KOUMI100試走 前半

こんにちは。

10月8日~10日に行われるOSJ KOUMI100に向けてコース試走してきた。

前半と後半に分けて、コースの様子を説明します。今年で第3回目とまだ歴史の浅いレースでもあり、ネット上の情報も多くないので参考になれば幸いです。

このレースの最大の特徴は32kmのコースを5周回すること。32km×5周回=160km=100mileのトレイルレースである。ハワイのオアフ島で行われるHURT100も5周回する100マイルレースであるが、それを参考したそうだ。

舞台は長野県小海町松原湖~稲子湯周辺。本格的な登山道を含み、林道と舗装路を上手く繋いで周回コースとしている。

試走にあたっての注意点は、地図やコンパスを持つこと。熊鈴を忘れないこと。集落地では熊鈴は鳴らさないこと。登山道に入るときは登山届けを出すこと。本沢温泉入口、稲子湯、みどり池入口で登山届けは提出できるので、都合のいい所で提出したい。最後に出来れば単独は避けてグループで試走して欲しい。

コースは前回大会をなぞっているつもりであるが、今年のコースは変更になることもあるのでご了承ください。また、SUUNTO WATCHで距離、標高を計測しているが、多少の誤差もあるため、距離、標高、累積標高差は参考程度に捉えてください。

周回毎のSTART・FINISH地点の松原湖高原スケートセンター。2015年大会では左奥の建物が休憩場所となった。暖が取れる仮眠所も設置された。スタートしたら左へ進む。

周回毎のSTART・FINISH地点の松原湖高原スケートセンター。標高1,127m。2015年大会では左奥の建物が休憩場所となった。暖が取れる仮眠所も設置された。スタートしたら左へ進む。

0.7km地点の橋を渡る。

0.7km地点の橋を渡る。

1km地点。左右に畑を見ながら農道を進む。緩やかな登り。

1km地点。左右に畑を見ながら農道を進む。緩やかな登り。

1.3km地点。交差点は左へ。集落地に向かう。

1.3km地点。交差点は左へ。集落地に向かう。

2.3kmの交差点を右へ。

2.3kmの交差点を右へ。

2.5km地点。舗装路からいよいよ林道へ入る。

2.5km地点。舗装路からいよいよ林道へ入る。

3.2km地点。分岐を左へ。すぐの橋を渡る。

4.0km地点。コンクリートの部分は勾配がきつい。

4km地点。コンクリートの部分は勾配がきつい。素直に歩くに限る。

5.0km地点。緩やかな登り。ゆっくりでも走りたい区間。

5km地点。緩やかな登り。ゆっくりでも走りたい区間。

5.5km地点。プレハブ小屋の先に分岐あるがまっすぐ行くこと。

5.5km地点。プレハブ小屋の先に分岐あるがまっすぐ行くこと。

6.0km地点。

6km地点。

6.5km地点

6.5km地点

7.0km地点。美しい林が続く。

7km地点。美しい林が続く。

7.4km地点。往路と復路の分岐点。往路は右に。

7.4km地点。往路と復路の分岐点。往路は右に。

7.5km地点。

7.5km地点。

8.0km地点。林道から八ヶ岳林道と呼ばれる舗装路へ出る。出た所は本沢温泉入口駐車場となっており、隅の方に最初のエイドが設置される。舗装路は稲子湯方面へ下る。

8km地点。八ヶ岳林道と呼ばれる舗装路へ出る。そこは本沢温泉入口駐車場で、2015年大会では隅の方に最初のエイドが設置された。舗装路は稲子湯方面へ下る。標高1,553m。START~エイド1間の距離8.0km。累積標高差+475m、-44m。

9.0km地点。

9km地点。

10.0km地点。まだまだ下る。脚を温存しながら下るように注意したい。

10km地点。まだまだ下る。脚を温存しながら下るように注意したい。

11.4km地点。交差点を左へ稲子湯方面へ。

11.4km地点。交差点を左へ稲子湯方面へ。

12.0km地点。稲子湯まで緩やかな登りが続く。

12km地点。稲子湯まで緩やかな登りが続く。

12.4km地点。稲子湯の手前のちょっとしたスペースに稲子湯前エイドが設置される。

12.4km地点。2015年大会では稲子湯の手前の駐車スペースに稲子湯前エイドが設置された。標高1,439m。エイド1~エイド2間の距離4.2km。累積標高差+68m、-183m。

