チャレ富士ウルトラ71km、サブ7ならず

フルマラソンの大会がひと段落する4月からウルトラマラソンにチャレンジするランナーも少なくないと思う。私もそんなランナーのひとり。

4月23日(日)、第27回チャレンジ富士五湖 ウルトラマラソンを走ってきた。

この大会にはFUJI 5 LAKES 118km、4 LAKES 100km、3 LAKES 71kmと3つのカテゴリーがある。私が選択したのは3 LAKES。富士山北麓の景勝地 富士五湖のうちの河口湖、西湖、精進湖の3湖を巡る。距離71km、制限時間11時間、ほぼ5km間隔にある19のエイドを繋ぎ、5つの関門を突破していく。
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ウルトラマラソンを走る行為は常人には理解しがたいのかもしれない。周りに話せば、引かれて変態呼ばわりされる。それはウルトラランナーにとって最高の褒め言葉ではあるが・・。今回、3つのカテゴリーに総勢4459名もの応募があった。日本一の規模らしい。

レース展開を振り返っておこう。午前7時、富士北麓公園をスタート。最初の5kmで150m下って、次の5kmで175m上り返す。10km過ぎから河口湖までの10kmで225m下る。富士山の裾野の広大さを感じさせる長い下り坂。この下り坂で胃が揺らされたからだろうか、20km辺りから急に胃が痛み出した。ペースを上げると鈍い痛み。脇腹を押さえながら、仕方なくペースダウン。30km過ぎた辺りから痛みが酷くなったため、胃腸薬を服用。薬が効き始めた50kmまでは胃痛との戦いが続いた。しまいにはお腹PPになって、トイレを見つけては駆け込むこと計7回。目標からはすでに20分以上の遅れ。後半は更に膝、股関節など色んな所が痛み出した。河口湖の市街地からゴールまでは約7kmの上り坂。ここが辛かった。胃をやられた坂を上り返して、富士北麓公園でフィニッシュを迎えた。

 記録7時間36分32秒。

 サブ7を狙っていたが未達に終わった。胃腸トラブルと7回のトイレ休憩がなかったとしてもその達成は難しかったのかもしれない。ウルトラは身体の一番弱いところを逃さず突いてくる。例えば、古傷だったり、直前に痛めた箇所だったりするが、私の場合は胃腸。今回も胃腸トラブルに見舞われた。会心といえるような走りはいつになったらできるのであろうか。

 ウルトラは長距離なので、長時間、自己と向き合うことを求められる。雲のように色々なことが心に浮かんでは消えていく。心を空っぽにして走りたいが、それが出来ない。胃が痛い、膝が痛いなどと内側に思考を向け過ぎると、もう駄目だ、走れないとネガティヴな思考に支配される。パッと気持ちが切り替えられる人もいるのだろうが、自分はあまりそういったことが得意ではない。ネガティヴな思考の状態が続くと暗黒面に落ちそうになる。抵抗する気力が徐々に削がれ、最後には心が折られてしまう。

 なにものにも捉われずに、ただひたすら前へ前へと進むこと。一歩一歩の積み重ねがゴールに向かうただ一つの方法であること。生きるための原理原則に身体をもって気付かされる。長時間、自分と向き合うウルトラマラソンには自己との対話による気付きがある。これが、ウルトラマラソンが精神性の高いスポーツといわれる所以なのであろう。目標は未達であったが、気付きが得られたレースでした!