さて、引き続き、サブ10なんてとんでもない。
狙うのは15~20時間以内の完走だ!という方向けのお話です。
あくまでも初心者向けの文ですので、初心者じゃない方はスルーしてください。
今回は装備について。
まずはストック(ポール)について。
これ、必須です。
かなり走力がないと、ストックなしでは三頭山も御前山も戦えません(笑)
ストックは第1関門の浅間峠後から使用可能なのですが、本当にこれに支えてもらいました。
なんなら、御前山なんて半分以上寝ながら進んでいたので(笑)
このストックなしでは無理だったと思います。
私はブラックダイヤモンドの「ウルトラディスタンス」を使用しました。
選んだ理由は軽さでした。
一部で、すぐ折れるといったような話があるみたいですけど、今までこのポールであちこち行ってますが、折れそう・・・と思ったようなことはありません。
簡単に組み立てられるので、私のようなズボラ女子にもばっちりです。
つぎに、ザック。
皆さんお悩み度高いのではないでしょうか?
私もずいぶんと悩みました。
でも、もう何年もロングレースの際には、サロモンのこのザックです。
なのでハセツネもこれを使いました。
たくさん入る、出し入れが楽、ポッケがたくさんある、値段がお手頃、丈夫で長持ちなのが理由です。
特に背中から脇にかけてのポッケの部分。
ここにジェルやら携帯やらゴミやら・・・何でもかんでもポンポン入れられるのがいいところ。
メッシュでかなり広がり、けっこうな衝撃でも落ちることはありません。
かなり荷物が増えることはまちがいないので、たくさん入って丈夫なザック、そして出し入れが楽なものを選んだ方が良いと思います。
意外と、荷物の出し入れが面倒で、ストレスになるので。。。
最近どのレースに出ても、選手のザックは
★サロモン
★ウルトラスパイア
★アルティメイトディレクション
を持っている方が多いですね。
私は残念ながらUDはもっていないのでわからないのですが、ウルトラスパイアはけっこう好きです。
同じくポッケが多い、収納しやすい、あと体にフィットしやすいところなんかが好きです。
ウルトラスパイアは、パーツをあれこれ組み合わせると、もっと使い勝手が広がるようで、私の友人がそれについてはブログに書いていたので、ぜひご参考に。
http://afcountry.com/?eid=5026
(A&Fなんばパークス店のブログ)
でもって、次は靴です。
ハセツネなど秋のトレイルランシーズンに合わせてか、各社いろんなシューズを出してくるので、更に悩みが増しますよね。
普段のレースの際は、靴に不安があったとしても、デポバックに予備を入れておいて履き替えるとか、サポートに靴をもらうとか、履き替えることが可能ですが、ハセツネではできません。
なので、自分が一番信用できる靴を履くのが一番です。
昨年度、とにかく悩み、悩み、悩み・・・結局「ウルトララプター」にしました。
ちょっと重いのが難点ですが、しっかり足を守ってくれた、いいお靴です。
ハセツネは特に舗装路が多いわけでもないですし、岩場やガレ場も多いわけではないのですが、バラエティに富んだトレイルが次から次へと出てきますので、足をしっかり守ってくれるような靴の方がいいのかな?なんて思ったりします。
特に、20時間代の人は、足の痛みとの戦いになると思うので、少しでも不安になるような靴はやめたほうが良いと思います。
私は最近、アルトラの「ローンピーク」やサロモンの「センスプロ」を履くことが多いです。
センスプロはたぶん、どんな人が履いても不快感が無い、軽くては履きやすい靴だと思います。
アルトラの靴はどれもつま先部分への圧迫感がないので、甲高バンビロな日本人にピッタリの形で、履いていてストレスがありません。
ちなみに私は、だいたい1cm~1.5cm大きめの靴を履きます。
トレイルランニングをする方は割りと自分のサイズより1~2cm上げる人が多いのですが、私の知っている超速いランナーさんは、ピッタリサイズを選ぶというので、これはやはり、何足か試してみて一番良い靴、サイズ感を選ぶしかないのかも。
当日のウェアについて・・・
なので、吸水速乾に優れたウェアを絶対に選んでください。
どんなに良いシェルをもっていても、下に来ているウェアがびしょ濡れでは意味がありません。
私は以前ブログに書いたのですが、大のodloファンです。
なので、昨年度は上下odloウェア&C3タイツで出ました。
アンダーウェアもodloでした。
アンダーウェアってかなり重要なのです。
私は以前、レース時横っ腹が痛くなって困ってました。
そのときはまだアンダーウェアの重要性に気が付いていずに、着ないときも多かったのですが
結局、汗で冷えてお腹がいたくなっていたんです。
特に、ウェスト部分でとめるタイプのザックを背負ってるときは、汗が必然的にそこにたまるので、無意識にどんどん冷えていたのです。
でも、アンダーウェアを着用するようになってから、そういったトラブルがなくなりました。
それに女性の場合、下着が透けなくて良いとか、いろんな利点がありますね。
それと・・・是非、完走していただきたいですが、もしかしたらリタイアするかもしれませんよね?