13.0km地点。写真撮るのを忘れたが稲子湯にはキレイな公衆トイレあり。自販機もある。稲子湯からみどり池入口まで舗装路を登る。

13km地点。写真撮るのを忘れたが稲子湯にはキレイな公衆トイレあり。自販機もある。稲子湯からみどり池入口まで登る。

13.4km地点のみどり池入口。バス停右手からシャクナゲ尾根への登山道に入る。

13.4km地点のみどり池入口。バス停右手からシャクナゲ尾根への登山道に入る。

13.5km地点。

13.5km地点。赤テープは要所要所にある。

13.8km地点。一旦林道へ。右へ。

13.8km地点。一旦林道へ出る。表示に従い右へ。

14.0km地点。再び登山道へ。

14km地点。シャクナゲ尾根に向けて、再び登山道へ。

14.5km地点。登山道に入り走れる箇所はない。

14.5km地点。シャクナゲ尾根の登山道は走れる箇所はほとんどない。倒木が多いが、有り難いことに手入れは適度にされている。

14.7km地点。シャクナゲ尾根だけにシャクナゲが多い。

14.7km地点。シャクナゲ尾根だけにシャクナゲが多い。

15.0km地点。張り出した根っこ。雨が降ればこれが滑る。

15km地点。張り出した根っこ。雨が降れば根っこや岩がズルズルと滑る。グリップの効くシューズ選びがポイントになる。

15.0km地点、特に危険な箇所はないが、要所にはトラロープあり。

15km地点、コース上全体に、特に危険な箇所はないが、要所にはトラロープあり。

八ヶ岳らしい美しさ。

八ヶ岳らしい美しさ。

15.5km地点。赤テープを目印に進む。2015年大会では、夜間はこのテープを見逃さないように。大会時は要所にLEDライトが設置された

15.5km地点。

16.0km地点。そろそろコース最高地点。

16km地点。そろそろコース最高地点。

16.2km地点。コース最高地点。ニュウの山頂は踏まず、白樺尾根を下る。

16.3km地点。コース最高地点。ニュウの山頂は踏まず、白樺尾根を下る。樹林帯の中で残念ながら眺望はない。標高2,113m。エイド2~コース最高点間の距離2.9km。累積標高差+683m、-13m。

 後半に続く。


おんたけウルトラ100kでサブ14

2016年7月16、17日、長野県木曽郡王滝村で行われたOSJおんたけウルトラトレイル100kmに出場してきた。今回の目標はサブ14。つまり14時間以内の完走。それはサブ14の達成者のみに与えられる同レースのエリート部門である100マイルへの挑戦権を得ることを意味する。
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2年前、初めて挑んだこのレースでは、延々と続くガレガレの林道で膝を壊してしまった。痛みに耐え抜いての完走だった。100kmウルトラトレイルへの初めての挑戦は悔しさの残る結果だった。その悔しさを糧に昨年のOSJ KOUMI100や今年の野辺山ウルトラマラソン100kmといった超長距離に照準を合わせて、経験を積み重ねてきた。今年、このレースでサブ14を達成して、来年、同レースの100マイルにチャレンジしたいとチーム仲間に公言していた。それは自分に言い訳をしないように覚悟を固めるためでもあった。そんな覚悟でガチで臨んだこのレースだった。

16日午後4時、チームメイトとマイカーで現地入り。会場となる松原スポーツ公園に設置されたスタートゲートを目にする。ようやくここに帰ってきた。2年前のレースを思い出して、熱い思いが込み上げてきた。受付、出店ブースでの買物、装備の準備などで時間を潰す。早々とチームメイトと夕飯を取る。午後8時の100マイルのスタートを見送った後、車中で仮眠を取った。アドレナリンが出ているためか熟睡することはなかった。午後10時半に起床。着替え、トイレ、荷物預けと慌しく行い、開会式と競技説明に臨んだ。1000名を超える群衆の中、スタート位置に比較的近いポジションに滑り込むように並んだ。競技説明では関門距離が変わったことがアナウンスされた。

午前0時、真っ暗闇の中をスタートする。5kmのロードを経て林道に入る。林道なので道幅があるため渋滞はない。この区間の上りでは最大心拍数の80%を前後するペースを維持することを意識した。走りのリズムの合いそうなペーサーを見つけて、適度に距離を取りながら引っ張ってもらう。夜間走のトラップのひとつ林道を横切るラバーに何度か足を引っ掛けて転びそうになる。35km地点の第一関門は4時間30分で通過。序盤で計画に対して22分の貯金。エイドではおにぎり、バナナやパワーバーなどが提供されたがバナナ約半分のみを取った。

第二関門の66km地点に向かう。アップ&ダウンの続くコースの厳しさは変わらない。延々と続くガレた林道。既視感のある幾つものコーナーを回る。これが限りなく繰り返される。見通しが利く所では、延々と続く山麓の林道に蟻のように小さく動いているランナーの姿が見える。あそこまで行くのか、あんな所まで上るのかと挫けそうになる。周りのランナーに合わせるように上りは歩いた。歩きの遅れを取り戻すために下りを飛ばす。これが良くなかった。下りで脚を酷使したことで脚は終わりかけ、心も折れかけていた。おまけに雨が降ってきた。細かい雨ならミストというように軽く捉えることができるが本降りになった。体が冷え始める。辛い、辛いと超ネガティヴモードになり始めていた。泣きたくなる位に疲労困憊していた。こんなんでサブ14出来るのか?折れかけた気持ちを何とか奮い立たせる。何しにお前はここに来たのか?サブ14をやるんだろ!諦めて目標未達で終わらせるのか?自分に負けて悔しくないのか?チームメイトに公言していただろ!応援してくれた人たちにどの面下げて会うのか?ここが頑張り所だろ!諦めるな!何度も自問自答を繰り返した。

