ようやく「Unbreakable The Western States 100」を観る。
アメリカを代表する100マイルレースであるThe Western States 100の2010年大会を舞台にしたドキュメンタリー。日本では未発売で当然のことながら英語だけど、映像を見ているだけでも楽しいし、UTMBで見慣れたヨーロッパとは異なるアメリカ独特のトレイルシーンはとても魅力的だった。
主役となるのはTony(トニー)ことアントン・クルピチカ、ジェフ・ロウズ、ハル・コナーといったアメリカン100マイラーと、ヨーロッパから遠征してきたキリアン・ジョルネ。トップランナー達のWS100にチャレンジする姿を、インタビューやプライベートライフを交えながら描いている。
ネタバレになるので書かないが、中盤から後半にかけてのレース展開には緊張感が走る。リアルなドラマが描かれているという意味では本当に良質なドキュメンタリーで、ドラマチックな展開にもトレイルランニングというカテゴリーの奥深さを感じさせる。
先日来日したジョー・グラントもトニーのサポートとして出演(?)している。個性的なトレイルランナーの面々は独特の佇まいと雰囲気がある。ジョーにしてもトニーにしても20代とは信じられません。。。
個人的にはアメリカン100マイラーのラフなスタイルがかっこよかった。トニーは上半身裸で、ジェフもTNFのゆるゆるタンクトップ。コンプレッションもテーピングもザックもなしで(それはエイドが充実しているからだそうだが)、ランパンに無造作にボトルを挟んでいる、のかな? あれ、走りづらかったり、落ちたりしないのだろうか。。。
とにもかくにも、日本やヨーロッパとはまったく異なるアメリカントレイルシーン。観る機会があれば有意義であることは間違いなし。
amazon.comで購入可能です。
2 コメント
お気に入りのフィルムのひとつです。 それぞれのライフスタイルが紹介され、ただのがちがちのレースばかりでないところがとっても好きです。 あのゆるさとレースの過酷さのバランスが良いのでしょうね。 しかし、キリアン、トニー、ジェフのレースそのものがこの数年のレースの中でも一番好きです。 昨年のトランスブルカニアも良かったですが。 とにかくおもしろい要素が詰まったフィルムですね。
>soさん いや〜、国ごとに特徴あるトレランレースがありますね。憧れます。アメリカはいわゆるアスリート感が薄いのがかっこいいですね。日本やヨーロッパは競技的なイメージがありますが、個人的にはアメリカンスタイルが好みです。映像や演出もおっしゃるところの「ゆるさ」がよかったですね。