前回トレイルランニングのレースをするキッカケの話をしたのですが、
今回は、私にトレイルランニングを教えてくれた人の話をします。
この人との偶然の再会がなければ、きっとまた別の人生だったのかな?と思うと、
出会いというのは不思議です。
私とトレイルランニングの出会いは、今から約5年前にさかのぼります。
当時私は、子育て支援講師として山梨県内各地で幼児教室を開催する傍ら、
某通信会社でシステムオペレーターの仕事をしていました。
通信の設計ソフトがなかなか複雑で、扱える人がいず、昔からお世話になっていた知人に依頼され、
仕方なくやっていた仕事ですが、子供を生んで3年あまり、周りは赤ちゃんとお母さんばかりだった私にとって
社会と繋がる窓みたいな存在であり、仕事の内容も今までで一番好きな仕事だったかもしれません。
まぁ、ここの会社の思い出話を書き出すと、話は尽きないのでこのへんにして・・・笑
5年前の年末の甲府市丸の内のオフィス。
会議室で協力会社さんを呼んで『1年間おつかれさまでしたー!』と親睦を兼ねて飲む会場での出来事です。
その会議室飲み会で、ものすごい偶然に昔の知り合いに遭遇します。
それがこの人。
小山田隆二さんです。
会社の会議室で再会するもっとずっーと前、まだお互いが独身だった頃、共通の知人と一緒に、何度か遊んだことがあり、当時小山田さんはサッカーをしていたし、私は別の会社で働いていたような、まだ学生だったような・・・どうだったっけ・・・??
とにかく思い出せないぐらい昔の話。
しばらくみんなで一緒に遊んだりしていたけれど、お互い家庭を持つようになって、なんとなく疎遠になり3年以上まったく連絡を取っていなかったので、会社の会議室でばったり再会した時、お互い
「なんでここにいるの?」
と、心底ビックリしたのを、今でも忘れません。
そこで、
「もうサッカーじゃなくてフットサルなんだけど、それも引退して、トレイルランニングをしていこうと思う。」
という話を聞いて、さらにビックリ。
小山田さんといえば、サッカーっていうぐらい、サッカーのイメージしかなく、この人一生サッカーで生きていくんだろうなぁ~と漠然と思っていたので、サッカーをやめる?トレイル?なんだそれ?ブラジルにサッカー留学までした人が?と、再会のビックリ以上に、サッカー引退発言に驚きました。
加えて「山を走りたいんだよー」なんていう彼に何度も驚きつつも、そのときは
「きっとこの人、鍛えるのが好きなんだな・・・」
程度の興味しかありませんでした。
その後、工事現場で会ったり、会議で会ったりするたびに
「山まだ走ってるの?」
「走ってるよ、この間100キロ走った」
「は?100キロ?」
「うん、100キロ」
「えー信じられない」
という会話を繰り返しても、やっぱりこの人鍛えるのが好きなのね・・程度。
トレイルランニングという競技は知ったけど、自分が関わるなんて絶対に無いな・・・と思っていました。
それから約1年。
また小山田さんに「最近どう?相変わらず走ってるの?」と聞くと、以前より楽しそうに話す姿がありました。
ちょっと気になって
「ねぇ、その競技やりたい人って沢山いるの?」
と確認すると、いっぱいいると言うのです。
大会によっては、70キロも走るのに、エントリー開始から15分ぐらいで定員いっぱいになっちゃうレースもあるというのです。
(今思えば、たぶんこれはハセツネのことだと思いますが)
なんで、ただでさえ70キロ走るのも辛いのに、山の中を走らなきゃならないの?
目的は?何が楽しいの?どういうこと?