第二関門には、8時間58分着。計画に対して15分の貯金。区間タイムは4時間28分。なんとか計画に対して7分遅れでこの区間を凌いだ。ここでスタート時に預けたドロップバッグを受け取ることができる。雨の中、ゆっくりと休むこともできず、急いで補給食や不要となったライトなどをバックパックに入れ替え、携帯していたレインウェアの上着のみを着た。ドロップバッグに入れていたコーラとレッドブルを数口飲んでリフレッシュする。食欲は湧かなかった。カステラなどの固形物はドロップバッグに入れたままにした。代わりに食べやすいウェーダーインゼリーとフルーツゼリーだけを取る。合わせて380kcal超の補給となった。トイレの列待ち中に到着したばかりのトレイル鳥羽のサクさんに出会う。彼もサブ14を目指すラン仲間の1人だ。ラン仲間に会った安堵感からか「脚が終わった。キツイっす!」と思わず、弱音を吐いてしまった。「みんな下りを飛ばし過ぎだよ、それだと足が終わるよね」とサクさんから言われた。全くもってその通り、あなたは正しい。一度ネガティヴな意識に囚われた窮地を脱するには、こうした一言が切っ掛けになる。

残り34km、計画では4時間47分。まだ15分の貯金はあるものの決して安心できるアドバンテージではない。気持ちを切り替える。ここからは上りも走れる限り走り、下りはペースを押さえて走る方法を取ることに決めた。上りを走るといっても足に疲れが溜まり思うように走れないため、あのコーナーのミラーまで走り、その後あの木や岩まで歩こうと決め、まるで短いインターバル走を繰り返しながら上る。これで走りのリズムを取り戻した。下りで足を温存しつつ、オーバーペースとなることなく淡々と次の関門目指して進む。ランナーを何人かパスする。「リズム!リズム!1、2、1、2、右、左、右、左、頑張れ!頑張れ!」と自然と言葉を発していた。少しずつでも前に前にと進むのみ。この区間は最も集中力が高まった。超長距離レースでは必ず復活する時があるが、正にそれがこの区間で起きた。

第三関門の81km地点には、10時間59分着。計画に対して25分まで貯金を増やした。区間タイムは2時間01分。エイドでは特製そうめんをいただいた。甘ったるいジェルを1時間毎に取り続けて、飽きていたので塩っぱい麺汁が美味かった。ここからは上りを2つ経て、後は下りのみとなる。例のインターバル走で進むが先程までの走りに粘りはない。最後の下りには脚はもうほとんど残っていなかった。サブ14の目標達成が見えていたから安心してしまい、完全に集中力も途絶えた。最後のロード区間も走りと歩きを繰り返す。松原スポーツ公園の大きな屋根が見えて来た。もう少しだ。ラスト1kmの表示。軽い上りなのに辛い。それを何とか凌ぎ、遂にフィニッシュを迎えた。リザルトは13時間34分18秒。目標としていた14時間以内の完走をやり遂げた。同レースの100マイルへの挑戦権を得ることができた。ただ、目標を達成した嬉しさよりも苦しさから解放された安堵感の方が大きかった。
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自身2回目のこのレース、今回もやはり辛くて、何度も挫けそうになった。何とか持ち堪えられたのは、サブ14を成し遂げたいという思いをかろうじて切らさなかったからだと思う。目標タイムを目指して、プッシュし続けなければならないのは辛いものがあった。完走時に感じた安堵感も、目標タイムのプレッシャーから解放されたからだと思っている。とは言っても、辛さや苦しさをなんとかして乗り越えていくのが楽しいから、この超長距離の競技にのめり込んでいるんですけどね。さらに鍛え直して、来年は念願の同レースの100マイルにチャレンジします。大会関係者や出場者の皆さん、素敵な思い出をありがとうございました。来年も宜しくお願いいたします。


KOUMI100で夢の100マイラーに

 こんにちは。
 2015年10月10日、11日に行われたOSJ KOUMI100という100マイルレースを完走しました!100マイルレースの完走者の称号、100マイラーに、遂になることができた。夢が叶いました!
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 KOUMI100は、長野県八ヶ岳連峰の麓、小海町の松原湖~稲子湯周辺を舞台とした32kmのコースを5周回する100マイル=160kmのトレイルランのレース。36時間の制限時間。4周回後の128㎞時点に28時間の関門がある。4週目と5周目にペーサーが可能になる。今年が第2回開催。

  コースの核心部は、稲子湯~ニュウへの登山道の700mの登りとコース最高点2100mからの下り区間にある。この区間には、マーキングは十分にあるものの一部に不明瞭な箇所があり、濃霧時などロストしないように注意が必要。本沢温泉入口駐車場エイド~周回のスタート&フィニッシュ地点のスケートセンター管理棟のエイドに向けた3㎞の林道区間も下り基調でスピードが出せるが、ガレた個所もあり、足置きに慎重にならざるを得ないテクニカルな区間である。

 私の総合記録 35:36:51 総合順位47位  男子順位46位  50代男子4位。

  36時間の制限時間ギリギリだった。
  出走者151名、完走者51名と完走率33.8%と、過酷なレースだった。3週目までの展開をみれば、ドロップしていてもおかしくなかった。調子を落とした3週目と大復活を遂げた4週目。はじめての100マイルはドラマチックなレースだった。

 1週目 記録 5:26:18 区間順位113位

 2周目 記録 6:59:52 区間順位127位
 リザルトが出たあとに知ることになったが、1周目、2周目ともに周回毎の区間順位は完走者中、最下位。完走狙いのレースだったので、序盤戦としては順調だった。

