【第一関門〜第二関門】
30kってけっこうな距離。その間、100マイルに参戦しているサラミさん、アメタケに遭遇。100マイルはコースがループしているので、何度か会う機会があるのだ(抜かれるということですねw)。
一時間ごとに捕っていた補給。固形物はグミしか入らず、ジェルを捕り続けたが、とうとう「うぇ」っとなり始めた。ここは臨機応変に1時間30分ごとに変更。無理に捕り続けてまったく胃が受け付けなくなることは避けたい。
なかなか着かない第二関門。あと10k弱というところで、またアメタケに遭遇。なんと道に佇んでいる。斜めの方向を見つめて、呆然と。
「ひつじさん。あと8kの登りを50分で行かないと関門間にあいません。。」
アメージングタケシも立ち尽くすおんたけ100マイルの厳しさ。アメタケ、ついに墜つ。
戦友を残しつつ、自分は進む。実は歩きながら気づいたのだが(事前に予定を立てておきなんだが)、第二関門(63k地点)の制限時間が12時、そして第三関門(78k地点)の制限時間が15時。第二関門をギリギリに通過したとしても、けっしてやさしくはない第三関門までの15kの道のりを3時間で進まなければならない。78kまで進んでDNFなんて想像もしたくない。いかに早く第二関門を通過するかが第三関門をクリアすることにつながる。貯金をつくらねば。その思いでひたすら前進するのみである。
この時点で足の爪数本死亡の他、足裏に水ぶくれ多数、股擦れ(初めて)と、筋肉疲労より外傷が痛い。特にガレた道が足裏にやさしくない。。。言ってみればツラい状況なわけだが、ここは気持ちを入れ替えて、
・実はツラくないと思い込む
・楽しいことを思い浮かべる
・ねこのことを考える
・家族のことを考える
・ラン友のことを考える
・みんなツラい時間帯だから自分もツラいの当たり前と思う
などと、いろいろと試してみた。どれも効果的だが、「普段10k〜15kのコースを走っているので、その距離の移動は問題ない」と、例えば30kだったら15k×2と考えてみるのは、気分的に楽になる。普段出来ることは出来る。普段通り。そういう普通のことが、スポーツと縁のなかった自分にはなかなか理解できなかった。結局は日々の積み重ねが結果につながるのだ。
そして制限時間25分前、11時35分にボランティアスタッフでかおちんとsaruさん、北島さんがいる第二関門に到着。山奥でトレラン仲間と会う不思議。でも少しほっとする。
ドロップバッグの中身から補給を出し、topsを着替えて10分程度の滞在で第三関門に向けて出発。次の制限時間まで3時間15分。
(続く)