先週末、おんたけウルトラトレイル無事終了いたしました。
まずはあの広大なフィールドで運営に関わった皆様本当に大変な業務お疲れ様でした。
そして、ありがとうございました。
さて、、
えーー、、、さてさて、、
肝心のレースですが…
終始ヘロヘロのペロペロな状況でした(笑)
7月16日、夜8時に王滝村の松原スポーツ公園を100mileはスタートします。
出走人数は確かではありませんが、ザッと150人ぐらいでしょうか。レースとしてはかなりの少人数です。
コースはほぼ林道、ガレてるところも多くテクニカルでワイルドな路面。100mileは160kなので100kのコースに20kのループが3ヶ所設けられている感じのコース設定です。
スタート後ロードを数キロ走り徐々に登りになります。路面が不整地になると本格的なおんたけウルトラトレイルの始まりです。
第一関門は52k先、その前に43k先のウォーターステーションを目指します。
皆様もうお気づきのことでしょう。
そうです、43k先まで水がないのです(笑)ただ、夜間走行ということもあり水はある程度抑えられるのかなと予想します。それにおんたけのコース上には沢が点在しているのでなんとかな、、、なって欲しい!(笑)
まずは淡々と走り続けます。
ループ1。本コースと同じような雰囲気。ループ通過は途中に待機しているスタッフの方がゼッケンにチェックを入れてくれます。記念の1つ目のチェックを頂き同じペースで走り続けます。
周りはもちろん真っ暗だしここのセクションは特徴があまりない為こんなことを思い始めることに。
「もうループは抜けたのか?」
(笑)
チェックをして頂いた場所が合流地点だったのかな?
よくわからないまま闇を進み続けます。
そして最初の小エイド、ウォーターステーションに到着。水を満タンにし第一関門を目指します。ここからはひたすら登り。林道なので走ったり歩いたりの繰り返し。
第一関門は4時が閉門です。スタートから8時間。うっすらですがここらへんで制限時間がタイトなことに気付き始めます。
第一関門に2時45分ぐらいに到着。
あれ?あれれ?
まったく時間に余裕がないよコレ(笑)
時間に余裕もなければ考える余裕もない為、とにかく第2ループに進みます。
第2ループは1度下りロードを走るという噂。
林道を下りきりロードに出ます。時間を詰めたい一心で走り続けますがとにかくこのロードが長い(笑)そして前後に人もいないので怖い(笑)
しかしながら本当に怖かったのはこの先でした。
真っ暗なトンネルです。
やば、、、マジ怖い、、スタッッッフーーー、スタッッッフーーーー!
心の中で叫びます。
誰かいてーー誰かいてーーー!誰かいてちょーーだい!
でも誰かいたらそれもそれで怖い。
皆通るんだと自分に言い聞かし前へ進みます。
…
2つのトンネルが終了しました。
…
良かった、、、
本当に怖かった、、、
フゥーーー。
フーゥーーー。
Ooohーーー。
Ooohきっと来るーーーきっと来るーー季節は白ーくーーー
3つ目のトンネル登場!しかもとびきり怖そうなやつ。
えーーーーーーーーっっ!!!!
前後はもちろん誰もおりまーーせんっ!お見事!
スタッッッフーーースタッッッフーーーー
ヲンタケヤバイ、ヲンタケヤバイーー
皆通るんだと自分に言い聞かし前へ進みますパートⅡ。
楽しい事、そうだ!楽しい歌を歌いながら行くよ。んーーー
んーーー
うーーー
Ooohきっと来るーーーきっと来るーー季節は白ーくーーー
どうしても貞子さんのテーマソングが出てきてしまう。
ちなみに、「来ーる、きっと来るーー」ではなく「Oooh、きっと来るー」なんですよね。
…どーでもいい!どーでもいい、
なんとか貞子トンネルを通過。そして長いロードも終わり林道を登り返します。本ルート合流前に明るくなって来たのでヘッドライトを外しました。ボクはレースの朝が好きでなんかパワーが出てきます。
そして本ルート合流。
100kの選手が頑張ってます。
しばらくすると、、、松井さん発見。レース前は溜息だったりロカビリーだったりだったので頑張ってる姿に安心しました。
第二関門もなんとか通過。お尻には相変わらず火がついてる状況です。
しばらくして雨が降ってきました。
なかなか気持ちいいなーなんて思いながら進むと小エイド発見。水を補充し更に進みます。雨も降ったり止んだり。
いよいよTHEおんたけと言われるルートに入っていきます。火星のようなガレた、それでいてずっと同じような雰囲気のルート。でもなんか憎めないヤツ。なんでだろ?
