上州武尊スカイビュートレイル60に参加してきた。
もともとは伝説のアルパインクライマー山田昇氏を記念して開催されていた老舗ボッカレース「山田昇記念杯登山競争大会」が、イマドキなウルトラトレイルレースにリニューアルされて三年目。メジャーレースというわけではないが、出たことがあるラン友には評判もよく、本格山岳トレイルレースという言葉にも惹かれた。なにしろコースに日本百名山武尊山があるのだ。
120、60、30と3つのカテゴリーがあり、ぼくは60にエントリー。しかしコース調整などにより、距離75k、累積標高4500以上、制限時間24時間というハセツネなみの数字になっていた。。。
そういえば、最近ロングレースに出ていない。というか、完走していない。過去レース中に体調不良になることが何度かあり、ロングレースに少しトラウマ気味。山の中の体調不良はなかなかの恐怖なのだ。
さらに、もともと夏が苦手で走りこみ不足。体調もよくなく、エントリーしたものの、出るかどうかはかなり悩んだ。つまり、ビビっていたのだ。
そこで、Instagramに「出る」とアップした。決意表明すれば、さすがに出るだろう。
そうしたら予想以上に暖かい応援コメントをいただき、とてもがんばる気になってきた(他力本願)。コメントいただきましたみなさま、ありがとうございました。日々使い方に難儀しているSNSだけど、よいこともたくさんある。
いよいよレース前日。正直なところ、まだ多少ビビってはいるが、ここまで来たらやるしかない。体調管理に気をつけて、後悔しないように。
60はワンウェイなので、車で行く場合にはスタート地点(宝台樹スキー場)かフィニッシュ地点(川場村役場)のどちらかに停める。前者であれば、フィニッシュ後にスタート地点まで戻ってくる必要があり、後者は停めた後にスタート地点にバスで移動。無料のシャトルバスが運行されている。ぼくは後者を選択。
ただ60の選手は川場村役場ではなく、川場スキー場が駐車場だった。川場村役場から車で20分ほどで、来年出られる方は要注意(ぼくは間違えて最初に川場村役場に行ってしまった)。
スタート会場で受付を済ませる。必携品の中から数点チェックがあった。わりと必携品は細かく規定されていて、すべて今秋発売予定のMMA Running Back-pack “DUSTY”には収納可能(最初の画像)。なかなかの収納力で、ロングレースからショートまで対応する汎用性高いザックです。よろしくお願いいたします。
受付時にコースのブリーフィングが行われていたが、早くゆっくりしたかったのでパスした。後から考えれば聞いておけばよかった。
スタート地点の周辺には民宿しかないのだが、少し苦手意識があり、3kくらい離れたホテルサンバードさんに宿泊。一人で泊まるとそこそこの値段だけど、貸切露天風呂に豪華食事と、レース前にリラックスした時間を過ごすことが出来た。部屋も広いので複数人数で参加される場合にはオススメ。さらに当日は早朝5時30分にわざわざスタート地点まで送っていただいた。
雨予報が続いていたけれど、幸い雨は降っていない。夜になると雨になる可能性があり、逆にいえば早くフィニッシュすればそれだけ雨の山の中を歩かないで済む。
制限時間24時間、事前に立てた予想時間22時間、理想タイム18時間。しかし、このレースで気にすべきは時間ではなかったのだ。