“ハセツネ” を走る人にとっては前半の山場「三頭山」山頂は、暗闇で苦しい!というイメージが強いかと思いますが、この時期の山頂は木々の葉も落ちて明るく、空気も澄んでいることもあって晴れていれば周囲の色づいた山々をきれいに望むことができます。
「三頭山」はその名の通り、3つの頂上があるので三頭山。ハセツネのルート上にあり、レースの時に通過するピークが西峰(1,527m)、そして鞘口峠の方に下ってすぐの分岐をハセツネコースとは別の方に進むと中央峰(1,531m)、さらに進むと座って休憩できる展望台がある東峰(1,528m)があります。
また三頭山は、東京都の奥多摩町・檜原村、そして山梨県の上野原市・小菅村にまたがっていて、西峰山頂には東京都の道標の他に「鶴峠」の方向に歩き始めるとすぐに山梨百名山の山頂標[写真下]があり、左手を見れば、手前に広がる稜線のレイヤーが神秘的な富士山ビュー[写真上]を望むことができます。また鶴峠に向かう神楽入ノ峰方向の稜線のルートでも、富士山や大菩薩嶺の南東側からつながる尾根のシルエット[写真下]を木々の間から望むことができました。
これまで自分にとっての三頭山は、ハセツネのルートの通過点としての存在感が強かったのですが、「甲斐国ロングトレイル(現在検討中の山梨県1周のロングトレイル・ハイキングルート)」のフィルターを通すと、また違った表情が見えてきました。東京側ゾーンのロングトレイル・ルートは、三頭山の山頂までハセツネ前半のルートと重なる部分が多くなると思います。
同じトレイルでもランニングとハイキングでは進むスピード以外に、見える風景や様々な場面での気づきが異なると思います。同じメンバーで行ったとしても、キャンプ泊となれば普段のトレラン山行ではなかなか発揮できない山ごはんを創る能力を発揮するメンバーがでてきたり、テントをたてたり、地図を読むのがうまいメンバーがでてきたり・・と、いつもとは違った個々の姿や会話も生まれることでしょう。
明日12月1日(日)に開催されるトレイルランニングレース「身延山・七面山 修行走(http://minobusan-trail.com/)」のルートも、山梨県南西部ゾーンにおけるハイキングルートの候補になるかと思います。走ったり、止まったり、歩いたり、泊まったり、イロイロな角度から郷土の自然、街、暮らしに親しむことができるルートづくりをしていきますので、ご興味のある方は是非本プロジェクトへのご参画をお願いいたします。
【甲斐国ロングトレイル・お知らせ】
11月のはじめに山梨のELKさんを会場に開催させて頂きました、第1回 甲斐国ロングトレイル 意見交換会に続きまして、第2回は東京都内で意見交換会を開催させて頂きます。日程は来年2014年の1月17日(金)を予定しております。詳細に関しましては来週早々に改めてご連絡させて頂きますので、よろしくお願いいたします。