暑中お見舞い申し上げます。
THEナツな日々が続いております。
夏と言えば浴衣、花火、ボンチ。夏と言えば海、山、ボンチ。カレーと言えば肉、ジャガイモ、ニンジン、ボンチ、タマネギ。カレーに至ってはタマネギの前にボンチが来てしまうぐらい世間ではボンチが定着してきております。
今年も走りました。2016Bomtic ultra50mile!
通称「ボンチ」
一昨年の2月に大雪が降り山を走れなくなりました。ならば、なーらーば、ロードで甲府盆地を1周してみようかね。Boomerung五味くんと2人きりで走ったのがボンチの始まりでした。
昨年の9月のゴールデンレース期間にBoomerungメンバーが多くエントリーしたことから足固めとしてボンチを皆で走ろうということになりました。
昨年は37度ぐらいになり走った全員が本当に疲労の向こう側を見ることになり、ボンチは4年に1度オリンピックやワールドカップと同じぐらいのスパンでやろう。満場一致で決定した、、、と思いきや、、、
今年はボンチいつにする?
何処からともなく夏が近づくにつれそんな質問が増えてきました。
結局開催(笑)
8月6日の土曜日、朝5時にスタート。
道がまっすぐの前にある門、ポケ門前に不安いっぱいに仲間が集まりました。
奥に見えるのがポケ門。
ブリーフィングはとにかく具合い悪くなる前に辞めましょう。なかなか伝わりづらい小難しい説明です。
そしてスタート。85kの灼熱の旅の始まりです。
今回は経験者ばかりなので下手に想像してしまい気が遠くなる距離、そして暑さにすでにメンタルをやられ始めます。
しかしながら明るく素晴らしい走りでメンバーを引っ張る男がいました。
Boomerung新メンバーのデーイーこと井出選手。ご覧の通り素晴らしい肉体の持ち主です。
ポケ門をスタートし武田通りから北バイを双葉方面にひたすら走り中部横断道下の国道52号をこれまたひたすら走り田富方面に曲がり浅原橋を渡ったローソンで23kぐらい。
ボクは体温が上がった状態で冷たいものを食べたり飲んだりすると心拍が乱れ脈が上がってしまう時があります。昨年このローソンで食べたガリガリ君が見事にハマり心拍が200ぐらいまで上がってしまい本当に苦しい思いをしました。
今年は冷たいものに気をつけて鬼門のローソンをクリア!本当に良かった。
次は中道のセブンイレブンを目指します。
さーー、本当のボンチはここからだよ!
東花輪の駅を抜け中道の川沿いを走ります。ここらへんから暑さが本格的になってきました。中道セブンイレブンに着き併設されてるスタンドでご覧の通り、、、
そしてこの日道がまっすぐに入って頂くオーナー石川さんとはここでサヨナラ。この中道セブンイレブンまでのコースをボンチの登竜門的な存在として「イシカワ30k」として申請いたします。
何を言ってるでー、ユミさんは最後まで走るだよ。
いやいや私が店番を、、
何を言ってるでー、ゆっくり楽しんでこーし。
な会話の図。
石川さんにミチガマをお任せしボクらは先へ進みます。
さーー、本当のボンチはここからだよ!
大エイドのセルバも過ぎヒロキ、ゴミール居住区に入っていきます。
そのヒロキのご両親がエイドをだしてくれました。約42k地点。
桃やぶどう、朝摘みのプチトマトに寒天ゼリーなどなどたくさんの食べ物を出して頂きました。このルートは何もなかっただけに本当に有難かった。
心からありがとうございました。
さーー、本当のボンチはここからだよ!
次のエイド、御坂ファミマを過ぎると当分コンビニめいたものはありません。
さーー、本当のボンチはここからだよ!
難関の勝沼フルーツラインが待ってます。なかなかのアップ&ダウンの持ち主です。
フルーツライン手前、チームメイトのタッツン親子が極冷えのキュウリを持って応援に来てくれました。タッツンは翌日の登山駅伝の選手の為ボンチは欠場。タッツンが青木くんに襷を渡す大役です。
タッツンありがとう!