 問題の3週目。稲子湯前のエイド②辺りで、軽いハンガーノックになった。原因は、30分に一回の補給が疎かになっていた上に、夜間の寒さで胃腸の消化が悪くなったからだと思う。77kmほどを走り、心身ともに追い込まれていた。あらゆることが面倒になっていた。生命線である補給が疎かになっていたツケだ。ハンガーノックの症状はフラフラするほどの酷い目眩。これでは壁のようなニュウへの登りはとても越えられない。もうこれ以上は無理と思い込んでいた。スケートセンター管理棟のエイドで待つサポーター兼ぺーサーのカトちゃんに電話でアドバイスを求める。電話する直前までは、ここでドロップすると言おうと思っていた。それほどに困窮していた。彼の声を聞いた瞬間にそれを思い止まった。サポートやぺーサーを自分からお願いしておいて、ここでドロップすることを理性が思い止まらせた。エイドで温かい飲み物を貰い、持っているカイロを胃に当てるなどして、様子を見れば良いと的確なアドバイスを受ける。稲子湯の公衆トイレの洋式トイレの便座が温かく、少ないながらも暖が取れたことが幸運だった。トイレの狭い空間で、ゆっくりと時間をかけて十分な補給を取り直し、体制を立て直した。しばらくすると目眩は収まった。前に進むことにした。

 最難関の700mの登りを凌ぐ。ニュウの最高地点に到着。ここではチーム仲間のスースーさんがボラを務めている。短い会話でもチーム仲間の顔を見るだけでも勇気が沸いてくる。しかし、心身的には限界に達していたと思い込んでいた。以降は、ネガティブな思考に支配される。ドロップする言い訳を考え始めていた。

 本沢温泉入口駐車場エイド④を通過。スケートセンター管理棟までの最後の林道区間。前を行くチーム仲間のTさんに追いついた。お互いに声を掛け合う。「3週目まできたから、4週目にも入りたい!」との彼女の力強い言葉に勇気付けられた。残り2kmのロード区間に入り、4週目に入ったトレイル鳥羽の木戸・黒川さんのペアとすれ違う。黒川さんから、「みんな待っているぞ!」の言葉で、完全にポジティブな気持ちに切り替わる。応援してくれる仲間がいるから、結果はどうであれ、絶対にいけるところまで行こう!これまで、ドロップしようとネガティブな気持ちになっていた自分を恥じた。Tさんと並んで、3周目のフィニッシュを迎えた。

 3周目 記録 8:37:19 区間順位106位(完走者中、最下位)

 4週目から待望のぺーサーが可能となる。ぺーサーは、ペース配分、補給、体調管理など、高難度なマルチなタスクを淡々とこなす完走請負人である。ぺーサーのカトちゃんは、会社同僚であり、アウトドアアクティビティの友でもあり、同じRUN OR DIE!!に属するライバルでもある。長年、一緒に時を過してきた気心の知れた、信頼の置ける男でもある。自分は時計を一切見ないことにした。必死にぺーサーの背中を追いかけることに集中する。彼について行けば、必ず完走出来る。いや、ついて行けなければ、絶対に完走は出来ない。3周目の反省から、弱音は一切吐かないと心に固く誓う。自分から弱音を吐いた瞬間に、完走という大きな夢をこの手から逃すような気がしていた。気持ちは戦闘モードに切り替わっていた。疲労を感じないほどにアドレナリンが出ていた。しかし、4週目の関門の28時間までの時間の余裕は一切無かった。2週目も上回るペースで走らなければ、関門突破できない。4週目は時間との厳しい戦いだった。

 スケートセンター管理棟まで、残り5km。下り基調の林道、ガレた岩が多くテクニカルな区間。日曜日の午前ゼロ時過ぎから降り出した雨で林道は川と化していた。足置きに慎重にならざるを得ない。「神山さん!ここで走らなくていつ走るんですか!最後ですよ!」と大声で激が飛ぶ。その言葉でスイッチが入った。完全に戦闘モードに突入。キロ5分を超えるペースで走っていたかもしれない。今、思い出しても、なぜ、あんなスピードで駆けることができたのか、自分でも理解できない。いわゆるゾーンに入っていたのかもしれない。120km以上も駆けてきて、ここまで来たからには絶対に関門突破して、5週目に入りたい。完走したいという気持ちだけだった。28時間の関門をクリアできれば、脚なんか折れたって構わない。全速力で林道を駆け下りる。何かが取り憑いたように、無我夢中だった。残り2kmのロード区間も必死に走り抜いた。関門閉鎖の10分前に4週目を通過。最終ランナーだった。4周目のフィニッシュはスケートセンター管理棟で待っていた仲間に大きな歓声で迎えられる。困難を乗り越えて、帰還した奇跡のヒーローにでもなったようだった。

  残り8時間10分。エイドでの休憩の設定時間は15分。慌ただしく着替えや補給、装備の入れ替えや補充を行う。ここでもランブラーさんをはじめ、サポーターがテキパキと献身的に動いてくれる。自分は座ったまま、目の前に提供される物事の判断をするだけで、あらゆる事がサポートされる。本当にありがたい事だ。すでにスタートから28時間が経過していたが、眠気は全くなかった。

 4周目 記録 6:47:23 区間順位13位

 
 いよいよ、最後の5週目に突入。
 エイドは午前9時5分に出発。残り32kmを7時間55分でゴールすればいい。最終ランナーの宿命として、スイーパー2名がピッタリと私たちの後ろにつく。先ほどの激走の反動で、脚の疲労は限界に達していた。ちょっとした登りも走れなくなった。パワーウォークで進むしかない。行けども、行けども先行するランナーの姿が見えない。出来るだけ早くスイーパーのプレッシャーから開放されたかった。本沢温泉入口前のエイド①の手前で、ようやく先行者を発見し追い抜く。エイド①で休憩していた2、3名のランナーも追い抜き、先に進む。

