スリーピークス八ヶ岳トレイル、レース当日。
その朝を軽い寝坊と共に迎えます。まだ覚えてる、4:12、、4時12分でした。ホントは遅くても3時45分には起きたかった、、、
まー困った(笑)まー慌ただしい(笑)
実行委員の大間と松井さんを叩き起こします。がしかし、みんな頭が回らない(笑)
まずはみんなスタートの三分一湧水に行きそれぞれの活動に動き出します。ボクは無線を持ち出し第一エイド手前のB3という場所にスタッフの配置をしに車を飛ばしました。
お天気は雨は大丈夫そうなもののイマイチ晴れきらない。そんな感じでした。
B3のポジションでしばらく待っているとそこの担当の5人のスタッフが到着します。マニュアルはあるものの実際場所を見るのは全員初めて。とにかくザックリ説明します(笑)ザックリって(笑)まーわかりやすい場所なので良かった。。
この後がボクの本当の仕事です。
スリーピークスの1番のピーク、三ツ頭分岐。その後ずっと下りになりますが最初に開ける場所、前三ツ頭、通称マエミツという場所に向かいます。 この下りの区間はスリーピークスのコースの中でも1番ハイカーさんが多い区間。下りということもあり特に気を使わなければなりません。大会のゲストスタッフ以外にBoomerungメンバー4人と共にガッチリサポート体制をとります。
車の置き場所の第1エイドの観音平、通称キャノンデーラのスタッフにさよならをし足早に向かいます。
三ツ頭分岐に向かう登りの入口A18にベテランのBoomerungポルシェと後に無線で話題となる池ちゃんがいます。
よろしく!いってきます!
張り切って登り始めました。が、が、が、前日のフルチェックの疲労と年齢からくる疲労で明らかに足が進みません(笑)
足が進まない理由がもうひとつ。
お天気です。かなりパッとしない天気。おーーい!なんとか晴れてくれーー!なんて思いで登り続けます。
しばらく登ると異変に気づきます。あれ、、、?、、日が射してる、、、青空が、、
見事な雲海が広がります。
もー泣けた。涙が止まらなかった。
ヘリポート跡から上のスタッフは皆感動の嵐です。よかった!選手達が喜ぶわーーーー、、なんて思ったのも束の間、ボクが前三ツ頭に着くころには思いっきりガスってしまいました。。
やっぱり山はわからない。一瞬に鬼と化します。
前三ツ頭にはボク以外に3人のスタッフ。ガスりやすい場所なので鳴り物も用意してくれてます。前三ツ頭下にBoomerung連携部隊、ゆういっちゃん、ヒロキ、ユージ、ひろかっちゃんの心強いメンバー。
それぞれがポジションについた直後、大会無線が入ります。
トップが上田瑠偉というお知らせ。
え?!速すぎやしやせんか(笑)
尋常ではない速さで反対側の登りをグイグイ登ってきます。
そして間もなくルイがトップで下ってきます。伊豆トレイルジャーニーでのケガ。実は伊豆でルイとボクは同じ部屋、ルイのケガは寝てる時にボクの黄金の左足で蹴ってしまったのではないかと未だに思ってます。
調子が良さそうで良かった!
その後、荒木くん、ソータさん、東さんなどなど続々と選手が続きます。
そんな中HOUDINI FRIENDSヤマケンが踊りながらくる。ランヨーさんが今日のオレどう!?と言いながらくる。更にタチさんが90年代を彷彿させるタチダンスで襲いかかってくる。ハイカーさんが引く。
そして、マイアミの奇跡ならぬマエミツの奇跡として名を刻んだ我等がTDT TOMOさん。そーーりゃーと腕立て伏せをひたすら繰り返します。レース中です。後の情報でどうやら各エイドで腕立て伏せをしたらしいです。普通に走ったら優勝してたことでしょう。
この後も選手にハイカーさん情報やトレイルの足場の悪さをアナウンスし見送り続けます。
後半の方では27人のツアー御一行様が通られたのですが、申し訳ないぐらいに選手の通過に協力して頂き本当に感謝しております。ありがとうございました。
更に言いますと、許可申請を提出する場所の担当の方がこの下りルートを見に来てたらしいのですが、選手のマナー、ゴミもない、本当にハイレベルだと絶賛してたそうです。
これまた選手の皆さん、サポートしてくれたゲストスタッフの方々本当に素晴らしい対応をありがとうございました!
