この週末。3年ぶりの開催に、SNSのTLがUTMFで賑わった。ぼくもスタートからU1区間のスイーパー、U8/K3二十曲峠エイド運営という形でUTMFに参加した。
そんなぼくはUTMFに完走したことがない。そもそも、100マイルに完走したことがない。挑戦したのは一度だけ。2013年の第二回UTMFで、天子山地を超えたところでリタイアした。
2013年、DNFしてガッカリしているぼく。
ぼくがトレイルランニングを始めたきっかけが、100マイルレースUTMBのドキュメントだった。とはいえ、運動歴もない自分が100マイルを走れるとは思ってもおらず、でもトレイルランニングをやっていくうちに100マイルレースがリアルな存在になってくる。
そうして挑戦したUTMF2013は、言葉もでないくらいダメだった。あまりのダメさ加減に「絶対リベンジ」ともまったく思わなかったし、翌年はSTYに戻したくらい(それもDNFという、、、)。
でも、逆に自分にはロングトレイルが向いていないと気づいて、それからは50kのトレイルレースを中心に楽しむようになった。距離を意識しないことで、国内外の様々なトレイルレースに参加することができた。
また、STYはリベンジしようと思ったものの落選して、それがUTMFに関わるきっかけになった。つまり、完走できていたらこうしてスイーパーやエイド運営で参加することはなかったかもしれない。
3年ぶりのUTMF。多くの方が完走され、完走できなかった方もいる。完走した方々には心から「おめでとうございます」とお伝えしたい。そして、完走できなかった方々もリスペクトします。使い古された言葉だけど、挑戦することには意義がある。
そして、その挑戦から何を得るのか。
ぼくがトレイルランニングを始めたきっかけのUTMB。「いつかはUTMB」が夢だったけど、結局エントリーすらできなかった。でも、いつかツール・ド・モンブランを山小屋に泊まりながら歩きたい。夜通し走ることは無理でも、それならできそうだ。新しい夢ができた。
今回のUTMFで完走できなかった方がいたら、こんな人もいるんだよという一例がぼく。もちろん、リベンジするために再挑戦することは素晴らしいと思うし、自分なりの新しい目標を見つけるのも悪くない。夢はひとそれぞれ、ひとの数だけ存在する。
なにより、トレイルランニングをやっているということ自体が、素晴らしい財産なのだ。
今回、二十曲峠エイドに昔からのラン友が参加してくれた(UTMB完走+UTMF完走率100%と、実力は天と地ほど違うけど、、、)。昔話に花が咲き、楽しい時間を過ごすことができた。頻繁に会うわけではないけれど、会えばいつでも昔に戻ることができる。
これも、100マイル挑戦の先に得たもの。だからトレイルランニングは止められない。
参加された選手、サポーター、スタッフ、関係者のみなさま、おつかれさまでした。3年ぶりの祭りは、めちゃくちゃ楽しかったです。