2014年は、長距離のトレイルランニング・レース出場に向けてのトレーニング再開の年・・ということで、昨年末より半日でも時間が取れるタイミングがあれば、ノルディックウォーキングのポールを使い、山に入るようにしています。
昨年夏までは、ノルディックウォーキング(専用のポールを持って歩く)のインストラクターとして定期的に講習会も開催しておりましたが、最近は撮影などで週末の予定がなかなか確定できないため、講習会も開催できていませんでした。久々のノルディックポールを使ったランニングで身体の軸を改めて感じ、日々のパソコン作業で硬くなっている型周りの筋肉が徐々にほぐれていっております。
ノルディックウォーキング用のポールを使ったトレイルランニングは、日本では「ノルディック・トレイル」などと呼ばれ、各地でイベントなども開催されていますので、実際に経験したことがある方も少なくないと思います。
ノルディックウォーキングは、最近では健康増進のためのフィットネスとして公園や河川敷などの舗装路で使用しているシーンをよく見かけますが、元々は北欧で1930年代にスキーのクロスカントリー選手のオフシーズントレーニングとしてポールを持って山を歩いたり走ったりしていたことが起源であり、全身を使い体幹を鍛える為の有効的なトレーニングの一つとされています。そのため、スキーのクロスカントリー用のポールとほぼ同じ作りであり、ポールと手首をつなぐストラップ部分も同じ構造になっているのです。
日本のトレイルランニング・レースでは、ブラックダイヤモンドのウルトラディスタンスなどの「トレッキング系ポール」を使用している割合が圧倒的に多いですが、ノルディックウォーキング人口が多い欧州のレースでは、「ノルディックウォーキング系ポール」を使用している選手を多く見られます。
現に、昨年のUTMB:The North Face® Ultra-Trail du Mont-Blanc® 2013を征したXAVIER THÉVENARD(グザビエ・テベナール)選手や、あのSebastien Chaigneau(セバスチャン セニョー)選手も2011年まではノルディックウォーキング用のポールを持ってモンブランを走っていましたね。
次回の関連記事では、ノルディックウォーキングのポールの特徴について少し触れたいと思います。ここ2年でポール先端の石突き部分や収納方法なども大きく進化しておりますので、そのあたりも追ってご紹介させて頂きます。