「まぁ、ハードだけど好きなことが出来てるからね。」
スリーピークスで少し話ができた小川壮太くんの言葉です。
ほとんどの方が御存知かとは思いますが壮太くんは今年の3月に教員を退職しプロの道へと進みました。
業界屈指の理論派で純粋に頭がいい。小学生レベルの喩え(笑)壮太くんの講習やイベントは本当に評判がいい。たぶんですが難しそうなことも順序ややり方をしっかり把握してればできるよ的な説明をしてくれるのだろうなと想像します。
その昔、ボクがサッカーをやってた頃チームメイトに教員をしてる仲間がいました。その彼はチーム内でもフィジカルが強く、特に長距離をやるといつもトップ集団でした。その彼が、、、
「同じ学校の先生でとんでもない人がいるんです。いっしょに走ると笑って突き放されるんです。」
えっ!?お前が!?
そんな感じで驚いてたその笑い走り先生が壮太くんだとあとから知ることになります。
その壮太くんと二人きりで走る機会が数年前にありました。
しかも大晦日の走り納め(笑)
壮太くんのホーム大菩薩を経由したスペシャルコースでした。当時のボクは知識や走力も酷いもので、、えー、まー、今も酷いですが(笑)とにかく壮太くんに迷惑かけないようについていくのを目標にスタートしました。
残念ながら早くもその目標は崩れます。進んでは待たせ進んでは待たせ、壮太くんは「あみんじゃねーよ」と言いたかったことでしょう。ごめんなさいと思ってもエスケープもできないので前に進みます。
下ればもう街だーー、、というところで猟犬3匹を連れた猟師さんと会います。
なつっこい3匹の猟犬。ヨシヨシなんてな感じであやして、じゃあそろそろ行こうかと進み始めると、、
ガルルルルルーーー!!ガブッッー!
1匹の猟犬が変貌しボクの左脛の辺に噛みついてきました。とっさに足を引いたのでガッチリ噛まれるのは回避できましたが履いてたロングパンツが、、
ビヨヨヨヨーンと伸び、まるでゆーとぴあ師匠のゴム芸ようだねーーー
なんて噛まれながらも思いました。なんとかかすり傷で済みました。
壮太くんとも伝説だねーなんて笑いながら街に着き、あーなんとか帰ってこれてよかった風にしてると、、
え??と壮太くん。
ん??とボク。
今から登り返すよ、終わりじゃないよ。
… そーずらね!
もうちゃんとした甲州弁も使えません。
三途の河が見え始めたのはここらへんからでした。
フラフラしながら別ルートを登り返しましたが、もう目眩がひどく力が入りません。
そう、パーフェクトハンガーノックです。
初体験でした。
壮太くんごめんなさい、、ボクは来たルートを戻りなさいという指令。壮太くんはそのまま先に進み車を取ってきてくれました。
たまに思い出すこの経験、そしてボクもこの事でトレイルランニングに対しての考え方、取り組み方が大きく変わるまさにターニングポイントとなりました。
特に登り返しの重要性。ボクもBoomerungの仲間に話すのは同じ登りでもスタートからゴールのスパンでどこにくるのかが重要だと。
やはり中盤から後半にかけて出現する登りはキツイ、トレーニングでも終了な雰囲気からもう1回登り返すことをやります。
速くなるため強くなるためはなくはないですが、1番の目的は楽しむため。言い方変えると余裕の走りをするため。余裕というのはおかしいな(笑)気持ちが前にいくため、ポジティブな心でいたいから。
だから体力が必要なんです。
体力があれば絶対楽しめます。
壮太くんからは凄く貴重なことを教えてもらいました。
山梨ローカル番組、山梨スピリッツに出演した壮太くん。
山梨第1号のプロトレイルランナー。
確実に歴史に名を刻み込みます。
ボクらも彼の追いつけない背中を追いかけて走り続けたい。
忙しいとは思うけどまた誘うからねー
壮太くんガーーッツ!!
2 コメント
大晦日(笑)そういえば、大菩薩カチンカチンでしたね。寒すぎる山頂で全身から白いオーラ出しまくりで、ケンオウ状態だったキャップを思い出すわー。猟犬に食われてるしwww
進化し続けるキャップ、その成長速度はポケモン並みですよ。ボクもメガ進化目指して登り返しまくります!
あの凍り方やばかった(笑) 壮太くんの滑り方と転び方凄かったけど再生の速さが人間じゃなかった!
あの日の志は今も変わりません。本当に自分を見つめなおす日になりました。グダグダなおっさんを
連れていってくれてありがとう!いつかまたあのコースいきましょう!そして猟犬に今度は勝つ!