さーー、本当のボンチはここからだよ!
そして勝沼フルーツラインへ。
いきなりアスファルトらしからぬグィーンな登りが始まります。しかしながらこのフルーツライン、景色は最高でこれぞボンチというような景色が見れるルートでもあります。
すると昨年と同じ場所にゴミールワイフとボクの家族がいてくれました。
有難いね。有難い。
仲間を待ちます。今回はある程度の場所まで皆で進みます。地獄のフルーツラインではありますが丁度真ん中ぐらいに昨年も助けられた沢があります。今年は少し風があり時折気持ち良さも感じたので沢はスルーしようと決めます。
スルーをスルー。大至急予定変更、気づいたら沢に入っておりました。
昨年の沢とは違い雨が降ったあとなのか水がアマゾン川のように濁ってます。見なきゃいいんだよ、見なきゃさ。
それーーーーっ
上を向いて素早く対処。泥水を視野に入れない高い技術です。オアシスを感じることが出来ました。
さーー、本当のボンチはここからだよ!
アマゾン沢に元気をもらい走り続けます。
フルーツラインは勝沼から塩山にかけるルートです。塩山と言えば小川壮太くんのシマ。壮太くんも海外でレースにチャレンジ中、、、そう言えば、、この日の前後に富士登山駅伝があったりTJARがスタートスタンバイ状態だったりAC100を走ってる最中だったり、、、
いろんな場所でたくさんの方々が頑張ってる、頑張ろうとしてることを想像するとボクも負けてられないという気持ちになる。 ただのファンランですが意味のあるファンランにする為には走りきる、そしてそれぞれが自分自身のテーマをこなすこと。ただ楽しくワイワイガヤガヤだけではなくウルトラなこのファンランをどうやったら自分の血や肉になるのか。考えながら走るのはとても意味のあるものだと感じます。
楽しいということの意味合いが凄く大事。
ボンチも終盤。
さーー、本当のボンチはここからだよ!
最終エイドの恵林寺ファミマからはそれぞれで進みます。最後のバックストレート残り18kぐらい。
途中、毎回お世話になっている藤木さんエイドでパワーを頂き一人旅が続きます。藤木さんには本当に頭が上がりません。図々しいですがこれからもボンチが続く限りお願いしたいです。
さーー、本当のボンチはここからだよ!
この体感50kの北バイをそれぞれがそれぞれのペースで進みます。
T.D.Tもそう。街を走るには誘惑があり過ぎてやめようと思えばすぐやめられる状況下にあります。その状況を乗り越えるメンタルタフネスが必要かなと。しかも灼熱。夜も熱帯夜。ボクは部活で水を飲むな世代です。今のご時世かなりヤバイ考え方です。現代なら父兄が物申すやり方だと思いますが、ボクにとってはあの経験が自分のバックボーンになってたりします。この苦しみから逃れるなら水を我慢することの方が楽だと思ったこともありました。
「耐える心。」
特に今トレイルランをやる上で最も重要な事な気がします。
弱い自分がガンガン現れる中、耐える心で自分を支える。
走り切れよ。走り切れ。最後の愛宕トンネルは暑く息苦しい。愛宕トンネルを抜け3つ目の信号を左折すればあとはウイニングラン。
ポケ門手前で石川さんが待っていてくれた。
身体能力は人一倍低く走らせればどの世代のサッカーチームでも真ん中からうしろ。本当に走ることが苦手でした。
そんなヤツでもガッツがあれば真夏に85k走れるんです。
世間の中年男性に勇気を与える走りができたと思います。
そして今回皆が頑張れたのは間違いなくこの方のおかげ。
マツポンこと松井久氏。そうあの松井さんの旦那様です。ボクらは彼の事をこう呼びます。
「神」
最初から最後までみんなのサポートをしてくれました。嫌な顔ひとつ見せずポジティブな言葉で皆を励ましてくれました。
マツポン、あなたには絶対に勝てない自信があります。
本当にありがとう!
熱い夏がひとつ終わりました。
さーー、本当のボンチはここからだよ!