2012年、STYに出る前。初めてのロングレースを前にナイトランの経験がなかったぼくを、IBUKIが南高尾のナイト練に誘ってくれた。あの経験は随分と役に立った気がする。
ぼくはハセツネには出ないけど、初ロングレースがハセツネというランナーも少なくないかもしれない。
夕方に都民の森からトレイルに入れば、武蔵五日市に戻ってくるまでに夜が明ける。距離もほどよく35〜40kくらいだろう。ハセツネ前にナイトラン経験のない方向けに、蚊取り線香塾を開催することにした。
ハセツネ二週間前の週末。OSJ、RBRG、奥宮さんと、ハセツネ試走イベントが重なっていた。それでも謎(?)の蚊取り線香塾に10数名のトレイルランナーが参加していただいた。イベントの趣旨通り、ナイトラン初経験の方の他、ハセツネ前の調整に、ロングを経験したいからなどなど、参加者のみなさまの目的は様々。
夕方、武蔵五日市駅で集合。バスで仲の平まで移動して、そこからスタート。すでにあたりは真っ暗。稜線の槇寄山まで登り、ハセツネルートに入る。そこから三頭山、月夜見、御前山と心を削られるトレイル。でもみなさんタフ。18時間完走ペース(ファストレッキング)で進む。
御前山で一度コースミスしてしまう。ここでどう行動すべきか、ぼくと蚊取り線香さんの見解が異なったが、それは山の知識と経験値とスキルの差による違い。ぼくら山の初心者は、いかにリスクを減らせるかということを重要視すべきだとぼくは思っている。そのリスクの見え方が人により異なるのだ。
大岳山では岩の登り方をレクチャー。寒い!風の当たる場所は相当冷える。ハセツネ本番が二週間ということを考えると、けっこう当日は寒いかも。
御岳山を過ぎて、日の出山で夜が明ける。ここからは長い下り。少しペースを上げる。ぼくはスタッフとしてしんがり係だったのだが、三ヶ月半ぶりのトレイルランでけっこうへろへろ。。。
妄想ゴールで両手を上げながら、全員無事に五日市会館に到着。おつかれさまでした!
参加者の方と話していたのだが、実はハセツネ18〜20時間完走目標の走行会というのは世の中にあまりない。あるのは有名ランナーによるサブ14、サブ16。ぼくみたいに遅いランナーからしてみれば、怖くて参加できない。
蚊取り線香塾はファストトレッキングとうたっているように、追い込むような走行会ではない。とりあえず完走目標。そして他ではなかなか習うことが出来ない山岳テクニック。その中から自分に合うスタイルを見つけ出して欲しい。
いつも思うのだが、人ぞれぞれ経験値や身体能力、山岳スキル、目標などが異なるので「何が正解」ということではなく、様々なことを学びながら取捨選択して自分に取り入れ、少しづつ山の経験値やトレイルランの実力アップにつながればよいと思っている。
今後もいろいろと企画していきますので、みなさまのご参加をお待ちしております!
↓蚊取り線香塾生
2 コメント
初めまして。
当日の翌朝、駅前の駐車場でたむろしていた者です。(UAのKさんといました。)
18時間ペースのイベントは、完走目的の自分にとっては興味深いです。応援してます!
森尻さん、ご返事遅れてスミマセン!先日はおつかれさまでした!18時間ペースは歩き続けるので、それはそれで疲れましたw またいろいろと企画しますので、いつか是非ご一緒してください。よろしくお願い致します。