エディ☆という男は、ネットワーク力に優れている。
柔術でもそうだったのだが、気がつくとエディ☆ネットワークが出来上がっている。どちらかというと人見知りでインドア派のぼくは、感心するばかり。
そんなこんなでエディ☆のおかげもあり、ランニング仲間が増えてきたある日。駒沢周辺でみんなで合同練習(ゆるめ)をしていた時に「練習とかレースって心折れない?」「折れる折れる、超折れる」「心折れる、心折れ部だね、ぼくら」みたいな話になった。そもそも類友という言葉の通りなのか、何故かガチランナーが身近にはいなかったw
その頃からぼくはTシャツをデザインして納品する「WAGAMAMA T」という仕事を始めていて、商品のテストで「心折れ部T」というのをネタで作ってみた。そうしたらありがたいことにラン仲間がみんな着てくれて、ネタだった心折れ部が自然発生的に実体を持つ(ゆるめ)トレランチーム「心折れ部」となった。
そして心折れ部メンバーがレースのたびに心折れ部Tを着て走るので、いつの間にかトレランレース会場で”謎の黄色い軍団”として認知されはじめる(?)。さらに心折れ部メンバーを通じて別のトレランチームと仲良くさせていただいたり、心折れ部を見てチームTシャツをWAGAMAMA Tにご依頼いただいたりと、ぼくにとってのトレランはプライベートと仕事の垣根がなくなってきた。
トレランはもともと楽しいスポーツだが、心折れ部はぼくにとってトレランをもっと楽しくするスパイスのようなものなのだ。餃子もそのままで美味しいけど、タレ+ラー油でもっと美味くなるとか、カレーに福神漬をつけると癖になってやめられない、みたいな(?)。とにかく、今ではぼくにとって心折れ部はトレランに欠かせない。
こうした要素は「練習を積めばもっと速くなる」というスポーツ本来の持つ楽しさとは異なるベクトルにある。ただ、ぼくみたいな運動に縁のなかった人間には、そこがとても気になるのだ。
(続く)