残の中、晩秋のトレイルを満喫し、温泉と甲州ワインを楽しんだ。

家をゆっくり出たため12時過ぎに到着した甲府駅からバスで揺られてグリーンライン昇仙峡まで行き、遊歩道を歩いて奇岩や滝を眺めながら仙娥滝まで歩く。今回はがっつり走るモードではなかったので羅漢寺山の頂上まではロープウェイに乗る。往復の切符を買ってしまったが、一応片道でも切符は買えたようで失敗した。まずは弥三郎岳まで行って頂上から景色を眺める。金峰山方面はよく見えたが、富士山や南アルプス方面はガスっており、向かう電車からはもっとはっきり見えていたのでやや残念。

羅漢寺山のトレイルは入口が非常にわかりづらく、まさか観光客でにぎわう富士山ビュースポットの写真撮影場所の脇にあるとは気付かなかった。人がたくさんいた山頂駅付近とは一変、誰とも出会う事無くトレイルを楽しめた。2日前の雪は残っていたもののトレイル部分には雪がなかったので土の状態は問題なかった。しかし倒木が結構な数あり、巻こうとするにも上手く通れそうになかったので何度もくぐる羽目になった。それでも、ほぼ下りだけで斜度も緩かったため終始気持ち良く走れるトレイルだった。気温も低くなっているこの時期は汗もかかず快適である。

スタートは遅かったものの、16時前には下山し、その後ははバスで甲府駅に向かう途中の湯村温泉で日帰り入浴。元気があるのであれば湯村まで走ってもいいのかもしれない。風呂上がりは甲州名物とワインに舌鼓を打つというカロリーを消費したのか、それ以上に摂取したのかよく分からないが充実した一日となった。

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降雪の影響あるがトレイル部分に雪は無い

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コース状にいくつかある倒木。くぐって通過(-_-;)

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落ち葉と木々の紅葉でカラフルな晩秋の彩り

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右の方の金峰山は既に積雪

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太刀の抜き石と富士山

20161126-imgp1835昇仙峡の奇岩


ほんとの空へ〜安達太良山

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9月から久しく雨で始まる週末が続いていた中、ようやく晴れた10月中頃の週末、
茨城のひたち海浜公園に行く事にした。ほぼ手ぶら、町歩きの格好で家を出てから駅に向かう間になぜか、せっかく遠くまで行くのだからついでに福島の方でも行ってみるかと思いつき、その勢いで郡山に宿泊して翌日安達太良山へ。さすがにそれなりの標高の山に行く以上、防寒具がないと危険なので途中に通ったいわき駅の駅前の無印良品でセーターを買う。翌日、まあ行ける所まで行ければいいかと思ったが紅葉シーズンで人も多く、気持ちよく登る事ができた。

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智恵子抄の一説の中で、東京には無い「ほんとの空」のある場所として語られるのが安達太良山である。標高1700mながら、見晴らしは遮るものの無い景色はまさに「ほんとの空」という眺めで実に素晴らしい。予備知識を持たず行ったが、その週のYahoo紅葉情報では東北のNo1スポットになるほど人気のようだ。福島という一見遠い場所にありながら、新幹線を使うのでコストはかかるが日帰りも十分できてしまうというアクセスの良さである。

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紅葉シーズンのせいか郡山の先の二本松駅から登山口へ向かうバスは超満員、そして登山口手前で道も大渋滞。結局ロープウェイ駅の2kmくらい手前で痺れを切らした人達が降り始めたのでそれにつられてバスを下りて登山口へと向かう。ロープウェイを使えばかなり楽に登る事もできるが、登山コースとしても往復で5時間ほどで急な上りも無い。トレランのスタイルであればそれよりかなり早く景色を楽しみつつ帰って来れる。帰りは登山口にある奥岳の湯に浸かる。紅葉の安達太良山を眺めながら入浴できる最高の場所にして、まだ新しくきれいな施設である。帰りのバスもすし詰め状態だったが、バス乗継ぎの岳温泉で1本待っても大して時間が変わらなかったのであだたらカレーを食しつつ次のガラガラのバスで帰った。それでも東京に着いたのは19時前で、新幹線の速さは偉大というか、奥多摩の方に行っても同じくらい時間はかかるのではと感じた。

