今日はRun boys! Run girls!主催、OnEdrop cafe.で開催されたジョー・グラントを招いてのトークショー「badass! #2 Joe Grant」に参加した。
例によってジョー・グラントについてはDogsorCaravan.comに詳しいので、そちらをご覧ください。いつでも頼りになるDogsorCaravan.com。ジョーが日本で過ごした様子も早くもアップされています。
ジョーは名だたるトレイルランニングレースで好成績を出しているが、“トップトレイルランナー”と表現するのは少し異なる気がする。
今日のスタイルもナチュラルカールのロングヘアをキャップでまとめ、チェックシャツにベージュのチノパン。足下のイノベイトがなければ、トレイルランナーには見えないだろう。“トップトレイルランナー”という言葉の響きから受けるアスリート感が感じられないのだ。
トークショーは岩佐さんをナビゲーターに、そんなジョーの個性を活かした形で進んだ。アスリートのトークショーにありがちな技術論ではなく、ジョーのフィロソフィーといえるWORDとPHOTOGRAPHを見ながら、ジョー自身がその意味合いを話していく。
Beginnings
Racing
Success
Failure
Beyond
Lifestyle
Balance
Community
Culture
Alone
Partners
Style
Practice
Immersion
Commitment
Fear
Meaning
Art
Flow
Happiness
Freedom
これらの言葉に共感を得るトレイルランナーは決して少なくないだろう。
ジョーはトレイルランニング、いや、自分がなすべきことに対して、明確な答を持っている印象だった。そして、しっかりと言葉にする。それが合っているかどうかはおそらく大きな問題ではなく(つまり答が変化することもあり得る)、その答を実感するため、また新しい答を見つけるために自然と接しているのだと思う。
驚くべきはまだジョーは29歳。「自分が29歳の頃のことを考えると」なんて思っていたら、岩佐さんも同じことを言っていたw
自然の中に身を置き、自己表現のためのチャレンジをして、そしてその軌跡を発信していく。なんだかうらやましく感じるが、それはおそらく誰でもやろうと思えば出来るチャレンジなのだろう。チャレンジのハードルの高さが重要なのではなく、チャレンジする意思が大切。自分がやるかやらないかだ。
「それぞれに成功の基準がある。大切なのは自分を超えるチャレンジであるかどうか。」
ジョーのフィロソフィーは、トレイルランニングにもあてはまるが、その枠に留まるものではなかった。
ぼくも最近トレイルランニングに対していろいろともやもやすることがあったが(MMAを始めてから、つまり趣味が仕事に深く関わるようになってからもやもやするということは過去にもあった)、今日のジョーの話で胸につかえたものがいくつか落ちたような気がした。