2012もほぼ終わりです。今年もたくさん山を走りました。長くなるので絞って振り返ります。となると、やはり今年は、UTMFとUTMBになりますね。
【5月:UTMF完走/39時間53分38秒】
初の100マイルレース。2晩全く眠らず、80km過ぎから膝痛との闘い、最後は幻覚に悩まされながらなんとか完走。残り1kmは様々な感情が入り混じり、涙で前が見えませんでした。5kmのジョグからはじめた3年前、まさかこんな過酷で素晴らしい瞬間が来るなんて思ってもみませんでした。そしてこの3年間で知ったのは、「一人で走ってるけど一人じゃない、みんなが走っていて、みんなが応援してくれるからがんばれる」ってこと。”Alone Together”、この言葉が座右の銘みたいになりました。藤原組で言えば、「One for All, All for One」って感じですね。違うか(笑)
【8-9月:UTMB完走/25時間02分42秒】
悪天候でコース変更・短縮になったUTMB。自分の内容としては完全に失敗レースでした。空気に呑まれたか、夕食を摂らずにスタートしたことを走りはじめてから思い出し、いきなりのハンガーノック。ギアの選択ミスで迎えた中盤の極寒、腹痛との闘い。より良いギアを使っても、自分の力を高めてくれることはありません。しかし、持っている力を100%しっかり引き出してくれる力がそういうギアにはあります。逆にギアの選択を誤ると、力に蓋をされ自分の多くを発揮できなくなってしまいます。そして、山ではギアの知識や選択も、自分の実力のうちのひとつだということ。すごく勉強になりました。レースは一時全体のブービーまで落ち絶体絶命でしたが、なんとか耐えて完走。散々でしたが、諦めず進んだからこそ、得るものも沢山あったレースだったと思います。
また、コース変更で絶景とは無縁の森林・里山トレイルが続き、本当のUTMBのレースを体感することはできませんでしたが、シャモニに滞在中は、街や自然、人々が一体となった素晴らしきUTMBの文化に触れることができ、これはもう本当に、感謝、感動、感激の三感王でした。そして、これが「自分でもこの素晴らしいトレイルランニングカルチャーを広めてみたい」という気持ちを生み、すなわちMMA誕生のキッカケとなりました。
というわけで、ダブルUTに凝縮された今年のトレイル1年。MMAもスタートを切り、皆さん本当にありがとうございました。来年もよろしくお願いいたします<(_ _)>