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今回は日帰りで家に帰るつもりの町歩きの格好で家を出たまま、思い立って福島まで行っての旅行になったどころかその勢いで山へ登ったということに関して、万全の準備が出来ていると到底言えないことは重々承知している。ただし、当然のことながら登山届けは出しているし、登山コースと標準タイムも調べていたのでそれに対し必要十分と思われる水と食料も持って行った。そもそもこれまでに何度も痛い目にも遭っているので、今回は軽装(過ぎること)を考慮してハイカーだらけのメジャーなルートしか通っていない。楽しんで帰る事が一番大事。最低限抑えるべきところを抑えていればそのときの状況に応じて楽しめる範囲で楽しめばいい。「ほんとの空」を眺める事ができてよかった。

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安達太良に向かう前に寄ったひたち海浜公園


柿田川湧水と沼津アルプス

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久々にトレイルレースに出るための練習を兼ねて三島〜沼津を柿田川湧水を眺め、沼津アルプスを通るというロード&トレイルのコースに行って来た。ずっと昔にテレビで見て知ってから興味はあったものの、全く行けてなかった柿田川湧水に行こうと地図を眺めていたら沼津アルプスと組み合わせられそうなことを発見し、東海道線に2時間ほど揺られながら向かう事にした。三島駅から柿田川湧水までは約3キロ、国道1号線の脇に透明度の極めて高い清流が沸き出している。少し下流の橋から見ても平地を流れる川がここまで透明度が高いものなのかと驚かされる。

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柿田川湧水を後に、ロードを進み横山峠から沼津アルプスへと入る。沼津アルプスの7つの山の縦走ルートも整備されているが、今回は時間もなかったこともあり、横山と香貫山の2山に行った。見た目からも急というのは見て取れていたが、高さは大したことないものの直登/激下りはなかなかの斜度である。急な下りコースはよく整備されているので道に迷うことはないだろう。トレイルの脇には花が咲いており、春の山といった感じで眺めているだけでも気分が良くなる。

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横山下りて次の香貫山へはロードと林道の緩い登りが続く。八重桜が満開の山頂には展望台があり、沼津の街が見渡せる。沼津アルプスの全容をつかむこともできる。下りはまた一気下りという感じで沼津の街へ下りる。沼津港で海鮮を食べて駅までの約2キロはクールダウン。歩いたり走ったりの20kmだったが、翌週のレースに向けて、そもそもトレーニング不足から始まり体力的な所もさることながら、下りでの足さばきも感覚が鈍ってるなという危機感ばかりを感じた山行きだった。

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羊蹄山転落からの生還

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「防寒対策や食料については十二分な装備を行い、どんなことがあっても自力で麓まで下りるというのが登山するものの責任である。結果がすべてであり、言い訳に意味はない。」
山小屋終了後の富士登山について前記事の中でこう書いた。そのわずか1週間後の9月22日15時13分、北海道を代表する山、羊蹄山の山頂近辺で浮き石に足を取られて転落し、頭部を打ち流血したためヘリで救助された。”登山するものの責任”を果たす事ができなかった。言い訳をする気はない。慢心と不注意が招いた結果である。10針程度縫う盛大な傷をつくったものの、命に関わるようなことがなくて幸運だった。骨折等もないため、治療の通院以外には仕事への支障も出ていない。軽率なミスから大勢の人を巻き込む騒動を起こして大変申し訳なく思うとともに、救助活動に関わっていただいた方々には感謝してもしきれない。今後同じ事を繰り返さないため、万が一また何かあった際に適切に対処できるよう教訓をまとめた。

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①誰にでも事故は起こり得る
自分に限って事故に巻き込まれる事はない、自分には関係のないこと、恐らく大半の人がそう思っている事であろう。少なくとも自分はそう思っていた。そう思えるだけの自信もあった。天候が悪ければ山には行かないし、自分の力量以上のコースは設定しない。もちろん装備は必要十分に持って行く。トラブルがあっても自力で戻れる自信がある場合しか山行きはしない。しかし、結果がすべてであり、自力で下山できなかったのは事実である。不可抗力による事故もあるが、不注意など下らない原因の事故は大半が回避することができる。事故が起こり得ると認識した上で気を抜かない事、事故が起きても処置をして下山、もしくは救助されるまで耐え抜く事、が決定的に重要である。

