鏑木さん曰く。
「やっぱり世界の三大トレイルランレースといえば、UTMB、The Western States Endurance Run、そしてGrand Raid Réunionですよね」
先日、突貫さんが主催されたレユニオン(GRR)報告会に参加させていただいた。今年のGrand Raid Réunion(以下、GRR)に完走された市民ランナーの山田さん、りんりんさん、浜井さんに加えて、残念ながらDNFだった鏑木さんと礼子さん、そして進行はDOCの岩佐さんという豪華メンバー。
いつものように詳細はDogsorCaravan.comに詳しく書かれていますので、ぼくは独断と偏見と主観に基づいたレポートを。
昨年礼子さんと突貫夫妻が参加されたことでぼくは初めてGRRを知った。大会自体はなんと今年で21回目だとか!すみません、勉強不足で。。。
昨年はみなさん実力者にも関わらずDNFだったので「厳しそうなレースだな」という印象だったが、実際にかなりきついレースのようで、完走者の山田さん(UTMB完走)は「UTMBよりきつかった」と話されていた。
ちなみ参加された理由は、礼子さんは「鏑木さんから聞いて」、その鏑木さんは「自分は出ないと言い切っていたセバスチャンに薦められて」、完走者の浜井さんは「蚊取り線香さんに聞いて」でした。
あらためて簡単にレースの概要を説明すると、レユニオンは南インド洋に浮かぶフランス領の島で、トレイルラン人気が高いとのこと。年間100以上のレースが開催され、その頂点に立つ一大イベントが、164k 9900D+、92k 5650D+、67k 4000D+の3つのレースが開催されるGRRである。
メインレースは上記のように距離164k、累積高低9900D+、制限時間はなんと65時間!今年は晴天に恵まれ完走率は70%と高かったが、本来は雨がちな天候によりトレイルのコンディションが悪く、昨年は40%程度だったとのこと。
コースは島の南部から中央に向けて進み、山あり、谷あり、ジャングルあり、海岸線ありとバラエティに富んでいて、鏑木さん曰く「難しい。体力だけではなくテクニックなど総合力が問われるレース」。
面白いことに、レースでは地元のランナー、いわゆるローカルヒーローがいて、実力的にはなんと世界レベル!トップランナーとして参加する場合には、世界を闘うライバル達だけではなく、名も知れぬ地元のローカルヒーローも立ちはだかるわけである。
参加者のみなさまの話で共通していたのは、「景色が圧倒的で、スケール感がすごい」ということと「応援の素晴らしさ」だった。
前者は火山島ならではの景色が見られるのだろう。後者に関しては夜中でも熱い応援があり、みなさんが「感動した」ほどだったとのことで、その盛り上がりはUTMB以上!
黒人と白人の混血が多く、南国特有の盛り上がりが感じられるレユニオンの特徴と、地元のトレイルラン人気が組み合わさり、ヨーロッパのトレイルレースとは異なる雰囲気を持つとのことで、実際に体感してみたいと思った。
さて、来年参加したい、と思ったら、大会サイトからエントリー。今のところ受付開始日は未定です。エントリー資格はなにかあるらしいのだが、こちらもいまのところ未定。UTMBのように抽選ではなく、海外枠の中で早いもの勝ち(いわゆるクリック合戦)。
実際行くとなったら、日本からは少々行きにくいらしい。あと熱さ対策(レース自体は10月)と、少しでもフランス語が話せたほうがGOODとのこと。
実のところ、あまりGRRの知識がないまま参加した報告会だったけど、「面白そう」という感想を持った。とはいえ、100マイルはぼくにはあまりにも高過ぎるハードルなので、「92k、67k、日本人初のフィニッシャー!」とか目指すのもよさそう。(多分まだいないよね?)
世の中にはいろいろなレースがある。報告会を企画された突貫さん、お話をお聞かせいただいたレース参加者のみなさま、ありがとうございました!