日々めまぐるしく生きていると、うっかり更新が遅れます。
はい、言い訳です笑
さて、古の道で金峰山へ上ったよというお話の続きです。
早朝4:00起床。
身支度や朝ご飯を済ませて、5:30に御室小屋を出発します。
本来の古の道は八幡尾根の方に降りるのですが、三上さんが事前に上ってみたところ、シャクナゲ地獄が半端なかったということで、金峰山~御室小屋のピストンに変更となります。
ということで、テントや荷物はいったん御室小屋に置き去りにしてスタートします。
※三上さんがシャクナゲ地獄と戦った、金峰山古の道レポートは雑誌『Fielder』のVol.24に掲載されていますので、気になる方は是非ご覧ください。
御室小屋をスタートしてすぐ、視界が開け、美しい朝焼けと富士山に出会えました。
何度見ても、このマーブルの空は美しいですね。
さて、ここから山と高原の地図に記載されている通りの岩としゃぐなげの急坂が続きます。
途中、少し岩がぬれていて危なかったので、練習もかねて簡易ハーネスをつけて登ります。
しばらく進むと
「片手回し」
という不思議な岩が出てきます。
金峰山山頂の五条岩もそうですが、この「片手回し」なぜここに?この形?がこんな風に?と不思議な感じ。
しばしこの片手回しの岩に登って、降りて、遊びました。
普段、ボルダリングなど岩登り系をしたことがない私は、登るのに一苦労・・・降りるのにも一苦労(笑)
人生初の垂直降下にビビりつつ、岩遊びをさせていただきました。
この日は風が強く、止まっていると末端から凍ってきそうな天気。
ふと山頂を見上げると、山頂は真っ白。
雪ではありません。
霧氷といって、霧が風や気温低下によって固まったものです。
まるで白い花が咲いたようで、とってもきれい。
だけども霧氷ができるということはそれだけ風が強いということでもあり、
とにかく体感温度は寒い・・・10月初旬でしたが、止まっているときはフリースやダウンを着込むほどでした。
登山開始から、4時間。
9:30am
ようやく山頂到着です。
山頂には、金桜神社奥社を示す、祠と灯篭が。
どちらも何年ごろ作られたものかわかりませんが、明らかに、ヘリコプターが世の中に生まれる前のもの。
つまり、この祠と灯篭を、せっせと背負って運んできたわけです。昔の人の信仰心には、本当に頭が下がる思いです。
実はこれまで何度となく金峰山山頂に登ってきたのに、
五丈岩の裏側に回ったことがなく、金桜神社の祠を見たのは初めて。
信仰の道を歩き、この奥社にお参りすることを目的としていたので、
到着した時は、何とも言えない満足感と充実感に包まれました。
しっかりと手を合わせて、これまでの道のりのご報告と日頃のお礼をしました。
その後、五丈岩の岩陰に隠れて昼食。
とにかくすごい強風で、立ってられません。
瑞牆山をのんびり眺めるとか、美しい霧氷にうっとりしている間もなく、
もちろんご飯をゆっくり食べている間もなく、極寒の頂上から、そそくさと下山です。
帰りは、登ってきた道を地図読みしながら下山。
地図を見て、しっかり地形を確かめながらの下山です。
途中、冷えた体を温めるために、
三上さんお手製のラーメンを頂きます。
なんかこの古の道の旅。。。三上さんが料理上手っていうのもあり、ずっと食べていたような気が・・・。
10:30頃金峰山山頂から下山開始し、途中テントの片付け等ありましたが、
夕方17:00に黒平へ到着し、今回の登山は終了しました。
2日間天気に恵まれ、風は冷たかったけど地図読み、藪漕ぎ、ロープワーク、テント泊、おいしいごはん。どれをとっても贅沢な2日間でした。
こんな贅沢な2日間をガイドしてくれた三上さん。
私のわがままを聞いてくれてガイドツアー企画してくれたSUNDAYのみなさん。
本当にありがとうございました。
さて、次回は古の道第2弾。七人行者岩へ向かうの巻です。
古の道の旅はまだ続きます。