②危険性の少ない場所における油断
今回事故があった現場は決して危険な場所ではない。たしかに岩が多く、足の置き場に気を付ける必要はあるが、滑落=即死ということはない。気の弛みがあったことは否定できない。トレランをやっていて足を捻るのは大抵が何でもないような所だったりする。今回は浮き石でバランスを崩したのが原因なので、それに対する僅かな注意の欠如が反応の遅れを招いたといえる。

③時間に対する焦り
今回は単純な麓からの往復ピークハントで、下山開始予定時刻を過ぎたら自動的に下山を始めるつもりだった。しかし、山頂直下まで来た事から欲が出て10分〜15分くらい遅くなってもよかろうと下山を始めていなかった。

④通報先
捜索や救助は警察への連絡が第一。今回は身の危険を感じて消防に連絡したが、通常の窓口は警察である。もっとも、事故場所が山頂直下と場所が明確なので間違いではなかったが。

⑤装備の不活用
装備は持っていても適切に使わなかったら意味がない。今回はトレラン用ザックであれば通常ついているホイッスルがそれに当たる。事故時、多量の出血に叫んで他の登山者へ救助を求める合図を送るのは断念した。しかし、ホイッスルを使えばそこそこの範囲に響くので合図として使える。また、救助ヘリへの合図にも使えてた。見た事がない出血量に完全にパニックとなり、持っているものを適切に使うという冷静さを欠いていた。

⑥装備の不備
■食料
さっと上りさっと下りるピークハントを予定していたので行動中に必要な食料しか持っていなかった。しかも下山時に荷物を軽くするためにもっていた食料を事故直前に消費してしまっていた。帰りの道中でおやつとして消費すればよいわけで、下山しても残る余分を持っておくべきだろう。
■応急グッズ
携帯トイレ、テーピング、消毒、バンドエイドは大抵持って行くが、止血に使えるようなものは十分でなかった。今回は防寒用のフリースを使う事で大量出血による昏睡を免れることができたのが幸いだった。
■サバイバルブランケット
事故当時もかなり気温が低かった。防寒の装備は持っていたが、日没後の寒さに耐え得るのは難しかっただろう。北海道の2,000m級の山というだけあり、1週間前の富士山よりも気温は低かった。救助されて病院に行くまでの間、何度も寒い?と尋ねられるくらい体が震えていたのは事実である。あと一歩で低体温症という状況だったのかもしれない。登山開始前から山頂に立ち込めていた雲が幸運にも事故直後に晴れてヘリによる救助が可能な天候になり、救助までが1時間半程度だったのも幸いだった。
■山岳保険
山岳保険に入っていなかった。一度も入った事がない。ヘリで捜索が行われると100万単位の費用が発生する。事故を起こして命を起こすことになったとしてもそれは自己の責任ともいえるかもしれないが、残されたものには捜索費用という重い負担がのしかかる。山岳保険の文句にはよく、捜索費用の負担は大変です、と書かれている。しかし、それ以上にケガ/後遺症に対する補償内容が重要と思う。転落/滑落によるケガは命を取りとめても日常生活に影響を及ぼし得る。自分の山行きスタイルとリスクに応じて適切な商品を選ぶべきだろう。

事故から1ヶ月経ち、傷も痛みもまだ残っている。事故当初は山に行くのも今後は控えようなどと思った。幸運にも助かった命は大切にしなければならない。自分一人で生きているのではないから多数の人に迷惑がかかるし、今回の件でも迷惑をかけた。しかし、今はまた山に行きたいと思っている。また来年になるだろうが、羊蹄山にも行きたい。これからは今回の教訓を生かして二度と事故を起こさないよう心掛けたい。事故に遭うも、ケガをするも、山に罪はない。すべては登るものの責任である。
20130922-R0016818