なんか気が付いたんですけど、いやだいぶ前から気が付いてたんですけど、ゆっくり山を歩くって好きなんですよね、走ることよりも。
で、神社仏閣、石仏、史跡、地層って大好物なんです、昔から。
好きなだけなんで、すごいたくさん知識があるわけじゃないし、もちろん宗教にもはまってないんですけど、
昔の人が、神や仏を信じて、山に石仏や剣を運んだ姿とか想像するだけで、なんて清らかな精神なんだろう・・・と胸が熱くなるんですよね。。。
そんな私がずーーーーーーーーーーーーーーーっと気になっているところ。
それが「大峰奥駈道(おおみねおくがけみち)」です。
奈良(吉野)と和歌山(熊野)を結ぶ修験道で、全長約170km。
あ、これなら行けそうじゃん!って思ったあなた、既に世の中からずれてます。気を付けましょう(笑)
どちらを起点にするか?は宗派によって違いますが、熊野から順番に拝所と呼ばれる場所が75番あります。
そう、170kmの山岳縦走なら、5日頂ければ私レベルでもなんとかなりそうな気配・・・なんですが、猛烈な難点がありまして、この道、山上ケ岳という山を中心とした約17km区間が女人禁制なんですよね。
いやいや、昔は富士山も七面山も女人禁制でしたし、そもそも修験道は女人禁制。
それが時代と共に解かれていったわけですが、この「大峰奥駈道」と相撲の土俵だけは女人禁制をしっかり守っているのです。
それで・・・問題は・・・この山上ヶ岳(さんじょうがたけ)の手前から女人禁制の結界が敷かれているのです。
そしてそもそも、山上ヶ岳を経由する道こそが大峰奥駈道なので、ここを経由できないとなると、あれあれいったいどうしましょう・・・になってしまうわけです。
稲村ケ岳という山が山上ヶ岳のちょうど向かいあたりにありまして、結界こそありませんが、そこは男人禁制の山であったと言われています。
なので、じゃあ稲村ヶ岳を経由して・・・って考えると、現状「山と高原」地図に掲載されている登山道では、大峰奥駈道にはつながらないんです。
でもですね、地形図を見てみると、なんとか行けそうなんですよ。
実際、ヤマレコの軌跡を見てみると、クライマーの方が沢すじに上がっている形跡がしっかりあるのです。
これ、この沢筋使えないと、女性が山上ヶ岳を巻いて縦走するのは、かなり大変そう・・・。
でも行きたいーーー!
もう3年越しぐらいの夢なんで、なんとか2020年までには実現したい・・・。
いやほんと。
「女人禁制だからこそ行く、大峰奥駈道の旅」とか誰か企画してくれないかな?(人任せw)
修験道とか、古の道って、今はあまり使われない廃道だとしても、その息吹というか、たたずまいというか、雰囲気が本当に素敵です。
あぁ、信仰とはこんなにも人を強くされるんだなぁと思ったり、神に祈り仏を敬うというすごくシンプルなことを遂行できる古人の精神に人間としての豊かさを感じます。
先日、山梨と静岡を結ぶ古道「中道往還」の1部を歩いてきましたが、もうほどんど使われなくなったその道の片隅に、そっと微笑む石仏のたたずまいの清らかさたるや、感動の一言でした。
大峰奥駈道を1度でいいから歩きたい。
その為には、もうちょっと地図読みの勉強と、縦走できる体力と、テント泊のスキルを上げなきゃだめですね。
2020年に走破を目指してがんばろう。