お久しぶりですマツイです。
すっかりご無沙汰している間に
お世話になってる「SUNDAY」が「道がまっすぐ」というお店をOPENしまして
その店長を小山田さんがすることになりまして
私はなんだかんだでバタバタしてまして
ブログがおざなりになりました。
すみません。
毎年この時期といえば、スリーピークス八ヶ岳トレイルの準備に明け暮れているのが恒例なのですが、今年は「道がまっすぐ」の開店準備に明け暮れたり、
そうは言っても36歳。
女のホルモンの壁ですかね?
うっかりホルモンのバランスが崩れて、どうにもならない体調不良と四苦八苦した2ヶ月?3ヶ月を過ごしております。
私のホルモンについてはまた後日・・・
今日は持ち物の話です。
ちょっと昔の話になりますが
レースのレギュレーションを破ったとか破らなかったとか
そういう話で大盛り上がりでしたね。
これ、私の正直な気持ちですが
なんか居心地悪いというか、気持ちが悪いというか・・・
なので、その話題がてんこ盛りの際には一言も発することができませんでした。
今回、私が運営で関わっている
「スリーピークス八ヶ岳トレイル」という大会がいよいよエントリー通知を発送する段階に来ましたので、この機会に「持ち物」について話をしたいと思います。
これまで、スリーピークス八ヶ岳トレイルでは必携品と言って
レースに出るなら必ず持ってもらいたいものは指定していましたが
それを実際に持っているかどうかのチェックは1度もしていません。
それは、トレイルランニングというスポーツが紳士淑女の競技であり
野蛮なスポーツではなく、それを十分認識している方々が参加しているのが大前提であるから、スリーピークス八ヶ岳トレイルという大会が成り立っていると思っていたからです。
それに、持ち物チェックなんて、いい大人が、大会の規定を破って
1gでも削って、人より早く帰ってきたって、そんなのつまらないじゃん。
だったらちゃんんと背負って、胸張ってゴールした方が楽しいじゃん。
でもって、そんな人が集まってるって信じてるし、持ち物チェック自体悲しいじゃん。
的な思いだったので、レギュレーションチェック(持ち物チェック)は行わずにいました。
でもですね・・・
でもですね・・・
でもですね・・・
現在私は「日本トレイルランナーズ協会」という組織に属しておりまして
そこでは、日本全国で開催されている大会がより良くなるためにという目的で
定期的に集まり、会議を行っているのですが、もちろんレースレギュレーションについて話し合うことが数回ありました。
1月に開催したフォーラムでも「必携品」について考える「大会のルールってなんだろう?」というフィールドワークを開催しました。
そいういった活動の中で、選手側に「必携品」の携帯を求めるだけでなく
大会主催者も主催者の責任として「必携品」と「推奨品」を分けて考えるべきであり、
また、必携品と大会が指定したならば、主催者はチェックすべきであるという考え方が、
現段階では一番フェアな考え方だと思いました。
よって・・・(いつも結論まで長くてすみません)
今年度よりスリーピークス八ヶ岳トレイルでは「必携品」と「推奨品」を分け、
かつ、大会期間中に必ず必携品チェックを行います。
そして、そのチェックの際に「必携品」を携帯していないと判明した際には
ゴールタイム(完走時間)に60分加算します。
第4回スリーピークス八ヶ岳トレイルの必携品、推奨品は下記の通りです。
<必携品>装備として必ず携帯するもの
(1)エントリーの際に番号を届け出た携帯電話
大会本部の電話番号(ゼッケン配布時にお知らせします)を登録し、番号非通知にせず充分に充電しておくこと。レース前、レース中に大会本部よりこの携帯電話に緊急連絡をすることがあります(電波が届きにくい場所もあります)
(2)500ml以上の水(スタート時、および各エイドステーション出発時に)
(3)配布されるゼッケン、ICチップ
(4)雨天に備えてフード付きレインジャケットとして機能するもの。
※シームテープの加工がしてあるものが好ましい。
(5)絶対に完走するという強い気持ち。
<推奨装備品>