 鬼門はニュウへの登りと下り。ここを無事に大きな遅延なく通過できれば、ゴールが見えてくる。脚の筋肉痛は耐え難いものになっていた。痛み止めも効かず、飲んでも気休めにしかならない。疲労が蓄積し、4週目のようには走れない。必死にペーサーについていく。関門のことは気にしなかった。目の前のぺーサーに必死についていくことだけを考えていた。ここまで来たからには絶対に完走するんだという気持だけは保ち続けた。必死だった。

 30時間以上も睡眠を取らないと人はどうなるのか?幻聴や幻覚を見ると聞いていた。後ろから追いかけてくるような鈴の音がずっと聞こえていて耳から離れない。何度も後ろを振り返ってしまう。もちろん誰もいない。林の中では、女性グループがワイワイ、ガヤガヤと楽しく談笑している声が聞こえてくる。こんなところに何で人が立っているのかなと思ったら、木や岩だったなんでことも何度もあった。

 鬼門のニュウの登りと下りを無事に突破し、ロード区間へ。ここで係員に「完走おめでとう!」と言われる。まだ、12kmほどを残していたが、時間的には完走が確実なものとなったようだった。最後まで油断はしてはならない。最後のテクニカルな林道区間でどうなるかは分らなかった。足を挫くとか転んで怪我をしないよう慎重に足置きをしながら、林道をこなした。

 最後の2kmのロード区間は少し歩いたが、最後は振り絞るように走った。カトちゃんとともに遂に、ゴールを迎えた。制限時間23分前、記録は35時間36分51秒。長かった自分との戦いに負けずに、走り切ることができた。チームのメンバーからの温かい歓迎を受け、完走の大きな歓喜に包まれた。

 5周目 記録 7:45:59  区間順位21位
 総合記録 35:36:51 総合順位47位 男子順位46位 50代男子4位


 中盤で調子を崩しながらも、それを乗り越えられたのは、サポートしてくれている仲間の存在と懸命に完走を目指す他のランナーに刺激を受けたことが大きかった。レース中に一人で苦しんでいたが、レースは決して一人で走っているわけではなく、仲間の気持ちも背負って走っている。だから限界だと思っても、簡単に諦めてはいけない。自分が限界だと思ったまだまだ先に本当の限界があることも、今回のレースで分ったことだ。自分の夢の実現のためにサポートしてくれている人たちの気持ちに自分の走りで応えなければいけない。最初は自分のために完走するつもりでいた。最後は仲間のためにも絶対に完走するんだという気持ちに変化していた。それが、完走への気持ちが折れることなく持続できた肝だった。
 また、4週目、5週目にカトちゃんが同走してくれたが、的確なサポート、リードがなければ、完走は叶わなかったとも言える。苛酷なレースを完走できたのは、サポーターをはじめ、皆様のお陰です。心から感謝しています。
 
 KOUMI100は、UTMFのような華やかさはないが、それを補って余りあるアットホームな雰囲気のある魅力的な大会だった。今年は167名がエントリー、昨年の倍。来年はさらに人気が出そうな大会になることでしょう。

 最後に、私は2012年からトレイルランをはじめた。その頃は、100マイルのトレイルラン・レースの完走が漠然とした夢だった。100マイルへの挑戦を本気で意識するようになったのは、70km程のロングレースの経験を積んできた2014年から。足掛け3年掛けて、夢を目標に変えてきたことになる。2015年は秋のUTMFかKOUMI100のどちらかに照準を当て、4月のチャレンジ富士五湖ウルトラマラソン100kmを前哨戦としていた。50歳という人生の節目に、100kmのウルトラマラソン完走と100マイルのウルトラトレイル完走という今年の2大目標を達成出来て本当に嬉しい。嬉しさで一杯、感無量です!


天子山地の毛無山

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こんにちは。最近は足繁く、お山に通っています。10月度3回目の山行は朝霧高原からの天子山地。

天子山地は富士山の西方に位置し、山梨と静岡の県境をなす山地。毛無山(1945m)を最高峰に、雨ヶ岳、天子ヶ岳などが南北に連なる。ご存知の通り、その連なる山の一部は日本最高峰の100マイル・トレイルレースUTMFのコースになっている。今回のターゲットは200名山の毛無山。

稜線に上がると、朝霧高原を眼下に目の前に富士山がどカーンと聳え立ち、雄大なこと、この上ない!
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参考までに、コースの概要は以下の通り。道の駅朝霧高原~麓~毛無山登山口~不動の滝見晴台~富士山展望台~毛無山(1945m)~雨ヶ岳(1771m)~端足峠~竜ヶ岳(1485m)~竜ヶ岳登山口~東海自然歩道~割石峠~139号線~道の駅朝霧高原。距離約25㎞、累積標高差1700mの周回コースです。


