おつかれやまでございます!
UTMFが無事終わりました。
レースの内容すべてが日本最高峰です。
その中でもスタッフの方々。本当に素晴らしかった。もう皆様ご存知だとは思いますが今年はお天気がイマイチで選手もコースに手こずる場面が多かったのではないかと思います。
しかしながら選手はただ走るだけ。。
スタッフの方々はそうはいきません。あの悪天候の中長時間の誘導、エイドでの気遣い、いろんな場面で選手を励ましゴールへ導いてくれました。
本当にありがとうございました。皆さんがいるからUTMFが成り立っているとボクは思っています。
さて、ボクにとって5本目の100マイルとなりましたUTMF。
やっぱり100マイルはいつ走ってもどのセクションでもキツイです(笑)今年は特にキツかったのでは?なんて聞かれましたが、、んーー、、いつもキツイよねやっぱり(笑)なんて思います。
9月25日、13時スタート。
まずボクの最初の目標が達成されます。この反時計回りのコースは2013年の初挑戦の時の回り。晴れやかな気持ちで華やかなスタートに立つ予定が発熱によりそれどこではなかったんです、、、
今年は気持ち良くスタートを切れた!
スタートが後ろ気味になってしまったので渋滞を避けるためギアを入れていきます。最初の山、足和田山はほぼ渋滞なしでパス。順調に進みます。本栖湖の外輪も楽しかった。そして、、、
ボクの中で今回3セクションほど皆手こずるのではないかと思ったとこがあります。
ひとつは雨のため回避した竜ヶ岳の変更したルート。竜ヶ岳を巻いたトラバースしたルートなのですが、これが思いのほか長くてキツイ(笑)竜ヶ岳をいかないから皆さん安心してしまったかも、、
麓に到着。
若干右膝に痛みが出たためテープを巻き直しました。なにせ次はあの天子山地。すべてを完璧にして臨みます。
雪見岳に向かいます。やっぱりヤバイなこの登り(笑)気温も予想以上に高めでした。これにより水の消費が増えるなと早い段階で気づきます。
当たり前にキツイ天子のアップダウン。しかしながらこの日は特に下りが止まらないの巻〜でした。ボクはこのコンディションは嫌いではないのですが初めての経験をします。
横2回転(笑)
なんでもそうですが初物は興奮します。
新ルートの長者ヶ岳からの下りをパスしロードに出ます。
実はキツイのはこれからでした。手こずりセクションPart2です。このロード、下りのみかと思いきやまあまあのアップダウンが続きます。今年のエイドは聖地西富士中ではなくそこから4kほど離れた富士宮という場所。西富士中のイメージがある方は余計に新エイドが遠く感じたのではないのでしょうか。
富士宮にて。2年前のコンビが復活です。松井さんは一生懸命サポートしてくれましたがこのエイドでお願いしてたことをすべて忘れてくれました。アーメン。
そんなことは忘れて次のエイドこどもの国を目指します。
そしてこどもの国ではこんな方々に会いましたよ。
鉄腕アトムみたいなのがボクで真ん中にRBRG桑マン、右にレスキューちーやん。松井さんは一生懸命足元で何かしてます。
なかなか着替えさせてくれません。2015UTMFのルールは厳しいです。
そしてRBRG桑マンに言われます。
「今のところどの選手よりもダントツに元気。」
その言葉を胸にこれまた新エイド富士山資料館に出発!
富士山資料館手前はお花畑〜〜みたいなスゴイ広い広場?を通ります。斬新。とにかく斬新。
富士山資料館ではシューズをチェンジしました。もともとアルトラのパラダイムで通す予定がコンディションが悪いためグリップの精度を考えローンピークでスタートから来たのですが足の裏に疲労感を感じてきてたのでここでパラダイムにチェンジ。
その後疲労感も解消されパラダイムは安定した力を発揮します。
いざ鬼門の太郎坊へ。
なぜ鬼門?昨年太郎坊でぶっ倒れたからです(笑)勝手に倒れて勝手に鬼門にされた太郎坊はいい迷惑!
ある意味1番キツかったルート、手こずりセクションPart3です。
ただ、富士山資料館は下り基調。そこからコース上1番富士山に近い太郎坊に行くわけだから冷静に考えればわかるよねコレ(笑)でも細かいアップダウンもあり太郎坊間近のジャリジャリ部ではこんな状態に。
鬼門の太郎坊クリア!さーー、静岡ラストのすばしりへ。
いよいよ山梨セクションが近づいて参りました。ボクは富士吉田市出身。だから山中湖も忍野も河口湖も完全ホームです。このホーム感は完全にアドバンテージになります。
山中湖きららへはコースが変更となりロードで繋ぐことになりました。レースはレース、何があっても悲観的にならずにベストを尽くす。走れるとこは走る!がひとつの目標でもあります。山中湖のロードはボクにとってはプラスの要素しかありません。
そしてロードを走りきり山中湖きららへ到着。
ここで2人の神が待っていてくれました。
ありがとう。2人の神よ。
サポート松井さんも最終エイドの富士小で待ってるからと。
さーー、いよいよ最後の山場、杓子山へ。
きららを出ると、、、
Boomerung五味くんが待っていてくれました。五味くんは用事があり残念ながらここでおさらば。
その五味くんが、、
最後までいられなくてすみません。と。
そして熱い涙が。
そしてボクも涙が流れます。
絶対ゴールするから!!
進みます。振り向くと涙が出てしまうので振り向かない。進みます。まだ終わってない。行くぞ!気合いを入れ直す。
石割山を越え二十曲りエイドで背中を押してもらい杓子のテッペンに向かいます。
もうわかりきってるこのルート。我慢の登り。そして夏に一緒に頑張ってきた仲間に心の中で吠える。
ボンチやツルガトヤの方がよっぽどキツイぞみんな!!
努力はやはり心の支えになることを杓子の登りで思いっきり感じます。
そして杓子山ピーク。
ここからの下りはケダモノになれました。ケモノではありません。無心で走り続けます。走れる喜びを感じたなんとも言えない時間でした。
最終エイド富士小に到着。
10分ぐらいで出発です。
ラストひと山。ラストひと山。ラストひと山。
ん?ラストひと山を繰り返す男性が、、、
おーふ、鏑木さんではありませんか!
ラストひと山。まだ繰り返します。
鏑木さんと原辰徳を彷彿させるグータッチをさせていただきました。
松井さんともゴールで。と最後の握手を交わします。
霜山ルート。なかなか体にこたえますが進む。止まらない。進む。
霜山分岐に到着し稜線を下ります。7月に参加したおんたけ100k、最後の下り10kが走れなかった。ボクの中では地味にそれが引っかかっていた。最後はしっかり走りたい。そんな思いで準備してきました。河口湖が見えて来た。ホテルの灯りが綺麗だな。走り続ける。意識が飛びそうなくらい飛ばしました。河口湖大橋を渡りゴール手前に松井さんが迎えに来てくれました。
ありがとう。
そしてゴール。ゴール後の記憶があまりありません。
課題なんてものはいつだってあるものですが、今の自分の持ってる力を出し切れたのは初めてかもしれません。
それは松井さんのサポートやBoomerungの仲間、応援してくれたたくさんの方々、、
そして家族の協力。
皆様のおかげで走りきることができました。
本当にありがとうございました。
今日から6本目の100マイルに向けて走り始めました。秋の風が気持ち良かったな。