レースの距離と、山岳地を走り続けるという特殊性を充分認識し、持っていたほうが良いと大会側が判断するものです。推奨品のため、チェックはありません。必要と思われる方はお持ちください。
(1)行動食
(2)ファーストエイドキット(絆創膏、消毒液、痛み止めなど)
(3)手袋(特にOne Pack Line 38kに出場する選手は、危険個所が多い為、手袋の着が望ましい)
(4)エマージェンシーシート
(5)レインパンツ(シームテープの加工がしてあるものが好ましい
(6)携帯トイレ
(7)保険証
ここで皆さんに考えてもらいたいのは、
わーーーい荷物軽くなったー♫
ということではなく、推奨品の意味です。
推奨品は、持っても持たなくてもいい物ではなく
「できる限り持ってもらいたいもの」です。
トレイルランニングというレースは自己責任のスポーツであることは、みなさん十分ご存知であると思います。
でも、誰しも好きで怪我をするわけではないですし、わざと危険な思いをしようとする方はいないと思います。
なにかのアクシデントがあって、どうにもならずに困っている人がいた際に、必携品だけでなく、推奨品を背負っていれば、自分だけでなく、困った誰かを助けることができます。
SHARE THE TRAIL
この言葉は、何も登山者やトレイルランニング以外の方々へ向けた言葉ではありません。
同じ、トレイルランニングを愛する仲間へ、共に楽しもうよという言葉でもあります。
であれば、同じトレイルランニングを愛する仲間が、例えば必携品を持っていなくて
何らかのアクシデントで困っていた際に、
必携品も推奨品も両方持っているあなたは、その人を助けてあげることができます。
持っているから素晴らしい
持っていいないから愚かだ
そんなことではなくて、持っている人は持っていない人に分けてあげれば
みんな同じ幸せを共有することができます。
トレイルランニングはまだまだ未熟なスポーツです。
このスポーツに関わる私たち1人1人が
トレイルランニングを作っていく存在でもあります。
今回私たちはレインウェアを必携品にし、
「※シームテープの加工がしてあるものが好ましい。」
という表現にしました。
実はこの1文を決めるだけで、1時間かかっています。
私は
「シームテープ加工にしているものに限る」という1文にしたかったというのが正直な気持ちです。
スリーピークス八ヶ岳トレイルの特にAttack Line 23kには、トレイルランニングレースに初めて出るという人が沢山来てくれます。
もし、初めてのトレイルランニングのレースとして、スリーピークス八ヶ岳トレイルを選んでくれたのであれば、今後その方がどんなレースに出ても、自信を持って参加できるように、きちんとした装備を整えて欲しいという思いがあったからです。
でも、初めてのレースに参加する方が「シームテープ加工」という言葉が認識できるのか否か、そして認識できない際に、故意ではなく持ってきたものがシームテープ加工していなかった物だった場合、それでもペナルティを課すのか?それは余りにもかわいそうではないか?
そんな議論を実行委員会議で、かなり険悪な雰囲気が漂うまで話をしました。
その中で出た結論というか、一文が
シームテープの加工がしてあるものが好ましい。
という言葉です。
もし、今、このブログを読んで、この言葉がわからなかったら
ぜひお近くのアウトドアショップ、ランニングショップに行って、確認してください。
決して安いものではありません。
でも、今後山と向き合っていくあなたにとってとっても大事なものです。
そして、必携品最後の項目。
これが一番大事なことです。
コースディレクターの小山田隆二さんが
ぜひ加えたいと考えた必携品です。
(5)絶対に完走するという強い気持ち。
これ、これこそが大事なものです。
必ず大会期間中に確認します。
ゲストスタッフの皆さんが、いつ何時選手の方々に問いかけるかわかりません。
さぁ、あと1ヶ月。
練習も準備もラストスパートです。
今年も笑顔で八ヶ岳で皆さんとお会いできるよう
ラストスパート死ぬ気で頑張らなきゃならない時期です。
ホルモンのバランスが崩れて辛いなんて言ってる場合じゃありません(笑)
今日も長文になりましたが
すこしでも思いが伝われば嬉しいです。