笠取山・唐松尾山・和名倉山縦走

こんにちは。10月2回目の山行は奥秩父。
多摩川水源域の笠取山、唐松尾山と和名倉山を日帰り縦走してきた。

標高1310mの作場平橋の無料駐車場を起点に、一休坂分岐~笠取小屋~笠取山(1953m)~唐松尾山(2109m)~西御殿岩~山ノ神土~東仙波(2003m)~和名倉山(2036m)~東仙波~山ノ神土~牛王院平~七ッ石尾根~牛王院下~三ノ瀬~作場平へ。約28kmの周回コース。山と高原地図の参考タイムは約17時間。自分の走力で約9時間。
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まずは、笠取山。山頂周辺からは冠雪した富士山をはじめとした遠望が楽しめる。奥秩父主稜の幾重にも重なる山並みを愛でる。富士山の左手の大きな山塊は大菩薩嶺。

笠取山山頂下にある水干(みずひ)という多摩川の一滴が始まる所に立ち寄る。ここから滴る水の雫は一之瀬川、丹波川と名前を変え、奥多摩湖に注ぎ、最後に多摩川と名前を変え、138kmもの長い旅を経て東京湾に注ぐ。

展望のない唐松尾山を下り、西御殿岩に立ち寄る。ここでは360度の絶景が独り占めできた。

山ノ神土から和名倉山を目指して北上する。コースが不明瞭な箇所がいくつかあるが、赤テープを慎重に探しながら進む。危険な箇所はないが、集中力が試され、ドキドキさせられる。山奥深く、ひと気がなくて不気味な感じさえする。山頂は展望はなく、苔むした樹林帯の中。小休止後、来た道を、山ノ神土まで戻る。P1030625
高原状の牛王院平からの七ツ石尾根は樹林帯の走りやすいトレイル。美しい紅葉の中、テンションも高く、牛王院下まで一気に下る。牛王院下から三ノ瀬までは林道走。三ノ瀬から舗装路を作場平の駐車場まで戻った。

週末にも関わらず、出会うハイカーも予想以上に少なく、ほぼ貸し切り状態の山行だった。タイミングが良かっただけかもしれないが・・・。お陰で静かな奥秩父のトレイルをたっぷりと満喫できた!


上信越の深い山 白砂山

こんにちは。10月某日、野反湖を訪れ、白砂山に登ってきた。

野反湖は、上信越国立公園に位置し、周囲12km、標高1513mのダム湖。2000m級の山々に囲まれていて、もともと湿原であったこともありシラネアオイ、レンゲツツジ、ノゾリキスゲの大群落があるなど高山植物の宝庫でもある。10年ほど前、たしかBE‐Pal誌で本当に気持ちいいキャンプ場で日本一にも選ばれたこともある野反湖キャンプ場もある。本当に素敵な場所なんです。

白砂山は、長野県・新潟県・群馬県の三県境、いわゆる上信越の国境にそびえる山。野反湖からは、前衛山に隠れてその姿は見ることはできない深い山です。野反湖ができて登山道が整備され登る人も多くなったようだが、かつては訪れる人も少なく秘峰だったのであろう。標高は2140m。日本二百名山のひとつに数えられる。

当初は野反湖の周りを取り囲む2000m級の山々をぐるーっと一周するプランを完遂するつもりだった。具体的には、野反峠を起点に八間山~白砂山~堂岩山~地蔵山~野反湖ビジターセンター~三壁山~高沢山~エビ山~弁天山を周り、野反峠を終点とする周回コース。実際は、野反湖ビジターセンターからの後半の部分は西側の遊歩道をショー トカット。結果として、コース距離は18.5km。コースタイムはゆっくり走って、歩いて5時間だった。

簡単に山行記を記しておきたい。道中、仮眠を取りながら、深夜のロングドライブ。早朝に野反峠に着いた。辺り一面、ガスに覆われて、眺望は全くなく。落胆させられる。一瞬、マジで引き返そうかと思った。折角だからと、何にも期待もせず、八間山登山口に向かう。この登山口は野反湖で最もポピュラーな登山コース。登り初めて徐々に高度をあげ、振り返ると、雲海に浮かぶ山々が見え、感嘆する。左から浅間山、右手は草津白根山。
P1030563八間山を越え、明るく開けた稜線上の笹原を進む。トレイルは整備されていて、歩きやすい。気持ちよく、稜線を歩く。もちろん走れるところは走る。稜線上から見る白砂山の雄姿。さすがは二百名山。貫禄がある。
P1030566堂岩山の分岐を白砂山へ。猟師ノ沢ノ頭などの小ピークを昇り降りしつつ、大展望の稜線をたっぷりと満喫した。最後の急登を喘ぎながら登りきるw。ここがやっと頂上かと思いきや、あれっ?ニセピーク?これを3回ほど繰り返し、ようやく、白砂山山項に着く。
白砂山頂
白砂山の山頂は360度の大展望で、上信越国境からの眺望を心ゆくまで楽しんだ。

ハイライトはここまで。白砂山山頂からは、来た道を堂岩分岐まで戻り、堂岩山~地蔵峠と樹林帯のトレイルを経て、白砂山登山口に到着。舗装路をダムサイトへ向かい、野反湖ビジターセンターに着く。当初プランではここから三壁山へ登り返し、高沢山~エビ山~弁天山を縦走しようと思っていたが、体調と相談の上、野反湖西側の遊歩道を行くショー トカットを選択。ここからは、6月に開催されたSPA TRAILのコースそのもの。5kmほどのほぼフラットな遊歩道を余韻を楽しみながら野反峠に戻った。野反湖
残念ながら、紅葉の見頃は過ぎてしまったが、稜線上から見るスカイビューの素晴らしさは筆舌に尽くしがたいものがあった。次は、7月のノゾリキスゲの大群生の開花の時期に野反湖を再訪したい。


