正月は箱根駅伝を見ていた。
基本的に昔からプロレス&総合格闘技以外のスポーツ(?)には興味がなく、野球やサッカーも見ないのだが、箱根駅伝は”数年前”から見始めた。記憶は曖昧だけど、”数年前”とはおそらく走り始めた年。
箱根駅伝を走る学生たちとぼくとは、比べるのも失礼くらい、おそらくブラックホールと蟻くらいの差があるのだが、それでも蟻は蟻なりにブラックホールの苦労や喜びを想像することが出来る。
多分に気持ち的な問題ではあるが、かじったレベルでも走るという行為を共有していると、やっぱり見方も変わってくるのだ。それは”やる喜び”のオプションみたいなもの。
見ていて思うのは、努力の大きさと、喜びと悲しみの大きさは比例するのだろうということ。レギュラーになる、箱根駅伝に出場する、そして頂点を目指して勝負する。ぼくみたいな運動と縁のない人生を歩んできた者には計り知れない世界。
今月のゴング格闘技に堀口恭司選手(世界を目指す修斗ファイター)のインタビューが載っていた。所属しているジムの練習量の少なさに悩んでいた堀口選手。他の選手に対して「この人たち、こんなに練習量が少ないのに、なんで試合で負けて悔しがったりするんだろう?」と思っていたという。
それってすべての真理だなと思う。
だから、箱根駅伝の選手たちの笑顔や泣き顔は最高だった。