走っていて不思議な気持ちになります。キツイんだけどなんか憎めない。
ようやく第三関門に辿り着きました。
このドロップバックポイントで真っ先にしたかったこと。それはシューズの交換でした。
今回シューズはアルトラではなく初めてHOKAを着用。
チャレンジャー2です。
おんたけのコースには合っていてガレた下りもガンガン行けました。全体的には良かったのですが途中から左足外側のくるぶしが当たり始め激痛との戦いになってしまった為もう引退寸前のアルトラのローンピークにチェンジしました。
チャレンジャー2は5kしか慣らしてなかったので履き込めば大丈夫かなと。いいシューズでした。
第三関門で100k越え。まだまだ先は長い。雨も強くなってきました。
次の第四関門の制限時間は14時。その第四関門をクリアすれば後はゴールを目指すだけです。ただ相変わらずの時間との戦い。そして走りながらこんなことを思い始めます。
「今回ばかりは無理かもしれない。」
それは自分自身のコンディションが理由です。
走ることは続けてきたのですがここ数ヶ月追い込むようなトレーニングを一切していませんでした。長い距離も走ったわけでもなく膝に手をつくようなトレーニングもしてない。
当たり前の結果です。
耐えることは出来るけど走ることができない。
そんなところでしょうか。。
ただ要素はネガティブですがメンタルはむしろポジティブでした。
「次に繋げるいい課題ができた。」
やればできる。やればもっとできる。すべて自分次第。
ガレた足元を見ながら呪文のように唱えます。
そして第四関門もなんとかクリア。
100kでいう最後の山に臨みます。ここは昨年走りきれなかったところ。なんとか強い気持ちでいきたい、、、がしかし弱い自分が出てしまう。
その時スパトレイルで最後まで諦めなかった仲間とのことを思い出します。その仲間は終了10分前にゴールに飛び込んだ。諦めず突き進んだ。
行かなきゃ。
まだまだ終わってない。
膝が砕けそうだったけど砕けたらそれはそれでしょうがない。諦めたら絶対に後悔する。
行くぞ。
約133k地点の小エイドに到着。最後のループ、第3ループの入口です。
ここですでに15時。ゴールに20時までに着かなければなりません。5時間で約27kを進む。
第3ループは超絶な登り返しセクションです。ここは本当に凄かった。どこまで続くのだろうと思った。だけどここまで来たら死んでもゴールしたいという気持ち、その気持ちだけで突き進みました。
そして本ルート合流。
最後の下りを下ります。膝が、、ヤバイ、、けど止まったら間に合わない、、サッカー時代に左膝の内側靭帯断裂した箇所がまた切れるかと思いました。
100mile150k地点の表示に涙が出そうなりました。
下る。走る。諦めない。
2度目の小エイド。1度目とは輝きが違います。
そして周りの100mileの選手達と来ましたねー、やっと来ましたねー。。
声を掛け合います。同じゴールを目指した同志。強い人ばかりだった。みんな黙々とゴールを目指してた。そんな姿が本当に刺激的でした。
最後は約6kの林道&ロード。
いろんなことを思いながら松原スポーツ公園内に入ります。ゆっくりですが歩かない。最後まで走りきる。
そしてゴール。やっぱりゴールはいいものだ。
なんとか7本目の100mileを完走。
100kにチャレンジした五味くんも松井さんもゴールしてた。良かった。。
今回ボクは補給はすべてジェルでいきました。ジェル36個(笑)固形物は一切なし。ジェルで100mileいけることをもう一度確認したかったのでこれは本当に良かった。そしてベスパのハイパーはボクを何度も助けてくれました。
ここでお知らせにもなってしまいますがウェアは自分の都合でレイドライトを少し前にお断りさせて頂きました。いろんな事情です。
なので上下HOUDINI。久々に使用したレインはノローナのドライ1。
シューズは初の試み、HOKAのチャレンジャー2からのALTRAローンピーク2.5。
ザックはいつものrush12!相変わらずの安定感と信頼感。
テープはもちろんニューハレさん。
そしてキャップ。唯一ボクをサポートしてくれてるHUNGER KNOCKが制作してくれた、、
HUNGER KNOCK×RYU-Gキャップ。
この支えがあり100mile完走できました。
さーー、次はUTMF!
やらなきゃならないことはわかった。
あと2ヶ月。進化します。