まだまだレースは続きます。
三ツ頭の下りが終わり、天の河原の第2エイドを後にするとここからが本当のスリーピークス。地獄の八ヶ岳横断歩道セクションが始まります。そこの何処かの箇所でロスト騒ぎがあり確認してほしいとの連絡が入ります。マエミツ下はBoomerungの仲間に任せダッシュで下ります。やはり年齢からくる疲労で足が進みません。でも行かなきゃ!
天の河原エイドに到着。エイドリーダー裏山くんや救護で来てくれたマッチと話をしいざ地獄の八ヶ岳横断歩道へ。
このセクションはデジャヴかと思うほどの同じようなアップダウンが続きます。ここのところ連チャンのボクはメンタルもやられまたまた年齢からくる疲労で足が進みません。
でも、ここでも救われます。八ヶ岳横断歩道の各ポジションにいるゲストスタッフの方々に救われます。皆さん口を揃えていいトレイルですね!とか、選手の皆さんキツそうだったけど楽しんでましたよ!とか。。有難い。。。
八ヶ岳横断歩道唯一のエスケープルートがあるC18の津田さん、渡辺さん夫婦チームにいたってはサクランボを出して選手に振舞ってくれてました。ここの位置でのサクランボはその昔、世の女性を虜にしたティファニーのオープンハートぐらいの魅力があります。
まだまだレースは続きます。
年齢からくる疲労のせいで会場の様子やゴールした選手の様子などまったくわかりません。
ロストするとしたらもうあそこしかない!三味線滝という場所があるのですがそこを過ぎた分岐だ!もう年齢からくる疲労で限界に来てますが進みます。
着いたーーー。
けどもーーー
スタッフいるやーーん。。
どうやら本部側でスタッフを手配してくれたようです。
まー、結果的には対応してくれて良かった。
なのでボクは手前のA20という無人の分岐に戻り選手を応援、誘導することにしました。
次の関門までの時間がなくなってきてレースも終盤になります。時間を見て諦めなければ間に合う選手の背中を押します。
皆かなり疲れてる。けどゴールすればいいことあるから!と励まします。
ボクはDNFは好きじゃない。順位関係なく這ってでもゴールしたいタイプ。レースの全貌はスタートからゴールです。ゴールした人はあそこでリタイヤしとけばよかったなんて思う人はまずいません。けれどリタイヤした人は殆どの人が後悔してるのではないでしょうか。どんな理由でも。だから行ってもらいたい、ゴールまで行ってもらいたい、その一心で声をかけます。
結局時間に間に合わなかった選手もいましたがそれは諦めたわけじゃない。最後まで進んだ結果です。次回それ以上進むためには何が必要かいろいろ考えたのではないのでしょうか。
ボクは最後、最終エイドの鐘掛松からマーキングや看板、カラーコーンのチェックを兼ねて走ってゴールに向かいました。
前々日に整備し繋げたA15とA16の間のシングルトラック。選手の皆さんがしっかり踏んでくれた跡が残され緑の中にシングルトラックが綺麗に浮かび上がります。
感動です。
ボクはすべてのルートをなぞりゴールへ戻りました。
まだまだ多くの選手、関係者の方々が待ってくれてた。
第3回スリーピークス八ヶ岳トレイル。
開催までにいろんなことがありましたがDNS、そしてDNFしなくて良かったと心から思いました。
写真が少なくてすみません、しかもひとの写真パクリ気味です(笑)余裕なしでした。
そして23kに参加された皆さん、まったく会えなくて残念でした。初めて走る方もいたから応援したかった、、本当にごめんなさい。
息子です。会場に遊びに来てくれてたみたい。会えなかったけど。
彼が山を走れるようになるまで続けたい。
関係された皆さんが主役でした。
本当にありがとうございました。。