前回、モーレツな雨風+みぞれ的ヒョウに遭遇したため敗退した富士登山。
https://mountain-ma.com/docue/2018/09/08/mtfuji_2/
御殿場ルートを五合目の登山口〜山頂〜お鉢巡り〜五合目の登山口を1DAYで踏破するというミッション。
その間ずっと、体にセンサーをふたつつけて、いろいろもろもろをセンシングしながら、指定地点で写真と動画も撮影するのだ。
リベンジである今回は前回から1週間あけて、閉山後の12日。
またもや前日の夜中の12時に東京を車で出発。
2時半くらいに御殿場口の五合目駐車場につく。
計画では、朝4時にスタート、5〜6時間で山頂到着、お鉢巡りに90分、下山に3時間、休憩入れても11時間の登山。
長い時間体を動かすのは、トレイルランニングやウルトラマラソンなどで体が記憶しているだろうから、そんなに問題なしと
判断していたのだが、いかんせん、登山自体が久しぶり。前週に敗退したのが、かろうじてトレーニングになったろうけれど、
実際は1年ぶりくらいの富士登山だ。
ヤバイんちゃうん、とおもいつつも、いつものノーテンキ楽観思想で、大丈夫、しかも冒険家の阿部ちゃんと一緒だかんな、今回も、
とその一抹の不安をケトばした。
2時間弱の仮眠から目をさますと車の外は、まっちろけの濃霧。
これはいかんです。もう少し待ちましょう、との阿部ちゃんの提案に
二つ返事で二度寝に入り、再び起きたのが5時過ぎ。
5時半に登山口から登り始める。約90分押しだ。
前回の敗退で学んだ御殿場ルートの必携リーサルウエポンであるトレッキングポールを
持ってきたので、グイグイガシガシ登る。
(御殿場ルートはとにかく他のルートより距離が長いです。そしてトレイルが7割くらい砂や砂利なので、2人足の直立歩行の人間的移動法だと、かなり負荷がかかります)
今回は風もほとんどなく、天気も曇りで快適。
途中ミッションである写真を撮影したり、メモとったり、小休止を織り交ぜつつ、
ドンドンヒャラヒャラ登る。
それにしても長い。いつまでたっても六合目につかない。
長い長いと聞いていたが、本当に長い。
景色もあんまし変わらない。
とはいえ、久々の山登りで、カラダは喜んでいる。確実に喜んでいる。
ぜえぜえ、はあはあ、ふうふう、ぶはぶは。
と得体のしれない音声を口から発しながら、七合目を超えたあたりからペースが落ちてきた。
ポールちゃんのおかげで大分助かっているものの、この長い修行のような道でココロが折れはしないものの、
グニャリと曲がってきている。
しかも腹が痛くなってきた。
ぐるぐる、ぎゅるぎゅる、ぎゅいんぎゅいん、きゅんきゅん。
ぜえぜえ、はあはあ、ふうふう、ぶはぶは。
ぐるぐる、ぎゅるぎゅる、ぎゅいんぎゅいん、きゅんきゅん。
ぜえぜえ、はあはあ、ふうふう、ぶはぶは。
腹と呼吸のデュエットというかジャムセッション。
額から油分たっぷりの悪い汗がでてきたぞ。おい。
以降ペースは一向に上がらずというより、下がり出して、
どうにかこうにか山頂についたのが7時間後。
出発から遅れをとっているので、ちょっとお鉢巡りと下山を急がないと
日没までに降りれないぞ。
とはいえ、登頂した喜びは山の醍醐味だ。
阿部ちゃんとハグでお互いの健闘を讃えあう。
それから今日9/15の朝10時からクラウドファンディングで先行販売を開始する
ネパールのオーガニックコーヒー「ナマステヒマラヤ」を山頂で野点準備に入る。
時間ないのに。
阿部ちゃん持参のIwataniのカセットボンベで湯をわかし、二杯分をネルドリップ。
鍋から直でネルに落とすのは至難の技だが、細かいことは気にせず、エイや!と
湯をそそぐ。
当たり前にドボドボダバダバとネルに湯がダイブするので、出来上がりが心配だ。
ちなみに、アウトドアでコーヒーを淹れるのは、キャンプやピクニックとかだと、
インドアで淹れるのに近い道具を持参して楽しめるのだが、登山となると
持っていける道具は限られてくる。逆に限られてくるからいろいろ試せて面白い。
ということで、今回はドボドボダバダバネルドリップホットコーヒーという
カタカナだらけのアウトドアコーヒーだ。
「かんぱーい」
阿部ちゃんと早速飲んだ。
う
う
うまーーーーーーーーーい!
やはり、山頂で飲むコーヒーは格別!
ナマステヒマラヤの実力+外で飲む=ドボドボダバダバでも最高。
という方程式が見事成立し、7時間の登りの疲れも一気に吹き飛んでいった。
と、その時である。事件が起こったのは。。。。
(つづく)
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