五百万本の曼珠沙華

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9月末の週末、埼玉県日高市の巾着田の曼珠沙華が見頃の後半と聞き、慌てて見に行ってきた。

曼珠沙華。マンジュシャゲ。
別の名を彼岸花。
秋彼岸の時期に真紅の花を咲かす。

私が巾着田の曼珠沙華の存在を知ったのは2年ほど前。たまたまネットで見かけた真紅の曼珠沙華が群れなして咲き誇る写真に興味を惹かれ、生で見たいと思っていた。今回は見頃の後半で色あせたり、萎んだ花も一部見られたが、遅咲きのポイントではまだまだ見頃といっても良い状態であり、十分満喫できた。思い切って来てみて本当に良かった。
P1030543
ここでは春は桜、菜の花、秋は曼珠沙華、コスモスなどと季節ごとに花々が見頃を迎える。中でも、曼珠沙華の群生は日本有数の規模で、なんと五百万本もある。五百万本と言われてもピンと来ないと思うが、簡単に言えば、数え切れないほどのたくさんの曼珠沙華が咲き誇っているということです。一面が真紅の絨毯を敷き詰めたように、真っ赤っかなんです。マジで美しいの一言。
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コスモスも一面に鮮やかに花を咲かせていて、こちらも見事でした。後方には日和田山(標高305m)。
P1030546日和田山山頂付近から巾着田を見ると、高麗川に沿って、きんちゃくの形に見えることから巾着田と呼ばれるようになったそうだ。確かに丸みを帯び、巾着っぽい。
P1030547副都心線を使えば渋谷から乗換えなしで西武池袋線の飯能駅まで行ける。飯能駅から一駅で最寄り駅の高麗駅。高麗駅から徒歩15分で巾着田です。巾着田に咲く花々の見頃に合わせて、飯能アルプスのトレイルランやトレッキングの前後に立ち寄ってみてはいかがでしょう?


富士山絶景の御坂山地

18日、富士山の絶景が楽しめる御坂山地をトレイルランしてきた!P1050148
御坂山地は、山梨県の河口湖・西湖・精進湖の北側に東西約40kmに連なる山塊。山塊の西端から東端、つまり本栖湖から河口湖までの全山を一日で縦走をしようとすると、バス便が少ないのでプランが組みにくい。そこで、今回は以下のように、河口湖大池公園を起点に河口湖、西湖の山塊をぐるりと周る約50kmのロングコースとした。

具体的には、河口湖大池公園~道の駅かつやま~足和田山(1355m)~三湖台~紅葉台~竜宮洞穴~樹海遊歩道~西湖根場~王岳(1623m)~鬼ヶ岳(1738m)~節刀ヶ岳(1736m)~黒岳(1793m)~御坂山(1596m)~三ツ峠山(1785m)~天上山~河口湖大池公園。
写真時計のバッテリーが途中で切れて、辿ったルートがぐるりと一筆書きでない(笑)
途中までの累積標高差は3333mでした。

山と高原地図のコースタイムは23時間20分。順調なら13時間程度で行けるとみた。調子悪ければエスケープルートもある。

車中泊で寝坊して、午前5時に大池公園をスタート。前半部の八木崎公園~足和田山~紅葉台間はUTMFコースの一部。特に足和田山からは東海自然歩道なので整備されていて気持ちよく走れる。足和田山は富士山の絶景ポイントで、山頂には展望台がある。
足和田山樹海遊歩道はほぼフラットなトレイル。深く静かな独特の雰囲気がある。霊感が強い方ではないが、一人だと静か過ぎてちょっと恐い。
樹海
途中に溶岩が作りだした竜宮洞穴をみる。国の天然記念物。長さ約60メートル、洞穴の気温が非常に低いため、夏でも氷があるらしい。竜宮
根場集落から王岳に登る。ここから御坂山地の縦走が始まる。最初の写真は王岳山頂からの展望。富士山は高度のあるところから眺めた方が、裾野の広がりの雄大さが増す。
鬼ヶ岳鬼ケ岳からは南アルプスの山々の絶景が広がる。
その後、適度にアップダウンのある気持ちの良い稜線を進む。時折見える稜線を眺める。まだまだ先は長い。 
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活動が10時間を超えたころ、疲れがピークに達する。脚の踏ん張りが効かず、登りが辛い。膝も痛み出し、吐き気も。ロングレースの後半にくるあの辛さが体験できる瞬間。これは長時間の活動でないとできない体験。これまでの経験値を元に走り方、休憩、ストレッチなどこれまでの経験値をもとに対処する。辛さをどうにかやり過ごすと、また復活する時が来るから、本当に不思議。
P1050189三ツ峠山は富士山眺望の名所。残念ながら富士山山頂は雲に隠れる。

三ツ峠山から河口湖までは最後の府戸尾根。長いゆるやかなダウンヒル。ハセツネの金比羅尾根もいいがその数倍、走りやすく、高度感もある。スピードを上げるが、膝がまたしても痛み出す。ストレッチで痛みを誤魔化しながらゆっくりとジョグスピードで降りる。夕方6時頃なので、ハイカーも皆無でにコースは貸切。P1050192
途中、夕焼けの御坂山地の稜線と河口湖を望む。辿ってきた長大な稜線を見ると、走り切った達成感に満たされる。もう一息でゴールの河口湖。

最後は夕闇との競争となり、ハンドライトを投入。、午後7時半に河口湖大池公園にようやく帰着。14時間。時間的な辛さよりも日本一の富士山を眺望しながらのトレイルランは充実感満点でした。御坂山地はまた季節を変えて走りたいと思える素晴らしいトレイルでした!


