蚊取り線香塾の奥穂高岳縦走に関しては、MMAサイトにレビューを書いたので、こぼれ話など。
【MMA Feature】
蚊取り線香塾 奥穂高岳縦走 -山を知ろう-
蚊取り線香さんが奥穂高岳にテント泊に行くというのは随分前から聞いていて、ちょっと興味があった。蚊取り線香さんからもお誘いいただいたのだが、仕事もバタバタしていたし、どうしようかなと思っているうちに、奥穂高岳はなかなか危険なコースということを聞いて、相当ビビってきた。
ぼくは運動神経ないし、滑落したらイヤだし、どうやって断ろうくらい思っていたのだが、蚊取り線香さんは「危険なところには鎖や梯子があるので安全です」というし(そもそも蚊取り線香さんの判断基準がどこにあるのかわからないのだがw)、とりあえず慎重に行けば大丈夫だろうと行くことを決心した。
(※)実際には蚊取り線香さんは危険なところでは手や足の置き場を指示してくれたり、北穂高岳は危険ということでルートから外したり、経験に基づいた安全第一の登山を心がけてくれていた。蚊取り線香さんがいるという安心感がとても効いた登山だった。
そうなるとテント泊装備一式揃えないといけない。知識もあまりないので、周りの方に聞いたり、専門誌を読みあさったり、ネットで調べたりして
・テント:MSR hubba hubba NX(二人用)
・シュラフ:montbell ダウンハガー800#3
・マット:montbell コンフォートシステムパッド120+システムピロー
を購入。選んだ視点としては、そんなに頻繁に使うわけでもなさそうなので、汎用性の高いもの。そしてそこそこ軽いもの。またクオリティと価格のバランスを重視。テントはライトグレー×赤がかっこよかった!montbellはオフィス近く(恵比寿)にあるのでw(みんなのオススメ、KLYMIT INERTIA-O zoneはどこも在庫きれだった)
実際、使ってみたら、調子よかった。MSR hubba hubbaは中が広くて快適。素人でも組み立てやすい。でも蚊取り線香氏曰く「キャンプなら快適ですね」とのことで、3000m級では及第点ではなかった模様w
順番が前後するけど、上高地には車で直接行けないので、沢渡の駐車場に車を停めた。前日の夕方に家を出て、沢渡に22時頃到着。都内から4〜5時間程度。リアシートを倒して荷室で寝てみたが、そこそこ快適。でもやっぱり110欲しいな。今の車は気に入っているし都内は駐車場が高いので、いつか山の近くに引っ越したら買い足したい(しかし高いので儲けないと)。
沢渡から上高地まではバスかタクシーで移動。バスが片道1250円で、タクシーが一律4000円だったかな。ぼくはバスで行ったけど、乗り合いできればタクシーでもよいと思う。
当日のウェアは
・MMA Active Side Pocket V-neck(初日)
・MMA CM Panel Tee Camo(二日目)
・MMA Camo 7pocket Run Pants(サンプル)
・ALTRA LONE PEAL 1.5
・OMM Cypher Smock
・OMM Kamleika Race Pant
・HAGLOFS MATRIX40(旧型)
ウェアはレインウェア含めて問題なし。MMAなんてトレッキングに最適。見た目もいいし、ポケットもたくさんついてるし。
ザックはけっして軽量ではないけれど、安心感がある。なによりも思い出のザックなので、大切に使いたい。テント、シュラフ、食料、水を入れてピッタリ満タンくらい。
シューズに関しては、実はけっこうハイカーさんから白い目で見られた。「あんな靴で」とか「運動靴だよ」みたいな感じ。ぼくとしてはトレッキングシューズと悩んで、危険な場所だからこそ足裏の感覚を大切にしたいとLONE PEAKにした。結果的に正解の部分もあり、足りない面もあった。
まず危険場所でも足裏感覚はバッチリ。足置きに信頼が置けた。反面、雨が降ってきた際は少し怖かった。実際にすべるようなことななかったけど、かなり気を使う。あと二日目の下りは荷物が重いこともあって足首にかなり負担がかかった。
結果的にLONE PEAKにしてよかったと思うけど、ハイキングシューズもトレイルランシューズもメリットとデメリットがあるので、自分のスキルや行く山の状況を考慮してセレクトするのがよいと思う(多分次に行くとしてもLONE PEAKにする)。
思うに、結局ハイカーさん達はトレイルランシューズを履いたことがないので、メリットがわかっていないのだと思う。正直なところ「あたま固いな」と思わないでもないが、反面教師として、自分もフラットな視点でなるべく経験値を増やし、よいギアを選ぶ目を養いたいと思う。
雪渓があったり、山小屋でのんびり休憩したり、ダイナミックを景色を堪能したり、トレイルランとは異なる登山の魅力。
終わってみれば楽しい旅路だった。蚊取り線香さんや佐藤ご夫妻ともいろいろとお話できたし、なによりも蚊取り線香さんが「昔のキャンプみたいで楽しい」と言っていたのが印象に残った。やっぱり山は楽しくないとね。
せっかくテント泊装備一式買ったので、またどこか行ってみようと思う。そのうちMMAはトレッキングブランドになっちゃったりして。