聞いても聞いても謎は解けない(笑)
でも、大勢の人が、山を走りたくて必死にエントリーしているが、なかなかエントリーできず、残念ながら走れないレースもあるという事実をはじめて知りました。
そこで、ふと思ったわけです。
ここは甲斐の国「山梨県」なわけで、富士山をはじめ、周囲をぐるっと山に囲まれているわけで、山に囲まれてるから産業が発展しないわけで、とにかく山しかないんだから、そんなに走りたいなら、自分で大会やれば?と。
自分で開催すれば絶対出られるじゃん!と。
それを小山田さんに言うと
「あのね、あなたね、そんなに簡単な話じゃないから」
と、当然言うわけなんですが、私は昔から負けず嫌いでして『できない』とか『無理』とか言われると
「そんなんやってみなきゃわからないじゃん」
と思う性格なもので、このときも例外なくそう思い、小山田さんが無理って言うなら、本当に無理かどうかやってやろう!と思ったのです。
おりしも、前回のきっかけの話で書きましたが、なにか山梨でなにか面白いことを・・・と、考えていた時期とも重なり、これはきっと運命だ!と
なんか、頭の中でベルがリンリン鳴って、何かに突き動かされているような感覚でした。
そこで、今まで子育てのイベントはやっていたけれど、大人向けのイベント、しかもスポーツ大会などやったことない私は、まずどこから始めようかな・・・と途方にくれます。
お金も、時間も、人数も莫大にかかる。
でも私はただの主婦。
どっからはじめたら良いのだろう・・・
いま考えるとかなり無謀な考えでしたが(笑)
なぜかその頃、私は絶対に大会が開催できる!と思っていたし、絶対にやってやるんだ!と思っていました。
出来ないとはなぜか思わなかったのです。
そこで、まず自分の知り合いの中で、一番顔が広そうな人のところに相談に行きました。
株式会社柳生のトモオさん(https://www.facebook.com/ryuseikofu)という方で、私の知り合いの中でダントツに顔が広い方でした。
見た目は強面ですが、心優しいかたで、兄のような存在の方です。
まずトレイルランニングの大会を開催したいという話をして、
「どこにどんなふうに話をするのがいいのか?」と
相談すると、1つの異業種懇談会を紹介してくれました。
「NFL(ニューファンデーションリンク)」
(http://nfl-yamanashi.com/)という、会です。
トモオさんは私に
「山梨の若手企業家たちが集まる会が月に1度開催されてるので、そこに来てみんなに話をしてみろ。そうすれば、興味をもった人が話を聞いてくれるかもしれない。
でもお前が本気かどうか、一発でわかるからな、ちゃらちゃらしてたら話なんか聞いてもらえんぞ」
と、厳しい言葉を投げつつも、その会に誘ってくれたのです。
それは行こう!
行かなきゃね!
ここで掴んでこよう!
2011年の冬、異業種懇談会へ初めて参加することになります。
この話はあとでまた書きますね。
いろんなところの社長さんと出会う機会をもらってルンルンな私は、
意気揚々と小山田さんに
「私ねーちょっといろんな業界の人とつながってレースとかまじで開催できるかもよー♪ふふーん♪」
と、報告すると
「そうやって、業界の人とつながるのも大事だけどさぁ、実際やったこともない人に言われても、説得力ないよね。まずはさ、自分がやってみてから言えば?そういうこと」
と、冷静に言われ、チーン・・・現実に戻ります。
そうです、私、この時点でまだトレイルランニングに一切触れてません。
あーーーーー大変。
どうしましょう。
確かにその通り、でもな・・・運動嫌いなんだよな・・・
走るとか無理なんだよな・・・
と、当時の私はトレイルランニングを自分でやる!とはまだ思えませんでした。
なので、まずはトレイルランニングの大会のボランティアスタッフをして、選手や大会の運営を学ぼう!と第一歩を踏み出すことにしました。
ということで、今回はここまで。
次回は、私にトレイルランニングをするキッカケを与えてくれた人についてお話します。
トップランナーのあの方です。
お楽しみに・・・。
2 コメント
前々から感じていたけど、松井さん、文才あるよね^^
とても面白いよ~。今回の小山田さんの表情もいいね!
これからも楽しみにしてまーす!
ふみふみさん
ありがとー。
文才?思ったままに書いてるので、とっ散らかってるよ(笑)
また見に来てね~