奥武蔵西部・中央部縦走

こんにちは。3日、新緑の奥武蔵西部・中央部の山に行ってきた。

かねてから、武甲山、大持山、武川岳、伊豆ヶ岳など奥武蔵を代表する山々をぐるりと巡りたいと思っていて、プランを温めていた。
奥武蔵コースは「道の駅果樹公園あしがくぼ」を起点に武甲山~小持山~大持山~武川岳~伊豆ケ岳~正丸峠~刈場坂峠~カバ岳~丸山~日向山~起点に戻る周回ルート。奥武蔵中央部以西の主要の山をぐるりと一筆書きで廻る38kmの縦走となった。山と高原地図のコースタイムは17時間のところ休憩含めてたっぷり10時間。

まずは、武甲山。
行こう、行こうと思っていても、なかなか行く機会に恵まれない場所ってないだろうか。私にとって武甲山はそんな場所のひとつだった。
武甲山全体ドーンとした存在感のある山容であるが、山の北側半分は石灰岩の採掘が現在でも行われていて痛々しい姿を見せる。工場
石灰岩の採掘は、大正時代から始まり、高度成長期に増加。そのため、昭和40年頃より急速にその山容を変えてきたそうだ。自国で自給可能な数少ない鉱物資源とはいえ山を愛するものとして残念である。まるで要塞のような石灰岩の採掘工場。
狛犬左一方で、武甲山は山頂に御嶽神社が鎮座する古くからの信仰の山でもある。玄関口の一の鳥居では迫力の狛犬が守る。
P1030045武甲山山頂からは遠く浅間山や榛名山など上州の山々や日光連山まで見渡せる。足下には秩父の街並み。

自然の中で生き生きと咲き誇る草木を見ると、自身の心身に活力がチャージされる。特に新緑の季節は山全体が生き生きと活力に満ちていて、一番好きな季節でもある。山歩きするようになって久しいが、少しずつではあるが自然と草木の名前を覚えるようになった。
カタクリ
これはカタクリ。この球根が片栗粉の原料にされていた。現在はジャガイモが原料に取って代わり、名前だけが残った。バイケイソウバイケイソウの群生。これだけワンサカ生えていると凄い生命感を感じる。

途中の伊豆ヶ岳は、流石に人気の山であり、ゴールデンウィークでもあったことでたくさんのハイカーで賑わっていた。山頂には昼時でもあったこととで30名以上いたかもしれない。それ以外の区間では静かなトレイルと豊かな新緑をたっぷりと満喫できた。稜線 

日向山山頂からの展望。今日、巡ってきた山々の稜線を目で追うときに感じる充実感。今日も楽しかった!

ところで、伊豆ヶ岳から刈場坂峠まで、川越から来ているというひとりのランナーと行動を共にした。話をすると、奥武蔵ウルトラマラソンなど複数のレースに出ていたことがわかり、親近感が沸き、話も弾み、道中とても楽しい時間を過すことができた。○○さん、機会があればまた一緒に走りたいですね。この場を借りてあらためてお礼を言わせてください。楽しいひとときをありがとうございました!

奥武蔵。低山とは言え、山々が幾重にも重なり、適度にアップダウンがある。都内からはちょっと距離があるのが難点ではあるが、また来たいと本気で思った。次は飯能からの奥武蔵ぐるりかな。
完
今回は完走。

 


高水三山、棒ノ嶺 縦走

12月15日、高水三山と棒ノ嶺をトレイルランニングしてきた。

高水三山は奥多摩入門のハイキングコースとして知られているが、これまで何度となく奥多摩山域に通ったのに登る機会がなく、ようやく実現できた。

コース往路は、JR青梅線御岳駅~惣岳山~岩茸石山~黒山~棒ノ嶺へ。
復路は、棒ノ嶺~黒山~岩茸石山~高水山~JR青梅線軍畑駅。
距離にして18.6km。
山と高原地図では、9時間10分のコースタイムに対して5時間4分でした。
高水三山
高水三山とは高水山、岩茸石山、惣岳山を指し、奥多摩の御岳渓谷の北側に位置する。高水山と惣岳山の山頂には、それぞれ常福院、青渭神社奥の院があり、古くからの信仰の山だ。どれも800mに満たない山であるが適度にアップダウンがあり、駅からのアクセスも良く、展望も良いためハイカーに人気がある。
写真は高水山山頂にある荘厳な常福院不動堂。東京都の重要文化財。
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棒ノ嶺は、別名を棒ノ折山。東京と埼玉の境にある標高969mの山。広々とした山頂を持ち、奥武蔵の山々、関東平野の展望が広がる。
P1020983P1020986冬期の澄んだ空気のなか、山頂から遠く関東一円まで見通すことができ、清々しい気分になれた。展望の良い山に登ると心から晴れやかな気持ちになれる。これが味わいたくて、山にきているといっても過言でもない。これも数多くある山の魅力の一つである。1000mに満たない低山であっても、その魅力は変わることはない。
P1020977
澄みきった青空のもと、トレイルランニングですっきり出来た一日でした!