決戦は金曜日でした。
青梅ターキー。青梅高水のルートを3往復するお三度参りな練習会。周回100マイルレースのHURTに出る人達の対策練でもあります。スタートとゴールは青梅鉄道公園、常福院を折返す約22kを3セット走ります。
12月4日22時スタート、5日12時のゴール予定。
青梅鉄道公園に猛者が集まってきました。そして一台の車が到着。今回ボクを誘ってくれたtomoさんです。車から降りて一言。
リューG、ここまで来れば完走したも同然です。いや、完走です。おめでとう。
スタート15分前、いつもよりかなり早い段階でこの言葉が出ました。
寒空の中、そして夜通し走るので人5倍汗かきのボクは汗冷えが課題になります。ウェアリングもウンチリングも気にしなければなりません。
そしてスタート。今回は14名の頭のおかしい人達が真っ暗の中元気に走り出しました。
まずはファーストターキー。
青梅高水のコースはTDTでも走ってるのでコースの感じや体にかかる負荷はなんとなくわかります。自分のために走るのですが基本みんなで進むため周りの方々に迷惑かけないよう食らいついていきます。
本当に今回は凄いメンバー。レースであれば上位入賞をする方ばかり。チーム100マイルだったりチーム100マイルだったりそれにチーム100マイルだったり。海外も全員が経験してる。ボクも海外は四国のみ。
そんなこんなんでファーストターキー最初のボンバエ峠またの名を榎峠に到着。エノキッボンバエッ!という内訳です。この後3段ロケッツと言われる急登を登り常福院へ。
いやー、頑張りましたね。完走おめでとうございます。
tomoさんです。
暗闇の中復路を走り青梅鉄道公園に到着。
30分ほど休憩を取りセカンドターキーへ走り出します。
あれ?、、セカンドターキーの方がペースが速い。ファーストターキーはアップということなんすね。
夜中の3時は相変わらず真っ暗。少しずつ疲労が出てくる2本目でもみんなグイグイ走ります。そしてなによりも明るく決してネガティヴなことだったり弱音は吐きません。人間としての強さを感じます。
2度目の常福院へ到着。
おめでとうございます。見事完走しましたね。
tomoさんです。
セカンドの復路。ここでISOさんの奥様のチエコちゃんと少し話しながら走ります。チエコちゃんとは今年はいろんなとこで一緒に走りました。どうやらHURTが当選したらしいのですがいろんな事情があり走ることが出来なくなってしまったみたい、、、だからこの青梅ターキーが私にとってのHURTなんだと言って家を出てきたそうです。
ただの練習会なのですがやっぱりそれぞれいろんな思いがあります。
そして徐々に夜が明けてきた。朝焼けがハンパなく素晴らしい。これだけでも得した気分になります。この時間tomoさんと走り開けた場所に出ます。青梅のコースは何箇所か開けた場所があり都内の方が見えたりします。
リューGあの山が筑波山です。
そんなとこまで見えるんですね。とボク。
tomoさんの後ろをまた走り始めます。
しばらくしてtomoさんに聞きたいことがあり走りながら声を掛けます。
リューG:「tomoさん」
tomo:「筑波山です!」
リューG:「to…」
tomo:「筑波山です!」
リューG:息を吸う
tomo:「筑波山です!」
そして完全な朝を迎えます。ここで不思議な出来事が。
夜間走では迷わなかったコースが朝になり目に見えるようになったら続々とロストし始めました(笑)やっぱり暗いと精神が研ぎ澄まされるのでしょうか。皆さんもこの感じ気をつけましょう。
2度目の青梅鉄道公園に到着。セカンドターキー終了。
いよいよ顔もブスになってきました。
いざラストターキーへ!
猛者は3本目でも容赦なく走り続けます。眩しすぎる太陽の光を浴びパワーを貰います。
キツイながらも夜と昼間とではコースの印象が違うので変なストレスもありません。
合計9段ロケッツもクリアし最後の常福院へ到着。
終わりましたね。やりましたね。
tomoさんです。
不眠とは思えないくらい皆さん爽やか。金曜日の昼間は仕事をしてきてるのである意味100マイルレースのような状態です。俺ブスー、ブスー。
さぁー、あとは戻るだけだ。横着で弱いボクはここからエンジンがかかります。
そして途中でtomoさんに呼び止められます。
リューG、あの山が筑波山です。
そんなとこまで見えるんですね。とボク。
青梅ターキーコンプリート。
精神も肉体もギリギリでしたが一緒に走ってくれた皆さんのおかげでなんとかかんとかゴール出来ました。この猛者達は知っている。ゴールがどのくらいの価値があるのかを。ボクは肌でそれを感じました。もっともっと楽しく走りたい、その為には強くならなければなりません。
部屋とYシャツと私のフレーズに合います。
恥ずかしい方はお風呂で口ずさんでみてください。