やっと第3回スリーピークス八ヶ岳トレイルの思い出話も今回で最終回。
話し出せばきりがなくて、
あの時こうだったよね、あの時あーだったよね、なんて思い出話はつきません。
そして、エイド3箇所、分岐誘導45箇所、駐車場、荷物預かり、会場本部テント、救護テント2箇所、運搬車、スイーパー、マーシャル、医療マーシャル、司会、マルシェブース、本部無線・・・
全てにドラマがあったと思います。
そして、そのドラマが、たった1日のことと思えないほど、濃くて熱いドラマなのではないでしょうか?
さて。。。
レースの様子や、大会全体の様子はいろんな人が掲載してくれてます。
MMAブロガーのエマちゃんも【トレラン王国】さんのサイトで掲載してくれたり、
雑誌にも何社か掲載していただきました。
ありがとうございます。
ということで、今回は、無線のお話です。
大会当日、全分岐誘導箇所、エイド、スイーパー、マーシャル、救護スタッフは無線を携帯しています。
なので大会当日、120台もの無線がフル活用されているのです。
各スタッフは、無線で配置完了や選手の通過連絡、けが人等緊急時の連絡を無線で行ないます。
大会によっては無線を使わない大会もあるそうですが、スリーピークスでは使用しています。
それは、私自身が無線を使わない大会のスタッフになった際に、不安になった為です。
無線を持つ理由は色々あるのですが、大きく3つあげられると思います。
1.緊急時の連絡
2.自分自身の現状報告
3.周りの状況の確認
1と2に関しては、携帯で本部に連絡すれば充分な話ですが、
山間部の誘導など、自分と周囲が離れている場合、3の「周りの状況」がわかるかわからないかでは、大きな差があると思います。
トップ選手は今どのあたりにいるのか、最後尾はどのあたりにいるのか、大会は順調に進行できているのかそれがわかれば、たった1人での任務も、安心して迎えられると考えます。
さて、120本の無線連絡を集約するのが、大会スタート会場の三分一湧水館3階にある
「無線本部」
隊長:松山さん
副隊長:田中さん
監督:天之原さん
そして、書記スタッフの4名が、朝6時から無線集約をしています。
「無事到着しました」という連絡もあれば、
「場所がわかりません」という悲痛な連絡だったり。
無線を入れてくるスタッフさんは、急いでいたり、困っているから慌てていたりします。
でも、無線本部は決して慌ててはいけません。
淡々と、どんなときも変わらぬテンションで、変わらぬトーンでの連絡が求められます。
今年の隊長松山さんは1年ぶり2回目の無線隊長。
ゆっくりわかりやすく、落ち着いた口調なので、聞いてる側も安心です。
それと相反しているのが、
『女王様の無線』というネーミングをもらった、私の無線連絡。
そもそも地声が低いので、無線を通して話をするときは声高めに話をしなきゃいけないのですが
なかなか意識しても出来ない。。。
それに、基本私は大会運営全般を取り仕切っているので、無線本部には常駐していません。
しかし、たまに
「松井さん本部(無線)にきてください」
という連絡が入ったり、明らかに無線が混乱しているときだけ、無線本部へ行きます。
なので、私から無線が入るときは、結構ピリピリな場合が多いのです。
今回もけが人の連絡など、神経質に対応したい案件が無線で飛び込んできました。
あまり長い時間、1つの事柄に対し無線を占有できないので、ある一定の段階まで確認したら
直接携帯電話で連絡を取り、全体へ再度結果報告を流すという段取り。
先ほども書いたとおり、無線を入れてくる現場は1秒でも早く、現場対応方法を知りたい。
しかし、無線本部は全体の地図や配置スタッフ、今後の動向など、様々な観点から考えたいので1秒でも多く悩みたい。
うーーーん・・・どうしたもんか・・・
なんて悩んでいると
「今後の指示ください」
なんて、急かされることもしばしば。。。
今回も、悩める無線が入り、
うーーーん・・と悩みながら、
「松井です。○○さん、無線聞こえますか?」
と、指示を出していきます。
出来る限り、誰が、どんな作業をするのか、分かりやすく、簡潔にと思っていると、
あらやだ、私の声とっても不機嫌に聞こえるらしい。。。
「松井さん、怒ってる?もしかしてイラついてる?」
なんて、会話がエイドスタッフの中で出るぐらい。
でもそこは毎年入ってくれるスタッフの方が
「あ、松井さん、これ、いつものテンションだから」
ってフォローを入れてくれているらしいので、ありがたいですね(笑)
今年は、
「今から私が話をしたいので、全無線しばし黙ってください。」
なんて連絡を入れたもんだから、更に凍りついたようですが、皆さんすみません。。。
不機嫌ではないのです。
必死なのでどうぞお許しください。
大会の話はこれにて終了。
ほんと、どうして今年3回目なのに、こんなに色んな事件が勃発するのだろう・・・と思うぐらい、いろんなことが起きました。
それでも、今年も大勢の方に支えていただいて、無事終了いたしました。
みんなの楽しそうな顔や喜ぶ顔を見ると
やっぱり、来年も開催したいな、そのためにがんばりたいな・・・なんて思いますね。
課題は山積みですから、まだまだ来年の話は出来ません。
でも、来年もみんなの笑顔に出会えるように、
1つ1つがんばって行きたいです。