おつかれやまでございます!
只今展示会に向かうバスの中。中央高速バス、久々に乗りました。昔は東京に行く時は頻繁に中央高速バスを使用しサッカー観戦の時なんかは道中テンションハイマックスだったのを思い出します。
まずは、、、
本当に遅くなり大変失礼いたしました。
第4回スリーピークス八ヶ岳トレイルに参加してくれた皆様、本当にありがとうございました。
まだいろんなことがあり「無事」という言葉を使うことが出来ません。けれどもあの空間にたくさんの笑顔が弾けたのは事実です。お天気も味方をしてくれて本当に最高でした。
例年通りボクはずっと山の中だったわけですが(笑)スタッフ実行委員で役割が違うので大変さの度合いはギャップがありますが、ハイカーさんの対応に対してボクは今年ほど気持ちが楽だった、、というか楽になったと言う方が正しいかな、安心感で溢れておりました。
もちろんスタッフの皆さんの丁寧な対応、ランナーの皆さんの意識の高さ。しかも完璧でした。
これは間違いありません。
これとは別にボクを支えてくれたイレギュラーな言葉がありました。
ボクは前三ツ頭という場所にいました。そこは三ツ頭分岐から下り始めて1番最初に開けるところです。
選手はまだ来ない。
しばらくして1人のハイカーさんがポールを使い足早に下りてきました。明らかに走ってます。
急いでる方に近寄り話しかけるのは微妙だという気持ちと、もしかして大会のことを知って急がせてしまってる??
いろんな気持ちが入り混じりましたがとにかく言葉をかけなければ、、、
「お騒がせをして申し訳ありません」
ハイカーさんは走りをやめません。しかし、表情が緩んだ。
ハイカーさんは笑顔で「いやー、のぞみに追いかけられるこだまの気持ちがよくわかるよ。大丈夫。大丈夫。」
え??一瞬意味がわかりませんでしたがこの言葉に深い意味が隠されている。
もう胸が熱くなりました。
大会終了後しばらくして松井さんにこのことを話しました。
松井さんが、、え?っと。
もしかしたらその方から大会側にメールが来てると。
「配慮に感謝」という題名です。
以下が実際の文章となります。
スリーピークス八ヶ岳トレイル
実行委員会の皆様へ
大会が無事終了されたころかと推察いたします。
申し遅れましたが本日 小泉口より三ツ頭→権現岳→三ツ頭→前三ツ頭→天女山という
ルートをたどりました「登山者」の、、、、、と申します。
スリーピークス八ヶ岳トレイルのことは以前から知っておりましたが
具体的な日程までは把握しておらず
しかも本日は 飯盛山→横尾山→信州峠という登山を計画しておりましたが
朝4時の時点で八ヶ岳に雲がかかっていなかったので急きょ権現岳に登ったという事情がございました。
その結果三ツ頭付近の小泉道・大泉道の分岐のところでスタッフ方に声をかけていただき
本日のコースを把握しました、あえて小泉口に戻らず、
天女山方面へむかってなんとか先頭ランナーに追いつかれないようと
気合を入れて下山したしだいです。
結果分岐から天女山まで1時間10分で下山でき、
自己新記録となりました。
のぞみに追われるこだまの気分がよくわかりました(笑)
こういうときはむしろ自己鍛錬のチャンスと考え下山しておりました。
ところでスタッフの皆様には
途中激励の言葉もいただき、
また「ご迷惑をおかけし申し訳ない」
と何度か謝罪の言葉をいただきました。
この皆様の登山者への温かいご配慮に
感謝を申し上げる次第です。
ただ、その裏には
・トレイルランと登山の共存という課題(難しさ?場合によっては確執?)があるのなか?
と同時に推察いたしました。
私個人の意見では
山といっても登山者だけのものではないですし、
トレイルランと登山どっちが環境負荷が高いのか?
トレイルランナーと登山者のマナーは?
などという議論を始めたらおそらく結論はでないと思います。
(おそらく感情論になって終わりではないでしょうか?)
マナー・環境負荷・オーバーユースの問題は
今後、トレイルランナー・登山者だけでなく
社会全体でコンセンサス・許容範囲を模索していくべきテーマと考えます。
ただこの閉塞した時代ですと
「誰かを悪者にするにが一番簡単で楽であり」
また人間とはとかく
「易きに流れやすい悲しい生き物」
でございます。
今後ともクリアすべき課題が多いかと思われますが
お互いうまく共存できる状態を生み出せることを願っております。
重ねまして本日はお疲れさまでございました。
以上がメールの内容です。
ボクはボクのちっぽけな器と存在や考え方をインステップで蹴り飛ばされたような気持ちになりました。
こんな方がいるのだと、世間で叩かれているトレイルランナーをハイカーさんが客観的に見てくれてます。
「易きに流れやすい悲しい生き物」
本当にそうだと思いました。
前三ツ頭です。
この山に登れて皆純粋に感謝と感動をする場所。
トレイルランナーもハイカーもすべての方々の目に映る素晴らしい景色。
SHARE THE TRAIL.
来年もまたここでお会いしましょう。