おんたけウルトラ100kにエントリーした。
とはいえ、今年はなんだかトレランレースのモチベーションがあがらない、どころか、ない。
ぼくがトレランを知ったのは「激走モンブラン!」で、当初はトレラン=トレランレースだった。というか、今もそう。レース以外でトレランに行くことはほとんどない。
トレランレースでは案内が出ていたりスタッフがいたりするので、道をロストする危険性が低い。また、普段は自発的にやらないであろうナイトランを体験出来たりして(普通奥多摩の山奥を一晩かけて移動しようとは思わないよね)、トレランを気軽に(?)楽しめる機会を与えてくれる。
でも最近は「トレランカルチャー」なんてうたっているMMAを始めたこともあって、レースではないトレイルランニングの楽しみ方に関心がある。というか、トレランでなくてもいい。ULでもいいし、なんだったら普通の登山でもいい。山を楽しむことに興味があるのだ。
トレランには多面的な喜びがあって、レースはその喜びの大きな一面であることは間違いない。レースにはレースでしか体験できない喜びがある。完走する喜び、仲間と苦楽を共にする喜び、自分に打ち勝つ喜び。それはぼくも自分で経験してきて、だからこそトレイルランニングの魅力にはまったとも言える。
でもその反面、実際”トレイルランニング”を好きな人の割合は、どれくらいなんだろうと思うこともある。
昨年のハセツネに出た人は知っているだろうけど、ゴミがハンパなくすごかった。うっかり落としたというレベルではない。そもそもうっかり落とすことだって、山の中ではマナー違反。ぼくが思うに、ハセツネに出たランナーの中には、”トレイルランニング”ではなく”山を走る競技”にしか興味がない人が少なくないのではないだろうか。
レースを楽しむことは悪くないと思うけど、山でのマナーを守れない人は、そもそもが山へのリスペクトがない。実力もなく経験も浅いぼくが言うのもなんだけど、山へのリスペクトもなく競技としかトレランをとらえられないなんて、もったいないと思う。山の楽しみ方はもっともっと奥深いはず。
そんな悶々とした気持ちもあるし、CCCも落選してしまったので、今年はレース中心ではなく、ゆるりトレランや登山、いままで経験したことのないULなんかもやってみたいと思っている。あまりレースレースと集中してしまって、ハードなチャレンジばかり続くと、自分自身のトレランに対する気持ちも消耗してしまう気がするし、もう少しのんびりしたペースでつきあったほうが、長く深く楽しめそう。
昨日書いた浜松町ランチでは、「今のトレランブームが去った後に何が残る」という話題があがった。それは自分自身にも自問自答すべきだなと思った。
でもおんたけウルトラは完走目指して頑張るけどね(今年の勝負レースと位置づけた)。