UTMFスタートまであと2日。
それぞれ思うことはあると思いますが、私の思いを。
スリーピークスが出来上がる前に、コース整備の仕方を習ったり、マニュアルの相談をしたり、運営の悩みを打ち明けたり、ボランティアのやり方を教わったり、選手として走らせてもらったり、サポートすることの意味を1から考え直す機会をもらったり、、、
とにかく今の私にとってなくてはならない大会。
それがUTMFです。
台風や温帯低気圧や秋の長雨で今年のコースのコンディションは良くないかもしれない。
今日は1日雨で、気温は16度。
立ち止まると汗と雨と寒さでどんどん体温が奪われて行いき、当日の天気を思うと、不安でならない。
マーキングを取り付けるために、手袋を外して進むけど、指先から寒さがどんどん進行して、あっという間に身体が冷えてくる。
選手のみんなは、レインウェアの機能をきちんとテストしてあるのかな?買ったきりたいして手入れしていないレインを持ったりしてないかな?
手袋は?きちんと指先まで保護してくれる手袋を準備出来てるのかな?
水の量は?行動食の量は?防寒対策は??
去年は必携品だったあれこれを、全く準備していない人もいるのでは?
あなたが「ま、いっかー」と思って持たなかった命を守るアイテム。それ、持たなかったからって、本当にタイムが速くなったりしますか?
ぜひ、今一度確認して下さい。
あと2日もあるのだから。
もし、選手に何かあったら、、、
大会の準備をしている人は、大会前から不安で不安で寝られなくなります。
それは『命を預かってる』という思いがあるから。
それは『この大会を楽しみにしてきた人を裏切りたくない』から。
それは『せっかくお金をかけて時間を費やして準備してくれた人を、少しでも長く走らせたい』から。
諦めたくないから。
UTMFは、毎年準備のお手伝いをさせて頂いていたのに、今年は何にもできなくて、ようやく直前の2日間整備とマーキングをさせてもらいました。
昨日は杓子山、今日は鳴沢氷穴をスタートして、精進湖民宿村まで、長いロードを歩き、草を切り、1本1本心を込めてマーキング。
杓子山は新ルートを。
雨天迂回になるから、このコースは使うか使わないかわからない。
でも使うと決まった時、少しでも気持ちよく駆け抜けられるように、1歩1歩気持ちがこもる。
どうか台風に飛ばされませんように、このマーキングが誰かの勇気に繋がりますように、1本1本気持ちをこめて。
たぶん160kmというコースを作るために関わった全ての人が、それぞれの思いを込めて作り上げていたはずです。
怪我をしないようにつけたトラロープも、走りやすくするために刈った草も、スコップで掘り出したトレイルも、走るあなたにとって満足できないかもしれない。
それでも精一杯、あなたが1歩でも前に進めるように、心を込めて作り上げ、考え抜き、準備をしたコースだから、どうかあなたの思うような完走をしてほしい。
トレイルランニングは天候がかなり左右するから、せっかく準備したことが、発揮できない人もいるかもしれない。
それでも、あなたがUTMFに向けて努力し、懸命に走った事実は変わらない。
どうか、1人でも多くの人が笑顔で戻ってきてくれますように。
サポートがいる人もいない人も、あなたを待ってるエイドがあって、あなたを待ってる誘導スタッフがいる。
あなたを暖かく出迎えたい、力強く背中を押したい。
そう思って、選手と同じように戦っているスタッフのことを、どうか忘れないで下さい。
さぁ、UTMFまであと2日。