ハセツネ、実は完走するのも大変ですが、リタイアするのも大変です。
2012年に私がボランティアスタッフとして配置された、数馬リタイアテントですが、
一番近い西原峠からそのリタイアテントまで徒歩で1時間半程度かかり、自力で下山しなければなりません。
大半の方が西原峠に夜間に到着します。その際すぐ動ければ良いですが、夜間1名で下山はかなり大変で、何名かで束になって下山することになると思います。なので、なかなか動けないと、汗で体はどんどん冷えていきます。
また、リタイアテントに到着しても、搬送バスがすぐ来るとは限りません。
その年は1時間以上バスを待っていた人も大勢いました。
また、くたびれて、すこし座りたい・・そんな時も、しっかり着込まないと、山間部はかなり寒いです。
月夜見でサバイバルシートに包まって横たわっている方がかなりいました。
ということで、吸水速乾に優れたウェア、そして防寒具は必須です。
荷物がどうしても・・・という方はアームを忍ばしておくといいかもしれません。
ウェア類であと重要なのが、靴下。
私、トレイルランニングを始めた頃は、スポーツショップで売ってる3足1,000円とかで走ってました。
でも、やっぱり、いい物は違います。
最近は5本指にピッタリはまるのが気に入って、R×Lソックスをはくことが多いです。
指が自由になる感じと、指の間が蒸れなくてすきです。
装備に書いていいのか分かりませんが・・・
ニューハレテープとサポートタイツについて。
女子が良く履くサポートタイツですが、これは別にどこのメーカーのどれを履いてもそんなに大差ないのかな?なんて思います。
私の場合、トレイルレースで確実に転倒し、膝小僧やスネに消えない傷跡を残すため、それの予防の為に履いてます。
ハセツネの際は、夜間冷えることを予想し、タイツをはきました。
でも、タイツを履くと、テーピングが思うように出来ないので、それが難点・・・
足へのサポートとか、怪我の予防等の為に・・・と思っているなら、ニューハレでしっかりテーピングした方がずっと良いと思います。
膝や太もも、足首、腰や肩にいたるまで、あちこち使えるのがいいところ。
私もすべての大会で、ニューハレテープにかなりお世話になってます。
特にXテープ。
足首をぐきっとやってしまう、あの嫌な感じから開放されます。
それに、レース中うっかりザックの肩の部分が切れてしまった方がいて、その際もニューハレで補強してました。
予断ですが、しょっちゅう転ぶのでタイツにすぐ穴を開けてしまう私は、
タイツの穴隠しにニューハレさんつかってます(笑)
あ、ヘッドライトとハンドライトについてですが、ハセツネでは両方お持ちの方がとっても多かったです。
私も両方持ちました。
ハンドライトはストック使用時には本当に不便なんですけど、足元を照らすのには最適です。
速い方は、ハンドライトを腰やお腹辺りにつけている方もいました。
完走ペースの方なら、どんなライトでも別に大差ありません(笑)
ただ、安い電池は使ってはいけません。
私、ハセツネでケチって、やすい電池にしたら、電池交換を3回もしたのに最終的に電池切れになり、かなり困りました。
そのとき夜明け間近だったのでセーフでしたが・・・
気温が低いと電池の減りも激しくなりますので、ぜひしっかりした、電池にしてください。
とまぁ、装備についてはこんなところでしょうか??
あくまでも、完走を目指す方向けですので、俊足ランナーの方にはあまり意味の無い話ですが(笑)
次回は実際の昨年度のレース中に思ったことを、書きたいと思います。