リオ五輪の影響でしょう。
まーー暑い。ボクの必殺の通勤ランも救急車を呼ばれるまでそう遠い日ではない気がします。
そんな暑い中、先週の土日に甲府駅北口のよっちゃばれ広場でYBSという山梨のローカルテレビ局のイベントが行われました。
Facebookにもアップしましたがボクと同じ大学でいっしょにボールを追いかけたワッキーこと脇田がそのイベントに仕事で来てました。会えた時間は少しでしたが元気な姿を生で見れてなんか、、まったく泣けないんですけど(笑)安心はしました。
なーのーでーーー
せっかくなのでペナルティの2人との思い出話をしようかなと(笑)
ツッコミのヒデはボクと同級生。脇田はひとつ下。2人は千葉でサッカーの名門市立船橋の先輩後輩でもあります。ヒデはボクらが高校2年生の時、お正月の選手権で準優勝してます。ヒデはレギュラーでバリバリでした。そのバリバリのヒデをボクはスタンドでバリバリ見ていた(笑)本当に違う世界の人間に見えました。
脇田は高校3年生の時にやはりお正月の選手権で当時最強と言われた清水商業と準々決勝で死闘を繰り広げました。脇田はFWでしたが皆様ご存知の通り身体能力がすこぶる高いのでこの試合に関しては清水商業の司令塔、現ジュビロ磐田の監督の名波氏のマンマークをし見事封じ込みました。
2人ともサッカーの実績は申し分ないのです。
川浜高校級の無名の弱体高校出身のボクは本当に奇跡でこの2人と出会うことになりました。
ヒデは、、、ボクも現在44歳ですが未だに彼を越える「おもしろい人間」には出会ってません。衝撃的に頭の回転が速く言うことが天才的でした。ボクら同級生はかなりヒデに影響されおもしろくなければいけないという厳しい環境の中で成長していきました。サッカーよりもこちらの方がプレッシャーがありました。
毎年やっている大学サッカー部同級生の集まり。五反田にあるヒデのお店。年に1回は必ず集合してきました。みんなそれぞれの道で頑張ってます。
大学3年生ぐらいの時でした。合コンの帰りにみんなバラバラになり終電もなくなってしまいました。ボクはたまたまヒデといっしょで歩いて行けるとこまで行こうということになり、、、で、、現行犯でもないし20年以上前のことなのでリアルに話しますが小田急線の線路を歩いて帰りました(笑)
スタンドバイミー系の中ヒデがボクに言いました。「リュージ、お前おもしろいからいっしょにお笑いやろーぜ。」
「おーー、やろーぜ!」
何も考えてないバカ学生でした。
結局歩きは豪徳寺駅で断念。ツアー会社の案内書とかを下に敷きホームに寝転びました。
「コンビ名どーすっか?」
バカヤローな話はまだ続いてます。
出た答えが「豪徳寺でいいべ。」
バカすぎる、恥ずかしすぎる。
…
4年生になり周りもほぼ就職先も決まる中ヒデは何も決まってませんでした。
ボクもなんとかサッカーをする場は決まったのですがプロ契約はできなかったので仕事を探さなければいけない状況でした。
そんな中、、、ヒデから正式なオファーが来ます。
「リュージ、吉本のコンテスト受けないか?」
マジなんだ、こいつマジなんだ、、、
豪徳寺は本気だったのか。
ただボクはサッカーを続けていく気持ちは固まってます。
その旨を話すと、、、
「1度ネタの練習してくれ。」
まーー1度ならいいかと寮の筋トレ室で夜中に練習しました。
髭剃りを使ったネタです。そしてボクは確信しました。
面白すぎて笑ってムリ(笑)
ボクに才能はなかった。ヒデにはやっぱりムリだと伝えました。
諦めなかったヒデはその後1週間、夜中同じ時間にボクのベッドに来てこう呟き続けました。
「サッカーナンカヤメチマエー、サッカーナンカヤメチマエー」
低音で呟き続きます。聞いたことない低音です。
しばらく時間は流れヒデが相方を決めたという事を仲間から聞きます。
膝の故障からサッカー部を辞めてしまった脇田でした。
同級生一同、同じ事を思いました。
「2人ならいける。」
…
その脇田。ボクは純粋に仲が良かった。
後輩なのにボクのサッカーを褒めてくれてた。
「リューくんは何か、何かもう一つ手に入れることができれば伸びる」
コーチのような言いっぷり。けど、嬉しかった。
ボクは4年生になる4月にブラジル留学をすることが決まりました。夢にまで見たブラジル。
旅立つ前日脇田の部屋に泊めてもらいました。脇田はサッカー部を辞めてからタイなどに旅していたので慣れてるところで空港まで連れて行ってくれと頼んだのです。
部屋に遊びに来た人を写真撮ってるみたいでボクも撮ってもらった。
当時はポラロイド。一言書きなさいと言われ書きました。
やってやる!!
と。
翌日2人で空港に向かい、脇田に見送られ飛行機へ。すると脇田が手紙をくれました。
「飛行機の中で見てね。」
ワキ、ありがとね。
機内、飛び立つ前に脇田の手紙を開きました。
1万円札が1枚と手紙が1枚。
リューくんへ
いよいよ夢が叶う時がきたね。僕は信じて進めば叶わない夢はないと思ってます。リューくんらしく頑張ってください!
お金は女とやるためじゃないよ。何か美味しいものでも食べてね。
親友ワキ。
涙が止まらない。
初めての飛行機の中、心で何度もありがとうと繰り返しました。
…
芸能界という厳しい世界で体を張って頑張る脇田を見るたびにあの手紙を思い出します。
お前には変顔しかない。ブレずに頑張れ!
ずっと応援してます。