先日、2013年8月8日に “YETI TRACKS” としても一緒に活動する平賀淳とともに、「甲斐国(かいのくに)ロングトレイル」プロジェクトを発足いたしました。
端的に説明いたしますと、山梨県1周をつなぐロングトレイルハイキングルートの創設と整備を目指すプロジェクトであり、美しい山々に囲まれた山梨県を1周しながら、郷土の自然・文化・歴史に触れることはもとより、旅の中での人や街とのふれ合いを創出することができるロングトレイルハイキングの提案を行っていく予定であります。
生まれも育ちも山梨県双葉町(現在の甲斐市)の平賀氏と、市川大門町(現在の市川三郷町)にルーツがある一瀬が中心になってまずはアウトラインづくりを推進して参りますが、多くの皆さまの御理解と御協力を得ながらのプロジェクト推進は必至でありますので、これから直接的なご訪問やface to faceでの会話や関連イベント、そしてフェイスブックなどを通じてさまざまな方々とコミュニケーションを図っていきたいと思いますので宜しくお願いいたします。
尚、プロジェクトの進捗状況や、ルートづくりに関するイベントは当ブログ、平賀淳の公式ブログ(http://adventureworks.seesaa.net/)、そして「甲斐国ロングトレイル」プロジェクトの公式フェイスブックのページ(https://www.facebook.com/kainokuni.lt)に掲載させて頂きますのでこちらもご覧ください。
以下、発起人でありプロデューサーの平賀淳のブログ(http://adventureworks.seesaa.net/article/371904301.html)に掲載いたしました、プロジェクト発足の想いを掲載いたします。
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「甲斐国ロングトレイル」プロジェクト 発足にあたり
昭和53年。僕は山梨県の茅ヶ岳の麓に近い双葉町(今は甲斐市)に生まれた。周囲はこれでもかと山に囲まれている環境だった。自宅からは富士山はもとより雄大な南アルプスをはじめ八ヶ岳、奥秩父の金峰山等、大きく気高い山の顔がいつも自分達の生活の風景の一部だった。
高校時代は韮崎高校山岳部に所属し県内の山に足を運んだ。どの山も素晴らしく、美しい山ばかりだった。重い荷物を背負って苦しい過程を経て山頂に立つ。その過程が長く、苦しい程、深い達成感を味わう事ができた。山梨の山や自然が大切な事の多くを教えてくれた。自分にとって山は、まさに学校そのものだった。
山梨を離れ上京してから17年の月日が流れようとしている。これまでに山岳カメラマンとして世界中の山を歩いてきた。アラスカのデナリ。インカトレイルから古代都市マチュピチュ。パタゴニアの大平原。ヨーロッパアルプスやサハラ砂漠、そしてエベレストを始め雄大なヒマラヤの大自然を自分の足で歩いてきた。人を寄せ付けないような隔絶された環境で逞しく生きる人間にも出会った。世界の大自然を歩き知る程に自分の故郷である山梨の自然の豊かさ、素晴らしさを実感することになる。
しかし、最近になって自分のまだ知らない山梨の魅力があるのではないかと考えるようになった。それは山梨の中でも主要な山域のみしか歩いてこなかった事に起因していると考えている。再発見と語るほど、まだ山梨の多くを知らないのだ。
今回はそんなまだ知られざる山梨の山を一筆書きのような「一周するトレイルのコース」として新たに作り、自らの足で歩き、「甲斐国ロングトレイル」としてあらたな魅力あるトレイルコース策定を第一の目的に考えている。ピークハントでもない、各エリア毎の縦走でもない。点を繋ぎ一本のラインで繋ぐ中で「新しい自分。新しい山梨」を得る事ができる、そんなロングトレイルがあってもいい。そして本日、山梨では山の日となる2013年8月8日に「甲斐国ロングトレイル」プロジェクトを立ち上げた。小さな一歩が大きな一歩に繋がる事も山が教えてくれた事の一つだ。甲斐国ロングトレイルが、山梨一周という山をつなぎ、人とつながって地図に表現された時、、多くの登山者、ハイカー、県民の皆様、全国の皆様に歩いて親しんでもらえるような「ロングトレイル」になる事を確信している。すべての道は新しい物語につながっている。
甲斐国ロングトレイル 発起人 平賀 淳
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一瀬さん、先日鳳凰三山で女性と一緒に南御室小屋方面に下っている時にお会いし、南御室小屋でまたお会いしたおじさんです。同行の女性はお散歩というブロガーで(ヤフーの気ままにおさんぽ日記Ⅱ)南御室小屋で一瀬さん、平賀さんとお会いしたところも載っています。時間のある時にご覧になってください。我々は一瀬さん達を応援します。