“2万年前の気泡” を抱いた南極の氷。耳を近づけると、細やかなパチ・パチ・パチという音が聞こえ、気泡とともに悠久の時間が解放されるロマンを感じました。
先日9月4日、5日の2日間、FULLMARKSさん主催(国立極地研究所より資料提供等のご協力を受けて運営)にて開催されました「リアル南極越冬隊員プレゼンツ!暑さもふっとぶ南極スライド&トークショー」に参加させて頂いた際に、会場にて見せて頂きました。
スピーカーは、日本山岳ガイド協会ガイド、北海道山岳ガイド協会理事であり、第53次南極地域観測隊越冬フィールドアシスタントとして、南極昭和基地にて1年間の活動を終えられた奈良 亘さん。「フィールドアシスタント」という仕事は、研究者を含む南極越冬隊隊員の安全衛生管理を行う仕事で、第53次隊が使用する装備(ウエアーやテントなど現地で使用するもの)も、事前にすべて選定するところからはじまるそうです。
● 科学のフロンティア南極 極寒の自然を紹介!〈自然編〉
● マイナス40℃越冬生活をご紹介!〈生活編〉
の2つのテーマで、2日間に分けてお話を伺いましたが、奈良さんの巧みな話術とともに、普段目にする事が少ない極地での生活・仕事そして自然現象の写真・映像に目を奪われました。マイナス40℃の厳しい寒さ、ブリザード後の大変な除雪作業がある反面、波打つオーロラや無数の星空、そしてペンギンとの生活?など、日常の生活の中にここ来なければできない経験が沢山あったとのことでした。
奈良さんは普段、北海道札幌を拠点に活動されているとのことで、次回北海道を訪問する際にはご連絡することをお約束して、イベントは終了。とても刺激的な2日間を過ごすことができました。ありがとうございました。